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ルイ・ヴィトンの香水の魅力は?
ルイ・ヴィトンの香水は、高品質な原材料と専門調香師による創作、洗練されたデザイン、多彩な香り、ストーリーテリングなど、高級ブランド特有のこだわりを随所に感じることができます。では、そんな香水の魅力についてご紹介しましょう。
レザーの香りがほんのりする個性的な香水がある
2016年に発表されたシリーズ「レ・パルファン ルイ・ヴィトン」には、他の香水にはないレザーの香りを盛り込んでいることで話題となりました。
これは、ルイ・ヴィトンがもともと旅行用のトランクを製造する工房で、レザーバッグをもって世界中を旅する思い出をイメージしているためです。
ルイ・ヴィトンというブランドのルーツを大切にしつつも、これまでにない新鮮で独創的な調合と上品な香りの数々は、既存のルイ・ヴィトンファンだけでなく、香水コレクターからも高く評価されています。
世界3大調香師の1人ジャック・キャヴァリエが手掛ける
ジャック・キャヴァリエ氏は、「ソフィア・グロスマン」、「ジャン・クロード・エレナ」とともに世界3大調香師に数えられるパフューマーで、「調香界のモーツァルト」とも呼ばれています。
ジャックとルイ・ヴィトンの間には互いに高い信頼関係があり、香水のテーマや予算に一切の制限を設けず、ジャックの創りたい香りを自由に創らせているようです。
多くの調香師は調香の際、予算の制限を多く受け、なかなか自身の思い描いた香りをそのまま表現することが難しいようですが、ジャック・キャヴァリエとルイ・ヴィトンの信頼関係から、ルイ・ヴィトンの素晴らしい香水が生み出されているといえます。
香料を自社で作り多くの香水に使用
ルイ・ヴィトンは香水のクオリティを上げるため、多くの香料を自社で作り、ジャック氏が思い描く香りを作り上げています。
グラース産ローズやグラース産ジャスミンの香料、バッグ製造に使われるなめし革から抽出されたレザー香料など様々なものを作り上げており、ローズなどは「超臨界二酸化炭素抽出法」という新たな採油方法によって、一層ローズの生花に近い、繊細な香りを再現しています。
ルイ・ヴィトンの香水の5つの特徴
ルイ・ヴィトンの香水には魅力的な特徴が5つあります。ここではそれらについて紹介します。
高級感があり上品な香り
ルイ・ヴィトンの香水は、高級感とエレガンスがあることが特徴です。それは、ルイ・ヴィトンが高級ブランドとして世界的に有名であるため、香水にもそのブランドイメージが反映されているからです。
ルイ・ヴィトンの香水は、上品で繊細な香りが特徴的で、魅力的な印象を与えます。また、高級感があるだけでなく、洗練されたエレガンスさがあるため、特別な場面での使用にもふさわしい香りです。
香りが長時間持続する
ルイ・ヴィトンの香水は、高品質な香料が使用されているため、香りが長時間持続することが特徴です。そのため、香水を何度も塗り直す必要がなく、一度つけたらしばらく香りを楽しむことができます。
香りのバリエーションが豊富
ルイ・ヴィトンの香水は、豊富な香りのバリエーションがあることが特徴です。フローラル、ウッディ、シトラス、オリエンタルなど、様々な香りを楽しむことができます。
さらに、各ラインナップによって異なる印象を楽しめるため、同じブランドでも新しい香りを試すことができます。
香りを際立たせるためのシンプルなデザイン
ルイ・ヴィトンの香水のボトルデザインは、美しく繊細で、高級感があります。ルイ・ヴィトンのアイコン的なフラワーモチーフが描かれたボトルや、スタイリッシュでシンプルなデザインのボトルなど、様々なデザインがあります。
また、ボトル自体も高品質で、手にとったときの重量感や質感からも、ルイ・ヴィトンのブランドイメージを感じることができます。
いろいろなサイズがある
ルイ・ヴィトンの香水はサイズ展開が豊富なのもうれしいポイントです。大容量のものや、アトマイザーとセットになったもの、ミニボトルのセットなど、スタイルに合わせたサイズを選ぶことができます。
ルイ・ヴィトンの香水の5つの種類
ルイ・ヴィトンの香水は主に5つのシリーズが出されています。ここではそれらについて簡単に紹介します。
レ・パルファン ルイ・ヴィトン
「レ・パルファン ルイ・ヴィトン」シリーズは2016年のローンチとともに販売されたルイ・ヴィトンフレグランスの基本ラインです。
フローラルの香りを主体とした、柔らかでふんわりとした香りでありながら、ルイ・ヴィトンらしいレザーの香りがほんのりと盛り込まれており、ジャック・キャヴァリエ氏のこだわりが詰まったシリーズです。
