宝石類に用いられる用語を使い、通になろう
宝石とは、希少性が高く美しい外観を有する固形物のことです。一般的に、外観が美しく、アクセサリーなどに使用される鉱物を言います。主に天然鉱物としての無機物結晶を指すが、ラピスラズリ、ガーネットのような数種の無機物の固溶体、オパール、黒曜石、モルダバイトのような非晶質、珊瑚や真珠、琥珀のような生物に起源するもの、キュービックジルコニアのような人工合成物質など様々です。古の中華文明圏では、価値のある石を「玉(ぎょく)」と呼んだが、非透明、あるいは半透明のものだけが珍重され、その中でも翡翠が代表的です(玉の本義である)。
透明なものは「玉」として扱われず、石の扱いであった。例えばダイヤモンドを表す漢語は「金剛石」であり、玉ではない。一方で西欧を含む非中華文明圏では、ダイヤモンドに代表される透明な鉱物が宝石として特に珍重された。そのダイヤモンドの用語をご紹介いたします。
ダイヤモンドによく使われる4Cとは
1、カラット
ダイヤモンドのいわゆる大きさを表す『カラット』。大きければ大きいほど見た目も華やかで、見栄え重視の方はカラットを優先される場合が多いです。こちらは大きさを表す単位ではなく、実は重さを表す単位なのです。1カラットあたり、0.2gです。採掘されたダイヤモンド自体が大きいものはそこまで採掘されず、0.001カラットの単位まで表すことになってます。小数点第3位未満は切り上げや、切り捨てになります。
1800年代終わりにカラットの実重量を世界的に統一しようという動きがあり、1907年に1ctは0.200gという基準が国政的に認められました。カラットは昔地中海で宝石の重さを量るのに使われたイナゴ豆が語源になっているといわれています。
2、カラー
ダイヤモンドは無色のものばかりではなく、黄色みを帯びたものも多く存在します。一般的に『ニアカラーレス(ほぼ無色)』に分類されるJカラーまでであれば、肉眼で黄色味を感じるのはかなり難しいとされていますが、男性よりも色彩感覚が鋭いとされている女性には見抜かれてしまうこともあるかもしれません。
3、クラリティ
ダイヤモンドの透明度を表す『クラリティ』。内包物の有無は天然自然の鉱物である証とも言える部分ですが、少なければ少ない程、光を妨げずに美しい輝きに繋がる部分です。
4、カット
カットはいわゆる形(シェイプ)ではなく、プロポーション(全体のバランス)、ポリッシュ(研磨の良し悪し)、シンメトリー(対称性)の3つを総合して5段階で判断されます。
こちらの4種類が大きく上げられますが、こちらの他に蛍光性などもあります。用語などではないですが、ダイヤモンドの産地は、そのほとんどがキンバレー岩中、あるいはこれが分解して生じた土壌、砂鉱(さこう)(漂砂鉱床)中に産する。隕石(いんせき)や超高圧変成岩中のものはきわめて微粒である。南アフリカ共和国、ロシア、ブラジルのほか、中国やオーストラリアでも産出が知られている。
ルビーの良質のものは、再結晶石灰岩中のもので、ミャンマー、スリランカ、インドなどが世界の供給源である。サファイアの産状としては、玄武岩あるいはこの分解によって生じた土砂中のものが重要で、ミャンマー、インド、スリランカなどに知られる。オーストラリア産のものは、泥質岩起源の高温生成の変成岩中のものである。価値が高い品質のダイヤモンドかどうかは4cで決められ、グレードが上がると価値が高まるとされているようですが、ダイヤモンド同士で持っている価値を見比べた時に同じグレードの評価基準を持っていてもほかの評価基準が異なると、価格は変わる可能性があります。
他の宝石などにも共通する用語でこのようなものがあります
●ルース
このルースとは専門用語でいわゆる「裸石」のことです。カットを施されただけの、製品にするための枠や台座にセッティングする前の石のことをそう呼びます。オリジナルでアクセサリーを作成などする時に、ルースから選びますか?などもあります。
●色石
一般的にダイヤモンド以外で色をもった宝石のことを「色石」と呼びます。主な色石にはルビーやエメラルド、サファイアなどがあり、貴石とも呼ばれるこの3つの宝石とダイヤモンドのことを「4大貴石」と呼んでいます。ちなみに、サファイアやジルコンなどのように無色透明(クリアカラー)のものがある宝石もありますが、それらも色石に分類されます。
まとめ
このように宝石関係には様々な用語があり、知っているだけで自分で選んで買う時や売る時に参考にできると思います。今日、解説した用語で是非宝石通になって、少しでも良い物を選んでいただければと思います。