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ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーとは?
ルイ・ヴィトンの「シリアルナンバー(製造番号)」は、バッグや財布などアイテムに付与される唯一無二の番号です。通常、アイテムの内部にあるタグやポケットなどに刻印されています。そして、形式や位置を変更してきたため、時期や製品によって異なっています。
ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーが示すもの
シリアルナンバーは、重複することなく個別に付与されるため、アイテムの製造年や製造国がわかります。この情報はルイ・ヴィトンの製品管理用で、公式に発表されたものではありません。
しかし、多くのヴィトンファンやリユース業界の研究により、アルファベットが製造工場、数字が製造年月を示していることが判明しています。
シリアルナンバーを読み解くことで、「財布の製造がメイン」や「主に決まったラインを作っている」などがわかるので、ぜひ試してみてください。
ルイ・ヴィトンの「シリアルナンバー」と「型番」の違い
ルイ・ヴィトンで使われるシリアルナンバーは、製造時期や場所を示し、個別の製品識別よりも製造ロットや時期の管理に重点を置いています。
そのため、限定品につけられる「通し番号」や、モデル・デザインなどを特定する「型番」とは異なります。
一般に、通し番号は限定生産品の管理に用いられ、型番は製品の区別に使われます。どちらも購入や交換の際に役立つ情報で、それぞれ役割と用途には違いがあります。
ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーでわかる製造国一覧
ルイ・ヴィトンのアイテムは、主にフランス・スペイン・イタリアで製造されています。古い製品であれば、アメリカ・スイス・ドイツ製もあります。
特にアメリカ製は珍しいモデルが販売されていたため、「made in USA」の刻印があるアイテムは、一時期マニアの間でブームとなり人気を集めていました。
フランス |
AA AC AH AN AR AS BA BJ BU CT DU ET FL LW MB MI MS NO RA RI SA SL SN SP SR TH TJ TN TR TS VI VX AAS(スペシャルオーダー) A0 A1 A2 |
スペイン | CA GI LB LM LO UB |
イタリア | BC BO CE FO MA RC RE TD |
アメリカ | FC FH LA OS SD |
スイス | D1 FA |
ドイツ | LP |
修理 | DK |
※「修理」とは、ルイ・ヴィトンの正規リペアサービスで刻印部分を張り替えるなど、修復を施した場合に付与されます。
ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーの数字の見方
シリアルナンバーの数字は3~4桁で、製造年と製造月を表していました。2007年以降から製造年と製造週を示し、このルールは基本的に現行モデルでも同様です。
たとえば、シリアルナンバーが「RI4188」の場合、次のように読み取ります。
・1桁目と3桁目が「4」と「8」なので、 製造週は48週目(11月の終わり頃)
・2桁目と4桁目が「1」と「8」は、製造年は2018年
「RI」は製造工場を表すため、この製品は「フランスの工場で2018年の48週目に製造された」ということになります。
年代別で見るシリアルナンバーの数字の見方
年代 | 数字の見方 |
1980年~ | 数字のみ刻印
製造国のアルファベットはなし |
1985年~ | アルファベット+数字
または、数字+アルファベット |
1989年~ | アルファベット+数字に統一 |
1990年~ | 製造年・月の見方が複雑になる
1・3桁目=製造月、2・4桁目=製造年に変更 |
2007年~ | 製造月が週表記に変更
※1年は52~54週 |
先頭数字から読み解くシリアルナンバーの数字の見方
先頭の数字 | おおよその製造年代 |
1 | 1990年以降 ※0月・0週が混在 |
2 | 2007年以降 |
3 | 2007年以降 |
4 | 2007年以降 |
5 | 2007年以降 |
6 | 存在しない |
7 | 存在しない |
8 | 1980年代 |
9 | 存在しない |
ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーの場所の調べ方
ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーは、製品やデザインによって刻印される場所が異なります。基本的には、アイテムの内側に記されているため外からは見えません。
このナンバーは、ブランドが修理や正規品であるかを確認する際に使用するもので、ユーザーのために刻印されているわけではありません。
そのため、アイテムによっては非常に見つけにくい場合もあります。
ルイ・ヴィトンの財布のシリアルナンバーはどこ?
