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トリフェーンとは

トリフェーンとは

トリフェーンと言う石は、クンツァイトという石の種類の1つです。宝石言葉は「寛大」と「優しさ」でプレゼント、贈り物として家族や友人にトリフェーンのついた宝石を上げる際に言葉のメッセージとして意味を持ちます。今回はそんなトリフェーンについてご紹介していきます。

トリフェーンの由来と語源

トリフェーンと言う石は、クンツァイトという石の種類の1つです。クンツァイトは、スポジュメン(スポデューメン)という鉱物の一種です。ピンク色のものをクンツァイト、緑色~黄緑色の石をヒデナイト、黄色の石をトリフェーンと、カラーによってそれぞれ異なる宝石名を持っています。トリフェーンは、ブラジルで1877年に発見された鉱物で、名前はギリシャ語で「三つの顔」を意味する言葉にちなんでいます。

トリフェーンを始めとする色石には花言葉のように、人々は意味をつけて人々に力を与えてきました。トリフェーンの宝石言葉は「寛大」と「優しさ」です。プレゼント、贈り物として家族や友人にトリフェーンのついた宝石を上げる際に言葉のメッセージとして意味を持ちます。自身への戒めや、目指す人物像として買う方もいられます。花は枯れますが、パワーストーンは未来永久に残るものですので、とても魅力的な意味を持つでしょう。

トリフェーン、クンツァイトの原産地

クンツァイトは世界中のペグマタイト地域から産出されますが、宝石品質のものは主にアメリカ、ブラジル、アフガニスタン、ナイジェリアに限られ、中国はその最大の輸入国となっています。ペグマタイト地域とは大きな結晶からなる火成岩の一種です。花崗岩質のものが多いため巨晶花崗岩(きょしょうかこうがん)あるいは鬼御影(おにみかげ)と呼ばれることもあるが、閃緑岩質や斑れい岩質のものもあります。岩脈などの小岩体として産出される個所であり、日本だと下記の箇所が著名です。

 

・福島県石川町および水晶山一帯

日本三大ペグマタイト。珪石鉱床。戦時中放射性元素の採掘が試験的に行われた。

 

・福島県郡山市鹿島大神宮

神体が岩体そのものであり、国の天然記念物に指定されている(「鹿島神社のペグマタイト岩脈」1966年指定)

 

・新潟県金丸鉱山

珪石鉱山として採掘中の鉱床。

 

・岐阜県苗木地方及び長野県木曽田立

日本三大ペグマタイト。錫および希元素鉱物の漂砂鉱床

 

・滋賀県田上山

日本三大ペグマタイト。明治期にトパーズを大量に欧米へ輸出

 

・ 福岡県長垂

国の天然記念物に指定されているリチウムペグマタイト(「長垂の含紅雲母ペグマタイト岩脈」1934年指定)。

 

ペグマタイト地域で採掘できる鉱物をペグマタイト鉱物と言い、それぞれの地域によって採掘されるペグマタイト鉱物は異なります。トリフェーン、クンツァイト鉱物が採掘される世界のペグマタイト地域は、アメリカ→1902年に、カリフォルニア州のサンディエゴ郡のパラ(Pala)地域でモルガナイトと共にライラック(Lilac)のような色のクンツァイトが世界で初めて発見され、アメリカ市場に美しいピンク色の石を提供してきました。

その後、ノースカロライナとサウスダコタなどでも産出され、そこでは14メートルの大きさのスポジュメンの巨晶が発見されるなど、世界を驚かせましたが、宝石品質のクンツァイトを宝石市場に長く提供することはできませんでした。

 

・ブラジル

1970年代に、ミナス・ジェイラス州東部のウルクン(Urucum)とゴベルナドルバラダレス(GovernadorValadares)地域で良質のクンツァイトが発見され、2004年までに多くの淡いピンクからパープリッシュ・ピンクの石が採掘されました。一般的に、色の淡いものには人為的照射と加熱処理が施され、濃い色のものが市場に提供されてきましたが、鉱山は枯渇し、近年に閉山しました。

 

・アフガニスタン

1970年代に、アフガニスタンの首都カブールから北東部にあるヌリスタン(Nuristan)地域にある、幅が40メートル、長さが数キロメートルにも及ぶペグマタイト鉱脈から、多くのトルマリンやベリル、クンツァイトなどが発見されました。そして、淡いパープルからバイオレティッシュ・ピンクのクンツァイトの原石が毎年2000kgも世界の宝飾マーケットに提供され、宝石好きな方々を大変喜ばせました。

90年代末に、この地域は閉山となってしまいましたが、新たにラグマン(Laghman)省のNilaw,Mawi,Korgalの三箇所にある小規模のペグマタイト鉱脈中にクンツァイトが発見されました。そこで採掘されるクンツァイトは、マンガンの含有量が高く、色も非常に鮮やかで、産出量の24%は宝石品質となり、アフガニスタンのクンツァイト採掘は再びよみがえりました。

