オパールとは?
オパールは、光を当てると虹色のような輝きを見せる魅力的な宝石です。
また、オパールは採掘される地域によって種類が異なることをご存じでしょうか。例えば、ブラックオパール、ホワイトオパール、ファイアオパール、ウォーターオパールなどがあり、それぞれに異なる価値や特徴、色合いがあります。
ここでは、10種類のオパールについてご紹介します。
遊色効果の特徴
遊色効果とは、主にオパールで見られる特殊な効果で、宝石の向きを変えることで色彩が変化し、さまざまな色が現れる現象のことです。
この現象は、オパールの特有の構造によって引き起こされます。オパールは、小さな球状の粒子が規則正しく並んだ構造を持っており、光が当たると内部の粒子によって分散し、乱反射することで遊色効果が生まれます。
また、遊色効果が特定の色に偏らず、バランスよく現れるオパールほど高く評価されます。
プレシャスオパールの種類
プレシャスオパールとは、遊色効果を持つオパールのことです。地色や原産地、価値などは種類によって異なります。ここでは、7種類のプレシャスオパールをご紹介します。
ブラックオパール
オパールの中でも一番希少性が高く、高価なのがブラックオパールと言われています。厳かで重厚感があり、最上級という言葉がふさわしい宝石です。遊色効果は、まるで夜空に輝く満天の星のように見えます。
特徴
ブラックオパールは、不透明な黒や濃い灰色を地色として持つオパールの一種で、遊色効果によって虹色と称されるほど多彩な色を放ちます。
また、バブル期の日本では、多くのオパールが流通しましたが、その中でもブラックオパールは非常に人気が高く、世界の産出国の約半分が日本に輸入されていたこともあると言われています。
これは、他のオパールと比べて大きなものが多く、華やかでありながら上品さも兼ね備えているため、日本人の感性にマッチしていたのかもしれません。
色
ブラックオパールという名前が付いていますが、その色はグレーからブラックまで幅広いです。
ブラックは非常に力強く、遊色効果とのコントラストが素晴らしい一方で、グレーはレトロで柔らかな雰囲気を持っています。ブラックオパールはその色から透明度がわかりにくいですが、半透明から不透明までさまざまな種類があります。
また、ブラックオパールと呼べるのはグレーまでになります。明るいグレーから白に近い色のものはライトオパール(ホワイトオパール)に分類されます。
さらに、ブラックオパールの中でも地色がグレーのものは、セミブラックオパール、またはグレーオパールと呼ばれることがあります。
原産地
流通しているブラックオパールのほとんどはオーストラリア産と言われています。その中でも、ニューサウスウェールズ州のライトニングリッジで採れるものは、高品質で有名です。
また、ブラックオパールは希少性が高く、世界中でも採掘できる産地が一部に限定されているため、産出量も非常に少ないです。そのため、品質の高いものは高値で取引されることがあります。
価値の高いブラックオパール
ブラックオパールの評価基準にはさまざまな要素がありますが、特に「地色」と「遊色効果」が重要なポイントです。
まず、地色が濃く不透明なブラックオパールは、遊色が際立ちやすく、希少価値が高いため、高値で取引されることがあります。
そして、遊色効果の鮮やかさも重要です。最も価値が高いのは赤色で、次にオレンジ、緑、青の順に評価されます。特に「ハイクレーン」と呼ばれる遊色パターンは、価値が高くなりやすいです。
その他にも、大きさや重さ、加工のクオリティ、傷の有無などが価値を決める重要な要素となります。このように、ブラックオパールの価値は複数の要素を総合して判断されます。
ホワイトオパール
ホワイトオパールは、その地色が白いのが特徴的です。比較的流通量が多いため、身近なオパールとしてイメージしやすいかもしれません。晴れた空の雲に虹がかかっているような、清々しく朗らかな美しさがあります。
特徴
ホワイトオパールは、オパールの中でも最も産出量が多く、大きな塊も採掘されるため、比較的リーズナブルな価格で流通しています。そのため、オパールの代表格と言えるでしょう。
オーストラリアで採掘された母岩は、香港やドイツに輸出され、そこで研磨された後、再びオーストラリアに輸入されます。
また、小さな宝石は輸送コストが抑えられますので、より美しいカットを施すために、高い加工技術を持つ工場へ送られることもあります。
色
ホワイトオパールの地色は、半透明から不透明で、白色から乳白色までさまざまな色合いがあります。ただし、完全な純白ではなく、不透明な乳白色をしたものが多いです。
