買取フランチャイズを始める際には、どうしても初期費用が必要になります。事業を立ち上げるための開業資金に加え、加盟金や運営資金も準備しなければなりません。ここでは、必要になる初期費用の具体例と、それを抑えるための工夫について詳しく解説します。
目次
買取フランチャイズで失敗しないために必要な資金とは?
買取フランチャイズの起業で失敗しないためには、以下の3つの資金を確保することが重要です。
・開業資金(初期費用)
・加盟金
・運営資金
ここでは、これら3つの準備資金に加え、「資金の目安と計算方法」についても詳しく解説していきます。
開業資金(初期費用)
買取フランチャイズの開業資金(初期費用)は、一般的に1,000万円〜2,000万円です。
この開業資金には、物件の取得費や内外装費、アルコールスタンドなどの店舗設備にかかる特殊什器費、研修費なども含まれることが多いですが、具体的な金額は加盟先や各フランチャイズ店によって異なる場合があります。
そのため、契約前に必要な費用の詳細をしっかりと確認し、どのような項目が開業資金に含まれるのかを細かく把握することが重要です。
加盟金
フランチャイズ契約を締結する際には、本部に対して加盟金を支払う必要があります。
買取フランチャイズの加盟金は、100万円~300万円程度が相場とされています。この加盟金には、本部のブランド使用料や買取ビジネスのノウハウ、経営サポートの費用が含まれています。
そのため、加盟金に見合った十分な支援が受けられるかを契約前に確認することが重要です。内容に納得できたのであれば、加盟金の準備を進めましょう。
運営資金
買取フランチャイズを開業する際には、毎月の運営費用を事前に確認しておくことが重要です。
たとえば、賃料、光熱費、人件費、広告費、ロイヤリティ、買取費用などが、毎月発生する主な経費となります。
それぞれの費用がどの程度かかるのかを見積もり、具体的な資金計画を立てることで、安定した経営を目指すことができます。
資金の目安と計算方法
買取フランチャイズ経営の必要資金として、次の資金額を目安に計画を立ててみましょう。
<初期投資費用>
加盟金 約220万円
開業準備金 約110万円
開業支援金 約220万円
物件取得費 約150万円〜
内外装費 約200万円〜
特殊什器費 約50万円〜
合計 約950万円〜
<毎月の運営費>
賃料 約25万円
光熱費 約5万円
人件費 約30万円
広告費 約20万円
ロイヤリティ(定額式) 約20万円
その他 約30万円
合計 約130万円
あくまで目安ですが、項目や費用を細かく算出することで、具体的な資金計画が立てやすくなり、資金繰りも効率的に行えます。
買取フランチャイズの収支はどのくらい?
買取フランチャイズ「買取大吉」では、初月の売り上げが800万円を超えるケースもあります。
最短で3か月以内に投資金額を全額回収できる可能性があり、平均的には6~10か月で投資回収が見込めます。ここでは、「買取大吉」のフランチャイズに加盟した場合、どの程度の売り上げが期待できるか、具体的な実績例を交えながらご紹介します。
実績例
1か月目 約868万円
2か月目 約1,836万円
3か月目 約2,976万円
<買取大吉の各店舗売上実績一例>
・買取大吉 久留米店 約9,070万円(2019年)
・買取大吉 アピタ宇都宮店 約2億5,622万円(2020年10月~2021年10月)
・買取大吉 自由が丘店 約9,378万円(2020年10月~2021年10月)
・買取大吉 イオン岩見沢店 約1億474万円(2020年10月~2021年10月)
・買取大吉 大阪エコールロゼ店 約9,224万円(2020年10月~2021年9月)
※上記は買取大吉フランチャイズ加盟店における売上実績の一例です。加盟による売上や利益を保証するものではありません。
買取フランチャイズ経営にかかる初期費用の抑え方
一般的に、買取フランチャイズの初期費用には、物件取得費や店舗設営費、数か月分のロイヤリティが含まれており、総額で1,000万円以上かかることもあります。
しかし、高額になりがちな初期費用を削減できれば、資金に余裕を持って事業を始めることができます。そこで、以下の3つのポイントを意識して、初期費用の削減を目指しましょう。
加盟金を比較する
フランチャイズの加盟金は、加盟先によって金額が異なります。
そのため、まずは複数の買取フランチャイズ店舗の加盟金を比較し、自分に合った加盟先を選びましょう。
ただし、加盟金が安い場合、他の費用、たとえばロイヤリティや運営に関係するコストが高く設定されている可能性もあるため、全体的なコストバランスも併せて確認することが重要です。
物件取得費を抑える
フランチャイズ開業時に物件取得費を抑えることは重要です。
たとえば、駅前やショッピングモールのような立地の良い場所は賃料が高くなる傾向がありますが、必ずしもこうした高額な場所が最適とは限りません。ターゲットとなるお客様が来店しやすい場所であれば、費用を抑えながらも効果的な立地を選ぶことが可能です。
賃料が比較的安く、なおかつ集客が見込める立地を見極めることが、成功の鍵となるでしょう。
研修費や資格取得費を節約する
買取店を経営する際には、研修費や資格取得費も節約することが大切です。
買取フランチャイズの研修費の相場は30万円~100万円ほどですが、加盟先によって異なるため、研修内容がその費用に見合っているかを事前に確認しましょう。
また、中古品を取り扱うためには「古物商許可証」の取得が必要で、こちらには約2万円の費用がかかります。スタッフの人数が増えると、研修費や資格取得費も加算するため、あらかじめ必要な人員数を決定しておくことも重要です。
こうした費用を事前に把握し、節約できる方法を考えることが経営の成功につながります。特に無駄な出費を防ぐためには、経費の見直しや適切なプランニングがポイントになります。
買取フランチャイズで失敗しないためのロイヤリティの払い方
