全国1100店舗以上展開中!
信頼と実績の買取専門店「買取大吉」

「スファレライト」の宝石言葉とは? 硬度やスフェーンとの違いを解説

「スファレライト」の宝石言葉とは? 硬度やスフェーンとの違いを解説

「スファレライト」はダイヤモンドのような強い輝きを放つ宝石です。一見、「スフェーン」という宝石にも似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、スファレライトの意味や効果を中心に取り上げつつ、スフェーンとの違いを併せて解説します。

「スファレライト」の基本情報

まずはスファレライトがどのような宝石であるのか、基本情報をまとめました。以下の表の通りとなります。

スファレライトの鉱物データ
英名 Sphalerite
和名 閃亜鉛鉱(せんあえんこう)
分類 硫化鉱物
化学式 (Zn、Fe)S
褐色、琥珀色、黒色
モース硬度 3.5~4.0
劈開性 四方向に完全
屈折率 2.37
結晶系 等軸晶系
断口 貝殻状
条痕 褐色
比重 3.9~4.1
光沢 樹脂・金剛光沢
主な産地 スペイン
石言葉 調和・幻惑

以上を踏まえたうえで、スファレライトがどのような特徴を持つ宝石であるのか、歴史、硬度、原産地というキーワードから見ていきましょう。

スファレライトの特徴

スファレライトは硫化鉱物の一種で、ダイヤモンドに匹敵する程のまばゆい輝きを放つ宝石です。内包している物質には鉄分やカドミウムが多く、鉄の含有量が多ければ黒や茶色が濃くなり、カドミウムが多い場合は赤色が濃くなります。特に黒色が濃いものは「ブラックジャック」と呼ばれています。

一方で、透明度が高くなると白や黄色などの輝きが美しく、ときには虹色の輝きであるファイアが見えることがあります。そのような宝石は別名「クライオフェン」と呼ばれ、人気が非常に高いです。

スファレライトのモース硬度

スファレライトのモース硬度は4前後と宝石の中では比較的低く、硬度の高い宝石と一緒に保管すると、傷がつく可能性があります。職人でもカットすることが難しいと言われており、誤ってスファレライトを落とすと割れしまうことも否めません。お手入れするときはスファレライトに強い力を加えたり、超音波洗浄を行うのは避けてください。

他には、酸に弱いという性質があり、特に塩酸に触れた場合は硫化水素が発生します。塩酸を含む洗剤などの近くには置かないよう注意しましょう。

スファレライトの原産地

世界中で採掘されているスファレライトですが、透明度の高い宝石品質のものが見つかる産地はスペイン、メキシコ、アメリカ、カナダなどです。特に、スペインのピコス・デ・エウロパ連山では、品質の高いスファレライトが発見されています。その他、アフリカ、ヨーロッパ、中国でも採掘されています。

日本でも新潟県、秋田県、岐阜県などの鉱山でスファレライトの採掘が行われていましたが、現在は、資源の枯渇や採掘コストの上昇により閉山されています。

スファレライトの歴史

歴史上、スファレライトは古代ローマ時代からあることが確認されており、オーストラリア、アフリカ、アメリカの先住民たちが儀式や眼病の治療に使用されていました。しかし、「スファレライト」という名前がつけられたという記録はありません。

その名前が与えられたのは、古代からずっと先の1870年代です。鉛の原料である方鉛鉱(ほうえんこう)と見た目が似ているため、区別するために名付けられました。しかし、それは宝石としてではなく、はずれのような扱いでした。

しかし、時の流れとともに宝石のカッティング技術は向上し、近代に入ると、その美しい輝きが宝石として評価されたのです。

現在は亜鉛の原料としても利用され、スファレライトは技術の進歩によって価値が大きく変わっています。宝石の歴史としてはまだまだ浅いですが、今後もさらに価値が高まる可能性を秘めていると言えるでしょう。

スファレライトの由来

スファレライトは見た目や結晶系がよく似た方鉛鉱と混ざって産出されるため、見分けがつきにくい鉱物と言われています。この特性から、1870年代にギリシャ語の「sphaleros」(意味:嘘つき・裏切り者・あてにならない)に由来して名付けられました。

当時は宝石や資源としての価値がない迷惑な鉱物だったため、このような尖った名前が付けられたと思われます。

スファレライトとスフェーンの違い

スファレライトは硫化亜鉛が多ければイエローを発色しますが、同色のスフェーンと見分けがつかなくなる可能性があります。このような場合、宝石が放つ輝きから判断しましょう。

