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レーガノミクスって?

レーガノミクスって?

金の価格に影響を及ぼしたレーガノミクス

まず初めに金の価値を決める単位として、国際価格であるトロイオンス(troy ounce)が用いられています。トロイオンス(troy ounce)とは、貴金属やアクセサリーについている宝石の原石の重さに使われている単位のことです。1トロイオンス(=31.1035g)が何ドルになるかを決めて取引の指数としています。

レーガノミクスとは

1981年,アメリカ合衆国大統領に就任したロナルド・W.レーガンがアメリカ経済の再生を目指して掲げた一連の経済政策の通称を言います。その大要は1981年2月に発表したレーガンの経済再生計画にあるように政府支出の伸びの大幅抑制、大幅減税、規制緩和(ディレギュレーション)、安定的金融政策を4本柱としており、サプライ・サイド経済学とマネタリズムや市場メカニズムを重視する新自由主義に基づいていました。

インフレーションの抑制と雇用の改善にはほぼ成功したが,同時に実施された軍事支出の大幅増と相まって財政赤字と貿易赤字の拡大をもたらし、全体としては目標を達成したとはいえず,レーガン政権の2期目からは事実上放棄されていました。レーガン大統領の1期目はカーター政権から続くスタグフレーションの解決が課題でした。

そこで、インフレーションと失業に注目して政策を打ち出した。それは軍事支出の増大を通じて政府支出を増大することと、減税・規制緩和・インフレの収束でした。レーガンが打ち出した経済政策は減税による供給面からの経済刺激を主張するサプライサイド経済学に基づいており、またスタグフレーションの物価上昇という弊害を抑えるために、マネーサプライを操作目標とするマネタリズム的な「通貨高政策」を前提条件にしていました。

経済学者の多くは、減税を経済の需要面から刺激する政策として考えるのに対し、サプライサイド経済理論支持者は供給面においてはるかに大きな効果があると主張しました。当初これらの政策は、党の大統領候補の正式指名を争ったジョージ・H・W・ブッシュが副大統領就任前に「呪術経済政策(ブードゥー・エコノミー)」と揶揄したが、その後すぐにレーガノミクス(Reaganomics)として知られるようになりました。

軍事支出の増大と並行して行われた減税は、巨額の財政赤字と累積債務の増加をもたらし、政府の累積債務はレーガン大統領の就任時と比較して、後任のジョージ・H・W・ブッシュ大統領の就任時には、金額では9090億4100万ドルから2兆6011億400万ドルへと2.6倍に、GDP比では33.4パーセントから51.9パーセントに増加しました。

レーガノミクスは金の価格にどんな影響を与えたのか

レーガンは軍事支出を増やして経済を発展させ、減税により労働意欲の向上と貯蓄の増加を促し投資を促進させようとしました。この政策によって一時的に失業率の増加や赤字の増大に繋がり、金は1トロイオンス(troy ounce)=280ドルまで急速に下落してしまいました。1985年9月22日、過度なドル高の是正のために米国の呼びかけで、米国ニューヨークのプラザホテルに先進国5カ国(日・米・英・独・仏=G5)の大蔵大臣(米国は財務長官)と中央銀行総裁が集まり、会議が開催されました。この会議でドル高是正に向けたG5各国の協調行動への合意、いわゆる「プラザ合意」が発表されました。

具体的な内容として「基軸通貨であるドルに対して、参加各国の通貨を一律10~12%幅で切り上げ、そのための方法として参加各国は外国為替市場で協調介入をおこなう」というものであった。プラザ合意の狙いは、ドル安によって米国の輸出競争力を高め、貿易赤字を減らすことにありました。一方、日本ではドル高の修正により急速に円高が進行し、輸出が減少したため、国内景気は低迷することとなりました。

1987年2月に開催されたG7(G5+加、伊)は、過度なドル安の進行を防止するべく、パリでルーブル合意を成立させた。ルーブル合意以降、為替相場は総じて安定することとなったものの、円高不況に対する懸念から、日本銀行は低金利政策を継続し、そして企業が円高メリットを享受し始めたこともあり、国内景気は回復に転じました。しかしその後、低金利局面と金融機関による過度の貸出が過剰流動性を招き、不動産・株式などの資産価格が高騰し、いわゆるバブル景気が起こることとなったのです。

ドル高によりインフレ脱出・輸入拡大は叶ったものの、輸出が減少したころから通称「双子の赤字」と呼ばれる非常に大きな貿易赤字と財政赤字を生み出すこととなってしまったのがレーガノミクス(Reaganomics)です。そこで、最悪の状態から脱却を図りこれ以上世界経済が混乱することを阻止するために、各国の中央銀行が市場介入を行う協調介入を実施して、ドル安へと流れを変えました。この結果下落が続いていた金相場も落ち着きを取り戻したのです。近年は相場が高騰し、金投資は資産価値が下がりにくいと注目を集めています。

最後に

今回はレーガノミクス(Reaganomics)が金の価格に与えた影響についてご紹介いたしました。一時は金相場の急落をもたらすなどより混乱を招いたレーガノミクス(Reaganomics)でしたが、ドル安へと結びつけることで金相場は安定を見せたのです。金価格は供給と需要の他にも、世界的な経済情勢からも影響を受けるのでそういった事にも目を向けると面白いでしょう。

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