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ルイ・ヴィトン「アルマ」とは?
アルマ(Alma)は、ルイ・ヴィトンの定番バッグの一つで、1992年に誕生しました。優美な丸みを帯びたフォルムが女性らしさを引き立てます。
アルマという名前は、パリ本店近くのセーヌ川にかかる橋「アルマ橋」からきています。ラテン語で「恵み」を意味し、女性たちが思い描く「こんなデザインがあったらいいな」「こんな機能が欲しい」といった希望に応える形で作られた、まさに理想的なバッグです。
ルイ・ヴィトン「アルマ」の歴史
アルマはその昔、船旅の際に用いられていたランドリーバッグがルーツであるとされています。その歴史を辿ると、120年以上前のフランスに行き着きます。どのような経緯でこのバッグが誕生したのか、詳しくご紹介いたします。
アルマの原型バッグ
1900年頃のフランスで使用されていた「スティーマバッグ」は、アルマの原型とされています。船や列車移動ではトランクが使われ、トランクの中を仕切るためにバッグが重宝されていました。
特に船旅では、洗濯物をドアノブにかけるシステムが一般的で、そのために使われたバッグがスティーマバッグです。
洗濯物と着替えを分けて収納できるよう設計されており、底が広がった台形のデザインは、アルマのデザインに影響を与えることになります。
アルマの誕生
1934年、スティーマバッグの底広がりの台形デザインをもとにアルマが誕生しました。スティーマバッグよりもコンパクトで、下部が広く上に向かって細くなるシルエットは、今のアルマと共通しています。違う点は旅行用バッグであり、上部が丸みを帯びていないことが挙げられます。
その後、1955年にはデザインと実用性を兼ね備えた改良版の「シャンゼリゼ」が発売され、最終的に1992年、モノグラムラインの「アルマ」が誕生しました。
ルイ・ヴィトン「アルマ」がダサいと言われている理由
アルマは、ルイ・ヴィトンを長年支えてきた代表的なアイテムで、愛用者が多いことで知られています。しかし一部の人々にとっては「ダサい」と感じられることがあるようです。個人の好みによるところもありますが、その理由について見ていきます。
旧型を使っているから
アルマが「ダサい」と言われる理由の一つに、旧型を使っていることが挙げられます。アルマには旧型と新型があり、初代モデルが1992年に登場して以降、現行モデルまで何度かマイナーチェンジを重ねています。
特に2010年頃の型番変更を境に新旧が区別されるようになりました。旧型は新型よりもサイズが大きく、トレンド感が薄いため、流行に敏感な人にとっては「ダサい」と感じることがあるようです。
発売から30年以上経って古いイメージがあるから
アルマが正式に発表されたのは30年以上も前のことであり、歴史あるアイテムとしての魅力はあるものの、古さを感じさせる部分も否めません。
この数十年でファッションのトレンドは大きく変わり、30年以上前に流行したものを今使っていると、どうしても現代のスタイルと比較して「ダサい」「古い」と感じられてしまうことがあるようです。
しかし、アルマも時代に合わせて改良を重ねてきました。素材やカラー展開、新たなデザインも追加され、決して「古い」だけでは語れない魅力を持っています。
人気で定番アイテムなので人と被りやすいから
アルマはヴィトン定番の人気アイテムとして、多くの人に選ばれていますが、定番だからこそ「みんなと同じものを持ちたくない」と感じる人もいます。
特にモノグラムラインはあまりにも有名で、定番中の定番であるがゆえに、避ける人もいるでしょう。もし他の人と被りたくない場合は、自分らしいアレンジを加えて、オリジナリティを表現することが一つの解決策になるかもしれません。
大きいサイズを使っているから
最近のトレンドとして、小さなバッグが注目を集める傾向が強まっており、大きなサイズのバッグに対して「ダサい」と感じる人も少なくありません。
アルマのラインアップには、アルマBBやナノ・アルマといったコンパクトなサイズがあり、これらは特に人気ですが、アルマPMはまだ大きめのサイズとして認識されています。
流行に合わない大きなサイズを選ぶことで、ダサい印象を持たれることがあるかもしれません。しかし、大きなサイズは収納力が魅力で、機能性を重視する人々にとっては、一概にダサいとは言えません。