パルファン・ド・コローニュ
「パルファン・ド・コローニュ」は、パルファンの華やかで芯の通った香りとコロンの軽やかさを融合させた、ユニセックスで使いやすいシリーズです。アメリカ西海岸・カリフォルニアのビーチや空を連想させる、上下でグラデーションになったカラーリングのボトルがとても美しく、目を惹きます。
柑橘やアクア系の、爽やかな甘さで清潔感のある香りのシリーズです。感度の高い若い層にもおすすめ。
レ・ゼクストレ コレクション
建築家のフランク・ゲーリー氏とコラボした花の彫刻ボトルの香水シリーズで、通常の倍の香料が使われている最高級コレクションです。
このシリーズはルイ・ヴィトン財団美術館である「空に浮かぶガラスの帆船」での旅をイメージした香水コレクションであるといわれており、香り一つ一つに幻想的な物語が込められています。
また、このシリーズには香りの順番があり、ガラスの帆船 に乗って冒険する世界観を体感できるため、是非順番に香りを楽しんでほしいシリーズです。
レ・パルファン ルイ・ヴィトン・フォーメン
レディースフレグランスの成功を受け、「男性に捧げる旅」をテーマにして「レ・パルファン ルイ・ヴィトン・フォーメン」シリーズを発表しました。
これまでと同様に厳選された素材のみ使用して創られた香水であり、洗練されたスマートさを持ちながら、男の野生味までも表現されています。冒険や挑戦といった少年の心を持ち続ける男性に一度は試してもらいたいシリーズです。
オリエンタル・パフューム
「オリエンタル パフューム」シリーズは、もともとドバイでしか販売されなかった、エキゾチックで存在感のある香りのシリーズです。広大な砂漠をイメージしてつくられており、人気の高いウード(沈香/じんこう)を使用したゴージャスな香りが特徴です。
国内での販売は、最初は松屋銀座店での限定販売のみだったため、多くの人は存在すら知らずにいましたが、2019年からオンラインショップでの販売が開始され、注目されています。
ルイ・ヴィトンの香水のサイズと価格帯
ルイ・ヴィトンの香水には複数のサイズがあり、「200ml」「100ml」「ミニチュアセット(10ml×5本または7本)」、アトマイザーとセットになった「トラベルセット(7.5ml×4本)」があります。
それぞれの価格は香水のシリーズによって異なり、2024年現在、基本ラインとなる「レ・パルファン ルイ・ヴィトン」ですと、100ml ボトルとトラベルセットはともに42,900円、ミニチュアセットの5本セットは42,900円、7本セットは48,400円となるようです。
「オリエンタル パフューム」シリーズは100mlで53,900円、「レ・ゼクストレ コレクション」になると100mlで81,400円とかなり高額になっています。
ルイ・ヴィトンのメンズ香水の人気ランキング7選
ルイ・ヴィトンの香水は女性だけでなく、男性にも人気が高く、男性用のシリーズも販売されています。ここではそんな中でも人気の香水を7つ紹介します。
リマンシテ
「リマンシテ」はフレッシュな柑橘系の香りの中にジンジャーの渋みを感じる甘さの少ないキリっとした香りが特徴的です。そこから海を感じさせるアンブロキシド系の香りが混ざり、マリンスポーツを感じるアクティブな香りに変化していきます。
誰からも好感を持たれる香りなため、ビジネスシーンでも使いやすい香りです。若々しく爽やかな香りが好きな方や清潔感を演出したい方におすすめの香水です。
ヌーボー・モンド
「ヌーボー・モンド」は、フランス語で「新世界」を意味する名前を持ち、ウードとココアの香りが象徴的です。
ウードの重厚感のある香りにサフランやローズの華やかでスパイシーな香りがプラスされ、ココアのビターな甘さが混ざり合うことで、ダークでオリエンタルな男性の色気を演出します。
エレガントながらもスイートなパウダリー感がかなり特徴的な印象を残すため、どんな場面にも合う香水ではありませんが、ここ一番におすすめです。
オラージュ
「オラージュ」はジャック・キャヴァリエ氏が「感覚が冴えるエネルギー」という意味を込めた香水で、人間の脆さと、自然の荒々しさのパラドックスを香りで表現したと言われています。
香りの特徴は、土っぽい渋さのあるパチョリやベチバーに、ほんのり香るベルガモットオレンジが加わっています。これにより、ウッディな香りに柑橘系の甘く爽やかな香りが混ざり、エレガントな印象を与えます。
季節を選ばない香水ですが、汗ばみやすい夏には特に濃厚なウッディな香りを楽しむことができ、おすすめできます。
スール・ラ・ルート
「スール・ラ・ルート」は、伝統的な香料の組み合わせで調香された、シトラスアロマティックの親しみのあるフレグランスです。
