まずはブライトリングについて軽くご説明しましょう。ブライトリングはスイスの腕時計メーカーで、戦前には航空業界とのつながりが強く、コクピットウォッチ、ストップウォッチを主力としていた。現在においてもパイロットウォッチやミリタリーウォッチを得意とし、「時計ではなく計器である」という理念のもとに、製品はすべてクロノメーター検定に合格したものと言う徹底した技術の塊がブライトリングの時計たち。
ブライトリングといえば、クロノグラフ。これは時計ファンであれば誰でも抱くブライトリングに対する共通認識でしょう。精密機器の製造から歴史が始まったブライトリングは懐中時計の時代ではお世辞にも”超”一流時計ブランドとはいえない存在でした。時計ブランドとして優れた懐中時計を輩出する有名ブランドは他に幾らでもあったからです。しかしながらクロノグラフには一家言持っていたことは間違いありません。創業当時の1884年と非常に早い段階から同機構に着目し、開発研究を進めていました。そして20世紀に入りクロノグラフの需要が高まると、ブライトリングが得意とするクロノグラフが使われた腕時計の数々は世界的に大きな評価を得るようになります。