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姉妹ブランドのプラダとミュウミュウの違いと関係性について紹介

姉妹ブランドのプラダとミュウミュウの違いと関係性について紹介

高級ブランドとして幅広い世代に認知されているPRADA(プラダ)とそのセカンドラインのMIU MIU(ミュウミュウ)ですが、名前は知っているけどそれぞれに特徴はよく知らないという方や、そもそもミュウミュウがプラダのセカンドラインであることを知らないという方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、それぞれの特徴やどのような違いがあるのかを紹介します。是非それぞれの魅力を知って頂きお気に入りのコレクションが一つでも増えればと思います。

プラダとミュウミュウの関係性は姉妹ブランド

プラダは1913年に創業した老舗ファッションブランドで、現在のデザイナーは創業者の孫にあたるミウッチャ・プラダが務めています。そんなミウッチャが1992年にプラダのセカンドブランドとして立ち上げたのがミュウミュウです。

高級ブランドであるプラダの姉妹ブランドということで、当初から多くの人から注目されており、カジュアルなデザインが若い女性を中心に人気があります。プラダが関わっていることもあり、品質が優れているのも特徴で、幅広い世代の女性を満足させるクオリティを有しています。

プラダとミュウミュウの違い「コンセプト」

プラダとミュウミュウは姉妹ブランドとして経営を同一とするブランドですが、そのブランドコンセプトには大きな違いがあります。ここではそれぞれのコンセプトについて詳しくご紹介していきます。

コンセプト プラダ ミュウミュウ
日常を贅沢に飾る BAD GIRL(やんちゃな女子)

プラダのコンセプト

プラダは1913年創業の老舗ブランドです。高品質な皮革を使用した鞄は、ミラノの上流階級の人々に強い支持を受け、欧米に進出してからも、世界の富裕層から人気のある一流ブランドとなったのです。現在のプラダのデザイナーであるミウッチャは、「日常を贅沢に飾る」をブランドコンセプトに、現代的かつ革新的な素材とデザインから、世界中の人々を魅了しています。

そのデザインはシンプルですが、素材の持ち味を存分に発揮させるデザインです。プライベートはもちろんその落ち着いた色合いから、ビジネスシーンまで幅広く使えます。ナイロンと革を組み合わせた高級感と利便性を兼ね備えたデザインも人気が高いです。

ミュウミュウのコンセプト

歴代デザイナーは創業者であるミウッチャのみで、ミュウミュウのコンセプトは、「BAD GIRL=やんちゃな女の子」や「ミウッチャ・プラダのワードローブ」です。プラダと比較するとミウッチャの世界観が強く反映されているブランドで、かわいらしく、華やかなアイテムが多いのが特徴です。

ミュウミュウのアイテム特有のふんわりとしたシルエットに革などの上質な素材を合わせ、大人の女性にも合うキュートなアイテムが若い女性から絶大な支持を受けています。赤やピンクなどの暖色系のアイテムが多く、コーディネートに花を添えてくれるようなブランドです。

プラダとミュウミュウの違い「ターゲット層」

プラダとミュウミュウはターゲットにしている層が大きく異なっており、それぞれのターゲットに向けた商品展開をしています。ここではそれぞれのターゲット層について詳しくご紹介していきます。

ターゲット層 プラダ ミュウミュウ
老若男女問わず 10〜20代の若い女性

プラダのターゲット層

プラダは、公式でターゲット層を定めているわけではありません。しかし、プラダというブランド自体が世界の服飾系ブランドの中でトップ5に入る高級ブランドです。そのため価格も高めに設定されていることもあり、30~40代が購入する場合が多いようです。

一方で、それ以外の層であっても人気は高く、20代前半の若い層から50~60代の男女に人気があります。特に、2018年に復刻したプラダのスポーツラインである「プラダ・リネアロッサ」はその機能性の高さとシックでクールなデザインが若年層から高く評価されています。

ミュウミュウのターゲット層

ミュウミュウはプラダと比較するとターゲット層を明確に設定しており、ブランドコンセプトの「BAD GIRL」の通り若年層の女性に受けるデザインを多く展開しています。一時期はメンズ商品も扱っていましたが、現在はレディース一本に絞っています。

ピンクや白などの淡いカラーが中心の柔らかい雰囲気のデザインに高級感溢れる皮革を合わせています。女性らしさの中にしっかりとした高級感が合わさっているため、実際の購買層には30代以降の女性も多数存在しています。