この天然の独特な色合いが、人気の理由の1つでもあります。
また、ホワイトオパールの遊色効果は幻想的で、美しい色合いを見せます。身に着けることで、その人の美しさを引き立ててくれるでしょう。この柔らかな遊色は、公式の場から普段使い、さらに和装など幅広い場面での装いにもマッチします。
原産地
ホワイトオパールの最も有名な産地はオーストラリアです。ニューサウスウェールズ州のホワイトクリフ地域や、南オーストラリア州のミンタビー、アンダムーカ、クーバーペディなどがあります。
また、ホワイトオパールはこの他にも世界各国で産出されています。
例えば、ペルー、アメリカ、ブラジル、エチオピア、ジンバブエなどでも採掘されており、ホワイトオパールは世界中で採掘される宝石なのがわかります。
価値の高いホワイトオパール
ホワイトオパールの評価基準はさまざまですが、特に「地色」「遊色効果」「カット」が重要なポイントです。
まず、地色については、濁りのない白や乳白色で、色ムラがないものが高く評価されます。
次に、遊色効果については、多彩で鮮やかであり、全体にバランスよく現れるものほど価値が高くなる傾向があります。他のオパールと同様に、遊色効果では赤色が最も高く評価されます。
カットについては、程よい山形のオーバルカットが好まれます。左右対称であるかどうかも重要なポイントなので、購入の際には注意してみてください。
ファイアオパール
ファイアオパールは、地色がオレンジ色で、数あるオパールの中でも一際目立つ存在です。
その遊色効果がまるで炎のようにゆらめくことから、この名前が付けられました。バブル期以降、日本での流通が減少しましたが、最近では徐々に市場で見かけるようになっています。
特徴
ファイアオパールは情熱的なカラーが魅力的ですが、遊色効果が出にくいオパールです。
中には遊色効果がほとんど見られないものもありますが、そういったものは「ファセットカット」が施されることが多いです。ファセットカットは、ダイヤモンドのように角がついた加工法で、施すことで宝石がキラキラと輝きます。
また、ファイアオパールは水分量が多く、ブラックオパールなどと比べると比重が軽いです。乾燥に弱いため、エアコンの風が直接当たる場所に放置しないよう、保存には注意が必要です。
色
ファイアオパールの主な色は赤色、黄色、オレンジで、透明なものから半透明なものまであります。
透明なファイアオパールをファセットカットすると、光が入り美しいモザイク模様が現れることがあります。このようなカットは、オパールとしての印象を大きく変えることがあります。
また、ファイアオパールの多くは遊色効果が出にくいですが、中には赤色、オレンジ、黄色、緑、青、紫などの色が見られるものもあります。
原産地
ファイアオパールの最も有名な原産地はメキシコです。
特にケレタロ州では、美しいファイアオパールが採れます。一般的に、多くの鉱山は人が立ち入れない状態になっていますが、この鉱山は観光地として開放されており、街は世界遺産にも指定されています。
また、ファイアオパールはメキシコ以外の国でも採掘されています。
例えば、オーストラリア、エチオピア、ブラジル、アメリカなどでも採掘されており、ファイアオパールは世界各地で見つかることがわかります。
価値の高いファイアオパール
ファイアオパールの評価基準は、「地色」「遊色効果」「形」がポイントです。
まず、地色はどの色も価値がありますが、特に色相が美しく、均一に広がっているものほど価値が高くなります。
そして、遊色効果では、地色に負けないほど強く美しい7色の輝きを持つものが優れたものとされます。特にレッドは一番評価が高く、次にオレンジ、緑、青の順に続きます。
形に関しては、左右対称で、カボションカットの山形が低すぎず高すぎないものが理想的とされています。また、ひび割れや傷、小さな穴がないファイアオパールは、高品質なものになります。
ウォーターオパール
ウォーターオパールは、水滴のような透明な色合いが特徴的です。光を当てると華やかで神秘的な印象の遊色を放ちますが、その中には優しさや愛らしさも感じられます。
特徴
ウォーターオパールは、数あるオパールの中でも透明度が高く、青色や水色のカラーリングが特徴的です。
その見た目はまるでゼリーのように清涼感があり、遊色効果が水面に浮かんでいるようにも見えます。ただし、ファイアオパールと同様に、遊色効果が出にくいものも多いです。
また、ウォーターオパールは水分量が多く、乾燥に弱いため、湿度管理には注意が必要です。
色
ウォーターオパールの色は、透明度と地色、遊色効果に分けられます。
