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手作業で行う職人により最高品質で何世代も受継げるブランド
ルイ・ヴィトンというブランドは創業1854年に誕生しました。フランスの富裕層をターゲットにして、妥協を許さない職人小数名が一点一点手作業で高級バッグや財布を仕立てるブランドとして始まりました。創業当時、ルイ・ヴィトンは6人1チームと少数精鋭の職人達でタッグを組み、職人ひとりひとりの得意分野で分業生産を行い、製作していたこともあり、結果としてとても非効率でした。
デメリットはあるものの、職人の分業作業によってバッグや財布の品質は常に最高品質で作ることができ、全く人気が落ちることはありませんでした。平成9年（1997）にはデザイナーにマーク・ジェイコブス氏を迎えたことによって、新作や限定品を次々と発表でき、生産数が増加し続けて行きました。メリットが多かった分その代償として、生産現場の職人達では対応数に限界が出ててくるというデメリットも生まれました。
日本でもとても人気があり欠品が相次いでしまったため、生産方式の変更を検討し始めます。そこで、2000年代から「リーン生産方式」を導入しました。これは、自動車メーカーのトヨタが用いている工場の方式を応用して考えられました。非常に効率的な生産方式で、生産効率もほぼ倍になりました。職人の事も考えられ、技術力の乏しい職人でも簡単に縫製できるように薄い素材に変更したり、コストカットにより素材の品質を落としていき顔料を使って色をカバーしたり、更には心材にまでもコストを抑えるためにボール紙を使うようになりました。創業当時のコンセプトの「品質重視のモノづくり」から、品質・生産性・コストのバランスを取るようになった事で、結果的に品質は落ちてしまいました。
シンプルながら高品質かつ流行に流されないデザインのエピ
ルイ・ヴィトンは性別関係なく人気のハイブランドとして知れ渡っていますが、エピシリーズは特に大人の女性からとても支持の高いシリーズとなっています。エピシリーズはほかのルイ・ヴィトンのデザインの中でもシンプルで尚且つ高級感のある一際目立つシリーズとなっています。そもそもエピの語源の由来ですが、フランス語で「麦」を意味します。線が揺れ動くようなデザインが麦の穂に似ているという事でエピ（麦）と名づけれらました。エピシリーズが誕生したのは1985年と30年以上も前のデザインですが、現在も今だ世界中の人々から愛されています。
デザインがとても落ち着いているため、長く愛用できます。繊細でキメの細かなグレインレザーが使われていることで耐久性も非常に高く、型崩れしにくいのも人気の理由の一つです。耐水性も優れており、雨の日でも安心して使えるため、大人の男性ビジネスマンにもエピの財布が非常に人気が高いです。
グレインレザーは使い続ける事で艶がさらに出るため、深みのある素材に変化していき、変化を楽しまれるご愛用者様もいらっしゃるようです。派手なデザインは使う場所が選ばれますが、エピはシンプルなデザインのおかげでご使用範囲が広くとても便利です。お手入れをすることで、良い皮の状態を長く保つことができたりと耐久性に優れている点もエピの人気で素晴らしい点です。
丈夫な本革を使用し、染色や型押し加工を施したエピは、耐久性があるのも特徴です。丈夫で水にも比較的強いので、普段使いしてもダメージを受けにくく、経年劣化もしにくいといわれています。また、細かな型押しがされているので多少のキズやシワができてしまったとしても、目立ちません。シンプルで普段使いでき、長い間美しい状態で使用できるのも、エピの特徴といえるでしょう。
