はじめに
「ブランド財布がすべて高く売れるわけではない」ということです。「10万円で購入した財布を売却したら1万円になってしまった」ということは、財布の買取ではよくあることです。しかし、これはもちろんすべての財布買取がこのようになるわけではありません。8万円で売れることもありますし、15万円にもなることも多々あります。
なぜこのような差が生まれるのかというと、ブランド財布の知名度に関係があります。知名度が低いブランド品は、中古品だったとしても買い手がつかないのが現状です。
一方、知名度が高いブランドであれば、中古品でも購入する方が多いため買取店は高い金額で買い取っています。そのため、知名度によって買取金額の差が生まれてしまうのです。
知名度が高い海外のブランド
Louis Vuitton(ルイヴィトン) |
CHANEL(シャネル) |
Hermès(エルメス) |
PRADA(プラダ) |
GUCCI(グッチ) |
聞いたことがあるブランドも多いのではないでしょうか? ちなみにルイ・ヴィトンは、世界で最も有名なブランドでリセール率は高いものだと8割を超えるものもあります。日本でもリセール率は6~7割を占めるほど人気なブランドです。
人気モデルや限定品の場合は高く売れる可能性が高い
そして、上記で挙げたブランドの中でも、「人気モデルは高く売れる傾向がある」、「限定品の場合には定価よりも値上がりする可能性が高い」のです。人気のブランド、モデルであれば、買取したのちにすぐ売れるため、高値で買い取れますが、不人気ブランド、モデルであれば在庫となって残ってしまうため、自然と買取額は安くなります。
また、人気かどうかは相場にも影響してきます。人気モデルは相場が下がりにくく、高い位置で安定しています。しかし人気のないモデルは相場が下がってしまうことがあります。
実はアンティークとしての値は付きづらい
たまに「これは人気ブランドの財布だし、数十年後にはアンティーク品として価値が出る」と考えている方もいらっしゃいますが、古いアイテムにアンティークとして価値がつくものはほとんどありません!
保存状況によって商品の状態が悪くなり、相場が下がった状態となってしまうので、買取金額が低く査定されてしまうケースが多いです。現在アンティーク品として高額で取引されているのは、ルイ・ヴィトン創業初期に販売されていたトランクくらいです。
限定品は希少価値が高い
また、限定商品というものは「プレミアがつく可能性が高い商品」です。そのため、これは人気かどうかと言うよりも「希少性」がポイントになってきます。
希少性が高い商品であればあるほどその価値は高くなります。もちろん、人気のない商品だった場合は需要がないため価格が上がることがないのですが、人気と需要が高い商品であれば定価よりも高い金額で売れることもあります。
最近の例で言うとLouis Vuitton×Supremeのコラボがありました。Supremeの商品は最近特に人気が高く、転売屋が多く狙っている商品です。このような「特に人気が高い」限定品は発売直後から買取額が高騰する傾向にあります。
ブランド財布買取の相場
Louis Vuitton(ルイヴィトン)
人気が高く、買取率で見れば80%前後と、買取としてはなかなか高い買取率です。「モノグラム」や「ダミエ」といったルイ・ヴィトンを象徴するシリーズは、定番で人気が高く、中古でも求めているファンが多いのが特徴です。
CHANEL(シャネル)
シャネルの財布の買取相場は約6万円〜14万円です。なかなか高額ですね。特にマトラッセ(縫い目によりダイヤ柄のように布が膨らんでいるもの)の人気が高く、高価買取が期待できます。マトラッセはシャネルが世に広め、今ではブランドではなくてとも真似するほどとなった伝統ある手法です。その始まりであるシャネルのマトラッセに高い価値があるのは納得ですね。
Hermès(エルメス)
エルメスの財布の買取相場は約7万円〜18万円となっています。見た目はシンプルに、機能的なデザインと、留め具の「H」がさりげないきらめきを添えているベアンというモデルがとても人気です。皮の品質の高さも相まって、全体的に高い価格となっています。
PRADA(プラダ)
ハイブランドの中でも手が届きやすい価格帯であるプラダは、買取相場は約1万円〜2万円程度となっています。とてもシンプルで美しいフォルムなのですが、中古市場での人気は他のハイブランドとは少し劣ります。そのため、買取価格はそこまで高くないという結果になっています。
GUCCI(グッチ)
グッチの財布の買取相場は約1万円〜4万円ほどと、他ブランドに比べるとかなり買取価格が低くなっています。販売価格が高くないこともありますが、一番の理由はデザインです。他のブランドに比べると個性的なそのルックスにより、買い取り手が限られてしまうのが特徴です。
ブランド財布を高額で売却するためには扱い方に注意!