シリアルナンバーは非常に小さく、デザインに溶け込んでいます。財布の場合は内部ポケット、特にカード入れやコインポケットの裏側に刻印されていることが多いです。
そこでカテゴリーごとに代表的なアイテムをピックアップし、刻印されている場所をご紹介します。
2つ折り財布
<ポルトフォイユ ヴィエノワ>
2つ折り財布「ポルトフォイユ ヴィエノワ」のシリアルナンバーは、内側のポケットやカードスロットの裏側に刻印されています。
財布を開いたときに、右側にあるカードスロットの裏側や内側のポケットの裏面に記されています。
刻印は革の色や仕上げによって見えにくいことがあるので、細部まで確認することが重要です。加えて、財布の製品タグやロゴの位置、縫製の仕上げなどもチェックすると、さらに信頼性が確認できます。
3つ折り財布
<ポルトフォイユ キュリーズ コンパクト>
3つ折り財布「ポルトフォイユ キュリーズ コンパクト」のシリアルナンバーは、財布を開いたときの左側、カードスロットの裏側に刻印されています。
具体的には、カードスロットの底面や、内側のポケットの裏側に位置していることが多いです。シリアルナンバーは非常に小さな刻印であるため、しっかりと確認してください。
2つ折り長財布
<ポルトフォイユ ブラザ>
2つ折り財布「ポルトフォイユ キュリーズ コンパクト」のシリアルナンバーは、財布を開けたときの内側、カードスロットの裏側やポケットの裏面に刻印されています。
made in Franceの裏側、カードスロットの底面に位置していることが多いです。
スリムでスタイリッシュな2つ折り長財布なので、シンプルでありながらエレガントなデザインです。
3つ折り長財布
<ポルト トレゾール インターナショナル>
3つ折り長財布「ポルト トレゾール インターナショナル」のシリアルナンバーは、札入れの個所に刻印されています。
財布を開けたときの内側、通常は中央のポケットやカードスロットの裏側に位置していることが多いです。
スリムでエレガントなディテールを持ち、3つ折りなので収納力があります。
ジッピーウォレット
<ジッピーウォレット マヒナ>
ラウンドファスナー財布「ジッピーウォレット マヒナ」のシリアルナンバーは、ジッパーを開けた内側、カード入れの裏側個所に刻印されています。通常は、内部のポケットや、カードスロットの底面に位置しています。
マヒナシリーズは、柔らかいフルグレインレザーで作られ、穴開き模様が施されているのが特徴です。
コインケース
<ポシェット・クレ>
コインケース「ポシェット・クレ」のシリアルナンバーは、ジッパーの内側やポケットの底面に刻印されています。
コンパクトで使いやすいサイズの、ジッパー付きコインケースです。ルイ・ヴィトンのロゴがエンボス加工されており、上品で高級感があります。
マネークリップ
<パンス・ビエ・シャンゼリゼ>
マネークリップ「パンス・ビエ・シャンゼリゼ」のシリアルナンバーは、クリップの外側、金属部分の裏側に刻印されています。
このシリアルナンバーは比較的大きめに刻印されており、裏返せばすぐに視認できるでしょう。
紙幣をしっかりと挟むことができる強力なクリップ部分を備え、シンプルでありながらも、お札やカードを整理するのに便利です。
ルイ・ヴィトンのバッグのシリアルナンバーはどこ?
バッグのシリアルナンバーも、やはり目立たない位置に刻印されています。サイドポケットやジッパー付きポケットの内側、内部に縫い付けられたレザータグの裏側、バッグの底面や側面など、デザインによって刻印される場所が異なります。
ハンドバッグ
<ベルニ レイユール アルマ BB>
ハンドバッグ「ベルニ レイユール アルマ BB」のシリアルナンバーは、バッグの内側、通常は底部のポケットや内側の側面に刻印されています。時には、内部のファスナー付きポケットの裏側にも見つかることがあります。
コンパクトで洗練されたハンドバッグです。高品質なレザーには、ルイ・ヴィトンのロゴがさりげなくエンボス加工されており、光沢感と耐久性があります。
ショルダーバッグ
<モノグラム ダヌーブ>
ショルダーバッグ「モノグラム ダヌーブ」のシリアルナンバーは、バッグの内部にあるポケットの裏側や、ジッパーの内側に刻印されています。
モノグラムキャンバスとレザーの組み合わせが特徴の、クラシックでコンパクトなショルダーバッグです。メインコンパートメントと内側にポケットがあり、必要なアイテムを整理しやすいです。
ボストンバッグ
<キーポル・バンドリエール 60>
ボストンバッグ「キーポル・バンドリエール 60」のシリアルナンバーは、バッグの内側に縫い付けられたタグに刻印されています。
クラシックなボストンバッグで、旅行や短期の出張に適しています。モノグラムキャンバスやダミエキャンバスなどのバリエーションがあります。
スーツケース
<スーツケース ホライゾン 55>
スーツケース「ホライゾン 55」のシリアルナンバーは、スーツケースの内部、通常は内側のポケットやフラップの裏側に刻印されています。タグの裏側に位置していることが一般的です。
モダンでスタイリッシュなキャリーケースです。高品質なポリカーボネートやアルミニウムが使用されており、軽量で耐久性のある設計です。
トートバッグ
<ダミエアズール ネヴァーフル MM>
トートバッグ「ダミエアズール ネヴァーフル MM」のシリアルナンバーは、バッグの内側にあるステッチの裏側に刻印されています。側面の縫い目に隠された位置にあることが多いです。
明るく爽やかなダミエアズールキャンバスで、カジュアルかつエレガントなデザインです。オープントップのトートバッグで、便利に使用できます。
ビジネスバッグ
<ポルト ドキュマン・ヴォワヤージュ>
ブリーフケース「ポルト ドキュマン・ヴォワヤージュ」のシリアルナンバーは、通常バッグの内部に縫い付けられたタグに「LOUIS VUITTON PARIS」とともに記載されています。
タグは、バッグの内側ポケットや仕切りの裏側にあることが多いです。
ビジネスシーンに最適なトラベルバッグで、上質なレザーは高級感と耐久性があり、収納力がありながらもスタイリッシュなデザインが特徴です。
ポーチ
<ポシェット・コスメティック GM>
化粧ポーチ「ポシェット・コスメティック GM」のシリアルナンバーは、ポーチの内側に刻印されています。具体的には、内側のタグの裏側や、内部の縫い目の裏に刻まれています。
シンプルでエレガントなコスメティックポーチです。GMは大きめサイズなので広い内部スペースがあり、化粧品やその他の小物を整理しやすく旅行にも便利です。
ルイ・ヴィトンのその他アイテムのシリアルナンバーはどこ?
