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10月の誕生石「ファイヤーオパール」その石言葉とは?効果やスピリチュアルな性質を解説

10月の誕生石「ファイヤーオパール」その石言葉とは?効果やスピリチュアルな性質を解説

ファイヤーオパールは、長い歴史を持つオパールの中でも、炎を連想する独特の色彩が特徴的な宝石です。今回は、そのファイヤーオパールについて、幅広く解説します。

10月の誕生石「ファイヤーオパール」の基本情報

英名 Fire Opal(ファイヤーオパール)
和名 火蛋白石
鉱物名 オパール
分類 ケイ酸塩鉱物
結晶系 非晶質
化学組成式 SiO2・nH2O
モース硬度 5.5~6.5
比重 1.99~2.25
屈折率 1.37~1.47
光沢 ガラス状

オパールは10月の誕生石として知られていますが、ファイヤーオパールは8月14日の誕生日石でもあります。

ファイヤーオパールの特徴

ファイヤーオパールは、オレンジやレッドの色合いが特徴的な、オパールの変種の一つです。個体によっては、オパールの表面に光を当てると虹色の模様が揺れ動く遊色効果(Play of Color)を見せることもあります。

また、ファイヤーオパールは成分に約3~10%の水分を含んでおり、表面に顕微鏡でも確認できないほど微細な穴が開いています。熱や乾燥、衝撃に弱い、デリケートな宝石ともいわれているため、管理には注意が必要です。

ファイヤーオパールのモース硬度

モース硬度とは、鉱物のひっかき傷に対する耐性を数値化したものです。ファイヤーオパールのモース硬度は5.5~6.5で、窓ガラスよりもやや硬く、やすりで傷がつく硬度とされています。安心して日常使いできるモース硬度は7~8以上といわれているため、身に着けるときは意識したほうが良いかもしれません。

また、モース硬度はひっかき傷への耐性を示すものであり、衝撃や割れやすさは考慮されていません。衝撃や割れやすさについては、靭性や劈開性という名称で評価されます。

ファイヤーオパールの原産地

ファイヤーオパールの原産地で、最も有名な国はメキシコです。その他にも、ブラジルやオーストラリア、エチオピアなどでも産出されています。特に背景色が鮮やかな赤色に近いものはチェリーオパールと呼ばれ、こちらもメキシコで多く産出されているといわれています。

ただし、オパールは原産地を特定できない宝石です。世界トップクラスの宝石鑑定機関でも、宝石の産地分析は難しいといわれているため、原産地の情報については、慎重に判断すると良いでしょう。

ファイヤーオパールの歴史

ファイヤーオパールが宝石として注目されるようになったのは、1835年頃からとされています。この時期、メキシコの高原で採掘が始まり、現在も世界的な鉱床が存在しています。1870年頃から、商業目的の採掘が本格化し、メキシコのハリスコ州マグダレナ地区を中心に産出されるようになりました。

特に1960〜1970年代の約10年間には、日本人が中心となって、マグダレナ地区でオパールブームが巻き起こります。そのため、この期間で新たに産出したオパールの約8割が、日本に向けて出荷されていたと言われています。

ファイヤーオパールの名前の由来・言い伝え

オパールという名前は、古代ギリシャの「Opalios(色が変化する)」と、古代ローマの「Opalus(貴重な石)」に由来しているとされています。特にファイヤーオパールは、その炎のようなオレンジからレッドの色合いが特徴的です。この炎(Fire)の色彩からファイヤーオパールと名付けられました。

また、古代インドや古代ペルシャ王国でも既に崇拝されていたとされています。特にマヤ文明やアステカ文明では、「quetzalitzlipyollitli(極楽鳥の石)」と呼ばれ、儀式で使用されるなど、人々に深く愛されていました。

メキシコオパールとの違い

ファイヤーオパールは、メキシコオパールやメキシカンファイアオパールとも呼ばれています。つまり、メキシコオパールとファイヤーオパールは、同じ宝石を指しています。また、メキシコでは無色や乳白色のウォーターオパールも産出され、これらはメキシカンウォーターオパールと呼ばれています。

ただし、メキシファイアと呼ばれるものは合成ファイヤーオパールのことです。遊色効果がなく、ひび割れしにくい性質を持つこと以外はファイヤーオパールとそっくりですが、天然石ではないためご注意ください。