エピは発売当初、ブラック・ブルー・グリーン・ベージュ・ブラウンの5色展開でした。カラーはそれぞれブラックが深海の溶岩、ブルーがスペインのタホ川、グリーンはボルネオの熱帯雨林、ベージュはカナダの高原、ブラウンがサバンナをイメージしたものです。どれも使いやすいカラーで、5色でも十分楽しめるカラーバリエーションでしたが、年を追うごとにさらに新色が発表されました。2012年にはシアン・シトロン・カカオなどの11種類が、2014年にはリラやローズクレールなど8種類が追加されています。
エピの主な特徴は、カラーバリエーションの豊富さ、マットなレザーの質感、シンプルかつ高級感のあるデザイン、男女ともに使い勝手が良いデザインが挙げられます。プライベートだけでなくビジネスシーンでも活躍するのがエピの強みです。もちろん兼用することも可能です。使い分けをする場合は、ビジネスには落ち着いた黒やブラウン、ネイビーなどのベーシックカラー、プライベートには鮮やかな赤や青、グリーン、パステルカラーといった色を選ぶと良いでしょう。
エピやタイガはカーフ素材で耐久性が良い
エピやタイガに使用されている皮はカーフスキンと言って牛革のなかで若い生後6か月程度の仔牛の革となり、とても希少価値が高い革です。薄手で繊維構造が細かく、革の表面がとても美しく、手触りも非常に良い最上級の素材です。顔料でコーティングした素材で革の風合いは感じられないものの耐久性が非常に高いです。顔料仕上げの革は色落ちがしにくく、革の中でも水に強い、経年変化があまり見られない、という特性があります。そのため、フェイクレザーとの見分けもつきにくいです。
こだわり使いもしやすいデザイン
一目でルイヴィトンと分かるモノグラムは、ステイタスアイテムとしても人気があります。しかし、日常使いするなら、なるべくヴィトン感を抑えたいという方も多いのではないでしょうか。
エピは独特の型押しが特徴的ではあるものの、いかにもヴィトンという印象にはなりにくいモデルラインです。「LV」の型押しも控えめなので、ブランドに詳しい人やルイヴィトンが好きな人でなければパッと見ただけでは気が付かない可能性があります。そのため、さりげなくヴィトンを持ちたいという人にもおすすめです。
エピの人気の種類
「エピ」の財布
ルイ・ヴィトンの最もアイコニックなモデルの一つであるジッピー・ウォレットは、使いやすいラウンドファスナータイプの長財布で、複数のカードスロットやポケットを備えた収納力が魅力です。必要最低限の物を入れて、クラッチバッグとして使うこともできます。また、ポケットに入るコンパクトなサイズのジッピー・コインパースも人気の定番モデルです。
ポルトフォイユ・サラは、エンヴェロップ型のフラップをボタンで開閉するタイプの長財布です。シルバーのボタンにはシグネチャーの刻印が施され、よりエレガントな仕上がりになっています。
「エピ」のバッグ
ルイ・ヴィトンのアイコンバッグとして、巾着型のショルダーバッグ「ノエ」があります。もとはシャンパンボトルを運ぶためにデザインされたバッグですが、これを現代風に洗練させたのがノエです。取り外しできるハンドルや調節可能なストラップで、使うシーンや気分に合わせてアレンジできます。
ノエは「ダミエ」、「モノグラム」といったラインでも作られていますが、エピのノエはカラーバリエーションの多さから高い人気を誇っています。さらに、エピのノエの多くはバイカラーで、シンプルながらもよりスタイリッシュなデザインになっています。他にもプチ・ノエ、ネオノエ、ネオノエBBといったサイズ展開がされています。また、エピの魅力を最も生かせるスタイリッシュな形のアルマ、豊富な収納力とどんな着こなしにもマッチする魅力を兼ね備えたツイストも定番の人気バッグです。
まとめ
話を聞けば聞くほどいい意味で味のある大人なエピシリーズ、更には長持ちもして良い状態が保ちやすいエピ、ルイヴィトンのエピは、ヨーロッパで豊かな恵みの象徴として親しまれてきた麦の穂をイメージしています。高級ブランドであることを主張しすぎない大人の上品さや、カラーバリエーションの豊富さ、優れた耐久性など魅力が詰まったエピは根強いファンも多いモデルラインです。皆様もご検討してみてはいかがでしょうか？