コーディネートを意識していないから
ファッションに合わないスタイルでアルマを使っていると、「ダサい」と見なされることがあるようです。
特に、ルイ・ヴィトンのような高級ブランドアイテムは、その魅力を最大限に引き出すために、全体的に見たファッションのバランスが重要です。
高級感あふれるスタイリッシュな装いに対して、ボロボロのアルマを持っていると、その印象が一気に損なわれてしまいます。また、カジュアルすぎる適当なファッションを選んでいると、アルマだけが浮いてしまい、全体のバランスが悪くなることもあります。
ルイ・ヴィトン「アルマ」はダサい?世間の口コミ・評判
アルマについて、世間の口コミや評判などをいくつかピックアップしてみました。実際に、どのような意見があるのでしょうか。
世間の声➀一昔前のイメージがある
親から譲り受けたブランドもの(Louisvuittonなど)って一昔前のイメージがついちゃって持つに持てない…アルマとかエピのサックプラとか…。
エピのサックプラとかめちゃくちゃ大人っぽくていいのよ…。
でもこんな印象値に左右されて持つ持たないって決められない自分がダサい…。
— はるさん限界WM®︎@🐘サケスキーな初マタ3Y (@8w70602488) December 13, 2022
ルイ・ヴィトンのようにハイブランドのバッグは、一生もののバッグとして親子2代で使われる方も多くいます。時代の流行によって印象が変わることは確かですが、たとえ一昔前と感じても、それが逆にクラシックな魅力になっています。
世間の声➁人と被る
んー、。ヴィトンのプティパレか、マルジェラのバッグか‥。
アルマBBめちゃくちゃ可愛いけど、会社の人と被るしな🙄
幸せ過ぎる悩みすぎて😂マルジェラなら気楽に使えそう(楽な服装でも何でも合うって意味で) pic.twitter.com/0pJA1IlbLc
— ね🌟ね さん@ノンデリ勢 (@tyabu_chan) October 4, 2022
マルジェラのバッグもありですが、アルマBBの可愛らしさはやはり魅力的です。小さめサイズのアルマBBは、最近のミニバッグトレンドにもマッチしていますし、定番バッグとしての人気から被ってしまうことは避けられないかもしれません。
世間の声➂デザインによって印象は変わる
ヴィトン、エピのアルマだけはかっこいいと思う
— でうす (@21lvasoccerCity) June 26, 2023
アルマは、現行ラインに加え、コレクションラインや限定ライン、廃盤となったレアなラインなど、幅広いバリエーションの展開があります。デザインによって印象は変わりますが、その分自分の好みを選べる楽しみがあります。
ルイ・ヴィトン「アルマ」の特徴
アルマの丸みを帯びたフォルムは、その可愛らしさで多くのファンを魅了しています。サイズや柄のバリエーションが豊かで、ガーリーからフレンチカジュアル、さらにはドレスアップまで幅広いコーディネートに合わせられます。
デザインが豊富
アルマには、魅力的なデザインが揃っています。特に人気のものをいくつかピックアップしてご紹介いたします。
・モノグラム
創業者ルイ・ヴィトンのイニシャル「L」と「V」を基に、星と花を組み合わせたパターンで、ルイ・ヴィトンの看板とも言えるデザインです。
・ダミエ
日本の市松模様からインスパイアを受けたデザインです。このパターンもモノグラム同様に定番として人気があります。
・エピ
フランス語で「麦の穂」を意味し、高品質で知られているグレインレザーによって風に揺れる稲穂を模した型押しが特徴です。
・ヴェルニ
エナメル加工が施された美しいレザーにモノグラムが施されています。
サイズが豊富
アルマには、主に「アルマBB」「アルマPM」「アルマMM」の3つのサイズがあります。
BBは可愛らしくコンパクトなサイズ感で、アクセサリー感覚で持てるのが魅力です。PMは程よい大きさでデイリー使いに適しており、MMは容量が大きく機能的なので、仕事や旅行にも活躍します。
サイズによって印象や使い勝手が変わるので、シーンに合わせて使い分けることで、コーディネートの幅も広がります。
ルイ・ヴィトン「アルマ」を愛用している芸能人
アルマは、世界中の芸能人やセレブにも人気があり、着用する様子がメディアやSNSで紹介されることで、度々注目を集めています。
野崎萌香さん
モデルで女優としても活躍する野崎萌香さんが愛用しているのは、アルマBBのエピラインでカラーはクォーツです。