ファイヤーオパールの宝石言葉や意味

ファイヤーオパールは、一般的に宝石言葉が定まっていない宝石です。しかし、その見た目や効果から、情熱や不屈、幸福などと結びつけられます。

ファイヤーオパールの効果

ファイヤーオパールには、スピリチュアルな効果があると信じられています。ここでは、代表的な効果を5つご紹介します。

やる気や活力が上がる

ファイヤーオパールはその名の通り、炎のような力を持つ宝石といわれています。活力の炎を燃え上がらせ、中途半端に終わることなく、目標達成までサポートしてくれるでしょう。

「頑張りたい」というエネルギーに満ちているため、仕事や勉強、趣味、恋愛などに、熱心に取り組む助けとなるはずです。まさに、挑戦や前進を志す人に最適な宝石と言えるでしょう。

自信がつく

前述の肯定的なエネルギーは、自信にも繋がります。諦めや恐れを打ち消し、目標に対して無理だと感じる人のチャレンジ精神も、養ってくれるでしょう。

心の中に燻る想いがあっても、行動しなければ未練となって、わだかまりを残すことがあります。ファイヤーオパールのエネルギーは、そういった後悔を防ぐために、その背中を押してくれるでしょう。

恋愛運が上がる

ファイヤーオパールの輝きは、身に着けている人の魅力を引き出す効果があると考えられています。その強力なエネルギーは、相手の記憶に残るほどの存在感を与えてくれるでしょう。

また、運命的な出会いを引き寄せるほか、パートナーとの恋情や愛情を高める力もあるとされています。恋に前向きになりたい人や、マンネリ化した関係を再び燃え上がらせたい人におすすめできる宝石です。

才能が開花する

ファイヤーオパールは、持ち主の奥底に眠る、魅力的な個性や才能に火を点ける、着火剤のような役割を持っているともいわれています。

今まで気づかなかった才能を引き出し、新しい可能性を広げる効果があるとされているのです。やる気や自信を湧き上がらせる力も後押しし、これまでにはなかった、輝かしい未来へのきっかけとなるでしょう。

魔除け・厄除けになる

ファイヤーオパールには、魔除けや厄除けの効果があると信じられています。宝石に宿る聖なる炎が、悪い気や邪悪なものを焼き払ってくれるとされています。

この宝石を身に着けることで、不安や恐怖などのネガティブな影響から、身を守ることができるでしょう。心と体を安全に保つための強力なお守りとして、重宝したい宝石の一つです。

ファイヤーオパールのスピリチュアルな性質

続いて、風水やチャクラの観点から、ファイヤーオパールをご紹介します。なお、今回ご紹介する内容には諸説があります。

風水

風水とは、陰陽五行説に基づき、土地や方角を活用して運気を向上させる環境術です。そこへ、日本独自の文化や思想が加わり、現在の日本風水が形成されました。今日の日本風水では、パワーストーンはその色や成り立ちに応じて、五行(木・火・土・金・水)のいずれかに分類されると考えられています。

例えば、ファイヤーオパールは、その色や名前、歴史から火に分類されることが一般的です。また、これらのパワーストーンを部屋に置くことで、運気を改善する風水インテリアとしても、活用されることがあります。

方向

パワーストーンによって、最適な置き場所は異なると考えられています。置き場所に関する考え方には諸説がありますが、日本風水では、方角に適したアイテムはその色を基準に選ばれます。ファイヤーオパールは、オレンジや赤色であることが多いため、北西や東南がおすすめです。

また、キッチンは火を扱う場所であり、そのエネルギーの安定や強化を図る石が適していると考えられています。そのため、キッチンにファイヤーオパールを置かれることもあります。ただし、ファイヤーオパールは熱と乾燥に弱いため、火に近づけないように注意しましょう。

チャクラ

人体には、精神と肉体を司る、チャクラと呼ばれるエネルギーの出入り口が存在するといわれています。一般的に、チャクラは七つあるとされ、それぞれを活性化させることで、心身の安定や、潜在能力の覚醒に効果があると信じられています。

ファイヤーオパールは、その中で第2チャクラを活性化させるとされています。第2チャクラ(セクシャリティチャクラ、スヴァディスターナチャクラとも)は、決断力や感受性、欲求に関連しており、活性化させることで、人生をより楽しむ助けとなると考えられています。

ファイヤーオパールの価値基準

ファイヤーオパールの価値は、さまざまな要素で判断されます。オパール特有の価値基準もあるため、これらの項目を押さえることで、ファイヤーオパールの価値を測ることができるでしょう。