スファレライトは屈折率が高く、ダイヤモンドのように七色に輝くファイアとギラギラとした強い輝きを放ちます。それに対し、スフェーンは屈折率が低いため、強い輝きではないのです。

ファイアの有無から、スファレライトを判断しましょう。

スファレライトの宝石言葉や意味

スファレライトの有名な石言葉として「調和」と「幻惑」があり、幻惑は人を惑わせることを指し、調和は全体のバランスが取れることを意味します。

つまり、自身の内に秘めた魅力を引き出し、仕事や恋愛などの人間関係を正してくれるパワーがあるのです。これにより、心身のバランスが正しい位置へ修正され、思い描いたビジョンを現実にするための実行力を手助けしてくれます。

スファレライトを身に着ければ、人間関係から人生の幅が広がることへの期待が持てるでしょう。

スファレライトのスピリチュアル効果

スファレライトのスピリチュアル効果は、主に自身の魅力を高め、他人から見える自分が宝石のようにキラキラと映る効果が期待できます。どのような力を秘めているのか、詳しく見てみましょう。

※以下、4つの効果はスピリチュアル的な思想に基づいており、必ずしも効果・効能を保証するものではありません。

魅力を高める効果

まず1つ目は、内に秘めた魅力を高めるという効果です。

女性には優雅な魅力を、男性には女性が思う力強い魅力を高めることが期待できます。異性を惹きつける力があるため、恋愛運はもちろんのこと、家庭運を向上させたい方にもおすすめです。

自分の魅力度を上げることで、より良い人間関係を築く第一歩を踏み出ることができるでしょう。

洞察力を高める効果

スファレライトには洞察力を高める効果もあります。冷静に問題の核心を見抜く力を養うことができ、真実を見極めて、正しい方向へ導くサポートをします。

取り組んでいる仕事の能率や人間関係を良好にするためのポイントなどを、「多角的な視点」で見つめ直すことができるでしょう。

裏切りを防ぐ効果

3つ目は、他人への裏切りを防ぎ、信頼を回復させる力です。特に、名誉挽回を目指す人や、失われた信用を取り戻したいと願う人にとって、スファレライトは強力なサポートをしてくれます。

仕事仲間や友人、恋人など、人の輪の中で「誠実な態度でありたい」ときに効果を発揮するでしょう。

カリスマ性を高める効果

スファレライトは人々の心を強く惹きつけ、自然と人を導く力を持つ石でもあります。指導力やカリスマ性が高まり、周囲からの信頼と尊敬を集めることが期待できます。

仕事でリーダーシップを発揮したい方や人を導く立場にいる方は、上手くいかないときにこの宝石を身につけてみましょう。

スファレライトの輝き・屈折率

宝石は屈折率が高いほど石の内部で反射する光の量が増え、輝きが増します。

屈折率が高いものといえば、やはりダイヤモンドの2.42ですが、スファレライトはそれに匹敵する2.37という高い屈折率を誇ります。光の分散はダイヤモンドの約4倍と言われており、特に透明度の高いものは「ファイア」という虹色の輝きを見ることができるのです。

このようにダイヤモンドにも負けない強い輝きを放つため、スファレライトは別名「幻惑の石」とも呼ばれています。

スファレライトの価値基準

宝石の評価基準は、色、透明度、カラットの3つです。これらが総合的に高ければ価値も上がりますが、鑑定士はスファレライトをどのように見るのでしょうか。

価値基準➀ 色

スファレライトは、色が濃く鮮やかなものほど評価が高くなります。最も希少とされる色は緑色で、次点は黄色です。オレンジ色と赤色もありますが、スファレライトの中では「一般的」と言われています。

中には、1つの石にオレンジ・赤、黄・赤など2色以上が混ざっている珍しいものもあります。それらはバイカラーやパーティカラーと呼ばれており、希少価値も高く、人気です。

価値基準➁ 透明度

スファレライトは内部に不純物(インクルージョン)が入りやすい鉱物のため、透明度が高いほど希少価値が高いです。

鉄分やマンガンが含まれている量が少ないほど透明度も高くなり、白色または黄色が発色されます。特に美しいものは「クライオフェン」と呼ばれています。

価値基準➂ カラット

カラット(ct)とは宝石の重さを示す単位で、1ctは0.2gに相当します。他の宝石と同様に、スファレライトも重さが大きいほど高価格で取引されます。

特に、宝石品質のスファレライトは産出量が少ないため、透明度が高く大粒のものは希少価値が非常に高くなります。

スファレライトの原石の特徴

スファレライトの原石は四面体、八面体、十二面体などの複合体を形成しており、方鉛鉱やパイライトなど他の鉱物と一緒に見つかることが多いです。

不純物が含まれやすく、濃い赤色や黒色など不透明なものが採掘されやすいですが、スファレライトならではの高い屈折率と分散度を感じることができます。ごく稀ではありますが、原石でも光沢感や輝きを持つものが見つかることがあります。