ストラップには「LOUIS VUITTON」の文字が施されたジャカード生地が使用されており、取り外しが可能なので、その日の気分やスタイルに合わせて使い分けることができます。
エピラインのアルマBBは、クォーツの他にも定番のノワールや個性的なフランボワーズなど、豊富なカラーが揃っています。
谷まりあさん
モデルでタレントの谷まりあさんが愛用しているのは、アルマソフトBBです。キルティング加工のカーフレザーにモノグラム刺繍が施された、洗練されたデザインが特徴です。
ストラップはカラーに合わせた太めのジャカード生地で、肩への負担を軽減するため、快適に使用できます。カラーはシックなノワールから、優しい印象のバナナイエロー、そしてクールなブルーグラシエールまで豊富なラインナップが魅力的です。
ルイ・ヴィトン「アルマ」でダサくならないコーデのコツ
アルマはフォーマルな装いからカジュアルなスタイルまで幅広く使えるアイテムです。しかし、どのように組み合わせるか迷ってしまうことも多いですよね。ここではアルマの魅力を最大限に発揮するためのコーディネートのコツをいくつかご紹介します。
アルマを主役にする
アルマBBとアルマPMは、ショルダーストラップがあるため、スタイリングのアクセントとして大活躍します。
ポイントはバッグを主役としたコーディネートにすることです。服装をモノトーンやワントーンなどシンプルでベーシックなものを選ぶと良いでしょう。
たとえば、無地のTシャツやストレートパンツと組み合わせることで、アルマの美しいデザインが際立ち、洗練された印象を演出できます。色合いも控えめにすることで、アルマがより目を引く存在感を放つコーディネートが完成します。
デニムと合わせる
ジーンズとアルマを組み合わせることで、カジュアルさとエレガンスが絶妙に融合したコーディネートが完成します。普段のジーンズコーディネートに上品さを与え、特別な日常を演出してくれます。
例えば、シンプルなホワイトTシャツにスリムフィットのダークデニムを合わせ、アルマを持つことで、普段のカジュアルなスタイルが一気に格上げされます。
また、シューズやアクセサリーもシンプルにすることで、アルマが際立ち、全体のコーディネートが洗練されたものになります
アルマとアクセサリーの色合いを合わせる
アルマのデザインや金具の色とアクセサリーをリンクさせることで、色を使いながらもコーディネートに一貫性を持たせることができます。
たとえば、アルマのゴールドの金具に合わせてゴールドのアクセサリーを取り入れると、コーデ全体が洗練され、統一感のある印象を作り出せます。この時、アクセサリーのデザインはシンプルで洗練されたものを選ぶと、アルマのエレガンスがより一層引き立ちます。
ルイ・ヴィトン「アルマ」とスピーディはどっちがおすすめ?
ルイ・ヴィトンの定番バッグといえば、「アルマ」と並んで「スピーディ」も外せません。どちらにするか悩んでいる方も多いと思います。そこで、アルマとスピーディを比較して、それぞれの魅力を確認してみましょう。
サイズや容量
ここでは、アルマBBとスピーディ20のサイズを比較してみます。サイズ感としてはそこまで大きな違いはありません。
容量で比較すると、スピーディ20と同じものをアルマBB入れるとファスナーが締まらないことがあります。アルマは上部が細くなるデザインなため、スピーディに比べると少し容量は少なくなるようです。
種類 | 高さ | 幅 | 奥行 |
アルマBB | 約17.5㎝ | 約23.5㎝ | 約11.5㎝ |
スピーディ20 | 約13.5㎝ | 約20.5㎝ | 約15㎝ |
利用シーン
アルマBBは、その丸みを帯びたフォルムとコンパクトさが特徴で、特にフォーマルなシーンに映えるアイテムです。結婚式やパーティー、ビジネスの場でも上品さを演出してくれます。
一方、スピーディ20は収納力があり、日常的に必要なアイテムを全て持ち歩ける実用性が高いバッグです。ショッピングや旅行にも適しており、カジュアルなコーディネートに合わせることで、普段の日常にエレガンスを加えることができます。
まとめ
アルマは誕生から30年以上の歳月が経っていますが、時代のトレンドを反映したラインを増やし、多彩なデザインを発表することで進化を続けています。今や多くの人々に愛される定番アイテムとなったアルマ、その魅力をぜひ手に取って体感してみてはいかがでしょうか。