まず、透明度については、透明から亜透明の色を持ちます。これは、宝石の透明度を5段階で評価した際の上から3番目程度の範囲に該当します。この範囲外で透明感がないものは、ウォーターオパールにはなりません。
次に、地色はカラーレスからやや乳白色までさまざまです。
遊色効果が見られるものは、神話に登場するような神秘的な魅力を持ちます。一方、遊色効果がないものはまるで水滴のように見え、このタイプを選ぶ愛好家もいます。
原産地
ウォーターオパールの産地として有名なのは、ファイアオパールと同様にメキシコです。
オパールはオーストラリアをはじめ、世界各地で採掘されていますが、ウォーターオパールは特にメキシコ産が多く流通しています。近年では、エチオピア産のウォーターオパールも増えており、日本でも多く見られるようになっています。
また、メキシコとエチオピア以外でもウォーターオパールは採掘されており、オーストラリア、アメリカ、ブラジル、ペルー、タンザニア、ジンバブエ、南アフリカ共和国、カザフスタンなどが産地として挙げられます。さらに、日本でもごく稀に採れることがあるそうです。
価値の高いウォーターオパール
ウォーターオパールの評価基準は、「透明度」と「遊色効果」が重要になります。
まず、透明度についてですが、無色透明で、全体的にハッキリとした遊色効果が現れるものが高品質とされています。
ただし、透明度が高いとインクルージョン(内包物)が目立ちやすくなるため、インクルージョンや傷、欠け、割れがないもの、またプロポーションが良いウォーターオパールが高く評価されます。
そして、遊色効果についてですが、7色が美しく全面に見えるものがハイクオリティとされます。特に赤は最も高く評価される色味で、次にオレンジ、それ以降は黄、緑、青、藍、紫の順に評価されます。
ボルダーオパール
ボルダーオパールは、他のオパールとは異なり、母岩と一緒に研磨されています。繊細な輝きを持ちながらも、あえて岩石が残されているため、他の宝石とは一味違った楽しみ方ができるのが魅力の1つです。
特徴
ボルダーオパールは、表面がオパールで裏面が母岩になっているものや、母岩が表面に見られるものなど、さまざまなバリエーションがあります。
母岩の中の帯状のオパール層を活かすため、その部分を母岩ごと切り出して加工します。また、原石の形をそのまま活かすことが多いため、さまざまな形状のものが流通しています。
バロック型のボルダーオパールはどれも個性的で、デザイナーによって唯一無二のジュエリーに仕立てられることが多いです。
色
ボルダーオパールの母岩は、茶色、こげ茶色、粘土色など鉱石の種類によって異なります。そして、オパール本体の色も青系、乳白色系、紫系や多種の色が混ざっているものまで幅広い種類が流通しています。
原産地
ボルダーオパールの産地は、オーストラリアのクイーンズランド州が最も有名です。「ボルダー」という言葉は「石の塊」を意味し、この地域の丸い石から発見されることが名前の由来とされています。
また、オーストラリアで最も多く採掘されるオパールの1つであるため、「オーストラリアオパール」と呼ばれることもあります。
価値の高いボルダーオパール
ボルダーオパールは、他のプレシャスオパールと同様に、7色の遊色が全面に現れるものが高く評価されます。特に鮮明な赤色が含まれているものは、価値が高くなる傾向があります。
ただし、ボルダーオパールの価値には他にも要素があります。オパール層が厚いものや、母岩の色が黒いものは、美しさを引き立てるため、高値がつきやすいです。
また、基本的には左右対称な形が高く評価されますが、バロック型のボルダーオパールでも素晴らしいものがたくさんあります。
カンテラオパール
カンテラオパールとは、メキシコ産の母岩付き遊色オパールのことを指します。母岩と一体化したその姿は、長年地中で眠っていた状態を連想させ、眺めるだけで神秘的な気持ちにさせてくれる宝石です。
特徴
カンテラオパールは、オパールだけでなく、周囲の流紋岩という母岩と一緒に掘り出し、磨き上げた宝石です。多彩な色を持つオパールが封じ込められた母岩は、まるで虹を抱く卵のようなかわいらしい印象を与えます。
また、メキシコでは岩のことを「カンテラ」と呼びます。カンテラオパールは、母岩ごとオパールを取り出して研磨して仕上げることから、この名前が付けられています。
色
カンテラオパールの色はさまざまです。
鮮やかなオレンジ色が美しいファイアオパールに似たものもあれば、澄んだブルー系の色合いを見せるものや、ほとんど遊色効果が見られないものもあります。そのため、一口にカンテラオパールと言っても、多彩なカラーが存在します。
