ブランド品を持つことに憧れる人や愛用する人は時代を問わず一定数いるものです。
また、そのような人たちのなかには別のブランド品などを買う際の資金作りのために買取店を利用する人も多く、ブランド買取には安定した需要があります。ただし、ブランド買取の独立開業は誰でも簡単にできることではありません。
そこで、今回は実際に独立してブランド買取を行う方法と失敗しないために独立時に必要となることについて解説します。
目次
ブランド買取の独立方法
独立してブランド買取を始める方法は大きく4つあります。
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買取サイトやフリマアプリなどに登録してブランド品の買取を行う方法
法人を対象としたサイトに限らず、個人との売買が可能なサイトもあるため必要に応じて利用先を選びましょう。利用には料金がかかるところもあるため事前に確認しておいたほうが安心です。
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ブランドオークションに参加してブランド品を入手する方法
オークションは規模の大きなものから小さなものまで全国各地で開催されていて、一定の業者だけではなく一般人が参加できるものもあります。また、オークションによってはインターネット上で参加できるものもあるため、地域を限定せずに遠方で開催されるものも併せてチェックしておくとよいでしょう。
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自分でお店を出す方法
出店方法にはインターネットを活用した自宅出店と店舗やテナントを契約する手段の2つがあります。自宅で出店すれば物件を借りる費用がかからないため準備資金を抑えることが可能です。一方、店舗やテナントを借りてお店を出しブランド買取を始める場合には、立地などについて慎重に選ぶことが求められます。
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フランチャイズ契約を結ぶ方法
加盟契約を結ぶとフランチャイズの本部から経営ノウハウや運営プランなどを用意してもらえるため、経営について学びながらリスクを抑えて独立できます。
下記記事では買取業のおすすめの開業方法と儲かる仕組みについて詳細に解説しています。
ブランド買取を行う上で必要なもの
独立してブランド買取を始めるためには自分で事前にさまざまな準備をしていかなければなりません。準備が必須となるものは大きく2つです。
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「古物商許可証」の取得
古物商許可証とは公安委員会から古物営業の許可を受けている証明書で、買取を行う主となる店舗を管轄する警察署で申請します。
気軽に利用できるインターネットを通した買取であっても、古物営業を行う場合には古物商許可証は必須です。
取得していないと買取を行い販売することはできないため余裕を持って1カ月以上前には申請を行いましょう。 -
準備資金
まず、ブランド買取を始めるにあたり欠かせない古物商許可証の取得に手数料がかかります。また、買取のための初期費用も必須です。買取規模によるものの、一般的に約1000万円は必要となります。
さらに、買取サイトやオークションサイトを利用する場合には、登録にあたり入会金や保証金、月額費も別途用意しなければなりません。ブランドオークションへの参加の際にも入会金や月会費、参加費を求められる場合があります。
経営にあたって重要なポイント
経営を成功に導くためには押さえておくべきポイントがあります。
- 【高級なものを見分けられる判断の目があること】
中古市場には数多くのさまざまな製品が出回っています。
数あるなかから高級な需要の高いものを見つけて買い逃さないようにする力があるかどうかは、経営が成功できるか否かに大きく関わるポイントです。
また、なかには偽物も出回っているため、誤って購入しないように本物かどうかをしっかりと見極められる目を持っていることも求められます。 - 【十分な資金の確保】
せっかく質の良い高級品と出会えても資金が足りなければ買えません。
査定額の高いものと出会ったときでもためらわずに買えるだけの資金を用意するか、用意できない場合にはフランチャイズ経営などを行って資金のサポートを受けるかにしましょう。 - 【集客活動】
