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ルイヴィトンのスピーディとは?
スピーディは、ルイヴィトンの有名なボストンバッグであるキーポルのデザインを元に作られ、発表当初から多くのファンに支持されてきました。ボストンバッグというと旅行用の大きなサイズをイメージしますが、スピーディは日常使いしやすいサイズを中心としたラインナップとなっています。
ルイヴィトンの定番ラインであるモノグラムをはじめ、エピやダミエなどさまざまなラインが展開されていることもポイントです。基本的なフォルムは一緒でも、ラインによって個性は大きく異なるため、ラインナップを見てしまうとライン別にコレクションしたくなってしまうかもしれません。
「ルイヴィトンといえばスピーディ!」と言っても良いほど、長い間愛され続け、定番商品となったボストンバッグの「スピーディ」。トランクの底に畳んで入れられる旅行用のボストンバッグ「キーポル」をデイユース用にリサイズし1930年に発売されました。
元々は、自動車の助手席に「気軽に置けるように」と作られたバッグでした。シンプルなフォルムや落ち着いた見た目だけでなく、コンパクトながら収納力の高い点が多くの人々から人気を集めました。スピーディが誕生して100年以上経ちますが、人気は今も尚衰えることはありません。
ルイ・ヴィトンのスピーディの歴史
ルイ・ヴィトンが誕生したのは1854年のことです。フランスのアンシェイ村で誕生したルイ・ヴィトンが、パリのカプシーヌ通りに旅行かばんの専門店を開きました。
誕生当初はトランク型の旅行かばんを販売していたルイ・ヴィトンは、1924年にコットン素材の折りたためる旅行用ボストンバッグ、キーポルを発表します。手軽に持ち運びができることや折りたためばスーツケースに収納できることから、人気を集めました。
1930年になると、キーポルを元にスピーディが誕生します。当時は自動車が一般に広がり始めており、自動車の助手席に置いて持ち運べるボストンバッグとして発表されました。ちなみに、誕生当時は「エクスプレス」という名前でしたが、のちに「スピーディ」へと変更されています。
オードリーヘップバーンも愛用したルイ・ヴィトン<スピーディ>
「ローマの休日」で有名なイギリスの女優オードリーヘップバーン。彼女が愛用していたバッグはルイヴィトンのスピーディでした。週刊誌に写真を撮られる時には、いつもスピーディを手に持っていたといわれています。
彼女はスピーディを愛用するあまり、「もう少し小さいサイズを作って欲しい」とリクエストします。そして生まれたのが「スピーディ25」なのです。
後に紹介しますが、スピーディ25はスピーディの中でも特に小さいサイズで使い勝手が良いと、スピーディシリーズのなかでも特に人気があり多くの女性に愛されています。
スピーディが発表されてから今日まで愛されるバッグであり続けているのは、オードリーヘップバーンのリクエストがあったからといっても過言ではないでしょう。
使いやすさ
スピーディは、コロンと丸いドラム型のバッグなので見た目以上に収納力があります。内部には仕切り等なくガバッとアイテムを入れられるのも魅力的♪キレイに整理整頓したい方は小さめのポーチやバッグインバッグを合わせて使うとさらに使いやすくなります。
ただ、ハンドバッグとして手持ちオンリーになってしまうデメリットもあります。
そんな方には「スピーディ バンドリエール」がオススメです。こちらはスピーディにショルダーストラップが付属したシリーズになります。ショルダーは取り外し可能なので気分によって持ち方を変えることもできます。
ラインによっては、サイドにポケットが付いているものもありますので外ポケットが欲しいという方はこちらを選ぶと良いですねスピーディはコラボ商品がたくさんありますので定番のモノグラムだけではなく遊び心満載のバッグです。
ルイ・ヴィトンのスピーディの特徴
ルイヴィトンバッグを代表するアイコンとして広く知られているスピーディですが、今でもその人気が根強く残っています。日常的にも使いやすいスピーディをきっかけとして、ルイヴィトンバッグのカジュアルスタイルが徐々に定着していきました。今でもこのスピーディの愛好家は絶えず、時代が流れても高い価値を誇る魅力が詰まったバッグだと言えます。
