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ボルダーオパール/Boulder Opal

ボルダーオパール/Boulder Opal

オパールには独特の魅力があり、鉱物でありながら水分を含有し、結晶質ではなくしかも見る角度や光の加減で虹色のゆらめきを楽しめるという、非常に稀有な宝石です。乳白色のホワイトオパール、真っ赤に燃える炎のようなファイアーオパール(メキシコオパール)、色が特徴的なブラックオパールなどがあります。
そのなかでもボルダーオパールとは、鉄鉱石や堆積岩の中にオパールが中に入りこんで作られたものです。カットの方法や、オパールの入り込み具合によって様々な模様を見せてくれるボルダーオパールはひとつとして同じものがなく、コレクションアイテムとしても楽しく収集できると同時に、アートのような美しさも兼ね備えています。ボルダーオパールの名称の由来や価値、その特徴や石にまつわる言葉の意味などを、詳しくご紹介します。

ボルダーオパールの特徴

ボルダーオパールは通常のオパールとは大きく異なった特徴を持っています。通常のオパールと同じで約3~10%の水分を含んでいますが、他の鉱物の中に入り込んで生成されるところが大きな違いです。

ボルダー(Boulder)とは日本語で「岩の塊」という意味です。つまり、鉄鉱石の塊の中に出来る為、ボルダーオパールと呼ばれます。オパールはとても軽い鉱物なのですが、鉄分の多い鉄鉱石についているため、ずっしりとした重量感があります。ボルダーオパールの母体となる鉱物には、鉄鉱石や堆積岩があります。和名ではオパールのことを蛋白石(たんぱくせき)と言いますが、通常のオパールと区別する時には、アイアンオパールや母岩オパール、母岩付蛋白石(ぼがんつきたんぱくせき)などと言われます。

母体となる石にオパールが入り込み、石の全面にさまざまな模様が作り出されます。原石を取り出す方法にも特徴があり、通常の宝石の場合には原石と母岩を切り離して採掘しますが、ボルダーオパールの場合は母岩と原石を一緒に採掘します。これは、母岩とオパールが一つになって美しい模様を作りだしており、薄いオパール部分のみ取り出すことが難しいためで、きれいな状態のまま取り出すために、このような採掘の方法がおこなわれています。ボルダーオパールの産地は、オーストラリアのクイーンズランド州が中心です。

ブラジルやメキシコなどオパールは様々な国で産出されますが、ボルダーオパールは鉄鉱石の鉱物を母岩としているため、特殊な環境下のみで生まれる特殊なオパールです。それゆえ、産出量も少なくコレクターを中心に人気があります。もともと持つ遊色効果に加えて、研磨方法によってもひとつひとつの石にオリジナリティが生まれる点も魅力のひとつ。全く同じ色味や遊色効果を持つものがないため、自分だけの特別な石として楽しめます。

ボルダーオパールの色と魅力

ボルダーオパールの大きな魅力となっているのが、石の部分と母岩の部分が一つになって作り出している独自の模様です。それぞれの石ごとの模様に違いがあり、同じものが存在しません。模様によって様々な個性を作り出していることが、ボルダーオパールならではの魅力です。また角度によって色の見え方が変わる「遊色効果」を持っていることもボルダーオパールの魅力の一つです。

母岩に原石が入り込むことによって、光が当たった時の反射で虹やオーロラのようにキラキラ輝きます。ボルダーオパールは、母岩に入り込むようにオパール化しています。その形状は層のようだったり、塊のようだったり様々です。そのため、オパール部分のカットの仕方で、見え方が大きく変わります。カットの方法が違えば、雰囲気もさらに違ったものになります。

ボルダーオパールをカットする方法の一つが「フルフェイス」と言われている方法で、これは原石の部分を目立たせるようにカットすることです。オパールの含まれている部分が広く表面に表れるように、原石の形状に沿いながらカットをしていきます。この方法でカットされたボルダーオパールは、原石の部分が見えやすくなるので、ボルダーオパールの個性を最大限に生かすことができます。フルフェイスでカットされたものは遊色効果が高まる魅力もあり、原石の下に母岩がくるようにカットすることで、石がさらにきれいに輝きます。石の間に入り込んだオパールを削り過ぎないように丁寧かつ慎重にカットしていくので、宝石らしいカボション(楕円形)にならない事が多いです。

また、一般的には裏面に鉄鉱石(母岩)部分を残してカットされていますので、なるべく石の厚さのあるものを選ぶのがコツです。勿論ですが、そのままの状態や光を当てると美しい「遊色効果」で、色々な色がきらきらと浮かび上がるものが良い石といわれており、基本的なオパールの価値である、遊色の「色の出かた」「色の強さ」「大きさ」などはボルダーオパールでも評価の対象となります。しかし、その模様に価値が見出されることも多いため、一概に遊色だけで評価を決められないところがボルダーオパールの面白いところです。