セドラ特有のフレッシュで弾けるような柑橘系の香りの中に感じるスパイシーにペッパーやナツメグなどのスパイシーな辛口の香りを追加することで、すっきりしたスマートな香りが感じられます。
メンズフレグランスでよく見る香料が使われていますが、ルイ・ヴィトンのこだわりによって他との違いが良く分かり、高級感を感じさせながら嫌味にならない所が人気の香水です。
オーアザール
「オーアザール」は、「予期せぬ旅」という意味を持っており、計画を立てずに自由気ままに旅する先々での出会いを期待する気持ちを香りで表現した香水です。
トップノートからサンダルウッドが香るため、ウッド系の甘めな香りが好きな方におすすめで、サンダルウッドと相性の良いシトラス系のさわやかな香り、カルダモンなどのスパイスがアクセントとなり、エネルギッシュなのに清涼感が感じられる香りとなっています。
これまで行ったことがないお店や、旅行やバーなど、さまざまなシーンに身にまとって出かけたい、気合いが入る香りです。行動的な気分にさせてくれるため、日中の活動的な時間帯におすすめの香水です。
メテオール
「メテオール」は「流星」の「メテオ」から名づけられました。テーマは「流星のように力強さを感じるシトラス」でベルガモットやマンダリン、シチリアオレンジなどのはっきりしたシトラスノートを楽しめます。
大人の男性の清潔感とクールな印象をひきたてるメテオールは、普段使いはもちろんビジネスシーンにも活躍する上品な香りです。また、メテオールはほかのルイ・ヴィトンの香水と重ね付けが楽しめる香水でもあります。
特にフローラルな香りやバニラなどの甘さや華やかさを感じる香水と合わせれば、女性にもおすすめの香りを作れるため、男女問わずおすすめできる香水です。
イマナジオン
「イマジナシオン」は空想の旅をテーマとしており、香水のボトルは海をイメージしたマリンカラーで、壮大な海へと船を出すかのような冒険を連想させます。メンズ香水には珍しく紅茶系の香りがする香水です。
メインの香りには、甘めのアンアンブロックスを感じつつ、トップノートはベルガモットのシトラスが香り、ラストノートに移行するにつれブラックティーの中に、ガイヤックウッドとインテンスが加わり、さらにワイルドで深みのある香りに変化していきます。
思わず旅に出たくなるような、エネルギッシュでさわやかな香りは幅広いシーンで活躍してくれます。
ルイ・ヴィトンのレディース香水の人気ランキング7選
女性用の香水ももちろん人気が高く、評価されています。ここではその中でも特に人気のものを7つ紹介します。
エトワールフィラント
「エトワール・フィラント」はキンモクセイが主役の香水で、ジャスミンやストロベリー、マグノリアといったみずみずしいフローラルな香りが特徴です。
贅沢に花々が香る様子が表現され、一言で表現できないうっとりするような香りです。日常使いはもちろん部屋やソファ、枕などのファブリックにワンプッシュすると、日常の生活シーンに取り入れると幸せな気分になれます。
ローズ・デ・ヴァン
「ローズ・デ・ヴァン」はジャック・キャヴァリエ氏がこだわり抜いた、渾身の作品と言えるでしょう。
「フレッシュな花々の香りをどうやってボトルに入れられるか」を追求し、歴史上初めて「超臨界二酸化炭素抽出法」という特別な手法を開発しました。これによって、ローズの贅沢で芳醇な香りを取り出すことに成功しました。
ルイ・ヴィトンはこの方法を用いて、グラース産のメイローズとジャスミンから精油を抽出する独占使用権を獲得しています。つまり、この贅沢なローズとジャスミンの香りはルイ・ヴィトンでのみ体感できる、特別なものなのです。
サン・ソング
「サン・ソング」は、地中海を連想させるエネルギッシュな太陽を閉じ込めたような柑橘系の香りを楽しめる男女問わず人気のある香水です。
レモンやベルガモットのさわやかな香りに、甘いオレンジ・ブロッサムやネロリ、ジャスミンなどの香りが加わり、真夏のやわらかな陽光を浴びているような気分になれます。
ボトルカラーには、カリフォルニアの降り注ぐ日差しを浴びるサングラスのレンズから着想を得た黄色を採用し、香りに加え、見た目からもエネルギーとポジティブな気持ちを得られます。
カリフォルニア ドリーム
「カリフォルニアドリーム」は、ジャック・キャヴァリエ氏がロサンゼルスで見た、太陽が地平線に沈んでいく情景から着想を得て作られた香水です。マンダリンオレンジのキラキラした明るい香りがメインとなり、ムスクやアンブレットシードなどの甘みを取り入れています。
