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クリノヒューマイトの石言葉とは? 意味や価格相場・買取相場を解説

クリノヒューマイトの石言葉とは? 意味や価格相場・買取相場を解説

クリノヒューマイトという石の名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。美しい宝石ですが、あまり出回っていないため、街中ではなかなか見る機会がない珍しい宝石のひとつです。そこで、クリノヒューマイトについてご紹介します。

「クリノヒューマイト」の基本情報

クリノヒューマイトはどこで採掘される石なのか、どのくらいの耐久性(硬さ)なのでしょうか。最初に、クリノヒューマイトの基本情報を紹介します。

クリノヒューマイトの特徴

クリノヒューマイトのカラーはオレンジ、黄色、赤色などがありますが、特に黄金色に輝くオレンジ色は美しく人気が高いです。クリノヒューマイトは非常に希少で高品質の原石は採石されておらず、良質のものを入手するのは難しいでしょう。

クリノヒューマイトのモース硬度

クリノヒューマイトのモース硬度は6です。モース硬度は鉱物の硬さを10段階で評価するもので、最も硬いものを「10」、最も軟らかい鉱物を「1」とします。

クリノヒューマイトの原産地

現在はアフリカ大陸のタンザニアでしか発見されていないものの、実際には鉱脈が存在しているかもしれません。過去には世界中で発見されており、主な原産地は次のとおりです。 

・カナダ

・アメリカ

・ブラジル

・イタリア

・スペイン

・ロシア

・タジキスタン

・アフガニスタン

・ベトナム

・中国

・日本

日本では岩手県、岐阜県、愛媛県で発見されました。

宝石に値する高品質のクリノヒューマイトはタジキスタンのパミール山脈で発見されています。昔、サイズが大きい結晶が発見され、36.56ct、84.23ctのファセット加工が施されました。

宝石質のクリノヒューマイトは中国、アフガニスタン、タンザニアでも発見されました。

クリノヒューマイトの歴史

クリノヒューマイトは1876年にフランスの科学者によって石灰岩中のインクルージョンとして見つけられました。発見当時は宝石になるような良質なものは見つからず、あまり注目されなかったようです。

しかし、1980年代末に宝石質のクリノヒューマイトが発見され注目されるようになりました。

現在、宝石質のクリノヒューマイトは希少なレアストーンですが、今後は世界のどこかで巨大な鉱脈が発見され希少性は変化するかもしれません。

クリノヒューマイトの名前の由来 

結晶の形状が単斜晶でヒューマイトの仲間に属することから「クリノヒューマイト」と名前が付いたとされています。

単斜晶系を英語で書くと 「monoclinic system」または「monoclinic crystal system」です。「クリノヒューマイト」は、「単斜晶系」を意味する「monoclinic」が元であり、「clino」、「humite(ヒューム石)」を組み合わせたものと考えられています。

クリノヒューマイトの色の種類や原石の形

クリノヒューマイトにはさまざまな種類の色があります。好みの色や種類を見つけるためにも色による印象の変化、原石の形などをチェックしておきましょう。

クリノヒューマイトの色の種類

クリノヒューマイトはオレンジ、黄色、赤色など暖かい印象を与える色が多いですが、白色も発見されています。

産地によって色が異なることもあり例えば、中国で発見されたクリノヒューマイトはオレンジに赤味が混ざっており、タンザニア産は黄緑色になるといわれています。

クリノヒューマイトは濃淡や明度によって印象が変わることが特徴です。赤は明るく鮮やかなものから深みのある落ち着いた印象のものまで複数の表情があります。オレンジや黄色など健康で活発なイメージもあれば、落ち着いた茶色っぽい雰囲気も魅力です。

クリノヒューマイトは、年齢を問わず身に着けられる上品な色合いです。また、短波長の紫外線に当たると、ややオレンジ色に光る特徴があります。

クリノヒューマイトの原石の形

クリノヒューマイトは複雑で特異な形状で見つかることが多く、主に粒状であるといわれていますが塊状で見つかることもあります。

地球の動きによってできたキンバーライト、橄欖岩、蛇紋岩、貫入炭酸塩岩などから産出されることが一般的です。また、大理石の中にも見られることがあります。

クリノヒューマイトの意味と宝石言葉

クリノヒューマイトは珍しい石であるため、通常多くの宝石が持つ石言葉や意味は決められていません。将来、クリノヒューマイトが分析され石言葉が付けられるかもしれませんが、まだ宝石として認知されてから半世紀以上経っていない希少な石であるため、有名なエメラルドやルビーのような意味と石言葉はまだありません。

クリノヒューマイトの効果は未知数?