スファレライトの買取・価格相場

宝石品質のスファレライトは採掘量が少ないと言われていますが、実際の市場価格はどの程度なのでしょうか。ここでは、スファレライトの買取相場と価格相場についてご紹介します。

スファレライトの買取相場

スファレライトの買取は、主にルース(裸石)で取引されています。

1カラットあたりの価格は数千円ほどで、5カラット程度のものはおよそ3万円前後です。しかし、状態がよければ買取価格はさらに高くなります。例えば、カラット数や透明度、輝きが優れていれば、高価買取が期待できるでしょう。

一方で、ジュエリーとして加工された場合、貴金属やメレダイヤ含まれた商品であれば、およそ7万円前後の買取が期待できます。

ただし、モース硬度が低く傷つきやすいというスファレライトの性質上、状態が悪ければ買取価格が提示できない可能性もあります。取扱いには充分注意しましょう。

スファレライトの価格相場

スファレライトの価格相場は一概には言えず、色や透明度によって大きく変動します。

一般的に売買されているオレンジや赤系統の場合は、平均でおよそ3万円から5万円の価格となっていることが多く、カラット数が大きいものであれば10万円前後の価格です。透明度のある鮮やかなグリーンであれば、希少価値が高いため、ルースでもおよそ30万円以上の価格で販売されています。

逆に透明度が低く、黒色のものであれば1万円以下で販売されることもあるようです。

スファレライトがおすすめな人の特徴

スファレライトは心の充足を満たし、自分らしく人生を歩めるよう導いてくれます。以下のような思いを秘めている方は、スファレライトを身に着けてみましょう。

・自分自身の魅力を高めたい人

内に秘めた色気や魅力を引き出す効果があります。自信を持って異性にアピールしたい人や周囲への魅力度を高めたい方におすすめです。

・人間関係を良好に保ちたい人

相手を魅了する力を持っているスファレライトは、人間関係を正しい方向へ導きます。友情や職場、恋愛など、あらゆる人間関係において、より好印象を与えたい方におすすめです。

・孤独感に悩む人

スファレライトには孤独を癒す力を持っており、独身や一人暮らしの方や心に満たされない感情を抱える人に癒しの効果を与えます。心の安らぎと満足感をもたらし、ポジティブな気持ちを引き出すでしょう。

※上記の内容はスピリチュアル的な思想に基づいており、必ずしも効果・効能を保証するものではありません。

スファレライトの浄化・お手入れ方法

スファレライトは長く使用するには、定期的な「清め」を行うことが重要です。この宝石の浄化とお手入れ方法についてご紹介します。

スファレライトの浄化方法

スファレライトの浄化方法はいくつかありますが、特におすすめなのが月光浴です。

やり方はとても簡単で、満月の夜にスファレライトを窓辺に置いたままにするだけです。月光が石に溜まったネガティブなエネルギーを取り除き、自然な形でリチャージしてくれます。

満月の日を見逃さないよう、ネットで確認しましょう。

※上記の内容はスピリチュアル的な思想に基づいており、必ずしも効果・効能を保証するものではありません。

スファレライトのお手入れ方法

使用後は、柔らかい布で軽く拭いてお手入れしましょう。汗や油分を取り除くことで石の表面を清潔に保ち、輝きを維持できます。ただし、スファレライトは水に弱い性質があります。水での洗浄は避け、湿った布で軽く拭く程度にとどめましょう。

また、高温や急激な温度変化にも注意が必要です。割れてしまう恐れがあるため、エアコンやストーブのある部屋には保管しないようにしてください。

まとめ

スファレライトは人間関係や心のバランスを修正する力を秘めている、魅力的な宝石です。ダイヤモンドのように放つ輝きは、きっと、自分が思い描く方向へと導いてくれるでしょう。数が少ない希少な宝石ではありますが、ご興味がございましたら、宝石店や中古ショップで探してみてください。

この記事をシェアする

  • X
  • はてなブックマーク
  • LINE

タグ一覧

買取品目のコラムカテゴリー

ブランドのコラム

カンタン 無料買取査定

どんなご相談でもOK! 無理な交渉はいたしませんのでお気軽にご相談ください。
※一部、拝見しないとお伝えできないお品物もございます。