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ネックレスとペンダントの違い
ネックレスとペンダントは両方とも首回りにつける装飾品ですが、その区分には明確に分かれているという意見や両方ネックレスだが、飾りがついているものがペンダントという意見など諸説あります。このコラムでは錆や変色、それに対する対策などをお伝えする場にしますので、基本的にネックレスで統一して記述しますが、ペンダントにも対応する内容になりますので是非ご活用ください。
ネックレスの変色や錆の原因
ネックレスはチェーンのみで構成されているものとチェーン部分にダイヤモンドをはじめとした宝石がついているもの、パールのネックレスなどもあり、素材によって変色や錆の原因が異なります。トラブルとして一番多いのは金属部分になるチェーンだと思います。金属は酸化により腐食することで成分が変化し、錆や変色を引き起こします。その原因には以下のような事が挙げられます。
空気
金属のほとんどは自然界では酸化した状態で見つかる事は一般的ですが、そのままだと加工面でも利用面でも使いづらくなってしまうため、製造段階で脱酸素化処理がされています。しかし、空気中には酸素や水蒸気が含まれており、脱酸素化された金属製品と反応することによって酸化し、錆が発生してしまいます。特に夏場は高温多湿な環境になりやすく、錆が発生しやすいため注意が必要です。
汗や皮脂
汗や皮脂の成分も金属と反応します。特にネックレスは素肌と直接触れる部分が多いため、汗や皮脂の影響を受けて変色や錆の影響がでやすくなっています。
温泉や入浴剤
温泉や入浴剤に含まれる硫黄成分にも注意しましょう。ネックレスをつけたまま入浴すると、硫黄成分と反応し、金属部分が硫化し黒ずみや変色が起こる恐れがあります。特に銀製のものは硫黄成分と反応しやすく、温泉地などで出してしまうと空気中の硫黄成分と反応し真っ黒になってしまうため、温泉地には持っていかないことをおすすめします。また、石鹸・ボディーソープ・シャンプーなどの洗い残しもネックレスを傷める原因の一つです。温泉やお風呂に入るときは、なるべく外すよう心がけましょう。
化粧品や香水
化粧品や香水に含まれる成分も金属を腐食させる場合がありますので注意が必要です。
眼に見えない小さなキズ
長年ネックレスを使用していると目で見えない小さなキズがどうしてもついていきます。このような場合でも金属がくすんでいるように見える場合があります。これを変色ととらえるか、新品の輝きとは異なる味として認知するかは使用者次第になります。
自分でできるネックレスのメンテナンス方法
ネックレスの変色や錆を防ぐためには、定期的なお手入れが必要です。ケアを丁寧に行いながら使っていれば、ネックレスの美しい色合いを長くキープすることができます。ネックレスの変色を防ぐために使える、具体的なお手入れ方法を2つ紹介します。
毎日のお手入れ方法
使用後に酸化の原因となる皮脂汚れや化粧品などをジュエリー専用クロスや眼鏡拭き、セーム革などの柔らかい布でしっかり拭き取ることで、ネックレスの変色を防ぐことができます。この際、ティッシュや目の粗い布で拭くと、細かな傷が増える原因になるため、使用は避けてください。
経年変化を楽しむのもいいですが、ネックレスの変色やくもり、小傷が気になってきた場合は、専用の磨きクロスを使用すると輝きが戻ります。しかし、これは表面部分だけとはいえ金属を削る行為なので、毎日磨きクロスを使うと徐々に金属自体が擦り減っていくため、注意してください。
定期的に行うメンテナンス方法
定期的に薄めた中性洗剤でメンテナンスすることも、ピンクゴールドの変色防止に効果的です。方法は、ぬるま湯と中性洗剤を1:1の割合で混ぜ、チェーン部分を5分ほどつけ置きし、その後しっかりすすいでください。すすいだ後は柔らかい布で水気を拭き取って終了です。
5分程度つけておけば汚れや油分は十分に落ちるため、無理にこすって洗う事は避けましょう。
注意すべき点
ネックレスに宝石などがついている場合には注意が必要です。宝石の種類によっては適切なメンテナンス方法をしないときれいになるどころか、とれない色落ちや変色、下手をすれば割れてしまう場合もあるようです。特に、パールやオパール、エメラルドなどの場合は中性洗剤はもちろん水やお湯でのメンテナンスも避けた方がよいです。メンテナンス方法がわからなかったり、自分では汚れが落としきれないような場合には無理して磨いたりせずに宝石店などのプロにお任せするのをオススメします。大体2,000円前後で行える新品仕上げなどのサービスを利用するとまるで新品のような輝きになって手元に戻ってきます。
まとめ
今回はネックレスを中心に変色や錆を引き起こす要因やその対策についてご紹介しました。長年大切に使用していたとしても変色や小さなキズというのは蓄積されてしまいます。ただ、可能な限り新品のような輝きを保つためには、毎日のお手入れや利用方法に気をつける事が重要になります。