価値基準①色味

ファイヤーオパールは、どの色合いにも価値があるとされていますが、特に色相が美しく、均一に広がっているものほど高く評価されます。色相が濁っている宝石は、乾燥が進んでいる可能性があり、将来的にひび割れが生じるリスクがあると判断されるため、評価が低くなることがあります。

また、地色が濃く、後述の遊色効果が見られるファイヤーオパールは、全体的に価値が高くなる傾向があります。

価値基準②遊色効果

一般的に、オパールの遊色効果は、鮮やかな色で強い輝きを放つほど高く評価されます。特にレッドが最も高い評価を得ており、次にオレンジ、グリーン、ブルーの順で評価されるとされています。

また、遊色効果のパターンの大きさや形状も、評価に影響を与えます。背景色に対して美しい模様が表現されているか、遊色効果が全体に均等に広がっているかなども、重要な基準となります。

価値基準③内包物や傷

内包物(インクルージョン)や傷、ひび割れなどは、クラリティと呼ばれる基準で評価されます。ファイヤーオパールは、一般的にこれらの欠陥が少ないほど価値が高いとされ、表面にひび割れや傷、小さな穴がないファイアオパールは、特に高く評価されます。

また、ファイヤーオパールの水分が不足すると、クモの巣のようなひび割れ(クレージング)が現れる可能性があるため、過度な熱や乾燥、直射日光を避けるようにしましょう。

ファイヤーオパールの買取・価格相場

上記の要素に加えて、カッティングやカラット(重さ)もファイヤーオパールの価値に影響を与える重要な要素です。これらの要素を総合的に評価して、ファイヤーオパールの最終的な価値が決まります。

ファイヤーオパールの市場価格は幅広く、安価なものであれば1万円以下で購入できるものもありますが、平均的には数万円から数十万円の範囲が一般的です。地色が濃く、遊色効果が美しいものになると、100万円を超えることもあります。

ファイヤーオパールがおすすめな人の特徴

ファイヤーオパールは、活力をアップさせる効果があり、自信を持って挑戦したい人や、現状を変えたい人におすすめです。また、魅力を引き出したい人や情熱的な恋愛を求める人にも、その効果を発揮するでしょう。

さらに、チャンスやきっかけを引き寄せる力があるため、達成したい目標がある人にも適しています。加えて、才能開花の効果があり、新しい可能性を模索する人をサポートしてくれるでしょう。

ファイヤーオパールの浄化方法とお手入れ方法

パワーストーンが力を発揮するためには、浄化とチャージが必要と考えられています。ここでは、ファイヤーオパールを浄化する方法をご紹介します。

水晶クラスタ・水晶さざれ

水晶の結晶が集まった水晶クラスタや、小石を集めた水晶さざれの上に乗せるだけで、ファイヤーオパールを浄化することができます。ただし、ファイヤーオパールは水晶よりもモース硬度が低い鉱物です。

水晶を使った浄化方法には、クラスタに引っ掛けたり、さざれ石の下に直接埋める方法もありますが、これらの方法では傷がつく可能性も考えられます。このようなリスクを避けるため、直接上に乗せることをおすすめします。

日光・月光浴

ファイヤーオパールは、熱や乾燥に晒されると、鉱物の内部にある水分が失われ、色味が濁ることや、ひび割れが生じることがあります。そのため、日光での浄化は避けるべきでしょう。

しかし、月光を利用した浄化は問題ありません。月光は、新月から満月にかけての上弦の月が適しており、特に満月に行うと最も効果的といわれています。

月光でのパワーチャージ

月光での浄化・パワーチャージは、曇りの日や窓越しでも効果があるとされていますが、晴れている日の屋外が最適だと考えられています。その際は、突然の雨や盗難に注意しましょう。

多くの場合、一晩かけての浄化が推奨されますが、ファイヤーオパールは日光に晒さない方が良いため、日の出前や就寝前に室内に戻しておきましょう。

クリスタルチューナーと呼ばれる音叉を使い、パワーストーンを浄化する方法もあります。この方法では、4096Hzに調律された音叉と、先端が尖った水晶を使用します。

まず、水晶の先端を宝石に向けて置きます。次に、音叉で水晶を叩き、音を鳴らしましょう。この時、音叉を水晶の周りでぐるぐると回します。なお、水晶を強く叩くと、割れや欠けが生じる可能性があるため、力加減には十分注意しましょう。