収納力がある
スピーディのなかでも一番コンパクトなスピーディ25は、ボストンバッグにしては小さいのでは?と感じるかもしれません。しかし、収納力を左右するマチが15cmもあるため、見た目以上の収納力があります。また、底が平らになっていることで、荷物も探しやすいでしょう。
また、キーポルのコンパクト版であるスピーディは、折りたたむこともできます。収納力がありながら、使用しないときは折りたたんだまま持ち歩き、必要に応じて使用できるという便利さも魅力です。
シンプルな美しさ
スピーディは内側にポケットが一つあるだけで外側の前後左右にポケットは施されておらず、デザインが非常にシンプルなことも特徴です。とはいえ、もともと収納力があるため、余分なポケットは必要ありません。
荷物をたくさん入れる場合は、ポーチやバッグインバッグで自分が使いやすいように整理できます。
ポケットがないことで、スッキリとした印象を与えられるうえに、コーディネートしやすいこともうれしいポイントです。特に、シンプルなエピラインなら、スタイリッシュに持つことも、好みのチャームをプラスして個性を楽しむこともできます。
付属品として鍵が付いてくる
スピーディには付属品として南京錠が付いてきます。ブランド名とLVのロゴが刻印されている南京錠は、重厚感があります。もちろん、南京錠はアクセントとしての飾りではありません。開閉レザーとサイドのレザーをつなげば、しっかり鍵がかかります。旅行などでの使用だけでなく、日常で大切なものを持ち歩く際も安心です。
サイズ展開が豊富
スピーディはラインだけでなく、サイズ展開が豊富なことも特徴です。現行のサイズは一番小さなナノサイズから25,30,35,40の5種類あります。デザインが気に入って購入しても、サイズ感がしっくりこなければ出番が減ってしまいがちです。
スピーディなら豊富なサイズ展開から、自分が使いやすいサイズや用途に合わせたサイズを選べるでしょう。同じサイズでもラインによって雰囲気が異なるため、自分好みのスピーディが見つかるはずです。サイズについての詳細は、次の段落で解説していきます。
スピーディのサイズ展開
サイズ展開が豊富なので、これから自分が使うシチュエーションを想像して選んでみましょう。歴史があり、多くの女性の憧れであるスピーディを手にとってみて、普段のおでかけや旅行を華やかに彩ってみてください。
スピーディ30
<サイズ幅30cm×高さ21cm×マチ17cm>
スピーディ25よりも一回り大きく、B5サイズのノートや500mlのペットボトルを横に入れても窮屈にならないサイズとなっています。しかし、スピーディはデザインがスッキリしているので、持ってみると実際のサイズほど大きめには感じないかもしれません。
財布やスマートフォンなどの必需品に加え何かと荷物が増えがちな人も、このサイズならゆとりを持って収納できます。コレクションしていれば、さまざまなシーンで活躍してくれそうです。個人的にはこのサイズが一番使い勝手がいいと思っています。
スピーディ バンドリエール30(M56702)
「スピーディ バンドリエール 30 N56702」はモノグラム・イディールというラインのフザンというカラーを使用しています。モノグラム・イディールは2010年に新たに登場したラインで、モノグラム・ミニが進化したラインといえるでしょう。
上質なコットンとナイロンを使用しているため、軽くて丈夫なうえに落ち着いた上品な印象の素材です。通常のモノグラムのようで少し違う、個性的な素材を楽しみましょう。
※こちらは生産終了品なので、お求めの際は中古市場で探してみてください。
スピーディ バンドリエール 30(N41373)
スピーディ バンドリエール 30 (N41373)は、ホワイト×ブルー系がさわやかなダミエ・アズールの2wayスピーディです。リゾート地をイメージして誕生したダミエ・アズールが涼し気で、モノグラムのスピーディとはまた違った魅力があります。
また、ハンドルを持つかショルダーにするかでも印象が変わります。
中古の商品を購入する際に注意するポイント
新型と旧型を見分ける
まず前提として中古市場には新型と旧型両方が流通しています。スピーディも長い期間販売されているバッグなので、仕様変更も行われております。
