収益をアップさせたい買取店にとって、継続的な顧客の獲得は不可欠です。
しかし、新規の集客がうまくいかず、どうすれば良いのか悩んでいるケースも見受けられます。
やみくもに宣伝しているだけでは、状況は変わらないので注意しましょう。
本記事では、買取店の集客にどのような要素が必要か説明し、具体的な方法についても複数のパターンを紹介します。
目次
買取集客に必要なこと
あまり顧客を獲得できない場合、手段が悪いと考えて小手先の改善に走りがちです。
そうではなく、根本的な改善につながる対策を講じるために、集客に必要な要素を理解しておくことが重要になります。
大切な要素を以下に挙げるのでチェックしておきましょう。
消費者の心理を考える
店側が自分本位に取り組んでいる限り、顧客の心をつかむことは容易ではありません。
常に買取を依頼する側の立場に立って、消費者がどのような心理なのかを考える必要があります。たとえば、「高い値をつけてもらいたい」というのは、顧客に共通する基本的な心理です。
だからといって、単純に買取価格を高めに設定するだけで、集客力がアップするわけではないので気を付けましょう。
そこでポイントになるのは、「信用できる店なのか」という心理です。
店の査定や個人情報の管理に不安を感じる顧客は珍しくありません。安心して任せられる存在を目指すことは非常に重要です。
また、「スムーズに買い取ってもらえるか」という心理にも配慮が必要です。
手続きが面倒な店や査定に時間がかかる店は避けられやすいリスクがあります。ショッピングで使う資金をすぐに調達したい人や、仕事帰りに手早く済ませたい人などがいることも忘れないようにしましょう。
さらに、「とりあえず査定額を教えてほしい」という心理にも備えなければなりません。
査定額によって売るかどうか判断したくても、金額を提示された後だと買取を断りにくいという人も多いからです。
査定だけで済ませても問題ないというアピールや雰囲気づくりをしましょう。
ターゲットを絞る
ターゲットを決定することも集客に欠かせない要素の一つです。
すべての人を対象にして買取を展開できるのは、業界でも最大手ぐらいなので注意しましょう。
競合他社に対抗して手広く集客しようとすると、存在感が薄れて埋もれやすくなりますし、宣伝費をはじめとして多くの面でコストがアップします。ですから、対象とする顧客を限定して、選んでもらえるように工夫することが大事です。
他店とは異なるという印象を与え、自分にとって価値が大きいと認識してもらえるようにしましょう。
価値を認識してもらうためには、ターゲットの範囲を慎重に絞り込まなければなりません。
絞り込みに使える項目はいろいろとありますが、代表的なのは「場所」「ジャンル」「内容」の3つです。
場所を限定すれば、そこで流行しているものに焦点を当てて買取を強化できます。ライバルも周辺の店に限定されるため、市場の調査や対策が容易になることもメリットです。
また、ジャンルを決めることで専門性を強く打ち出すことが可能になります。
ゲームソフトに絞れば、ゲームを趣味とする人の目に留まりやすいといった具合です。
さらに、内容の特化により、ニーズに合った顧客が集まりやすくなります。
たとえば、大量の買取に特化して品数ごとにボーナスが付く制度を設ければ、たくさん売却する機会の多い人に選ばれやすくなるでしょう。
集客方法
集客に必要な要素を踏まえたうえで、具体的にどの方法が良いのか検討しましょう。
方法ごとにメリットや使用するものが異なるため、それらを把握したうえで選択しなければなりません。
インターネット・エリアマーケティング・フランチャイズに加盟による方法をそれぞれ紹介し、最後にその他の方法についても説明します。
インターネットを利用する
情報化社会において、インターネットによる集客はスタンダードといっても過言ではありません。
買取においても同様で、多くの店が積極的に取り入れるようになりました。
全国の顧客を対象に営業できますし、インターネットをさまざまな形で活用できることもメリットとなっています。ホームページに買取価格の目安を掲載して、フォームから査定を申し込めるようにするなど、集客と同時に取引をスタートさせることも可能です。
オンラインのやりとりと郵送だけで、取引を完結させられる店も珍しくありません。
