骨董品の種類
買取依頼でよく扱うものに絞っても以下のようなものがあります。
骨董花瓶
花瓶や花器、花入などとも言われ、花を生けるものになります。花を飾るときに使用する花瓶は、花の美しさを引き立てるための実用品的な位置づけですが、花瓶のみを観賞して楽しむことができる美術品的な花瓶も多数存在します。
また、日本では床の間の飾りとして掛け軸の次に重要なのが花とされており、活けられた花の美しさはもちろん、花を生けるための花器の美しさも重視されてきました。花瓶は東洋でも西洋でも古くから作られており、長い年月を経過した骨董花瓶も存在します。
飾壷
口切りの茶事の際、封をした葉茶を詰めた茶壺を床に飾ることをいいます。また、その茶壺を鑑賞する作法のことを指します。基本、飾るために作られたもので、インテリアコーディネートや風水などでよく使われています。
茶壷
碾茶を保管するために用いる陶器製の壺のことをいいます。かつては抹茶を入れる茶入を「小壺」と呼んだことに対して「大壺」とも呼ばれていました。主に茶道で使用する壺で鑑賞用よりは茶道具の一つとして括られます。
高価買取を狙う条件
では、実際にどのような品物でどのような条件がそろえば高価買取が期待できるのでしょうか。
高価買取のポイント
・時代の古い物で状態の良い花瓶や花入れなどの古美術品
・古い中国の花瓶や壺などの骨董品、美術品
・銘のある物や箱、栞がある花瓶や花入れ
・鑑定書のある花瓶や花入れ骨董品や美術品
有名作家・工房などの作
中国の青磁や日本の九谷焼、有田焼、備前焼、アールヌーヴォーを代表する作家エミール・ガレのガラス作品など、有名作家や工房、地域の作は高価買取が期待できます。
たとえば、骨董の有田焼であれば無銘でもそれなりの価値がつくことがありますが、酒田柿右衛門の作であれば高い価値がつき、数十万の買取価格がつくこともあります。
割れやヒビ、傷が無い
骨董花瓶の場合、実用品ではなく観賞用として所有したいという方も多いですが、やはり「実用できない状態の品」は査定額が低くなり、場合によっては買取不可能になります。
破損に直接つながらない、美観を損ねない程度の傷であればあまり問題ありませんが、花瓶を査定に出すときは傷つけてしまわないよう注意して持ち運びましょう。
なお、ヒビやカケなどを自分で補修しようとするとかえって作品を傷めてしまいかねないので、自己修復などは行わず、そのまま査定に出すことをおすすめします。
付属品が揃っている
箱や来歴書、鑑定書などの付属品が揃っている場合は一緒に査定に出しましょう。有田焼や備前焼などの焼物の場合、桐などでできた共箱がついていることがありますが、箱にも価値が認められます。
「古くなって見た目がよくないから」と廃棄したり、ほかの新しい箱に入れ替えるということは避けてください。
まとめ
有名な作家や工房で作られた骨董花瓶は価値が高くなりますが、状態のよいものであればさらに価値が高くつきます。また、製作から100年経っていない「アンティーク」でも、マイセンやオールドノリタケなどの有名メーカーの品であれば高価買取が期待できます。
さらに、ノンブランドのヴィンテージガラス作品でも価値がつくことがあるので、お手元に処分を検討している古い花瓶をお持ちの場合は、ぜひ一度ご相談ください。