プラダとミュウミュウの違い「価格帯」

プラダとミュウミュウはどちらもハイブランドに位置づけられますが、価格帯は少し異なります。ここではそれぞれの価格帯について詳しくご紹介していきます。

価格帯 プラダ ミュウミュウ
バッグ 30万円〜 10万円前後
財布 10万円〜 5万円〜10万円
ウェア 10万円〜100万円 5万円〜

 

プラダの価格帯の違い

プラダは、ハイブランドの中でもトップクラスのブランドです。ラインによって価格は大きく異なりますが、バッグであればレザーを使ったショルダーバッグで最低でも30万円〜、財布などの小物であっても10万円〜のラインも数多くあります。

服に関してもウェアであれば10万円、レザーウェアなどに至っては100万円を超えるアイテムも販売されています。このようにプラダのアイテムは気軽に買うものというよりは、記念や節目のご褒美として購入し、長く使っていく価格帯といえます。

ミュウミュウの価格帯の違い

ミュウミュウは、プラダよりも若年層の女性をターゲットとしている影響もあり、プラダより価格設定は低めになっています。目安の金額としてはバッグは10万円前後から、財布の場合は5~10万円のものが中心です。ウェアであっても5万円台で買えるものもあり、ハイブランドの中ではお手頃な価格といえます。それでもプラダの姉妹ブランドだけあり、品質は最高級ブランドにも劣らず、コストパフォーマンスが高いブランドといえます。

プラダとミュウミュウの歴史と歴代デザイナー

マリオ・プラダ

マリオ・プラダ(Mario Prada)はプラダの創業者のひとりで、弟であるマルティーノ・プラダと共に革製のスーツケースやトランクを中心に販売するブランドとして創業を始めました。マリオは欧米を旅して、クロコダイルやパイソンをはじめ、象やセイウチにいたるまで様々な希少性の高い革を集め、それらのなめし革を優れた職人技術によって豪華な鞄を作成しました。

これがミラノの上流階級の人々から評価され、イタリア王室の御用達となったことで、爆発的な人気を誇るブランドになりました。戦争の影響があるとはいえ彼の没後にブランドが一時的に衰退したことからも彼が偉大なデザイナーだったことが伺えます。

ミウッチャ・プラダ

ミウッチャ・プラダはマリオ・プラダの孫娘にあたり、1949年ミラノで生まれました。ミラノ大学政治学科を卒業後、プラダのアクセサリー部門のデザインを担当しながらミラノ・ピッコロ座のパントマイマーなどの職を経て、1978年家族の会社であるプラダの経営に携わるようになります。

当時のプラダは低迷期といわれていましたが、ミウッチャが入ることによって業績を大きく延ばし、人気ブランドに返り咲きました。その後、1993年に独自ブランドである「MIU MIU(ミュウミュウ)」を立ち上げ、独自のセンスによってファッション界をけん引しました。その貢献を称えられ、2000年には英国王立美術大学の名誉博士号を授与され、世界で最も影響力がある100人に選ばれるなどしています。

ラフ・シモンズ

ラフ・シモンズは自身のブランドである「RAF SIMONS」を1995年に創設後、独創的なセンスで多くのファンを獲得した世界的に有名なデザイナーです。彼は自身のブランドを運営する傍ら、「ジルサンダー」や「ディオール」などの有名ブランドにデザイナーとして招かれ、ファッション界をけん引していました。

そんな彼が、2020年からプラダの共同クリエイティブ・デザイナーに就任することになり、ミウッチャとタッグを組むことになりました。彼がプラダに加入してからは、これまでとは変わった視点がコレクションにみられるようになり、プラダの新しい境地をこれからも見せてくれることでしょう。

プラダの定番アイテムと特徴

プラダのアイテムの特徴

プラダのアイテムは、シンプルなデザインの中に機能性と高級感を兼ね備えているのが特徴です。革製品はアイテムによって最適な高品質なものが使用されています。また、ナイロン製のアイテムにも定評があり、軽く耐久性の高いものを使用しています。これらの特徴から老若男女問わず支持されています。

定番アイテム➀ポコノ

ポコノは光沢のあるナイロン素材に三角形のブランドロゴをあしらったプラダのアイコンバッグです。マリオ・プラダの死後、業績の低迷に悩んでいたミウッチャがテントやパラシュートなどに用いられているナイロン素材ポコノをバッグに取り入れることを考案します。

ブランド内部ではアイテムに取り入れることをためらう声も上がりました。しかし、ミウッチャは「これまでにないものを」というスタンスを押し通し、これによってポコノが誕生しました。ポコノはシルクのような肌触りと軽さ、丈夫さを兼ね備える素材で実用性とファッション性の高さから、日常使いのバッグとして多くの人に愛されています。日本でも1990年代に爆発的にヒットし、日本におけるプラダ人気の火付け役といえるアイテムです。