インターネットを利用する方法を選ぶなら、知識がある程度は必要になります。
たとえば、扱っている商品に関連するワードを検索すると上位に表示されるなど、SEOを積極的に活用していくこともポイントです。
また、一般的なブログサービスを利用するのではなく、自社のホームページを開設すれば、フォーマットを気にせず自由度の高い運用を行えます。
さらに、キャンペーンの告知やオンラインの査定をLINEで実施する店も増えてきました。
ホームページだけでなく、FacebookやTwitterにも広告を掲載して多角的に宣伝するケースもよく見受けられます。
エリアマーケティングをする
エリアマーケティングは、営業している地域での認知度を上げて集客につなげられる方法です。
出張買取との相性もよく、近隣住民と良好な関係性を築いていくことで、安定した集客を見込めるようになります。
インターネットを併用するケースもありますが、エリアマーケティングで主に用いられるツールは紙の媒体です。折込チラシは代表的なもので、新聞を購読している中高年層への効果的なアピールを期待できます。
一方、新聞を購読していない人へもアピールできるのがポスティングチラシです。
郵便受けにそのまま投函していくため、あえて新聞の休刊日に実施して、目立ちやすくするテクニックもあります。
また、タウン誌に掲載してもらうという手段も有効です。
駅やコンビニなどに置かれるので、特定の地域の人たちを対象にした宣伝に適しています。
配られるのではなく、自分の意思で手に取る媒体であるため、興味を持って見てもらいやすいことが特徴です。
一方、リピーターの獲得に効果的な方法として、ダイレクトメールが挙げられます。
前回の取引の情報をもとに、関心を持ってもらえそうなクーポンやキャンペーンの案内を送ることが一般的です。
フランチャイズに加盟
買取業で集客をするためには、フランチャイズに加盟することが非常に有効な手段です。
フランチャイズは、大手のブランド力や知名度を活用することができるため、顧客の信頼を得やすくなります。
また、フランチャイズ本部が広告やマーケティング活動を支援してくれる場合があり、それによって集客効果が高まります。
さらに、フランチャイズは統一されたシステムやノウハウを提供してくれるため、集客に必要な効果的な方法や戦略を学ぶことができます。
加盟店同士でのネットワークもあり、お互いの成功体験や情報共有が行われ、集客に役立つ情報を得ることができます。
加盟することで、独立開業する場合に比べて集客にかかるリスクを軽減することができます。
また、フランチャイズ本部の支援を受けながら効果的な集客施策を展開することで、比較的短期間で顧客を獲得し、事業を成長させることができます。
フランチャイズ運営で成功するためには自分にあった本部を選ぶことが重要です。
下記記事ではおすすめのフランチャイズ本部とそれぞれの評判について詳しく解説しています。
その他の方法
前述の3つだけでなく、買取店の集客方法は多岐にわたります。
たとえば、のぼりと看板による集客は、店の規模に関わらず効果を期待できる伝統的なものです。
店の位置も教えられるため、潜在的な顧客である通行人を呼び込む役割を果たしてくれます。
見えにくい場所に店がある場合、のぼりや看板を人通りの多い場所に設置するだけで、大幅な集客力のアップにつながりやすいです。
デザインを工夫することで、店の雰囲気やコンセプトを直感的に伝えることも可能になります。
電話帳広告は、主な通信手段が固定電話だけであった頃から使われている集客方法です。
電話帳に掲載される広告であり、携帯電話の使用頻度が低いシニア世代などへのアピールに向いています。
シニア世代は骨董品のような価値の高いものを所有しているケースも多く、店によっては有力なターゲットになりうる存在です。
時代遅れの印象を持たれやすい電話帳広告も、集客の重要な手段であることに変わりはありません。
自分に合った集客をしよう!
集客方法としてインターネットを活用する店が増加中です。
今後はさらに、時代の流れに対応した手段で顧客を獲得していくことが必要になります。
フランチャイズに加盟すると、サポートを受けられますし、自分に合った集客を実施しやすい傾向もあるのです。
もしフランチャイズに興味があるなら、大吉に資料を請求してみると良いでしょう。