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アレキサンドライトに価値はある?今後の相場価格の見通しと評価ポイントを紹介

アレキサンドライトに価値はある?今後の相場価格の見通しと評価ポイントを紹介

アレキサンドライトは希少価値の高い宝石で、市場でも簡単には手に入らない宝石です。今回は、そんなアレキサンドライトの価値や今後の相場価格の見通し、評価ポイントなどを詳しく紹介します。

希少価値の高いアレキサンドライトとは?

珍しい宝石の一つであるアレキサンドライトとは、どのような宝石なのでしょうか。ここでは3つの特徴に絞って詳しく見ていきましょう。

光源によって色が変化する

アレキサンドライトは、光源によって別の宝石かと見間違えるほど色が変化する宝石です。その色の変化から、昼間はエメラルド、夜はルビーと言われています。

太陽光が当たる場所では青や深緑のような深みのある美しい表情を見せる一方で、昔の電球のような白熱光の当たる場所で見ると、赤や紫にも見えるような色へと変わります。

同じ石であるにも関わらず光源の違いによって表情を変えるアレキサンドライトは、そのめずらしい特性から多くの人を魅了する宝石です。

質の高い原石が少ない

アレキサンドライトはクリソベリル(別名:金緑石)の一種で、光源によって色の変化が見られます。一般的なクリソベリルに比べて、はるかに希少価値が高い宝石と言われるアレキサンドライトは、主にメキシコやインドなどの世界各地で発掘されていますが、全体量は少なく希少な存在です。

全体量が少ない中で上質な原石となるとさらに希少となり、手に入れるのはもちろん非常に難しくなります。中でも、キャッツアイと呼ばれる猫の目のような光の反射が見られるシャトヤンシーと呼ばれる効果があるものは極めて稀で、なかなか市場に出回ることはありません。このキャッツアイをあしらったジュエリーは、その希少さから非常に高い価値があり、高額で取引されています。

合成アレキサンドライトもある

アレキサンドライトが世界中で人気が高いことから、昔から合成アレキサンドライトが研究開発されてきました。人工的に作り出された合成アレキサンドライトは、化学的にも見た目にも天然石とほとんど違いがありません。

合成アレキサンドライトの場合、天然のアレキサンドライトほど特別なメンテナンスやケアは必要ないため、扱いやすく本来の輝きを長く楽しむことができます。

近年では高品質な合成アレキサンドライトも登場しており、市場に出回る機会が少ない天然石に代わって、多くの人がその色の変化や輝きを楽しむようになっています。もちろん、同じ条件であれば天然のアレキサンドライトの方が市場価値は高くなりますが、人工的に作られたことを理解した上でアレキサンドライトを気軽に楽しむ分には合成アレキサンドライトという選択肢も良いでしょう。

アレキサンドライトの価値基準

アレキサンドライトの価値を決めるポイントはどこにあるのでしょうか。ここでは、アレキサンドライトの価値基準を4つ紹介します。アレキサンドライトの売却を検討している方やこれから購入する予定の方はぜひ参考にしてください。

価値基準①変色効果

前述の通り、アレキサンドライトは光源によって色が大きく変わるという特性を持つ宝石です。この「カラーチェンジ(変色効果)」こそが、アレキサンドライトの最大の魅力であり、この変化が明瞭であればあるほど石の価値は高く評価されます。

個体差はもちろん、産地によっても異なる傾向が見られます。特にロシアを南北に横断するウラル山脈から産出されるアレキサンドライトは、色の変化が非常に際立つものが多いことで有名です。また、ロシアに次いでブラジル産のアレキサンドライトも色の変化が明瞭で高い評価を受けています。

価値基準➁透明度

アレキサンドライトの価値は、他の宝石と同じように透明度(クラリティ)によっても大きく変わります。

透明度は主にインクルージョンの有無で決まります。インクルージョンとは、宝石に含まれるさまざまな内包物のことで、インクルージョンが少ないほど透明度は高まり石自体の価値も上がります。

アレキサンドライトは比較的インクルージョンが少ない石と言われており、上述した色の変化ほど重要視されてはいませんが、それでも透明度が高い方が価格は上昇する傾向が見られます。

価値基準③大きさ

全体量がそもそも少ないアレキサンドライトは、大きなサイズのものはさらに希少となります。そのため、1カラット未満の石であったとしてもクオリティが高ければ高額で取引されることが一般的です。

アレキサンドライトの大きな石が市場に出るとなると、その希少性から当然高額となりますが、単純に大きい=価値が高いというわけではありません。

前述の色の変化や透明度などほかの要素とのバランスも重要です。たとえば、スリランカ産のアレキサンドライトは大きなものが多く発掘される傾向があります。しかし、色の変化や透明度においてはロシア産やブラジル産のものより劣るものが多いため、サイズは大きいもののスリランカ産の方が安価な場合もよく見られます。

大きなサイズの石で、なおかつほかの価値基準とのバランスもとれた石は価値も高くなると考えましょう。

価値基準④カット

アレキサンドライトの価値は、職人によるカット技術によっても変わります。アレキサンドライト最大の特徴である色の変化を最大限に引き出すためには、光の変化を最も美しく捉えるカットが求められます。

カットにはさまざまな種類がありますが、四角形のステップカットやクラウン部分とパビリオン部分でカットが異なるミックスカットなどが一般的です。

どちらのカットが優れているかというよりも、その石がどれだけ美しく見えるようにカットが施されているかが評価のポイントになるため、最後は職人の技術で決まると言っても過言ではないでしょう。

