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日本のウイスキーの需要があがる?
日本の国産ウイスキーは、スコッチやアイリッシュと比較して歴史が浅く、150年ほどの歴史しかありません。しかし、2000年頃から世界のコンテストでも高い評価を得られるようになったことから、次第に注目を浴びるようになりました。
世界的評価の上昇
近年では、「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」や「ワールド・ウイスキー・アワード」といった、世界的に権威のあるコンテストでも最高賞を受賞する機会も増え、世界的な評価がかなり高まっています。
若い世代を中心に起きたハイボールブーム
かつてはウイスキーをソーダで割った「ハイボール」と言えば、おじさんが飲むお酒の代名詞的存在でした。しかし、2010年頃から若い世代を中心にハイボールブームが起き、ウイスキーを飲む世代が拡大しました。
また、NHKの連続テレビ小説「マッサン」の放映により、ウイスキーへの関心がさらに高まり、国内市場の拡大にもつながりました。
原酒不足による商品の品薄状態
ウイスキーを求める需要に対し、供給が追いついてない背景もあります。熟成させたウイスキーを作るためには10年以上の歳月がかかるため、今から増産をしても市場に出回るには10年以上先になります。実際に、サントリーの「白州12年」「響17年」などは、原酒不足のために販売が休止されています。
代表的なジャパニーズ・ウイスキー
価格が高騰しているウイスキーに共通して挙げられるのは、熟成年数が長いジャパニーズ・ウイスキーです。代表的な例としては、以下の銘柄が挙げられます。
山崎・白州・響などのサントリー
日本を代表するシングルモルト「山崎」「白州」、ブレンデッドウイスキーの「響」は、毎年世界の権威あるコンテストで高い評価を得ており、国内外問わず人気が高まっています。熟成年数が20年を超えるような商品には、数十万円もするようなプレミア価格がついているボトルもあります。
物によっては、数百万円するようなウイスキーも御座います。
竹鶴・余市・宮城峡などのニッカウイスキー
NHKの連続テレビ小説「マッサン」のモデルにもなった、竹鶴政孝が創業したニッカウヰスキー。ブレンデッドウイスキーの「竹鶴」やシングルモルトウイスキーの「余市」「宮城峡」などは、世界の権威あるコンテストでの受賞歴も多く、ボトルによっては10万円近いプレミア価格になっています。
希少価値の高い国産ウイスキー
2大ウイスキーメーカー以外でも、コンテストで受賞歴があるものの生産数が限られているボトルなどは希少価値が高く、軒並み価格の高い傾向にあります。
たとえば、埼玉県秩父市に蒸留所のあるベンチャーウイスキーの「イチローズモルト」、キリンシーグラムの御殿場蒸留所で作られる「富士山麓」、鳥取県倉吉市にある松井酒造の「倉吉」などは、ボトルによっては数万〜数十万円の高値をつける場合もあります。
年代と日本ウイスキーの歴史
江戸時代末期 開国により日本に初めてウイスキーが持ち込まれます。
明治時代末期~大正時代に本格的に日本産のウイスキー造りがスタート
(摂津酒造はウイスキー製造技師として竹鶴政孝をウイスキーの名産地であるスコットランドに派遣)
~1950年代頃にはモルトウイスキーのみが生産されている状態が続く
1962年にはニッカウヰスキーと関連の深い朝日酒造がグレーンウイスキーの生産スタート
1969年には三楽酒造(現メルシャン)が川崎の工場でグレーンウイスキーの生産をスタート
1973年にはサントリーが関連会社のサングレインでグレーンウイスキーを生産スタート
2007年に竹鶴25年がWWA世界最優秀賞を受賞いたします。
ウイスキーの売却時期
ウイスキーのボトルを飲まずに飾っている方もいらっしゃるとは思いますが、早めに売られたほうがお得です。キッチリと保管していても、コルク栓から蒸発してしまい、液面低下に繋がります。そうすると査定額に響いてしまいます。なので早めの売却がおすすめです。
まとめ
今人気のウイスキーでも、保管状態など次第では後々高価買取できなくなってしまう可能性があるので、人気の物は早めにご売却頂いたほうが、高価買取に繋がるでしょう。