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日本の鉱山で目覚めた「キセキのダイヤモンド」

日本の鉱山で目覚めた「キセキのダイヤモンド」

永遠を象徴する宝石「ダイヤモンド」。その輝きはまるで星々が集まったかのような美しさで、世界中を魅了し続けてきました。特別な瞬間や特別な人へ贈られるダイヤモンドは、金などと一緒で鉱山から採掘されます。ではダイヤモンドは日本でも採掘できるのでしょうか。今回はダイヤモンドと日本の鉱山について少しお話しいたします。

神秘的なダイヤモンドの成り立ち

地球の奥深くで誕生

ダイヤモンドが誕生したのは約10~33億年ほど前だといわれています。ダイヤモンドは地表から120キロメートルを超える深さのマントルの中で、炭素が結晶化して誕生します。また長い時間も必要で、数百万年から数千万年かかると考えられています。つまりダイヤモンドができるには「極めて高い温度」と「高圧」、そして「時間」と「成分」、これらすべての条件が整う必要があります。

ダイヤモンドが希少なのは、これらの条件が一度に揃うのが非常に難しいからです。

マッハを超える音速で一気に地上へ

ダイヤモンドは火山活動の活発な時代に、マグマとともに周囲の岩石を取り込みながら、上昇して地上近くに運ばれました。地球の奥深くで育まれたダイヤモンドが、その透明な輝きを持ったまま地上にもたらされるには、火山が激しく噴火したときだけに得られる速さが不可欠です。なぜなら地表に持ち上げる速さが不足すると、ダイヤモンドの構造は変化しグラファイトに変わってしまうからです。

急激な上昇と圧力などの微妙なバランスが揃うことで、私たちは美しいダイヤモンドを手にすることができるのです。

人類とダイヤモンドの出会い

人類とダイヤモンドの歴史的なめぐりあいは、紀元前4世紀頃のインドの河川域に遡ります。ある日、きらきらと輝く硬い石が、河川の中で発見され、その存在が知られるようになりました。当初この石はインド内でのみ採掘されていました。そのため、当時は「インド石」と呼ばれ、その存在は限られた地域でのみ知られていました。川の砂や石と一緒にわずかに発見されるだけのこの硬い石、すなわちダイヤモンドは、その硬さゆえに研磨することが難しく、ルビーやエメラルドと比較して地味な存在とされていました。

ダイヤモンドが研磨技術の進化によって輝きを放つようになるのは、1700年代に入ってからのことでした。

ダイヤモンドの発掘方法

古代の発掘方法

ダイヤモンドは古代から美しい宝石として高い価値があり、世界各地で採掘と取引が行われてきました。各時代ごとに産地や需要の変化があり、ローマ時代の古い文献にも記述が残されています。

古代の人々は、河川の底や河岸にある漂砂鉱床(ひょうさこうしょう)からダイヤモンドを採集する方法を用いました。河床に運ばれたダイヤモンドが砂や小石と一緒に堆積しているため、これらの砂利をふるいにかけ、手作業で選別する作業が行われました。かつてのダイヤモンドは、掘って探すものでなく、川底から拾い集めていたのです。

漂砂鉱床:岩石や鉱物が風化や水の流れによって崩れ、自然の力で運ばれ、堆積して形成される鉱床の一種

現在の発掘方法

現在のダイヤモンドの発掘方法は、先進技術と環境保護への配慮が組み合わさっています。採掘場では、地下からの坑道や露天掘りなどの手法を用いてダイヤモンド含有鉱石を採掘し、その後専門の施設で鉱石を精製します。この過程で環境への影響を最小限に抑えるための取り組みも行われており、持続可能な採掘が重視されています。

坑道採掘(地下採掘):地下に掘った坑道を通じて、鉱床内のダイヤモンド鉱石を取り出す方法

露天掘り:大規模な鉱床を地表から削り取り、ダイヤモンド鉱石を集める方法

水中採掘:河川や海底の砂や鉱石を水中で採取し、ダイヤモンドを分離する方法

歴史的な転換点

巨大なダイヤモンド鉱床の発見

1800年代後半南アフリカにて、農夫が小さいながらも美しいダイヤモンドを発見したことが起因となり、広大なダイヤモンド鉱床が発見されました。この歴史的な出来事は、ダイヤモンド業界に革命をもたらしました。南アフリカはその後ダイヤモンドの主要な生産地となり、世界中の需要に対応する中心地として発展していきます。ダイヤモンドの発掘技術や取引の仕組みも進化し、これらの要因がダイヤモンド市場を変革する導因となったのです。