ブランド財布を高額査定もらうためには、状態がよいことが大前提となります。したがって、新品で購入した財布は、できるだけその状態を保つように扱うことが大切です。
日常での持ち運びに注意
一般的に女性は財布をバッグにしまうのに対し、男性はポケットにしまうことが多い傾向にあります。よって、レディースの財布はポケットに入れられるメンズの財布に比べて傷や汚れが付きにくく、きれいな状態が保たれているため、査定の際も高額が付きやすくなります。
男性の場合は、持ち運びの際にはバッグに入れるようにし、なるべく傷や汚れが付かないように扱いましょう。
小銭やカードを入れすぎないように注意
また、型崩れも査定金額が低くなる原因になります。小銭やカードを入れすぎると財布は型崩れしてきます。型崩れを防ぐためにも、小銭入れを別で持つようにしたり、カードについては必要なものだけを入れるようにしましょう。レシートや領収書で財布をパンパンにしてしまわないよう、こまめに整理することも大切です。
本革の財布は、使い込むほどに色合いや風合いが深みを増すため、経年変化を楽しめますが、高額での買取を望むのなら、できるだけきれいな状態を保つことが重要です。
革財布のお手入れ方法
①購入したらまず、使用する前に防水スプレーをかけ、水シミを防ぎます。
②ほこりやチリを落とすためにブラッシングをします。
③革に栄養を与えてひび割れや劣化を防ぎ潤いやツヤを出すために、皮革専用クリームを塗り、革の奥まで栄養がしっかり届くように5分ほど置きます。
④余分なクリームを飛ばすため軽くブラッシング後、財布の表面にほこりやごみが付いていないことを確認して防水スプレーをかけ、自然乾燥させます。
上記のお手入れは、革の表面が乾いてきたと感じた場合に行うようにしましょう。目安としては、最低限季節の変わり目に一度程度の頻度です。
ブランド財布の査定額アップには付属品やタイミングも重要
ブランド財布の高額買取のためには、状態以外にも以下のようなポイントがあります。
① ブランド名・モデル名
ブランド財布で高額買取を希望するなら、「ブランド名」や「モデル名」がはっきりとしていることが重要です。たとえばルイヴィトンの「ポルトフォイユサラ」、エルメスの「ベアン」といったように、ブランド名とモデル名が明確であれば、プラス査定が付きやすくなります。また、その財布の定価や販売価格などの情報が多いほど、査定もしやすくなります。
② 箱や保証書などの付属品
「保証書」は正規のブランド品であることの証明になります。購入した際には捨てずに箱と一緒に大事に取っておき、査定に出すときに一緒にしておきましょう。
③ タイミング
ブランド財布は、一般的に時間が経つにつれて査定価格が下がってきます。使用しないブランド財布は早めに売りに出したほうが、高額の査定が付きやすくなることを覚えておきましょう。
④ ほかのブランド商品とまとめて査定に出す
ほかのブランドバッグやジュエリー、時計などを「まとめて」査定に出すと、財布1点だけを査定に出す場合よりも高値が付きやすくなります。ブランド品の買取の際には、できるだけまとめて出すことがおすすめです。
⑤ 査定に出す前のお手入れ
上述したとおり、日々のお手入れが大切になりますが、査定に出す前には、最低限自分でできるお手入れはしておきましょう。ちょっとしたひと手間で買取額を1万~5万円以上アップする方法があります。その方法はとても簡単で、簡潔に伝えると「付属品などをそろえて商品のお手入れをしてベストのタイミングで売却する」です。
財布を何も手入れもせずそのまま査定に持って行く方がかなり多いのですが、これはとてももったいない行為です。クリーニングをしていないと汚いものと判断されてしまいます。汚い財布は一度店舗やクリーニング専門店でお手入れをしてから販売を行いますので余計な手間や費用が発生してしまいます。
内ポケットに入っているごみを取り出し、ほこりや汚れを落とし、革専用のクリームを塗ってきれいな状態にしておくなどのひと手間で、査定の際の印象がよくなり、高額査定につながるでしょう。
まとめ
どのブランド財布が高く売れるのか、またどんな方法を使えば高く売ることができるのか紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?現在お持ちの財布を売り、新しいものに買い替える方は少なくありません。ボロボロだと思っていた傷や汚れのあるブランド財布でも、需要が高いものなら買取されることがありますので絶対捨てるのはNGです。ぜひ一度、ブランド買取店に無料査定に出してみてはいかがでしょうか。捨てるはずだった財布に、高値がつくかもしれません。