アレキサンドライトの価格相場

アレキサンドライトの価格相場はやはり気になるポイントですよね。ここでは、アレキサンドライトの買取価格相場だけでなく、今後の価値についても詳しく見ていきましょう。

アレキサンドライトの買取価格相場

まず、アレキサンドライトには上述した価値基準等によって以下の表にランク分けされています。

クラリティ(透明度)
Sランク 濃い インクルージョンなし
Aランク やや濃い インクルージョンわずかにあり
Bランク 普通 わずかに濁っている
Cランク 薄い または やや黒っぽい 透明度がない
Dランク
とても薄い または とても黒っぽい とても濁っている

上記を踏まえて、アレキサンドライトの買取価格相場を見ていきましょう。

カラット数 Sランク Aランク Bランク Cランク Dランク
0.2ct 〜5万円前後 〜2万円前後 〜1万円前後 〜5,000円前後 〜1,000円前後
0.5ct  〜20万円前後 〜5万円前後 〜3万円前後 〜1万円前後 〜2,000円前後
0.8ct 〜30万円前後 〜10万円前後 〜5万円前後 〜3万円前後 〜3,000円前後
1.0ct 〜50万円前後 〜15万円前後 〜10万円前後  〜4万円前後  〜5,000円前後
3.0ct 〜400万円前後 〜80万円前後 〜50万円前後 〜15万円前後 〜2万円前後

ランクと大きさ次第では100万円以上という高額買取も期待できるのがアレキサンドライトです。小さくてもランクの良いものは数万円にもなるため、断捨離等をしている方はまず査定に出してみることをおすすめします。

アレキサンドライトの値段と今後の価値

希少価値の高いアレキサンドライトは、その資産価値への注目も年々高まっており、投資の面で見ても魅力的な存在と言えるでしょう。

特に、前述の通り色の変化や透明度などの価値基準のバランスが良い高品質な石やキャッツアイなどは、市場の需要の高さの影響もあり、今度はその価値が上昇すると予想されています。

現在でも決して安くはないアレキサンドライトですが、今後はさらに手の届かない宝石となる可能性もあります。

アレキサンドライトのアクセサリーの選び方

アレキサンドライトは、ジュエリーとして身につけるとさらに魅力が増します。リングやネックレス、ピアスやイヤリングなどさまざまなジュエリーに加工されていますが、やはりアレキサンドライト最大の特徴である色の変化にまずは注目して選ぶことがおすすめです。

アレキサンドライトがあしらわれたリングであれば、目に止まりやすい手元で美しい色の変化が楽しめます。ダイヤモンドとの相性も良いため、両方の石があしらわれた華美なデザインもおすすめです。

アレキサンドライトのネックレスは、大きめサイズを選ぶとコーディネートの主役になります。胸元で輝くアレキサンドライトが周囲の光によって色を変え、より一層目を惹くでしょう。身につけているときはなかなか自分からは見えにくいため、長めのチェーンを選ぶと身につけているときもその輝きを楽しむことができます。

アレキサンドライトのピアスやイヤリングは、顔周りに華やかさをプラスしてくれます。髪をアップにして耳元が見えやすいスタイルにすると、よりアレキサンドライトの輝きが引き立ちます。鏡を見るたびに耳元で光を放つアレキサンドライトが気分を高めてくれるでしょう。

アレキサンドライトを売る時の注意点

アレキサンドライトを売る場合、なるべく高額で買取してもらいたいと考える人が多いでしょう。ここでは、アレキサンドライト売却を考えている方にはぜひ押さえておいてほしい、アレキサンドライトを売る時の注意点を3つ紹介します。売却や査定の前にチェックしてください。

簡単なメンテナンスをしておく

アレキサンドライトに付いた手垢や汚れは、査定前にしっかりと取り除いておくことが重要です。

アレキサンドライトに限らず、宝石は一般的に見た目が評価の大きな要素となるため、汚れが残っていると印象が悪く査定額にも影響が出てしまう可能性があります。

軽くお手入れをするだけで見た目が一段と美しくなるため、査定前に柔らかい布で丁寧に拭き取っておきましょう。ただし、お手入れの際は傷をつけないようにできる範囲で汚れを拭き取ることが重要です。

付属品や鑑別書を揃えておく

アレキサンドライトを購入した際に入っていた箱や鑑別書が手元にある場合、一緒に査定に出すことで査定額が上がる可能性があります。特に鑑別書は宝石を売る時には重要になるので、持っている場合は合わせて提出しましょう。

ただし、無理に全部をそろえる必要はありませんので、すでに捨ててしまっていたり紛失している場合はアレキサンドライトのみを査定に出しても問題はありません。

これから購入予定の方は購入時の付属品や鑑別書は保管しておくことをおすすめします。

複数の買取業者で相見積もりを取る

アレキサンドライトを売る時には、複数の買取業者から相見積もりを取ることも忘れずに行いましょう。

複数の買取業者の見積もりを見比べることで、現在の相場価格や自分のアレキサンドライトの適正な価値を知ることができます。また、最も条件の合う業者への売却が可能です。

何十もの買取業者の見積もりは査定依頼をするだけでも大変なので、3〜5社程度の買取業者へ相見積もりをして検討するのがおすすめです。アレキサンドライトの高額買取を希望している場合は、ぜひ複数の買取業者から相見積もりを取りましょう。

まとめ

アレキサンドライトは光源により色が変化する珍しい宝石で、昼は緑、夜は赤に見えます。質の高い原石は少なく、特にシャトヤンシー効果があるものは非常に希少です。価値基準は変色効果、透明度、大きさ、カットで決まり、高品質なものは高額で取引されます。複数の買取業者で見積もりを取ることが、売却時のポイントです。

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