世界で最も高価で貴重な宝石(または原石)
世界でもっとも高価なあるいは貴重な宝石(または原石)をいくつかご紹介します。宝石の定義というのが大きく3つあります。
① 美しいこと
② 希少性があること
③ 耐久性があること
一番良く耳にするダイヤモンドなどは4Cなどが挙げられます。他にもエメラルド、サファイア、スターサファイアなども有名ではないでしょうか?実はダイヤモンドより高い宝石があることはご存じでしたか?「タンザナイト」、「パライバトルマリン」、「アレキサンドライト」の3種です。世界三大希少石ともいわれています。
ダイヤモンドを選ぶ品質評価国際基準4C
ダイヤモンドの品質を評価する基準として、1950年代にG.I.A(米国宝石学会)が開発した“4C”という品質評価基準が国際的に使用されています。4Cとはダイヤモンドの品質を表現するための基準であるCarat(カラット=重さ)・Cut(カット=輝き)・Color(カラー=色)・Clarity(クラリティ=透明度)の4つの要素を表した用語。そのため各頭文字を組み合わせて“4C”と呼ばれています。
この4Cの組み合わせが、ダイヤモンドの品質と価値を決定します。大きくてハイグレードなダイヤモンドは、希少性が高く高価で誰もが憧れる存在です。「価格は抑えたいけれど、クオリティにもこだわりたい」そんな時はダイヤモンドの価値を決める、4Cの各要素のグレードとその評価システムに注目してみましょう。
・カラット(重さ)
カラットは宝石全般の重さを測る際に使われる重量単位のことです。1.0ct=0.200gと定義されています。ダイヤモンドは、1907年のメートル条約で定められたメートルカラット単位で計算します。
・カット(輝き)
カットはダイヤモンドの美しい輝きや煌めきを決定づける要素です。婚約指輪のダイヤモンドに多く用いられる「ラウンドブリリアントカット」は、ダイヤモンドに注がれた光を最も効率よく光学的に反射させる形として考え出され、カットグレードが定められている唯一の形状(シェイプ)です。
他のシェイプにはカットグレード以外の評価基準が定められています。カットの総合評価はダイヤモンドのプロポーション要素と、シンメトリー(対称性)・ポリッシュ(研磨)などのフィニッシュ要素で決まります。この2つの要素が優れているほどダイヤモンドに取り込まれる光が効率よく反射し、ダイヤモンドが美しく輝きます。
・カラー(色)
ジュエリーに使用されるダイヤモンドのほとんどは、色評価がカラーレス(無色)やニア・カラーレスのものですが、少しの色味の差が価値に大きな影響をもたらします。科学的にも純粋で不純物のない本当に無色なカラーレスダイヤモンドを最上位とし、色味が薄くなればなるほど価値が高まります。
GIAのD~Zのダイヤモンドカラーグレーディングシステムでは、基準になる照明と観察条件下で、カラーグレードの基準となるマスターストーンと色を比較することでカラーを測定します。この色の差は大変微妙なもので、素人目で判別できないのはもちろんの事、日常光源下だと専門家でも識別が大変困難です。
・クラリティ(透明度)
クラリティはダイヤモンドに含まれるインクルージョン(内包物)とブレミッシュ(疵)の相対的な少なさを表しますインクルージョン(内包物)とは、ダイヤモンドが地中で形成される際に混入した他鉱物の結晶などの異物、あるいは裂け目や割れ目といった結晶構造の歪みを指す用語です。
インクルージョンの位置によっては、ダイヤモンドをカットし研磨した後にも残ってしまう場合があり、ダイヤモンドの外観に影響を与えることがあります。ブレミッシュ(疵)はダイヤモンド表面の擦り傷や欠けのこと。先ほどの内包物がダイヤモンドの表面に達してブレミッシュになることもあります。この2つの要素を併せて「クラリティ特徴」と呼び、ダイヤモンドの透明度を評価する要素となります。
そもそも希少石って?
希少石とは、四大宝石よりも希少価値が高く、高価な宝石のことで、「パライバトルマリン」、「パパラチアサファイア」、「アレキサンドライト」などです。希少石は、美しさはもちろんのことですが、耐久性も兼ねそろえています。しかし、生産性が非常に少なく、店頭に並ぶことはほとんどありません。そのため、生で見たことがある人は少ないでしょう。
奇跡のピンクダイヤモンド
ピンクダイヤモンドが産出される鉱山は限られ、ここ数十年は世界のピンクダイヤモンドの約90%はオーストラリアにあるアーガイル鉱山から採掘されてきました。アーガイル鉱山から産出されるダイヤモンドも、そのほとんどは工業用にしかならないクオリティ。約5パーセントの宝石クオリティの原石も、8割は無色またはブラウンです。
ジュエリーになり得るピンクダイヤモンドと出会える確率は産出されるすべての原石の1万分の1という、まさに奇跡のような宝石なのです。自然界の偶然の奇跡から生まれるピンクダイヤモンドですが、透明またはブラウン、イエローのダイヤモンドに人工的な放射線処理で加熱処理を加えることでピンクダイヤモンドに仕上げることは可能です。ただし宝石としての価値は全く別のものとなるので、購入の際は天然のピンクダイヤモンドか人工的な色処理を施したものかを確認することも大切です。
サファイアの王
サファイアと聞くと鮮やかな青色をイメージしますよね。しかし、「サファイアの王」であるパパラチアサファイアは、オレンジとピンクの中間色をしています。パパラチアサファイアは、スリランカが産出国とされていて、パパラチアという言葉は現地のシンハラ語で、「蓮の花」という意味です。国際的には色の基準が定められておらず、ピンクでもなくオレンジでもない絶妙な配色バランスであるほどより価値が高くなります。また、ピンクとオレンジの配色が一定以上で不純物の少ないものでなければ、パパラチアサファイアとは認められないため、産出量が非常に少なく、希少石のひとつになっています。
宝石の王様
「宝石の王様」と呼ばれているアレキサンドライトは、光の種類によって色が変化する特殊な性質を持つ宝石です。ロシア帝国のエメラルド鉱山で発見されたため、最初はエメラルドだと思われましたが、太陽光の下では青緑、蛍光灯などの人工照明の下では赤色に変化することが分かりました。
特殊な性質で大変珍しい宝石として、当時のロシア皇帝に献上されましたが、献上した日がアレクサンドル2世の誕生日だったことため、アレキサンドライトと名付けられました。光の種類によって色が変わる性質はアレキサンドライト効果と呼ばれ、どんなに美しい宝石質を持っていても、光による色の変化が見られなければアレキサンドライトとは認められません。そのため、採掘量は少なく、希少石となっています。
まとめ
希少石はとても貴重な宝石なので、宝石愛好家からもとても人気があります。もしも、自宅に眠っている希少石があるならば、鑑定してもらうことも可能ですよ。今まで種類が分からなかった宝石が実は価値の高い希少石だった!なんてこともあるかもしれませんね。是非!「買取大吉」にお持ち込みください!