直近で行われたのが2014年~15年ごろのことで、このマイナーチェンジを境とした新型と旧型で相場が分かれています。
そのため中古で購入する際には新型と旧型をしっかりと見分けることが大切です。では写真でわかる変更箇所2つを説明していきます。
変更点1:ハンドル付け根の縫い目が変わった
1つ目の変更点は縫い目の変更です。左側が旧型、右側が新型です。上端の縫い目の位置に注目してください。旧型は金具(リベットボタン)の下に縫い目があり、新型はリベットボタンの上に縫い目があります。
「それだけ?」と思われるかもしれませんが、これは結構大きな変化です。このボタンはルイヴィトンではよくつかわれる金具ですが、経年劣化で青錆が出る症状でも有名です。丁寧な補完がされていても出ます。
旧型の構造ではリベットボタンに強い負荷がかかる構造になっており、錆が出た状態で強い負荷がかかるとボタンがちぎれてしまうことがあります。
新型ではボタンの負荷を下げる縫製へと変更され、縫製部分とボタンで負荷を分散できるようになり、もし長く使用して錆びてしまったとしても問題ないように変更されました。
変更点2:内側のポケットの仕様変更
新旧問わずスピーディには内ポケットがあります。これは変更されていません。旧型は開きっぱなしのオープンポケットでした。小物を分けて収納できるのでとても便利なポケットですが、ふとした拍子にポケットの中身がこぼれてしまうということもありました。それを改善するために新型では内ポケットにファスナーが取り付けられています。また内側の素材も少し変更され、旧型はキャンバス地にコーティングがされていましたが、新型ではコーティングはなくなっています。
ボタン金具の状態
ではボタン金具の確認をしましょう。使うだけであればちぎれていても支障はあるでしょうが使うことはできます。しかしせっかく安くはないバッグを買うのであれば出来る限り長く使いたいはずです。
選ぶのであれば出来るだけサビたり、ちぎれたりしていないものを選ぶようにしましょう。
ハンドルの状態
これはスピーディのラインによってどこまで気にするのかが変わります。モノグラムやダミエアズールなどヌメ革が使われているものは特にシミや汚れ、剥がれといった形で使用感が現れます。
その点ダミエライン(エベヌ)はヌメ革が使用されていないのでヌメ革のようにハンドル自体の使用感はかなりわかりにくいです。
ダミエラインのハンドル
コバはコーティングなので剥がれれば目立ってしまいますが、使用感があまり目立たない方がいいという方で、特にラインにこだわらないのであればダミエラインを選ばれるのがいいかと思います。現在はかんてい局の売れ行きから見るとモノグラムラインの方が人気が高そうですが、個人的にはダミエラインの方がお勧めです。特に新型であればより長持ちする設計になっているので強くお勧めします。
耳は付いているか
スピーディには両サイドに「耳」があります。わかりにくいかもしれませんが、赤丸が付いている部分のことです。これは何かというとファスナーを開閉するときに開閉しやすくするための「つまみ」です。
この部分も負荷がかかりやすい場所で、時々ちぎれてしまっているものもありますので、チェックポイントの1つです。
高価買取が狙えるバッグのひとつ
スピーディは安定した人気があるため、売却を検討している方は、納得の金額で取引ができるかもしれません。
旅行用ボストンバッグ、キーポルを元に作られただけあり、コンパクトなサイズでも十分な収納力があります。5つのサイズだけでなくラインも豊富なので、用途に合ったお気に入りを見つけられるはずです。
1930年代にスピーディが誕生して約90年経った今でも、ルイ・ヴィトンの中で指折りの人気を誇り、歴史あるバッグの一つとして多くの女性に愛されています。そのため、人気が高く、中古市場で需要があります。
まとめ
今回はルイ・ヴィトンライン「スピーディ」について、バッグの特徴や魅力も併せてご紹介しました。スピーディバッグは収納力に長けており、見た目以上にさまざまな物をしまい込むことができます。
バッグの開閉も行いやすく、バッグの中身の出し入れも比較的スムーズに行うことができるでしょう。「日常使いでルイヴィトンバッグを持ちたい」という方には、どんなシーンにも使いやすく会いやすいのがスピーディです。