南アフリカでの巨大なダイヤモンド鉱床の発見は、ダイヤモンド産業の成長と発展に深い影響を与えました。そしてこの発見は、ダイヤモンドが世界中で最も貴重な宝石としての地位を築く、重要なステップとなりました。

新時代の幕開け

1900年代初期には、ダイヤモンド原石の世界生産の、実に約90%が「De Beers(デビアス)」によって支配されるようになります。南アフリカ・キンバリーでダイヤモンドが発見されたことにより、De Beersが設立。De Beersは南アフリカの鉱山でダイヤモンドを採掘し、世界のダイヤモンド市場に大きな影響を与えました。

革新と躍進

その後も世界のダイヤモンド市場は進化を遂げ、新しい産地の発見や採掘技術の向上によって生産量は増加しました。特に1985年のオーストラリアの産出源の発見や、2000年のカナダ北部の新鉱床の発見により、ダイヤモンドの生産は劇的に拡大しました。この連続する革新と躍進は、ダイヤモンドの歴史を豊かに彩る重要なエピソードとなっています。

日本の鉱山に眠る宝石たち

日本で発掘される宝石は多様性に富み、美しく独特の色彩と輝きを備えています。ここでは、日本で採掘される主な宝石たちをご紹介しましょう。

翡翠(ひすい):古代から尊まれた玉(ぎょく)

深い緑色の半透明な宝石。新潟県糸魚川市や富山県などで採取されています。翡翠は国の天然記念物に指定されており、日本の国石でもあります。

アクアマリン:海のような輝き

青い透明度の高い宝石。福島県会津地方で採掘されます。海のような爽やかなブルーが特徴です。透明度の高い青色は、海のような爽やかさを感じさせてくれます。

ヘリオドール:陽光を抱えた黄色

黄色い宝石。ベリルの一種であり、主に福島県会津地方で産出されます。陽光を思わせる鮮やかな黄色が特徴です。

クリソコラ:青と緑の調和

美しい青や緑の色調を持つ宝石。宮城県松島町で産出されます。銅鉱石の一種で、自然のパレットからインスピレーションを受けたような美しさを持っています。

瑪瑙(めのう):色とりどりの模様

細かな石英の結晶が集まってできた宝石。色とりどりの帯状模様が美しい特徴で、地中の力を瑞々しく宿しています。主に新潟県や長野県などで見られます。

紫水晶(むらさきすいしょう):淡い紫の魔法

淡い紫色が特徴的な宝石。岐阜県中津川市や静岡県富士市で産出されます。その淡い紫色は、まるで地中で織りなす魔法のようです。

黒曜石(こくようせき):深遠な闇に宿る光

黒く光沢のある宝石。山形県や長野県、静岡県などで見られます。黒く光沢のあるその姿は、地の奥深くの輝きを反映しています。

ダイヤモンドは日本でも採掘されますか?

ダイヤモンドは特殊な地質環境で形成されるため、極めて限られたいくつかの地域で発掘が行われています。主なダイヤモンド鉱床の存在する地域は「アフリカ大陸」「ロシア」「カナダ」などが挙げられます。

では日本はというと、実は日本は地球上では比較的新しい地殻の上に存在する国なのです。ダイヤモンドが採掘できる場所は「地球の火山活動が活発であった時代に、すでに存在していた土地」であることが条件です。 約6億年前以降に形成された日本は、残念ながらこの条件を満たしていないため「国内でダイヤモンドは採れない」という考え方が定説でした。

地下に眠る新たな輝きへの扉

日本ではダイヤモンド発掘が難しい、この定説を覆す驚くべき発見がありました。

2007年、愛媛県・四国中央市にある四国山地の火山岩に、わずかながら天然のダイアモンドが含まれていることが発見されたのです。このダイヤモンドは極めて小さく、大きさは『1/1,000ミリ』程度であったと言われています。ダイヤモンドの大きさは非常に微細ですが、その存在自体が驚くべきことでした。これまでの定説を覆すこの成果は、実に画期的な発見でした。

この愛媛でのダイヤモンド発見は、今後日本でのダイヤモンド採掘を期待するきっかけになったに違いありません。さらなる研究と技術の進化によって、日本でも将来的にダイヤモンドの採掘が行われる可能性があることを示唆しています。

まとめ

日本で発掘することはできないと考えられてきたダイヤモンドの発見は、奇跡であり軌跡であると言えるでしょう。未知の輝きを秘める「キセキのダイヤモンド」。時間を超えたダイヤモンドの輝きと美しさは、未来への希望と可能性を感じさせてくれます。日本の鉱山での新たな展開から目が離せませんね。

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