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質屋で宝石の真価を見極める|宝石鑑定のポイントと注意点

質屋で宝石の真価を見極める|宝石鑑定のポイントと注意点

所有している宝石の価値を知りたいとき、多くの方は質屋や買取店を利用します。今回は、宝石を質屋に持ち込むメリットとデメリット、およびその鑑定方法についてお伝えします。

そもそも質屋とは?

質屋というのは買取店と違い、財産的価値があるものを担保に、金銭の貸付を行う業者のことを指します。その担保をとる行為が【質に取る】といわれています。

流通期限までに弁済ができないときは、その担保を持って弁済を行わなければなりません。そのような状況は「質流れ」です。

よく耳にする質流れ品とは弁済を質によって行った品物の事を指し、物品を担保に金銭を借りることを質入れ、借入金を弁済して担保を取り戻すことが「質請け」です。

また質に入れる担保のことは「質草」と呼ばれています。

質屋の歴史

西洋では、古代ギリシアとローマ帝国から質屋は存在しており、日本では鎌倉時代がその起源だといわれています。

そこから1960年代まで、質屋は庶民金融として1番の主力でした。しかし、1970年代に入り無担保で融資を行う「消費者金融」が増え始め、それにより廃業する質屋が多くなりました。

現代の質屋

そんな質屋ですが現在の質屋の業態は、貸付事業よりも、宝飾品や貴金属、有名ブランドの買取や仕入れ、販売が主になってます。

しかし、業態が変化しても質屋にとって必要不可欠なのが、商材を見極める目利きの能力なのです。

現代は有名ブランドや資産価値の高い宝石や貴金属も珍しくありません。そういった商品に正しい値段をつけられてこそ成り立つ仕事なのです。

商材価値の見極めと値段の付け方

流通している商品には、販売される際につけられる「売値」と、商品その物自体の価格である「元値」が存在します。商材の資産価値とは一定に定められているものではなく、日々変動している物がほとんどです。

流通量や世界情勢などによっても、大きく変動します。そのため、質屋や買取店は商品の相場をしっかりと把握し、その上、商品の真贋を見分ける能力も必要となってくるのです。

そして、一番大切なのは、買取や貸付金の設定方法です。質入れや売却の際にその商材をいくらで買ったかという商品の売値は全く関係ありません。商品そのものの価格、元値を元に判断するのです。

宝石の売値と元値

では数年前に50万円で買ったジュエリーを質草に借入を行う際、いくらの融資をうけられるでしょうか。

付いている宝石によっても違いますが、購入額である50万円の半分、25万円を貸し付けてくれる質屋はほぼありません。これにはしっかりと理由があります。

その理由は、市場に出回っている宝石の元値と売値が大きく乖離しているからです。超高額な宝石は別として、50万円のジュエリーについてある宝石の元値は実際にそこまで高くはないのです。

高額な宝石と査定方法

高額な宝石といえば、何と言ってもダイヤモンドでしょう。ダイヤモンドと言えば、結婚指輪や婚約指輪などの指輪全般、ネックレス、ブレスレット、ピアス、ブローチなどのアクセサリーです。

まれにボールペンや万年筆などにダイヤモンドがあしらわれているものも持ち込まれますが、なかでも圧倒的に多いのが「指輪」です。

ダイヤモンドは、そのものに価値がありため、ダイヤが入っている物ならどんな状態でも、値段がつくでしょう。

ダイヤモンドの宝飾品の査定額は、ブランド品かどうか、使用されているダイヤモンドの品質、そしてその品の状態によって決まります。

査定額を決定している主なポイント

① ブランド品かどうか

② 使用されているダイヤモンドの品質である4C

③ 重さ(カラット)、色(カラー)、透明度(クラリティー)、技術加工(カット)

④ デザイン、サイズ、イニシャルの有無など、商品の状態

これらの要素を検討したうえで、ダイヤモンドの値段が決められるのです。

まとめ

今回質屋と宝石についてご紹介しました。

質屋のメリットとしては品物を手放さなくてもお金を借りられるところにあります。しかし、利息が存在するため、もしも最初から品物を手放すのであれば買取店での売却をおすすめします。

質屋との違いは、買取の価格にあります。質草の業態では、質草が流れることを想定して貸付金を決めなければなりません。

品物を預けて融資を受けられるというのは、確かに魅力的ではあります。しかし、品物を手放すなら最初から高額で買取をしてもらえる買取店の方が良いといえるでしょう。

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