そもそもブランド品の所有者にブランド買取を行っていることを知ってもらわなければ商売は成り立ちません。
広告を出したりSNSを上手に活用したりするなどして積極的に集客活動を行いましょう。
ブランド買取の開業形態
ブランド買取の開業には店舗型、出張買取型、独立型やフランチャイズなどさまざまな形態があります。どの形態が最適であるかは個々の状況により異なるため、まずは各形態の特徴を知っておきましょう。
まず、店舗型は借りた物件を店舗として利用しブランド買取を行うスタイルです。家賃などの固定費がかかる一方、通る人の目に入りやすいためお店を出すだけで宣伝につながります。
また、地域密着型で顔なじみとなるようなリピーターを作るなど集客しやすいのも特徴です。対して、出張買取型は家賃などがかからないのが魅力です。
ただし、開業するだけではブランド買取をしていることを知ってもらうことさえできないため自分で集客や宣伝活動を進んで行わなければなりません。
また、自分で独立して開業する場合、完全に一から自身で動く独立型と、開業に関する知識や経験を持ったフランチャイズに加盟するスタイルの2種類があります。
独立型はすべて自分で行うためロイヤリティなどを支払う必要はありません。ただし、自分で販路を開拓するなど軌道に乗るまでの苦労は多くなるでしょう。
対して、フランチャイズは加盟店に支払うお金が別途必要ですが、未経験でも始めやすい点が魅力です。次では、さらに詳しくフランチャイズのメリットとデメリットを紹介します。
フランチャイズのメリット
フランチャイズ契約をすると経営におけるさまざまなサポートを受けられます。
独立してブランド買取を行うのが初めての場合には、特に開業や経営に関する心配事や不明点などが出やすいものです。そのため、専門的な知識を持った相談相手がいることは不安解消につながり大きな支えとなります。
また、集客活動のサポートを受けられる点も魅力です。
今やホームページやSNSなどは業界を問わず広く宣伝活動に利用されています。しかし、一人で一からホームページを作成したり、どのように利用すればよいのかを判断したりといったことは素人だと簡単ではありません。
集客効果の高い宣伝方法についての知識が十分になく、経験が浅い場合にはフランチャイズへの加盟は心強くなります。
さらに、出店する場合に迷いやすい物件選びを手伝ってもらえる点もメリットです。
店舗の規格や立地などは経営に大きく関わる重要な事項となります。物件選定の相談に乗ってもらえたり出店場所を提供してもらえたりできるサポートは大きな安心につながるでしょう。
そのほか、買取の重要な判断となる査定のサポートを受けられたり、一定の買取保証額を付けてくれたりするフランチャイズもあり、加盟先を上手に選んで利用すれば初心者でもリスクを軽減しながら独立開業にチャレンジできます。
フランチャイズのデメリット
フランチャイズ経営はブランド力が大きな要となっています。
ブランドイメージを壊さないためにも加盟する個々の店が独自の方法で経営することはできず、その不自由さはフランチャイズを利用する際のデメリットです。
原則、本部が決めたマニュアルやルール通りに買取や運営を行います。また、いろいろなサポートを受けられる分、その対価として本部にさまざま費用を支払わなければなりません。
まず、初期費用として加盟金や研修費がかかることは必須です。また、開業後も毎月ロイヤリティを払う必要があります。さらに、経営が軌道に乗ったからといって契約期間の途中で勝手に解約することはできません。
途中解約を行う場合には違約金を支払うことが通常です。加えて、ノウハウを利用されないために加盟から外れた後は同業種で開業することは一定期間禁止されています。
ブランド買取を始めるならフランチャイズを検討しよう
独立してブランド買取を行うためにはブランド品の買取先の確保や買い取ったものを売るためのノウハウが必要です。これらのない初心者がいきなり独自に買取を始めると多少のリスクが生じます。
ブランド買取の経験がなく知識に自信がないなかでブランド買取を始めたい場合には、フランチャイズに加盟すると不安を解消しながら経営できて安心です。開業から運営までさまざまなサポートを受けられるためリスクを回避できます。
買取専門店をフランチャイズで開業することを検討しているなら、大吉を選んではいかがでしょうか。