ペリドットとは
ペリドットは、地球外からも見つかった神秘的な宝石といわれていてイブニングエメラルドという異名を持つペリドットですが、和名は橄攬(カンラン)石と言います。橄攬とは、オリーブのことで、鉱物名もそれに由来する「オリビン(Olivine)」です。ややブラウン味がかった輝きは、とても華やかで目を惹きます。ペリドットは地中深くのマントル付近や溶岩で発見されますが、隕石の中で発見されたこともある神秘的な宝石でもあります。
2005年には、スターダストロボットが宇宙から持ち帰った彗星塵の中からもペリドットが発見されました。ペリドットは、ハワイでキラウエア火山の女神「ペレ」の涙とも呼ばれているそうです。また、ペリドットの石言葉には、夫婦の愛、幸福、和合、希望などがあります。ペリドットのオリーブグリーンの輝きは、見ているだけで心が癒されます。ペリドットをジュエリーとして身に着けると、自然と前向きな気持ちにしてくれ、勇気と希望が湧いてくるようです。
また朗らかな気持ちで人と接することができるため、良好な人間関係をサポートします。さらに夫婦の愛という石言葉を持つペリドットには、人の心を平静にして色欲を抑えるパワーがあると言われます。そのため浮気のない一途な愛の象徴として、夫婦円満をもたらす力とされているそうです。ペリドットは、幸せな家庭には欠かせない宝石です。素敵ですね。
ペリドットの産地
●ミャンマー
ルビーの原産地として著名なモゴック地域は、ペリドットの名産地でもあります。PyaungGaungKyaukpon鉱山では、オリーブのような黄色味の少ない美しいグリーンが主流で、10カラットを超える大粒の結晶が変成作用を受けた橄欖岩から良く産出され、カットによって色の濃淡が明瞭に現れる最高品質のものが多いです。最高級カラーのミャンマー産ペリドット
●パキスタン
ミャンマーと同じ最高級カラーのペリドットが産出されています。1992年に、標高4000メートル以上の高山地域のSapat谷から良質のペリドットが発見されましたが、採掘は極めて困難であるため、採掘量も限られています。
●アメリカ
アリゾナ州から産出されたペリドットは世界総産出量の80%を占めます。メキシコ国境に近いSanCarlo地域の火山岩(玄武岩)から小粒の黄緑色のペリドット結晶が豊富に産出され、褐色味の強いものが比較的多いです。ミャンマー産やノルウェー産のペリドットと比べ、色味に差があり、標準品質のものが多く、価格も比較的安いです。
●ノルウェー
サンモーア(Sondmore)から柔らかい若草色を呈するペリドットが採掘されています。色の濃度と彩度から見るとミャンマー産より低いですが、均一な淡めの純粋な緑色を示すのが特徴です。5カラットを超える石は希少です。
●中国
1970年代に吉林省の白石山と河北省の張家口に分布する玄武岩から、高彩度の小さい黄色がかった緑色のペリドットが産出され、世界市場に台頭していました。他の産地に負けないほどの上質な比較的大粒の濃厚な石がバランスよくカットされ、市場に非常に良い印象を与えました。しかし、近年の産出量が減少し、今後の採掘活動に期待したいところです。
ペリドットの硬度
宝石は美しくその魅力をいつまでも保ち続けること(耐久性)が条件のひとつにあげられます。宝石の耐久性は「硬度」「靱性」「安定性」により見ることができ、これらを総合して耐久性が構成されております。よって硬度が高いだけで耐久性が高いとは言えません。
硬度を表す時にはモース硬度を使うことが一般的です。このモース硬度とは宝石表面の傷のつきにくさ、摩耗に対する強さと考える事ができスクラッチ(引っ掻き)硬度で表されるものです。1822年ドイツ・フリードリッヒ・モースによって考案され1-10まで分けられました。1-2の石は軟らかい。3-6は中間の硬さ、6を超えるものは硬い。モース硬度8-10の鉱物は『硬い宝石』とされます。
ペリドットのモース硬度は6.5~7、靭性は普通〜良好です。 そのためペリドットはジュエリーとして着用するのに十分な耐久性があります。しかし、それよりも硬い宝石もあるので、保存の際には注意が必要です。その他一般的な宝石のモース硬度を下記します。
◆モース硬度◆
10→ダイヤモンド
9→コランダム(ルビー・サファイア)
8→トパーズ
7→クォーツ(石英)
6→オーソクレース(正長石)
5→アパタイト(憐灰石)
4→フローライト(蛍石)
3→カルサイト(方解石)
2→ジプサム(石膏)
1→タルク(滑石)
ぺりドットには、どんな効果がある?
太陽のような明るさとパワーで暗闇に希望をもたらし、マイナスのエネルギーを取り除き、夢を実現させてくれるといわれています。後悔しがちな人、ネガティブになりやすい人、嫉妬や恨み、怒りを捨てられない人にもおすすめです。身に着けるだけで、心身を癒し、前向きに生きられるよう力強くサポートしてくれるでしょう。
また、ペリドットは「暗黒の波動を打ち砕く石」とも呼ばれ、古くから悪しきものを寄せつけないためのお守りとしても用いられていました。暗闇への恐怖を吹き飛ばし、邪悪なエネルギーをはね返して、深い知恵を与えてくれるでしょう。前向きに問題を解決できるよう働きかけるとされるため、仕事や人間関係でトラブルに直面したときにも身に着けると良いですよ。
ペリドットと相性の良いストーン
◆ローズクオーツ
ローズクオーツとペリドットの組み合わせは、恋愛に向いていて更に夫婦円満の効果もあります。
◆水晶
水晶とペリドットの組み合わせは、行動力をアップさせる力があり、新しいことを始めたい、夢を叶えたいという方にピッタリです。
◆アクアマリン
アクアマリンとペリドットの組み合わせはメンタル面のサポートやヒーリング効果、マイナスな気をクリーンにする効果があります。ネガティブな時に身に着けるのをおすすめ致します。
ペリドットの取扱について
ペリドットは、実はとても取り扱いしやすいと言われています。水に強く太陽光にも強いペリドットは、普段使いしやすく毎日着用して楽しむ宝石としても向いています。ただ、毎日愛用していると汗などの汚れがついてしまうことは考えられます。その場合、輝きがくすんで見えるようになります。取り扱いがしやすい宝石ではありますが、注意点もあるのでチェックしましょう。
●強い衝撃に注意
ペリドットは、モース硬度そこまで高くないため衝撃に弱い宝石です。へき開性という、衝撃によりある特定の方向に割れてしまう性質も持っています。また、割れるまではなくても、表面に多少傷が付きやすいタイプの宝石です。保管するときは、他の宝石とは触れ合わないようにしてください。できれば、ペリドットだけを入れるケースを準備することをおすすめします。
●酸や熱に弱い
塩酸や硫酸などの「酸」に弱い性質もあるため、酸によっての破損にも注意してください。宝石なので、熱にも弱いということも覚えておきましょう。高熱を発する電気カーペットなどの上に置きっぱなしにしないようにしてください。ペリドットを着用したまま、ドライヤーも使わないように気をつけましょう。
まとめ
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