『ファンシーカラーサファイア』と呼ばれる種類は?
●パパラチアサファイア
ファンシーカラーサファイアの中でも最高級にランクされるのがパパラチアサファイアです。パパラチアサファイアは、ピンクとオレンジの絶妙な中間色を持つ特別なサファイアのみが名のれる名称で、スリランカのシンハラ語で「蓮の花」「蓮の花の蕾」という意味します。このパパラチアは、サファイアの中でも産出量が極めて少なく、非常に高い希少価値を持っています。したがって、キングオブサファイアの称号も与えられており、その価値の高さがうかがえますね。
●ピンクサファイア
ピンクサファイアは、その名前からも分かるようにピンク色を持ったサファイアです。色味的には、ルビーに近い赤身を帯びたものから、パステルピンクの物まで幅広いのですが、純粋なピンクに近いものほど高い評価を受けます。ちなみに、同じコランダム種のルビーにもピンクに近い色味を持った「チェリーピンク」があるのですが、これとは本当に似た見た目をしています。したがって、昔は成熟していないルビーがピンクサファイアなのだと思われていたのですが、実際には成分が異なります。価値的にはルビーの方が圧倒的に高いのです。
●イエローサファイア
イエローの色味は、宝石の中でも人気の高いカラーです。もちろん、イエローサファイアも高い人気がありますが、色味の幅が広いので注意が必要です。イエローサファイアは、褐色に近いものから薄いレモン色のものまであり、特に高い評価を受けるのがイエロー味が強いサファイアで、最も色味が乗ったイエローサファイアは、『ゴールデンサファイア』とも呼ばれます。ゴールデンサファイアと呼ばれるほどのものはごくまれにしか産出されないため、買取においても非常に高い価格が付きます。
●オレンジサファイア
オレンジサファイアは、ファンシーカラーサファイアの中でも非常に高い人気を持っています。特に夕日のような鮮やかなオレンジ色を持ったサファイアは『インペリアルサファイア』や『サンセットサファイア』とも呼ばれ、非常に高価な価格が付きます。まさに、皇帝サファイアというわけですね!
他にも、バリエーションってあるの?
ファンシーカラーサファイアには、上述したもの以外にも、緑色を持ったグリーンサファイア、紫色のバイオレットサファイア、無力透明のカラーレスサファイアなどがあります。グリーンサファイアは、ごくまれに鮮やかな緑を持つものがありますが、大半は少しくすんだ暗い色をしていますので、比較的に価値としても高くはありません。また、バイオレットサファイアに関しては、明るくはっきりとした紫が発色しているものは高い人気がありますが、色幅の濃淡が広く、薄い紫の物はあまり高い評価を受けません。カラーレスの物は、上述にも記載したようにホワイトサファイアとも呼ばれ、美しい透明感を持っているものもあります。
サファイアの価値を決める基準は?