買取フランチャイズに加盟すると、本部にロイヤリティを毎月支払う必要があります。
しかし、経営が思うようにいかない場合、ロイヤリティは大きな負担になることもあります。そのため、失敗を防ぐためには、ロイヤリティの支払い方法を事前にしっかりと確認しておくことが重要です。
ここでは、3つの項目にわけて買取フランチャイズで失敗しないためのロイヤリティの払い方について解説します。
ロイヤリティの計算方法を理解する
ロイヤリティには主に以下の3種類の支払い方法があります。
① 売上歩合式
売上歩合式では、売上の一定割合をロイヤリティとして支払います。この割合はフランチャイズによって異なりますが、一般的には売上の10%前後に設定されることが多いです。計算式は「月の売上×決められた比率(%)」となり、売上が増えるほど支払うロイヤリティも増加します。
② 粗利分配式
粗利分配式は、「売上-原価」の何%かをロイヤリティとして支払う方法です。売上歩合式と同様に、売上が増えると支払うロイヤリティも増えますが、粗利に基づくため原価管理が重要になります。
③ 定額式
定額式は、毎月一定の金額を支払う方法です。たとえば、毎月20万円といった固定額でロイヤリティを支払います。この方式では、売上が増加しても支払額は変わらないため、売上が多ければ多いほど利益を手元に多く残せます。
これらのロイヤリティの支払い方法はフランチャイズごとに異なるため、契約前に計算方法をしっかりと理解し、経営計画を立てることが大切です。
ロイヤリティの支払い期間や条件を確認する
ロイヤリティの支払い期間や条件は、加盟先によって異なるため、事前にしっかりと確認することが重要です。
たとえば、ロイヤリティの支払いは原則として必須になっていますが、フランチャイズ本部によっては初月の支払いが無料となる場合があります。また、中途解約した場合、契約期間が満了するまでロイヤリティを支払わなければならないケースもあります。
さらに、赤字の場合の対応についても注意が必要です。赤字の際にロイヤリティの支払いが免除されるケースもあれば、赤字でもロイヤリティの支払いが発生するケースもあります。
このように、フランチャイズ本部によってロイヤリティに関するルールは大きく異なることがありますので、必ず加盟前に契約書を確認し、自分に合った条件を見極めることがポイントになります。
ロイヤリティの対価として本部からのサポートを受ける
フランチャイズ経営におけるロイヤリティの支払いは、本部からブランド名の使用やノウハウ、サポートを受けるための対価です。
そのため、資金計画の方法、マーケティング戦略、スタッフの育成、接客技術、店舗経営のノウハウなど、さまざまなサポートをしっかりと受けることが重要です。
ロイヤリティの対価として本部から提供される支援を活用することで、経営の成功につながる可能性が高まります。
買取フランチャイズで失敗しないための維持費の節約方法
買取フランチャイズを成功させるためには、計画的な維持費の管理が不可欠です。ここでは、買取フランチャイズ経営で失敗を防ぎ、維持費を節約するための具体的な方法を詳しく解説します。
店舗運営に必要な経費を見直す
まずは、毎月の経費に無駄がないか定期的に見直すことが重要です。具体的には、以下のポイントに注意を払いましょう。
・光熱費がかかりすぎていないか
・仕入れ原価が高すぎないか
・賃料が高すぎないか
このように、毎月の必要経費が過剰になっていないかを常に意識しましょう。
節約しすぎることで、お店のイメージに悪影響を及ぼすこともありますが、定期的に経費を見直すと無駄な出費を防ぐことができます。賢い経費管理が、買取フランチャイズの成功につながります。
売上に応じて人件費や広告費を調整する
固定費を見直す際には、人件費や広告費の調整も重要です。
たとえば、小規模な店舗では数名のスタッフで運営できるため、過剰雇用の必要はありません。これにより、人件費を効果的に抑えることができます。
また、ターゲットを絞った発信を行うことで、インターネット広告による広告費を削減できます。
さらに、若者向けのサービスを提供している場合はSNS広告を活用し、地域密着型のビジネスであればポスティングを利用するなど、ターゲットやニーズに合わせた広告戦略をとることで、維持費の節約が可能です。
このように、固定費の見直しは、買取フランチャイズの経営を安定させるため、利益の最大化につながります。
税金や保険料などの法定費用を正しく支払う
収益が増えると、税金も増加するため、効果的な節税対策を行うことが重要です。
まず、事業に関連する支出は経費として計上できるため、領収証やレシートなどの支出を証明する書類は大切に保管しましょう。これにより、税額を適切に抑えることが可能です。
次に、事業に合った適切な保険に加入することも大切です。定期的に内容を見直すことで、不要な保険料のコストを削減できます。
さらに、経営を安定させるためには、支出項目を細かくわけて管理し、無駄な費用が発生していないか、税金の計算方法に誤りがないかを定期的に確認することがポイントになります。
このように、節税対策や保険の適切な選択を行うことで、事業経費を効果的に削減し、より安定した経営が実現できるでしょう。
以下の記事ではフランチャイズ経営で失敗する原因と対策について詳しく説明しています。
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まとめ
買取フランチャイズを経営する際には、初期費用の準備や維持費の節約を徹底することで、安定した運営が可能になります。
初期費用を抑えるための工夫をあらかじめ知っておけば、経営を始める際の負担も軽減されるでしょう。
また、ロイヤリティの支払い方法を事前に確認し、維持費の無駄を定期的に見直すことで、資金繰りに関するトラブルや予期せぬアクシデントのリスクも低減させることができます。
事前に経営にかかる費用をしっかりと把握し、定期的に資金状況を確認することで、長期的な経営の成功へとつなげていきましょう。