ルイ・ヴィトンではバッグや財布以外のアイテムも豊富に展開しています。その他のアイテムの場合も、内部にあるポケット、タグやラベル、レザー部分など、いずれも裏側の見えない場所に刻印されることが一般的です。
キーケース
<ミュルティクレ4>
4連キーケース「ミュルティクレ4」のシリアルナンバーは、中央ポケットの裏側、内部の縫い目近くに刻印されています。
コンパクトで機能的なキーケースです。4つのキーリングがあり、鍵を整理して収納するのに便利です。ポケットやバッグにスッキリと収まるサイズ感が魅力です。
シガレットケース
<エテュイ・シガレット>
煙草ケース「エテュイ・シガレット」のシリアルナンバーは、本体内側に直接刻印されています。
シンプルでエレガントなデザインのシガレットケースです。タバコだけでなく、小物などもスマートに収納できます。スタイリッシュな外観で、ファッションアイテムとしても人気があります。
名刺入れ
<オーガナイザー・ドゥ ポッシュ>
カードケース「オーガナイザー・ドゥ ポッシュ」のシリアルナンバーは、カードポケットにある「LOUIS VUITTON PARIS」の裏側や、内側のフラップ部分に刻印されています。
シンプルでスタイリッシュなデザインで、ビジネスシーンに適しています。複数のカードポケットがあり、名刺やクレジットカードを整理して収納するのに便利です。
手帳カバー
<アジェンダ PM>
手帳カバー「アジェンダ PM」のシリアルナンバーは、手帳カバーの内側、通常はフラップの裏側や内部の側面に刻印されています。特に内側の縫い目の近くや、内部のポケット付近に位置することが多いです。
カードポケットやスリーブがあり、名刺やメモ帳を整理して収納できます。リフィルを交換できる仕様です。コンパクトでスタイリッシュなデザインなので、ビジネスシーンにもピッタリです。
ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーがない理由とは?
シリアルナンバーが、刻印されていないアイテムもあります。刻印部分が擦れて見えなくなったり、職人の手違いや、正規リペアによる革の張り替えで刻印が変わることもあります。
また、古いアイテムにはシリアルナンバーがない場合もありますが、これは製造当初の仕様によるもので、時代とともに変更が加わった結果です。
ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーがない場合は古いため
ルイ・ヴィトンの古い製品ラインでは、シリアルナンバーが刻印されていないことがあります。これは、1990年代以前の製品で、シリアルナンバーの刻印がまだ一般的ではなかったためです。
この古いヴィトン製品の認証は、デザイン・素材・製造技術・パターンやロゴなど、他の特徴を基に行われています。
これらの方法により、シリアルナンバーがなくても本物かどうかの手がかりになり、アイテムの真贋を確認することが可能です。
ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーは2021年以降ICチップに変更
2021年以降に販売されているルイ・ヴィトン製品には、シリアルナンバーがない場合があります。これは、RFID技術(ICチップ)が導入されたためです。
ルイ・ヴィトンでは、この技術を「RFIDタグ」と呼んでおり、製品のデジタル認証と追跡が可能となることで、真贋確認の精度が向上しました。フランスの一部工場では、2020年からシリアルナンバーの代わりにRFIDによる商品管理が採用されています。
今後、他の国でもRFIDが主流となると予想され、刻印の有無は偽物判断の基準としては適さなくなるでしょう。
まとめ
ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーについてご紹介しました。現在ではRFIDタグの導入により、精度がさらに向上し、管理が強化されています。この機会にお手持ちのヴィトン製品で、シリアルナンバーがどこにあるのか確認してみてください。