買取フランチャイズに興味はあるものの、失敗のリスクを考えて加盟を躊躇している方も多いのではないでしょうか。
確かに、フランチャイズには加盟金やロイヤリティなどの費用がかかるため、失敗への不安を抱くのは理解できます。特に、実店舗を構える場合はテナント費用などの経費負担が赤字につながるのではないかと心配する方も少なくありません。
そこで今回の記事では、買取フランチャイズに加盟して失敗する原因や具体的な事例、さらに失敗を避けるための対策について、わかりやすく解説します。
目次
買取フランチャイズで失敗する主な原因・パターン
① ロイヤリティが高すぎる
買取フランチャイズで失敗する原因の1つに、契約時のロイヤリティが高すぎることが挙げられます。
ロイヤリティとは、フランチャイズ契約に則りブランドやロゴ、サービス、サポートを利用する対価として定期的に支払う報酬のことです。その計算方法には「粗利益に対する割合」や「売上に対する割合」などがあり、方法次第で支払う金額が大きく変わることもあります。
ロイヤリティが高すぎる場合、加盟店の利益が圧迫され、経営の継続が困難になるおそれがあります。そのため、契約前にサポート内容に見合ったロイヤリティの設定になっているかをしっかりと確認し、予想外の負担が生じないようにしましょう。
② 競合の多い地域に出店する
たとえブランド力のあるフランチャイズに加盟しても、競合の多いエリアに出店すると失敗のリスクが高くなります。
他企業の店舗との競争だけでなく、同じフランチャイズ本部と契約している店舗が近隣にある場合も、集客が分散してしまう可能性があります。
買取業は立地条件の影響が比較的小さい業種ではありますが、「周辺の競合状況」によって売上が大きく左右されることもあります。立地の良さだけにとらわれず、周辺に競合店が多すぎないかを必ず事前に確認し、慎重に出店場所を選びましょう。
③ 偽物や盗品を買い取ってしまった
買取ビジネスでは、ときには偽物や盗品が持ち込まれることがあります。
万が一、誤ってこれらを買い取ってしまうと、本部は買取に応じず、その分の利益が得られないリスクがあります。特に盗品の場合、所有者から「返してほしい」と求められれば、無償での返却が必要となり、その分の出費が赤字に直結してしまいます。
一度や二度であればこうした失敗で廃業にいたることは少ないものの、偽物や盗品を何度も買い取ってしまうと損失が増大し、経営が難しくなる可能性が高まります。
これらの損失はすべて自己負担となり、本部の補償は期待できません。そのため、買取業を行う以上、偽物や盗品を見極めるための工夫や対策が必要になります。
④ 収益モデルを鵜呑みにしてしまった
加盟先の資料にある収益モデルを鵜呑みにしてしまうと、失敗する可能性があります。
確かに、その収益モデルは実際に加盟しているオーナーのすばらしい実績かもしれませんが、すべてのオーナーが同じ成果を得られるわけではありません。
収益モデルはあくまでも一例にすぎず、実際の売上は物件や立地条件によって大きく変動します。そのため、「うまくいけばこれくらいの売上が期待できるだろう」という参考程度にとどめることが大切です。
モデルケースに依存せず、自身で収益性の見通しやビジネス計画を綿密に立て、経営破綻を防ぐための事業戦略を検討することが成功のポイントになります。
⑤ 想定より経費がかさんでしまった
経営全般において、経費がかさむと売上が好調でも十分な利益が残りにくくなります。
買取業の場合、専有面積が比較的小さくて済み、オーナーが1人で運営すれば人件費も抑えられますが、想定以上の経費が重なり廃業にいたるケースも少なくありません。