 

・ナイジェリア

アフリカにおいてナイジェリアはレアメタルの主要な生産国として注目される中、トルマリン、ベリル、ガーネット、サファイアなどの宝石産出国としても国際マーケットに大きく評価されるようになりました。その中でクンツァイトもナイジェリアの南部のイバダン(Ibadan)地域で採掘されましたが、色が淡いため市場では注目されませんでした。つい最近、南西部にあるコム(Komu)鉱山から最も紫の濃いクンツァイトが産出され、マンガンの含有量は0.2wt%に達し、世界でも最上級の色を示します。

トリフェーンのお手入れ方法

トリフェーンは、割れやすい性質をもっているため、衝撃が加わる行為には注意が必要です。普段は、柔らかい布で、やさしく汚れや皮脂を拭うお手入れをおすすめします。汚れのひどい場合でも、流水や超音波洗浄などは避けてください。どうしても水での洗浄が必要な場合は、ボールなどにためた水の中で、やさしく擦る程度にとどめ、すぐに乾いた布で水分を完全に拭き取ってください。つけおき洗いもおすすめできません。

また、紫外線や光にさらされることで、変色や退色する場合もあります。ディスプレーなどで長期にわたって光にさらすことは避け、保管する場所も、光の届かない冷暗所をおすすめします。

トリフェーンの持つ市場価値

クンツァイトはスポジュメンの中でも最も価値の高い変種です。スポジュメンはリチウムとアルミニウムとシリカで構成されたケイ酸塩鉱物(LiAlSi2O6)で、主にペグマタイトの低温環境で成長したものが多いです。多くのリチウムが含まれるため、工業資源として大変重視され、オーストラリアやチリ、中国などで採掘され、リチウムを精製しています。

スポジュメンはギリシャ語で“燃えると灰色になる”という意味を表す「Spodumenos」に由来しています。スポジュメンは一般的に白色と灰色を呈しますが、結晶構造中にあるアルミニウムと僅かな遷移金属元素が置換されると、様々な色が作り出されます。鉄が入ると黄色を発色し、欠陥による色中心(カラーセンター)を伴ってトリフェーン(Triphane)という変種になり、宝石コレクターに人気です。クロムが置換すると大変魅力的な緑色となり、ヒデナイト(Hiddenite)と呼ばれ、自然界では大変希少であるため、入手困難な宝石です。マンガンの場合は見事なパープリッシュ・ピンクに発色し、スポジュメンの新変種としてクンツァイト(Kunzite)と呼ばれ、ティファニー社ではレガシーストーンとして販売されています。

クンツァイトは板状の結晶に成長し、表面に条線が良く見られます。最大の特徴は強い“多色性”を示すことです。結晶軸に沿って見た場合は大変深いパープリッシュ・ピンクを示し、マンガンの含有量が多ければ色が濃くなります。カッティングの職人もこの方向を正確に識別し、テーブルファセットに色が最大限に現れるようにカットしていきます。90度回すと、ピンクに変化し、板状の結晶面方向から見下ろすとほぼ無色に見えます。結晶内に平行に配列した成長管が多く含まれると、美しいキャッツアイ効果を示します。トリフェーンは流通量が少なく、扱っている宝石店も少ないため、入手は困難です。

しかしトリフェーンほどの色石でも、1カラット1万円ほどの相場価格ではございます。実用的なアクセサリーとしてご利用されるお客様よりも、原石を好む愛好家の方々がルースとして収集されているケースが多いです。値段も高騰しているとは言い難いです。

まとめ

本稿ではトリフェーン、クンツァイトの概要、産出国、色石のもつ市場価値に関して開設させて頂きました。クンツァイトはアメリカの市場では大変人気の色石に分類されますが、日本をはじめとするアジアではあまり認知度が高くありません。クンツァイトを始めとするトリフェーン、ヒデナイトと呼ばれる色石は見るものに落ち着きを与えたり、恋愛のトラウマから解放されたりなど人間関係にポジティブな影響を与えることから「愛の宝石」と呼ばれます。ピンク系の宝石は恋愛に効果が高いものが多いのですが、クンツァイトはヒーリング効果が高く柔らかい愛であなたを包みます。

そして人に対する寛容さが生まれるため、周りの人を受け入れることが容易くなるでしょう。この優しいオーラは愛されるというよりも、人を愛するエネルギーを高めます。そして与える愛が大きくなることで、受け取る愛も比例して大きくなるのです。今パートナーがいる人は関係がより深く、今パートナーを探している人には真剣にお付き合いできる人が見つかるでしょう。今後日本で人気が高騰する可能性も否めません。本稿をお読みされた方で興味をお持ちになられた方は、こちらをきっかけに色石への理解を深めてみるのもいいでのはないでしょうか。

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