定番アイテム➁カナパ

2011年AWコレクションで初めて発表されたカナパは、ミランダ・カーやアシュレー・オルセンなどに愛用されて話題となりました。特徴はなんといってもキャンバス地に施された「PRADA MIRANO」のロゴで、イタリア製の麻でできたバッグをイメージして作ったため、イタリア語で麻を意味する「Canapa(カナパ)」と名付けられたようです。

カナパの人気に伴って、多数のカラーや素材で展開されており、2016年にはラグジュアリーモデルともいえる、パイソン革を使用したカナパも販売されています。カナパの多くはキャンパス素材やデニム素材など耐久性に優れている素材で作られているため、普段使いにも最適で、目的に合わせてミニ、M、Lの3サイズから選ぶことができます。

カラーやデザインのバリエーションが豊富で、個性的なデザインも多く展開されているため、多くの選択肢から選べる人気ラインです。

定番アイテム➂サフィアーノ

サフィアーノは、正式名称「サフィアノメタルオロ」という革素材です。プラダが最初に開発した素材で、その後に他のブランドでも使用されるようになりました。牛革に型押し加工を施した素材で、革の表面に樹脂加工を施してあるため、汚れや傷に強く、扱いが簡単なのも人気の理由のひとつです。

サフィアーノで作られたバッグは、光沢感のあるレザーで発色が良く、鮮やかな色をしているため、幅広い年代から人気を得ています。プラダのサフィアーノを使ったラインを複数展開しており、サフィアーノルクス・サフィアノメタルオロ・サフィアーノフィオッコなど、質感やデザインの異なるラインを展開しています。

ミュウミュウの定番アイテムと特徴

ミュウミュウのアイテムの特徴

ミュウミュウのアイテムは、女性を対象にしていることから、スイートなイメージのカラーが特徴的です。フリルやリボンを使ったキュートなデザインも多いですが、高品質な革を使用したアイテムが多いため、かわいくなりすぎないバランスの良さが魅力です。

定番アイテム➀マテラッセ

マテラッセに似ている響きとして、シャネル(CHANEL)の定番ラインのマトラッセがあり、ダイヤ状のキルティングパターンがとても有名です。一方で、ミュウミュウのマテラッセは一般的に想像するダイヤ状のキルティングパターンとは少し違います。

キルティングを横方向に圧縮し、立体的になったデザインで、重なり部分がハートの形に見えるようなミュウミュウオリジナルのキルティングパターンをしています。このキルティングパターンは他ブランドで見ることはないので、ミュウミュウのアイテムと一目でわかるものとなっています。

ミュウミュウといえば淡いカラーが代表的ですが、このマテラッセはシックな色合いも人気が高く、大人っぽいデザインになっているため、30代以降の女性にも人気のラインとなっています。

定番アイテム➁マドラス

ミュウミュウのアイテムは「マテラッセ」に代表されるようなふわふわとした可愛らしい印象を与えるアイテムが多いです。しかし、この「マドラス」はそんなミュウミュウのイメージと対照的なデザインをしています。

マドラスは2014年に初めてミュウミュウのコレクションとして販売され、高級感のある皮革をふんだんに使い、重厚感のあるデザインに仕上がっています。かっちりとしたイメージを与えますが、革素材には軽くて肌触りの柔らかいヤギ革が主に使われており、時間の経過とともに光沢が生まれるのもポイントです。ビジネスシーンにも使える見た目からは想像ができない優しい使用感が人気のラインとなっています。

定番アイテム③イントレッチオ

イントレッチオは、イタリア語で編み物を意味しています。ミュウミュウの「イントレッチオ」は2020年のリゾートラインとして販売されました。意味の通り、レザーを編み込んだ生地が特徴のラインとなっており、一枚革にはない格子状の編み込み模様が人気です。

定番アイテムである各種バッグや財布はもちろんスニーカーやヘアーアクセサリーにいたるまで、豊富なバリエーションを揃えています。アイテムカラーはパステルピンクやパステルブルーなど、ミュウミュウ特有の淡い色はもちろん、ブラックやグレーなどシックな雰囲気のアイテムも展開されています。

まとめ

プラダとミュウミュウの違いや関係性についてご紹介しました。シンプルかつ機能的なのにしっかり高級感があるプラダ、ふんわりとしたシルエットで、コーデのアクセントになるかわいらしさが魅力のミュウミュウ、どちらもミウッチャ・プラダのセンスが感じられる仕上がりとなっています。これを機にそれぞれの魅力を知り、その日の気分によって使い分けるなどの楽しみ方を見つけてみてください。

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