店舗運営では家賃に加え、光熱費やスタッフを雇う際の人件費もかかります。さらに、フランチャイズ契約の場合は本部から広告宣伝費やシステム使用料を請求されることがあり、毎月のロイヤリティも経費全体で大きな割合を占めることがほとんどです。
こうした経費の見積もりが甘いと、開業後に資金繰りが厳しくなり、経営に支障をきたすこともあります。経費を正確に見積もり、計画的に資金を管理することが成功へのカギとなるでしょう。
⑥ 店舗運営における工夫がない
買取フランチャイズであっても、店舗運営の工夫がなければ成功は難しいでしょう。
確かに、本部はブランド力向上を目的とした、広告やキャンペーンなどの全体的な加盟店サポートを提供してくれるため、一般的にフランチャイズの成功率は高いとされています。しかし、各店舗の広告宣伝や販売活動はオーナーが行う必要があります。
店舗ビジネスでは、地域に密着した活動が収益向上のカギです。地域の住民に店舗の存在を知ってもらい、来店を促すための差別化が重要で、これはオーナーの腕の見せどころでもあります。
⑦ 従業員・フランチャイズ本部との信頼関係が築けていない
従業員やフランチャイズ本部との信頼関係が築けないと、経営が失敗するリスクが高まります。
例えば、経験の浅い従業員より自分で仕事をこなした方が効率的な場合もありますが、これを続けると従業員の成長が妨げられ、結果的に自分1人で働き続けることになってしまいます。
また、フランチャイズ本部との信頼関係がないと、提案やサポートを十分に活用できず、誤った方向に進むリスクも高まります。
このように、従業員やフランチャイズ本部の担当者と信頼関係を築くことが、長期的な経営安定には欠かせません。
⑧ 利益追求だけに走っている
買取ビジネスでは、利益を追求しすぎると失敗の原因となることもあります。
確かに、仕入れ価格を抑えれば利益は上がりますが、「高く買い取ってくれない」と顧客に思われてしまうと、リピーターがつきにくくなります。買取専門店もほかの小売業と同じく、一定数のリピーターやお得意様が来店することで成り立つビジネスです。
特に、地域密着型での運営を目指すなら、リピーターを増やすことは長期的な経営のカギとなります。
また、利益追求が過度になると、従業員にも大きなプレッシャーがかかり、うまく立ち回れなければ、顧客や従業員からの信頼を失うリスクもあります。
⑨ フランチャイズの本部選びを誤った
フランチャイズに加盟する際、加盟先の選択を誤ると失敗のリスクが高まります。
特に、フランチャイズ本部のサポート体制は重要です。
買取ビジネスは専門知識が求められるため、初心者が短期間の勉強で始められるものではありません。鑑定や査定のノウハウ、価格交渉のスキルなどを本部がしっかりと指導し、営業面でもフォローしてくれる体制が整っていないと、安定した経営は難しくなります。
そのため、加盟金やロイヤリティに見合う価値があるかを見極めることが大切です。インターネットの口コミ、フランチャイズイベントへの参加、既存オーナーからの情報などを参考にし、自分に合ったフランチャイズ本部を慎重に選びましょう。
買取フランチャイズ経営の倒産・廃業事例
今回は、実際にあった買取フランチャイズ店の倒産・廃業事例をご紹介します。
「貴金属・ブランド品」という言葉にひかれ、内装を豪華にするために必要以上の投資をした結果、運転資金が足りなくなったケースがあります。この経営者は、資金繰りに苦しんでいたところ、さらに不運にも偽物を掴んでしまい、その損失が大きな打撃となり、最終的に廃業を決断しました。
買取フランチャイズで失敗しない選び方について、下記記事から確認してみてください。
買取フランチャイズで失敗しないための対策はある?