原産地
カンテラオパールは、一般的にはメキシコで採れる母岩付きオパールの一種です。
そのため、正当なカンテラオパールはメキシコで産出され、研磨されたものです。しかし、広義には他の国で採れた母岩付きのオパールも「カンテラオパール」と認知されることがあります。
ただし、厳密には産地によって種類が異なるため、メキシコ産のカンテラオパールと他の国の母岩付きオパールは完全に同じものではありません。
価値の高いカンテラオパール
カンテラオパールは、他のオパールと比べて比較的安価に購入できます。
一般的には、同じくメキシコ産のウォーターオパールやファイアオパールと比較しても手にしやすい価格帯です。ただし、大きなサイズや地色、遊色効果が美しいもの、また、高品質のものは価値が高くなることがあります。
エチオピアオパール
エチオピアオパールは、2000年代に発掘された新しい種類のオパールです。
それまでオパールの主要な産地はオーストラリアでしたが、その後、エチオピアも注目されるようになりました。また、エチオピアオパールに加熱処理を施してブラックオパールのように見せることがありますが、オーストラリア産のブラックオパールとは全く異なるため、購入する際には注意が必要です。
特徴
エチオピアオパールは、水分を多く含み、ぷるっとした質感と遊色効果が強く、可愛らしい印象が特徴的です。他の産地のオパールと比較すると安価ですが、乾燥に弱く、水分が抜けやすいのが欠点です。
水分が抜けると変色したり、亀裂が入ることがあります。また、水分を吸収しやすく、色のついた水や不純物が含まれた液体が付着すると、色まで吸収してしまうことがあります。
色
エチオピアオパールの地色は、無色、白色、褐色などさまざまです。青、緑、黄色、オレンジ、赤など、神秘的に輝く多彩な遊色効果が美しいものが多いです。
また、エチオピアオパールは色が付きやすい特性があるため、人工的に染色されたオパールも出回っています。そのため、新種のメキシコ産オパールと称して、人工的に染色されたエチオピアオパールが販売されていた事例もありますので、購入の際には注意が必要です。
原産地
エチオピアオパールの採掘地は、エチオピア首都から北東に160km、標高2450mの高原地帯にあります。ロバが通れる程度の道を歩くか、ヘリコプターで上空から向かうような場所にあります。現在もその場所では、労働者たちが手作業で採掘を行っています。
価値の高いエチオピアオパール
エチオピアオパールは、オパールの中でも全体の約1%ほどしか存在せず、非常に希少価値が高い宝石です。
さまざまな色のものが流通していますが、特に遊色効果が明瞭で色合いが鮮やかなものほど高品質とされています。
また、エチオピアオパールの中でも特に美しいものは、市場価格が急激に跳ね上がることもあります。実際、宝石として販売される高品質なものは取引価格が非常に高く、海外では専門業者がいるほどです。
コモンオパールの種類
コモンオパールとは、遊色効果を示さないオパールのことを指します。
彩り豊かな遊色効果が現れるプレシャスオパールとは対照的で、さまざまな地色を楽しむことができます。ここでは、3種類のコモンオパールの色や特徴についてご紹介します。
ピンクオパール
ピンクオパールは、華やかさは控えめですが、お菓子のような可愛らしい印象を持ち、ジュエリーにも使用されています。
半透明から不透明まであり、透明度や色合いによって異なる雰囲気を楽しめます。そのため、一見別の宝石のように見えることもピンクオパールの魅力の1つです。
特徴
ピンクオパールは、ミルキーピンクが特徴的で、まるでイチゴミルクのような甘い色合いをしています。ハイブランドのジュエリーにも使用されていますが、シルバージュエリーでカジュアルに楽しむこともできる宝石です。透明度の高いものは、ファセットカットが施されることもあります。
また、ピンクオパールは乾燥に弱い性質を持つため、保管する際には他のオパールと同様に注意が必要です。
色
ピンクオパールの色は、乳白がかったパステルピンクで、淡いピンクからローズ系、濃いピンクまで幅広いバリエーションがあります。また、ピンクの地色に白やグレーの斑点が見られることが多く、表面に白い条線が入るものもあります。
その見た目は、まるでイチゴミルクのように甘酸っぱく愛らしい、お菓子のような魅力を持つ宝石です。
原産地
ピンクオパールの主な原産地はオーストラリアとペルーです。しかし、メキシコやブラジルでも発見されており、比較的多くの地域で採掘されています。