ファイヤーオパールと相性のいい5つの石

パワーストーンは組み合わせることで、さらなる効果を引き出すことができます。そこで、相性が良いとされるパワーストーンを5つ、ご紹介しましょう。

ルチルクォーツ

ルチルクォーツは金運を呼び込むパワーストーンとして広く知られています。また、仕事運や恋愛運の向上にも効果があるとされ、良縁を引き寄せる力があると考えられています。

一方、ファイヤーオパールは目的達成に向けた活力をサポートしてくれる宝石です。そのため、ルチルクォーツがチャンスを引き寄せ、ファイヤーオパールがその道のりを後押しする相乗効果が期待できます。

ムーンストーン

ムーンストーンは女性性(にょしょうせい)を高める宝石とされ、「恋人たちの石」と呼ばれるほど、恋愛成就に効果があると信じられています。また、予知や透視の力もあり、危機を察知して、身を守る力を授けてくれるといわれています。

ファイヤーオパールは、運命的な出会いを引き寄せたり、恋愛の感情を高めたりする力があるとされています。この二つを組み合わせることで、恋愛運の向上が期待できるでしょう。

レモンクォーツ

レモンクォーツには、心身に安らぎを与える、癒しの効果があるとされています。不安や恐怖、悪夢を取り除き、思考をクリアにしてくれるでしょう。また、思考力を高める石でもあり、新しい発想が生まれるのをサポートするともいわれています。

ファイヤーオパールは、活力の向上や才能の開花に優れた力を持っていますが、無理をしてしまうと、心と体が疲弊してしまいます。そこで、レモンクォーツの癒しの力を組み合わせることで、負担を軽減しながら、持続力を保つことができます。

ダンビュライト

ダンビュライトは、感情的なストレスから解放し、心を浄化する力があるとされています。また、高次元へ意識を接続することで、インスピレーションを高める効果もあるといわれています。

ストレスが蓄積していると、自分の力を十分に発揮することは難しくなります。ダンビュライトはそのストレスを浄化し、心をクリアにすることで、ファイヤーオパールのやる気アップや活力アップの力を、最大限に引き出すことができます。

リモナイトインクォーツ

リモナイトインクォーツは、その見た目からオーロラクォーツの異名を持つパワーストーンです。あらゆるマイナスエネルギーを浄化する力があり、もやもやした感情を払いのけ、前に進むための後押しをしてくれると信じられています。

また、才能や魅力といった潜在能力を引き出す力もあるため、ファイヤーオパールと組み合わせることで、願望成就や理想の実現に近づけるでしょう。

ファイヤーオパールと相性の悪い2つの石

一方で、相性の悪いパワーストーンもあります。多くの場合、ファイヤーオパールと相性が悪いパワーストーンは、互いのエネルギーを打ち消し合うか、過剰なエネルギーを生んでしまうようです。今回は、特にファイヤーオパールと相性が悪い二つのパワーストーンをご紹介します。

チャロアイト

チャロアイトは、世界三大ヒーリングストーンの一つであり、強力な癒しと浄化の力を持つパワーストーンといわれています。恐怖や不安などの精神的なマイナス感情を克服する効果があることから、解毒と表現されることもあります。

ファイヤーオパールは心に火を点け、活力を引き出す力がありますが、チャロアイトの強力な解毒作用により、そのエネルギーが分解されてしまう可能性があります。

ガーネット

ガーネットは、努力を実らせるパワーストーンといわれています。大きな困難や試練に直面しても、諦めずに乗り越えるための後押しをしてくれると信じられています。また、実りの効果は恋愛成就もサポートするとされています。

ファイヤーオパールも、努力を後押しする力を持っていますが、ガーネットと似たエネルギーであるため、二つを組み合わせると力が強すぎて暴走する恐れがあります。

ファイアオパールの好転反応や副作用

パワーストーンを新しく使い始めると、心や体に一時的な不調が現れることがあります。これは好転反応と呼ばれ、パワーストーンの効果が現れる前に見られる、一時的な現象とされています。通常、好転反応の後には良い結果が期待できます。

ただし、不調の状態が長引く場合には注意が必要です。ファイアオパールの力が強すぎたり、身に着けている人との相性が悪かったりすると、副作用として現れている可能性があります。ファイアオパールを身に着けてから不調が続くときは、一度距離を置いて、様子を見ると良いでしょう。

まとめ

古くから信仰されていたファイヤーオパールは、現在でも多くの魅力を秘めているパワーストーンです。ただし、偽物や合成石も流通しているため、天然石にこだわりたい方や、本物を求めている方は、信頼できる販売店で購入すると良いでしょう。

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