■天然か合成か
サファイアの価値を決めるものに、その石が天然石か合成かは重要な項目です。しかし、石を見るだけでそれを判断するのは大変難しいため、鑑別機関で判断してもらうことが大切です。査定をするときは、経験がある鑑定士の知識と光学機器を使用すれば判別ができます。そして、サファイアを購入した時に付いてきた鑑別書や保証書はずっと大切に保管しておきましょう。
■原産地
サファイアは原産地によって色合いが異なり、その価値や資産性が変わってきます。一番希少性があるのはカシミール産ですが、現在の宝飾マーケットで多く出回っているのはタイ産やカンボジア産のものです。他には、スリランカ・ミャンマー・オーストラリアが産出国としてあります。産地によっては価値が違いますので、査定のときに値段が変わることがあります。
■処理の有無
市場に出回っているほどんとのサファイアは、加熱処理されたものです。加熱処理とは、原石をより美しく見せるために高温で石を加熱して化学反応を起こし、内部の汚れを取り除いだり色を濃くするものです。これは昔から行われている処理で、加熱処理をしているからといって、石の価値が下がることはありません。
加熱処理をするメリットは石をさらに美しく見せられることです。形や大きさはいいが色があまり良くないというサファイアに加熱処理を施すことで、より美しい石にさせることができるのです。ただ、天然の美しいシルクインクルージョンが合った場合、加熱処理をすることによってその美しさを損なう場合があるので、処理を行わないほうがいい場合もあります。現在では、加熱処理をしていないサファイアにめぐりあうのは難しいほど、ほとんどのサファイアに加熱処理がされています。天然のものは、石の内部に大変美しいシルクインクルージョンがあります。絹の糸のようなきれいな内包物は加熱処理では出せないものです。
■色の濃淡
青い色が美しいサファイアですが、青色が濃くても薄くても価値が下がってしまいます。青色にはいろいろな種類があり、青の色の種類によって価値が変わります。
■透明度
透明度については、サファイアは元々内包物が多い宝石なので、美しさに欠けて居ない限りは価値が下がることはありません。しかし、内包物が目立つ場所にあったり傷が目立つ場合はサファイアの値段が下がることがあります。
■カラット(大きさ)
サファイアの価値を決めるのに、カラットがあります。宝石のサイズは見た目のサイズではなく、カラット(重さ)で表します。そして、大きなものほど高値がつきます。
■バランス
サファイアの価値を判断する基準に、全てのバランスが優れているかという点があります。色や透明度、内包物などさまざまな方面から判断して全体的にどれだけ美しいかを見ます。
サファイアの手入れ方法は?
宝石を高い値段で買い取ってもらうために気をつけることがあります。それは日頃からのお手入れと保管方法です。宝石は汚れてしまうとくすんでしまい、その美しさが損なわれていまいます。それを防ぐためには普段からのお手入れが重要です。サファイアを身につけると、肌の脂や汗、化粧品などが石に付いてしまいます。使い終わったら外して乾いた布で優しく拭くようにしましょう。そして汚れが目立つ場合は洗面器にぬるま湯を入れて中性洗剤を薄めてその中で洗います。汚れがひどいときは、筆などを使って丁寧に汚れを取ります。汚れが落ちたら洗面器のお湯を捨てて、新しいぬるま湯を入れて中ですすぎます。すすぎ終わったら乾いた布で拭きましょう。また、宝石を使うときはお化粧が終わってから身につけるのもポイントです。お化粧品は油分が多いため、石に付くと石を曇らせる原因になります。ヘアスプレーや香水も宝石から遠ざけたほうがいいでしょう。現在市場に出回っているサファイアのほとんどが加熱処理されていますが、加熱処理されたものは熱に弱いので注意が必要です。熱でオイルや樹脂が溶け出してしまう可能性があるので、家事のときは外しておくようにしましょう。保管方法ですが、宝石同士がくっつかないようにすることが重要です。サファイアは硬度が高い石ですが、それでも衝撃を与えないようにしましょう。また、真珠などの柔らかい石を傷つけることになってしまうことがあるので、宝石は個別にしまうのが大切なのです。チャック付きのビニール袋に一つずつ入れるか、ジュエリーボックスなどに入れて保管すると他の石とぶつかることなく保管できます。
まとめ
今回は、ホワイトサファイアのテーマから始まり、美しいブルーで全宝石の中でもトップクラスの人気を誇るサファイアについて、どのようなカラーがあるのか、また高く買い取って貰うための予備知識をご紹介してきました。サファイアにはブルー以外のカラーの物も多く存在しており、物によってはブルーのサファイアよりも高い評価を受けることも少なくないのです。今まで『サファイア=ブルー』と考えていた人であれば、驚きの情報かもしれませんが、カラーの違いや状態によってさまざまな査定基準がございます。サファイアを含めた、4大宝石あるダイヤモンド・ルビー・エメラルドも、大吉では高くお買取り致します!その他の宝石も「買取大吉」では、もちろん無料査定です。そして現在、「買取大吉」では金のお持ち込みが連日殺到中!全国展開だからこそ、高価買取が実現できます。