価値の高いピンクオパール
ピンクオパールの評価基準は、地色が非常に重要です。
ピンク色が濃く、ムラのないものは希少性が高く、評価も高くなります。また、インクルージョン(内包物)が少なく、透明度が高いものが良いとされています。そのため、色が濃く、均等に広がっているものほど価値も高くなる傾向にあります。
ブルーオパール
ブルーオパールは、濃淡の幅が広い青色のオパールです。同じブルーオパールでも、色合いや透明度にバリエーションがあり、一見すると異なる宝石のように見えるのも魅力の1つです。
特徴
ブルーオパールは、爽やかな青色が特徴的です。また、ミルキーな色合いも兼ね備え、オパール特有の優しい雰囲気を持っています。
ジュエリーとして加工されることもあれば、丸くカットして紐を通し、パワーストーンとして利用されることもあります。
また、ブルーオパールは、乾燥に弱い性質を持つため、冷暖房や直射日光が当たらない場所に保管することをおすすめします。
色
ブルーオパールには、グリーンブルーからブルーまで幅広い色合いがあります。また、半透明から不透明なものまであり、色の濃さによって印象も変わります。
そのため、同じブルーオパールでもまったく違う宝石のように感じることがあるかもしれません。このように、ブルーオパールにはさまざまな青色があり、自分の好みのカラーを選べるのも魅力の1つです。
原産地
ブルーオパールの主な原産地は、ピンクオパールと同様にオーストラリアとペルーです。その他には、メキシコ、ブラジル、タンザニアなどがあり、日本の石川県赤瀬でも産出されたことがあります。
価値の高いブルーオパール
ブルーオパールは、特に「地色」と「透明度」が評価のポイントとなります。
まず、地色の濃さや色相の強さなど、本体の色調や背景色が価値に大きく影響します。また、透明度が高いものは、コモンオパールの中でも特に高く評価されます。
遊色効果のあるオパールと比較すると、ブルーオパールの価値はやや劣る傾向にありますが、鮮やかなブルーのものは人気が高く、その価値も上昇しています。さらに、産出量が年々減少しているため、希少価値も高まっています。
ハイアライトオパール
ハイアライトオパールは、一見すると淡い色をした宝石ですが、紫外線で明るく蛍光するものが多く、ブラックライトの中でネオンのように輝く姿は独特の美しさがあります。確かに遊色効果はないものの、他のオパールにはない、魅力を持った宝石です。
特徴
ハイアライトオパールは、ブラックライトを当てると、ネオンカラーが鮮やかに発色するのが特徴的です。
この蛍光色の輝きはLEDライトのように鮮やかで、まるでライブ会場のような高揚感を楽しめます。ただし、蛍光性があるのは天然のウランを取り込んで結晶化したものに限られます。
また、ハイアライトオパールは紫外線の影響を受けやすいため、直射日光に長時間さらすのは好ましいことではありません。
さらに、他のオパールと同様に乾燥に弱いため、水に浸した直後に急激に乾かすと亀裂が生じるリスクがあります。そのため、湿度管理には十分な注意が必要です。
色
ハイアライトオパールは、あまり濃いカラーのものはなく、透明感があるのが特徴です。青、緑、黄色などの淡い色合いがあり、無色透明のものもあります。
原産地
主な原産地は、メキシコやブラジル、オーストラリア、ハンガリーなどです。日本でも新湯(富山県富山市)でも若干の産出がありましたが、現在はすでに枯渇しています。
価値の高いハイアライトオパール
ハイアライトオパールは、宝石として利用できる部分が限られているため、希少価値が高いです。
以下の4つの評価基準から価値を測ることができます。
①紫外線照射時の蛍光色の強さ
②通常時の透明度
③クラック(傷)の有無
④インクルージョン(内包物)の有無
まず、紫外線を照射した際にネオンカラーに発光するかどうかが最も重要です。発光しない場合は、ハイアライトオパールとしての価値が下がります。
次に、紫外線を当てない状態でガラスのように透き通っているか確認しましょう。透明度が高いほど、品質も高くなります。
そして、クラックやインクルージョンが少ないほど、高品質とされ、市場価値も高くなります。
まとめ
今回は、オパールの種類についてご紹介しました。
オパールは種類によって特徴や色が異なるため、ご自身の目的に合わせて選ぶことが大切です。例えば、リーズナブルなものをお探しならホワイトオパールやカンテラオパールが良いでしょう。
一方、高級感を求めるならブラックオパールがおすすめです。オパールを購入する際には、ぜひ参考にしてみてください。