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7月の誕生石〝ルビー〟とは
原産地:インド、ケニヤ、マダガスカル、モザンビーク、スリランカ、タンザニア、タイ、ベトナム
色:赤
属性:コランダム
硬度:9.00
屈折率:1.76 - 1.78
比重:3.97 - 4.05
ルビーはラテン語で赤を意味する「ルフス」という言葉がその名の由来です。和名は「紅玉」。ルビーはコランダムという鉱石の一種で宝石的価値があるもののうち、赤色がルビー、それ以外の色はサファイアと呼ばれております。古くから宝石として珍重されてきた鉱物でもあり、赤味が強いほど宝石的価値が高いとされ、最高級のビルマ産の濃赤色のルビーは「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」という名で呼ばれております。実はルビーはダイヤモンドより希少性があります。この60年間で、ダイヤモンドの新しい鉱床が発見されなかったのは1ヶ月もありません。
それとは対照的に、ルビーは世界中でわずかな鉱山からしか採掘されません。そしてルビーはダイヤモンドよりも高価です。ニューヨークのサザビーズで1998年10月に売れた16カラットのルビーには、驚くことに363万ドルの値がついたのです。ルビーは世界で最も高価なジェムストーンのひとつですが、ジェムストーンの例に漏れず、品質によって価格が決まります。ダイヤモンドの次に硬いルビーは、割れや破損がほとんど生じない、特に丈夫なジェムストーンのひとつです。
そのため、ルビーはさまざまな形や大きさにカットされ、どんな種類のジュエリーにも最適です。サファイヤと同じ鉱石で出来ているルビーですが、ルビーでいうところの「ピジョン・ブラッド」に相当する言葉が、サファイアの「ロイヤル・ブルー」なのですが、価格を比べると圧倒的にルビーが上回ります。著者の私も気になって調べてみたら値段の違いにとても驚きました。
産地によって違う〝ルビー〟の特徴
●モゴック産ルビー
ルビーと言えば『モゴック産』と言われるほど代表的な産地です。モゴック地方は良質なルビーが産出されることで有名で、ルビーの最高峰『ピジョン・ブラッド』もモゴックで産出されてます。
●タイ産ルビー
タイ産ルビーの特徴は『黒さ』です。タイ産ルビーの黒さは鉄分を含んでいるためで、その黒味のあるルビーは「ビーフ・ブラッド(ウシの血)」ともいわれます。
●モンスー産ルビー
この地方のルビーは淡い褐色をベースカラーにしていることから低評価でしたが1990年代に加熱処理技術の向上により価値があがってます。
●モザンビーク産ルビー
2008年以降新たに開発された鉱山から大量のルビーの原石が産出されるようになりました。この地域のルビーは少しオレンジの色味を持つ赤色で、上品さを感じるルビーだと人気は高いです。
〝ルビー〟の宝石言葉
ルビーの主な宝石と言葉は「情熱・純愛・勇気」
個々の宝石を象徴するこの石言葉ですが、実は一つの宝石に異なる複数の意味の石言葉があるのが一般的です。他にも「仁愛・愛の炎・情熱的な愛・深い愛情・愛の疑惑」などもあり愛にまつわる逸話が多い宝石でもあります。
〝ルビー〟ってどんな効果があるの?
7月の誕生石のルビーは血液、生殖器系統の動きを活発にする効果を持つと言われています。また、血液の浄化や循環を高めて、冷え性・貧血・低血圧・月経閉止など、血液に関係する症状の改善の他に精神料や集中力を高めるとされています。また「勝利の石」ともいわれておりあらゆる危険や災難から持ち主の身を守り、困難に打ち克ち、勝利へと導くパワーがあるといわれています。宝石が持っている歴史や特別な背景を元に、1912年にアメリカの宝石業界が誕生石とともに定めたのが始まりと言われていますが、文化や宗教観の違いなどから、必ずしも世界が同じ宝石言葉や誕生石を認識しているわけではありません。
〝ルビー〟こんな時・人におすすめ
・不屈の精神を育みたい
・受験、試験で勝利したい
・好きな人にアプローチしたい
・実力を発揮したい
・災難から身を守るお守り石が欲しい
・大切な人との変わらない愛を願いたい
・運命の人と出会いたい
・金運をあげたい
〝ルビー〟と相性の良い石・悪い石
【ルビーと相性の良い石】
・ルビー×パイライト:周囲に流されることなく自分の目標へと真っ直ぐ歩める力を高める組み合わせ
・ルビー×ピンクオパール:愛情にあふれた毎日を過ごしたい方にオススメの組み合わせ
・ルビー×タイガーアイ:仕事で成果を出しお金を引き寄せたい時にオススメの組み合わせ
【ルビーと相性の悪い石】
・ルビー×ラリマー
ラリマーの癒しの効果とルビーにような情熱のある石を入れてしまうと、効果がプラスマイナスゼロになるといわれています。このように、真逆の意味合いのような石を一緒にしてしまうと効果が薄れてしまうので、意味合いは統一させてあげましょう。
〝ルビー〟品質と選び方
ルビーなどの貴石を評価する場合、押さえておきたい点は色、内包物、輝きです。ルビーは色の濃いほど価値は上がっていきますが、逆もあり色が濃すぎて黒っぽさが強くなっていくと価値が下がります。次にない内包物ですが包物の少ない透明度の高いものほど価値が上がります。しかし、ルビーも天然石ですから全く内包物が無い宝石はほとんどないと言われておりますのでそこまで気にする必要はないかと思います。最後に輝きですが透明感のあるもののほうが美しく輝きます。全体的に透明感があり、深みがありながらも鮮やかに輝くルビーをおすすめします。
まとめ
今回は人気のある7月の誕生石ルビーについて紹介させていただきました。1月はガーネット、5月はエメラルドなど、生まれた月にのみ与えられる誕生石。それぞれの宝石に込められた言葉や意味は、身につけた人を勇気づけ、力を与えて守り導いてくれる特別な力があるとも言われています。現在でも『宝石の女王』として、特別な人気を誇る宝石ですので、ぜひお気に入りのルビーを手に入れてみてはいかがでしょうか。