ボルダーオパールの市場価値

ボルダーオパールの市場価値を決める上で重要なポイントとなるのは「遊色効果」です。色の強さはもちろんのこと、色の出方も大事なポイントになります。その一方で、ボルダーオパールは模様の形状によっても、市場価値が決まります。美しい模様を持っているものは高額で評価されることも多く、遊色効果と並んで非常に重要な要素です。どちらも優れている石なら、さらに高額で取引されています。遊色にはレッド・オレンジ・パープル・イエロー・グリーン・ブルーのカラーバリエーションがあります。

遊色の中でも、特に価値が高いのは赤系の色です。赤に近いほど価値が高くなるので、イエローよりもオレンジの遊色効果を持つ石の方が、価値は高くなります。色の濃さも重要なポイントになり、赤色の遊色効果を持っていても、ぼんやりして色がハッキリしていないものは、その分価値も低くなります。また母岩に入り込んでいるオパールの種類によっても市場価値は異なります。母岩の色によって価値がかわる場合もあり、母岩が黒いものはオパールの遊色効果も強くなることから、市場価値は高くなります。原石の形が木の実の形(ナッツ)に似ているものも、高値で取引されるボルダーオパールです。

ボルダーオパールは、母岩とオパールの間に小さな空洞のある場合があります。研磨することで、それが表面に出てしまうこともありますが、そうした石が非常に多いため、小さな瑕疵(かし)はそれほどマイナス評価になりません。ただし、目立つクラック(ひび割れ)やフラクチャー(内部亀裂)、大きな欠けや穴、研磨が十分でないものなどはマイナス要因になります。ちなみに黒色の粘土層が多い場所で採掘されるのがブラックオパール。

ボルダーオパールに比べて、遊色効果が激しく、オパールのなかでも高い値で取引される傾向があります。また、ボルダーオパールには母岩がついていることから、価格が高すぎずブラックオパールに比べて手の届きやすい金額で手に入れることができます。残念ながらボルダーオパールやブラックオパールには偽物商品もあります。

よくあるのが、表面のみに薄いオパールが用いられており、裏に別素材の土台を貼り付けているパターンです。いわゆる、貼り合わせ状態なので横から見るとくっきりとした直線が入っています。ただし、アクセサリーなどで裏面が覆われていると確認ができないため、気が付かないうちに偽物を購入している可能性があるので注意しましょう。石の裏面が覆われているアイテムには偽物も多いため、購入を避けた方がベターです。

また、加工されたボルダーオパールであるダブレット、トリブレットは、アクセサリーとして楽しむためのものであれば問題ありませんが、資産価値はないのできちんと理解した上で購入をおすすめします。

ボルダーオパールのお手入れと保管方法

普段のお手入れは柔らかいクロス布などで拭き取るだけで大丈夫です。汚れた場合、柔らかいガーゼや歯ブラシなどで優しくぬるま湯で洗ってください。熱と乾燥に弱いため、乾燥する場所に保管していると、内部の水分が失われてヒビが入ってしまうことがあります。そのため、適度に湿度のある場所を選んで保管しておくのがおすすめです。熱にも弱い性質の為、料理中の火などにも気をつけてください。ボルダーオパールを安全に保管するためには、紫外線にも注意が必要です。

直射日光が多く入ってくる日当たりの良い部屋などは、保管には向いていません。昼でもあまり日が入ってこないような場所の方が、長期の保管には最適です。また、硬度が低いため、落としたり強い衝撃を与えると割れてしまう可能性があります。綺麗な状態をキープするためにも取り扱いには十分注意しましょう。

まとめ

オパールの中でも独自の魅力を持つ、ボルダーオパールについてご紹介しました。母岩の中にオパールが深く入り込んでいるのがこの石の特徴で、原石の入り込み方によってさまざまなタイプの模様があります。この複雑な模様がボルダーオパールの魅力なので、美しい模様をした石は高額で取引されています。遊色効果を持っていることもボルダーオパールの特徴で、カットをすることにより、さらに効果を高めることもできます。「希望の象徴としての石」「幸福を招く石」という宝石言葉のオパールは夢や目標に向かって頑張っている方や、アイデアやひらめきを得たい方、そして、負のエネルギーを吹き飛ばし、前向きな気持ちになりたい方にぴったりの宝石と言えるでしょう。

とくにボルダーオパールには創造力をサポートする力があるため、独自の発想力が開花し周囲をあっと言わせることができるかもしれません。たとえ不遇な状況に陥ったとしても、状況を打開する方法が思いつくはずです。そのため、チャレンジ精神を持って新しいことに挑戦したい方にもオススメです。

 

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