パワーストーンというと、それぞれの宝石や石の意味や効果をチェックして組み合わせや身につけ方を決めることが一般的です。

しかし、クリノヒューマイトについては意味や石言葉が存在せず、どのような効果があるのか分からないところが多い石です。そのため、パワーストーンでクリノヒューマイトを身につけることでどのような効果があるのかについては未知の可能性を秘めています。

クリノヒューマイトと同じグループの石

クリノヒューマイトと同じ属性の石があります。ここでは、クリノヒューマイトと同じ属性の石とそれぞれの特徴を紹介します。

ヒューマイト

ヒューマイトとは鉱物や美術品を集めていたアブラハム・ヒュームから取って命名されました。

主な産地はイタリア、アメリカ、スウェーデン、スコットランドで結晶は産地により若干の違いがあります。

オレンジ色、黄色、若干赤が混ざったようなオレンジ色などがあり、短波長の紫外線を当てるとやや黄色に蛍光発色することも魅力です。

コンドロダイト

コンドロダイトの名前は「粒状」という意味があるギリシャ語に由来します。

宝石質の結晶はほとんど産出されず、店舗で販売されることもありますがクリノヒューマイトに比べると流通量は少ないでしょう。

結晶系はクリノヒューマイトと同じ単斜晶系で褐色、黄色、赤色、緑褐色などがあるとされます。短波長の紫外線を当てると黄色に、長波長の紫外線を当てるとわずかにオレンジ色に蛍光することがあります。

ノルベルジャイト

ノルベルガイトという名前はスウェーデンのノルベルグで見つかったことで付けられたといわれています。

 結晶系はフマイトと同じ斜方晶系で色は黄褐色、黄橙色、ローズ色、紫がかったピンク色、白色などがあります。短波長の紫外線を当てると明るい黄色から金色まで蛍光を発します。

ノルベルジャイトは4つの鉱物の中で最も希少といわれています。主な産地はロシア、アメリカ、イタリア、インド、タジキスタンなどです。

クリノヒューマイトの価値基準と価格相場

実際にクリノヒューマイトを購入したい場合、価値の基準や価格相場が気になるものです。購入時の参考として、価値基準や相場、購入できる場所などを紹介します。

クリノヒューマイトの価値基準

価値が高いとされるクリノヒューマイトは色が鮮やかであり、濃い色をしていることが特徴です。宝石質の大きなものはなかなか見つからないため、1カラット以上のものが価値が高くなります。

また、クリノヒューマイトはインクルージョンが発生しやすい石です。透明度が高いほど価値は高くなりますが、基本的にインクルージョンが目立つためインクルージョンがあっても大きく価値が下がることはありません。

ほかにも、美しくカッティングされているか、欠けや傷なども価値を決める基準になります。

クリノヒューマイトの価格相場

クリノヒューマイトは発見されてから歴史は浅く、レアな宝石であり、小さなカラットでも高値で取引されることが多いです。オンライン市場での現在の価格の例をいくつか紹介します。

種類 価格相場
タンザニア産 0.5カラット 12,300円
タジキスタン産・ロシア産 1カラット 72,000円
パキスタン産 0.391カラット 6,600円

※上記はあくまでも参考価格であり、実際の価格を保証するものではありません。

品質はもちろん、販売店ごとに値段は変わりますが、1カラットが1万円~8万円程度が相場のようです。

クリノヒューマイトが買える場所

全国で開催される宝石のイベントや珍しい石を専門に販売している店舗であれば、クリノヒューマイト原石やルースが手に入るかもしれません。

また、インターネットで探すとクリノヒューマイトを扱っている通販サイトを見つけられるでしょう。宝石の場合、流通量はルースよりもさらに少ないですが、指輪やペンダントが売られていることもあります。

クリノヒューマイトの買取相場

クリノヒューマイトの買取相場は大きさや色、状態によって異なります。以下では、一例を紹介します。

種類 買取相場価格
0.31カラット 21,700円
0.52カラット 36,400円
0.58カラット 40,600円

※上記はあくまでも参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。

クリノヒューマイトの正確な買取相場を知りたい場合は、専門店で無料査定を受けましょう。

クリノヒューマイトのお手入れ方法と保管方法

クリノヒューマイトは正しい方法でお手入れをしなければ傷がついてしまいます。ここでは、自宅でのお手入れ方法と保管方法を紹介します。

クリノヒューマイトのお手入れ方法

クリノヒューマイトを身につけたあとは柔らかいクロスで丁寧に汚れを拭き取りましょう。

輝きを失い白濁してきたら、さらにお手入れが必要です。クリノヒューマイトは水に強い石のため、一般的な宝石のお手入れ方法と同様です。

①石をぬるま湯に浸す

②中性洗剤を垂らしたブラシで優しくこする

③水で洗い流す

④布で水分を拭き取る

ブラシでこする際には食器用洗剤や柔らかいタイプの歯ブラシを使い、表面を撫でるように磨くことが大切です。水分を拭き取るのはタオルやキッチンペーパーでも問題ありません。

クリノヒューマイトの保管方法

湿気の多い場所での保管や熱に弱いパワーストーンを高温の場所に保管しないように注意が必要です。

また、水晶以外の石は日光や高温に弱いものが多いため、紫外線が当たるところや暖房器具周辺には置かないようにしましょう。

まとめ

クリノヒューマイトは宝石として世に出てから約40年です。黄色、赤色、オレンジ色のなかでも赤味がかったオレンジ色は人気です。インクルージョンが入る石ですが、色が濃く鮮やかなものは価値が高いとされています。今後どのような宝石としての意味を持つのか、パワーストーンとしてどのような力を持っているのかをチェックしてみましょう。

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