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ネックレスのチェーンが絡まる原因
まず初めにどうしてネックレスのチェーンは絡まるのでしょう。同じような失敗を繰り返さないためにも、その原因が何なのかを知ることが大切です。ネックレスが絡まる原因はいくつか考えられます。
ネックレスの留め具とチェーン(鎖の部分)が引っかかる
ネックレスを首に着ける時、チェーンを輪に繋いだり、長さを調節する金具を「留め具(エンドパーツ)」と呼びます。留め具には「引き輪」「プレート」「アジャスター」があります。この留め具が鎖部分に引っかかってしまうのです。
引き輪
ツマミを引くと一部が開く、丸い輪っかで掛ける側の留め具。
プレート
引き輪を留めるための、穴の開いた板状で受ける側の留め具。
アジャスター
長さを調節する留め具。
ネックレスが重なってできる輪の中に入り込んで絡まる
チェーンが重なったり、交差したりすると輪ができます。この輪の中にチェーンが入り込んで複雑に絡まってしまいます。さらにその輪が締まると、ほどきにくく固いお団子状のかたまりになってしまいます。細身で可動域が広いチェーンの方が、絡まりやすい傾向にあります。
収納と保管方法に問題がある
複数のネックレスを一緒に収納してしまうと、絡まりの原因になります。収納したポーチやアクセサリーケースを動かしてしまうと、ちょっとしたはずみで、ネックレス同士が重なって絡まってしまうからです。留め金具をきちんと留めていないと、動いてしまうので注意してください。
絡まりをほどく方法
ネックレスをほどく方法をご紹介します。簡単なので手順に沿って試してみてください。ここでポイントなのは「優しく扱うこと」と「イライラしないこと」です。実はこれが一番難しいかもしれませんが、気合を入れて頑張ってみてください。
つまようじを使う
手順としては「①留め具を外す、②平らな場所に置く、③絡まっている部分につまようじを差し込む」この3つです。
①留め具を外す
ネックレスのすべての留め具を外してください。
②平らな場所に直線に伸ばして置く
テーブルや机、大きめの平皿など平らな場所に、ネックレスをまっすぐ伸ばして置きます。
③絡まっている部分につまようじを刺し込み、揺らす
絡まっている部分につまようじの先端を刺し込みます。ヘアピンや針でも代用可能です。お団子状のかたまりが緩むように、軽い力で左右上下に優しく揺らしましょう。刺し込めない場合は、細い針金など先端がさらに細いものを試してくださいね。少しずつ丁寧に、あくまで優しく揺らしているうちに絡まりがほどけていくのが分かります。
べピーパウダーを使う
ネックレスの絡まった部分が見えなくなるまで、ベビーパウダーを振りかけます。ベビーパウダーが絡まったチェーンの間に入り込み、滑りやすくなるのでほぐれやすくなります。ベビーパウダーがない場合は小麦粉や片栗粉で代用できます。下にはクッキングぺーパーを敷くことをおすすめします。
絡まりが取れたら、きれいな水で洗い流したり、柔らかい布で拭き取ったりと、ベビーパウダーを落としてください。
粉を振りかける前に気をつけて欲しいこと
水洗いをする必要があるため、水に弱い宝石がついているネックレスへの使用は避けてください。また同じ粉といえど、フェイスパウダーや重曹などは使用を避けてください。研磨剤や油分が入っている粉はネックレスを痛めてしまいます。
絡まらせないためには
絡まっても引っ張らない
絡まったチェーンを引っ張ると、結び目が固く締まってしまいます。むしろ逆効果でかえってほどきにくくなります。また、無理やり指で結び目をほどこうとするのも避けたほうがよいでしょう。ネックレスの外観を損なう原因となりかねません。そればかりか、力を入れて引っ張ると、チェーンが切れてしまう可能性があります。
収納と保管の方法を見直そう
ネックレスを絡ませないためには、収納する際に動かないようにすることが大切です。
収納するときに留め具とチェーンが離れた状態で固定しましょう。この状態を保ちやすいのが、アクセサリー用のハンガーやS字フックを使用することです。ラックを手作りすることもおすすめです。1本ずつ縦に吊して収納すれば、絡まることはありません。
またジュエリーケースや旅行などで持ち歩きしたいときは、金具部分だけを出して小さな袋に収納することをおすすめします。100円ショップなどで販売されている、ミニサイズのチャック付きビニールなどで大丈夫です。この方法だとコンパクトに収納できるので、アクセサリー業者さんも採用しています。
まとめ
ネックレスの絡まりとほどく方法について、少しお話しをしました。原因を知っていれば対処も予防もそれほど難しくはありません。大切なネックレスはちょっとした工夫で、ベストな状態を保てます。もし絡まりが複雑すぎる場合は、無理せずに専門店に相談してくださいね。