ルーティでさわやかでフレッシュなノートが特徴的で、さわやかなシトラスから、だんだんとムスキーな香りに変化する様子は、まさに日中から夜に移り変わる空を香りで再現したように感じられます。香り初心者の方にも使いやすく、どちらかというと若い方向けの香りです。
アトラップレーヴ
カカオの甘い香りの中に、フローラルな印象もあるグルマン系の香水で、20代の女性や男性にも愛用者が多い香水です。
全体を通してグルマン系の甘い香りが特徴で、カカオやジンジャー、ライチなどさまざまな香りを感じますが、お互いを打ち消さずうまく調和しています。
甘い香りとはいえ、決して重いわけではなく、季節問わず活躍する香水です。いつものファッションにつけるだけで、ワンランク上に感じるような上質で高級感あふれる香りを堪能できます。
スペル・オン・ユー
「スペル・オン・ユー」は「あなたに魔法をかける」という意味をもち、2021年に発売された、アイリスとバイオレットが核となった香水です。
最初はバイオレットの儚く控えめな香りとジャスミンの妖艶でクセのある香りが入り混じり、段々とアカシアの甘い花の香りがホワイトムスクやピーチの清楚な可愛らしさと混じり、一層パウダリーで上品な色気を纏った香りに変化していきます。
昼間の使用にもしっかりと応えてくれる香りですが、なによりもオシャレなディナーで使用するとそのポテンシャルを存分に発揮できます。
アポジェ
「アポジェ」は日本人女性の「しゃんと背筋を伸ばした静かな佇まいの和服姿」や「生け花の静寂さ」から着想を得て創られた香水で、スズランが主体となった可憐で清廉な香りがします。
スズランは精油が存在しないため一般的に合成香料で作られますが、ルイ・ヴィトンの香水では、天然香料の組み合わせでスズランの香りを再現しています。
大きく主張するような香りではありませんが、清潔な凛とした香りが寄り添うように続く、とても使いやすい香水です。
ルイ・ヴィトンの香水の評価
ルイ・ヴィトンの香水は他の香水に比べてかなり高額であり、購入に踏み切れない人も多いのではないでしょうか。そこで、ルイ・ヴィトン香水の感想を紹介します。
スプレーした後の多幸感がすごく香りも長めに残る
ルイ・ヴィトンの香水の特徴として一番に挙げられるのはその香り高さです。特殊な抽出法で精製されているため、香りの拡がりが他の香水とは異なり、スプレーした後の多幸感を強く感じられます。
また、香り自体も派手過ぎず上品な感じであり、品質の高さから香りが長時間残るため、付け直す手間がありません。
果汁一滴一滴が光の粒のようにキラキラ輝いて幻想的に香る
ルイ・ヴィトンの香水の中でも「シンフォニー」などのシトラス系はローズ系と同様に人気が高いアイテムです。「ルイ・ヴィトンのシトラスは、究極」との声も多くあります。
その香りは、一滴一滴に果汁を凝縮し、光の粒のようにキラキラ輝いているように感じます。フレッシュで瑞々しい香りが1日中継続します。
ルイ・ヴィトンの香水は購入前にサンプルを貰える?
ルイ・ヴィトンの香水は決して安価なものではありません。そのため、購入前にじっくりと香りを試したいという方も多いのではないでしょうか。ルイ・ヴィトンの香水を試す方法は大きく3つあります。
一つ目は購入時にもらえるミニボトルで試す方法です。しかし、これは購入する必要があるため、今使っている香水と異なる、新しい香りを試すのには適していますが、初めての購入では使えません。
2つ目はサンプルがおかれている店舗に行き、実際に試す方法です。しかし、この方法ではラストノートまで試すのは難しく、あくまで雰囲気を知る程度になってしまいます。
最後の方法はネットショッピングなどで売っている、小分けにされたものを購入して試す方法です。ただし、一度詰め替えるため、本来の香りと若干異なる印象を受ける方もいるため、そこは注意が必要です。
ルイ・ヴィトンは香水トラベルケースも販売している
香水には携帯用アトマイザーが販売されていますが、ルイ・ヴィトンでは、それとは別に、100mlや200mlの瓶をそのまま持ち運べる専用ケースも販売され、 定番のモノグラム柄の他、エピ素材・ヌメ革素材・クロコダイル素材などバリエーション豊富に展開されています。
また、ルイ・ヴィトンでは香水のボトル本体やトラベルケースにイニシャルや日付を刻印するサービスがあり、自分用・贈り物用ともに好みのカスタマイズができ、トラベルケースには好みのカラーで刻印できます。記念日の贈り物にもぴったりです。
まとめ
ルイ・ヴィトンの香水は2016年からの定番化と、定番化して間もないですが、専属調香師の手腕によりトップクラスのものに仕上がっています。それぞれの香水に個性がありますので、お好みのものを探して、いつもの日常にエッセンスを加えてみてはいかがでしょうか。