① フランチャイズ本部のサポート体制やロイヤリティを確認する
買取フランチャイズに加盟する前には、本部のサポート内容やロイヤリティをしっかりと確認することが重要です。
ロイヤリティが高すぎると失敗の原因になりやすいことは既に述べましたが、高額だからといって必ずしも悪いわけではありません。ロイヤリティに見合うだけのブランド力や集客力、商品、サポート、サービスが提供されているならば、加盟する価値は十分にあります。
しかし、高額なロイヤリティに、サービスが見合っていない場合は注意が必要です。適正な価格設定かどうか、慎重に見極めましょう。
このように、フランチャイズで成功するためには、本部のサポート体制やロイヤリティの妥当性を事前に確認することが不可欠です。
下記記事ではおすすめの買取フランチャイズ本部と評判について詳しく解説しています。
② 運転資金を準備する
買取フランチャイズに限らず、事業を始める際には十分な運転資金を準備しておくことが重要です。
開業後に資金繰りを誤ると、支払いに必要な資金が不足する資金ショートを起こし、経営が立ち行かなくなるリスクがあります。例えば、予想以上に費用がかさみ、運転資金が底をつくことや、収入モデルのような収益があがらず、ロイヤリティが重荷になるケースも考えられます。
こうした事態を事前に想定し、開業前の資金計画をしっかりと精査することが大切です。運転資金を確保することで経営の安定を図り、事業を順調に進める基盤を築きましょう。
③ 出店エリアを慎重に選ぶ
買取フランチャイズでの失敗を避けるためには、出店エリアを慎重に選ぶことが極めて重要です。
例えば、顧客の流動性が低い立地では、優れた商品やサービスを提供しても、手に取ってもらえない可能性があります。一方で、競合が多いエリアは流動性が高いものの、他店舗に勝つための差別化が求められます。
このように、立地条件は出店において非常に大事な要素です。そのため、事前に市場調査を行い、綿密な出店計画を立てることが成功のポイントになります。
④ 真贋判定・査定の方法を学ぶ
偽物や盗品を取り扱わないためには、正確な真贋判定や査定スキルが不可欠です。
買取専門店では、加盟店が顧客から買い取った商品を専用ルートで売却できるシステムが整っていますが、偽物や盗品はその対象外となります。誤ってこれらを買い取ってしまうと、赤字を招くリスクがあるため、注意が必要です。
このようなリスクを回避するためには、偽物や盗品を正確に見極める能力が求められます。
そこで、フランチャイズ本部が提供する研修を活用し、真贋判定や査定技術を高めることが重要です。また、本部が提供する査定代行サービスを積極的に利用することも、顧客から信頼を得るためには欠かせません。これにより、安定した経営基盤を築くことが可能となります。
⑤ 売上の分析と改善策を考える
買取フランチャイズに加盟後、売上が伸び悩むことはよくある課題です。
もちろん、本部に相談することも重要ですが、儲からない理由を多角的に分析し、改善策を迅速に実行することが求められます。例えば、以下のような点を検討することが必要です。
・広告の費用対効果:広告費に対して得られる利益が見合っているか
・相場やニーズのマッチング:商品が現在の市場ニーズや相場に合っているか
・エリアの適切性:出店エリアの特性や競合状況を分析し、改善の余地があるか
これらを見極め、トレンドや顧客ニーズに応じた商品の選定や効果的な広告活動が大事なポイントです。また、定期的に売上データを分析し、改善点に基づいてマーケティング戦略を見直すことで、成功への道を切り開くことができます。
⑥ 自分の経営方針を持つ
フランチャイズに加盟する場合でも、自身の経営方針を明確にすることは重要です。
フランチャイズ本部から提供される成功ノウハウやアドバイスは心強いサポートですが、経営の主体は加盟者自身です。加盟者は本部の指示に従う従業員ではなく、自ら判断して行動する経営者であることを意識し、本部のルールを守りながらも独自の視点で運営する姿勢が求められます。
そのため、理想とする店舗の姿をイメージし、目標達成に向けた明確な経営方針を固めましょう。また、本部とのコミュニケーションを通して、自身のアイデアや工夫を反映させることで、競合との差別化を図り、経営者としての成長につなげることもできます。
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※ 2023年10月~2024年9月のデータです。
まとめ
今回は、買取フランチャイズで失敗する原因と対策について解説しました。
失敗の要因や回避策は多岐にわたりますが、最も重要なのは加盟店がフランチャイズ本部やお客様との信頼関係を築くことです。
本部との信頼関係が構築されると、サポートを積極的に活用でき、ビジネスをスムーズに進めやすくなります。また、お客様と信頼関係を築ければ、品質の高い買取サービスの提供が実現し、リピーターになってもらうことや口コミによる集客が期待できます。
このように、信頼関係の構築がビジネス成功の土台となるため、まずは信頼を大切にする運営を心がけましょう。