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ダイヤモンドの価格推移、その背景

ダイヤモンドの価格推移、その背景

このところ、ダイヤモンドの価格は上昇しており、その価格推移はこれからも右肩上がりを続ける見通しです。一体なぜ、ダイヤモンドの価格が上がり続けているのでしょうか。

ダイヤモンドの魅力

ダイヤモンドは非常に希少な貴石です。地球深くの特別な条件下で形成されたダイヤモンドの原石は、火山噴火によって地表に飛び出してきます。この神秘的な石が形成されて地球の表面に到達するには、あらゆる条件が揃わないといけないため、天然ダイヤモンドとの出会いは奇跡とも言えるでしょう。こういった理由からダイヤモンドは非常に希少価値の高い石として、いつの時代にも羨望のまなざしで見つめられるのです。

この石は希少性・美しさ・純粋さを兼ね備え、高級品に求められるあらゆる要素を併せ持ちます。昨今、ダイヤモンドの市場価格は上向きに推移しています。この100年間を俯瞰してみても、ダイヤモンドの価格は上昇しているとも言われています。ゆえに高級宝石の象徴でもあるこの石は、いつの時代もすべてのカップルにとって特別な買い物となります。言い換えれば、ダイヤモンドは愛の結晶でもあり、恋する女性の憧れを眩く映しているのです。一方で実際には鉱山で産出されるダイヤモンドの原石は、あらゆる大きさや重量、品質のものがあります。したがって、価格もさまざまです。採掘されたダイヤモンドは品質鑑定の後、カットされ、「カラット」、「カラー」、「クラリティ」、「カット」という「4C」の基準においてグレーディングされます。

ダイヤモンドの埋蔵量と世界的な需要の問題

ダイヤモンドの輝きは永遠ですが、残念ながらその鉱山はそうではありません。「世界需要増加」と「採掘量の低下」という反比例構造が、ダイヤモンドの価格の急激な上昇をもたらすとみられています。現在ダイヤモンドを取りつくしてしまった鉱山も多く、その希少性にはますます拍車がかかります。価格は希少性とも強く結びついているため、この埋蔵量の減少によって、ダイヤモンド原石の価格が上昇する可能性は非常に高く、世界的な需要が増加し続ける場合、価格上昇をエスカレートさせます。

2008年の世界金融危機以前は、アメリカは世界のダイヤモンド需要の40%を占めていました。この金融危機以降、新興国からの需要が10倍ほどまでに増加しました。とくに中国とインドにおける需要は爆発的に増加しており、2020年には世界市場シェアの30%近くを占めるに至り、これはシェアが低下した米国と同じくらいのシェア率です。世界のダイヤモンド需要は年間6%増加する一方で、世界のダイヤモンド生産量は2030年まで毎年1%から2%減少すると推定されています。世界髄一のダイヤモンド採掘量を誇った、オーストラリアのアーガイル鉱山は2020年に閉山されました。その年間生産量は1,400万カラットで、世界の年間総ダイヤモンド生産量の約10%に相当し、この鉱山はピンクダイヤモンド市場の主たる採掘地でもありました。また、世界中の他の多くの鉱山も2035年までに枯渇すると予想されています。その上、ダイヤモンドの大きな産出国であるロシアがウクライナと戦争状態にあり、世界の国々と関係性が悪化していることもダイヤモンドの供給面に影を落としています。ロシアとウクライナの紛争は、供給ルートという点でも深刻な問題を引き起こしています。

新たなダイヤモンド資源はあるのか

一方カナダでは、世界最大規模の新しいダイヤモンド鉱山「ガーチョ・クエ」が、2017年に創業を開始しました。北極圏に近い都市イエローナイフの北東280kmに位置するこの鉱山は、2028年までの採掘寿命が見込まれています。ガーチョ・クエ鉱山の存在は、世界有数のダイヤモンド産出国として、カナダが地位を確保するために貢献しています。カナダは他にもダイアヴィク鉱山やエカティ鉱山などの大きなダイヤモンド鉱山を有しています。

アフリカの未調査・未開発の地域も、新たなダイヤモンド鉱山としてのポテンシャルに期待を寄せられています。アフリカのレソト王国は特に潜在的なダイヤモンド鉱山に注目されているエリアです。しかし、これらの新しい鉱山を開発するために必要な投資は、しばしば収益を超える可能性もあります。ダイヤモンドの探査は非常に困難で、比較的探査しやすい場所はすでに調査され尽くしています。現在、未採掘の鉱山が眠っている場所は、アクセスしづらい場所(より深い場所または遠い場所など)や、以前は政治的な理由でアクセスできなかった場所などです。

いずれにしても、鉱山からジュエリーブティックまでは長い道のりです。ダイヤモンド原石は、採掘後、加工・選別・販売のプロセスを経ます。その後、ダイヤモンドディーラーのネットワークによって流通し、ダイヤモンドをジュエリーに昇華させる、世界中のジュエラーに届けられ、消費者へ販売されます。このように、ダイヤモンドが一般消費者の手に届くまでには、多くの人々の仕事が積み重なっています。これもダイヤモンドが高価である一因です。このダイヤモンドのサプライチェーンの多様性や重層性がダイヤモンド市場の発展を助けています。この様々な供給ルートのおかげで欠品を補うことができるので、生産量の減少による実際の影響は、エンドユーザーである消費者にはあまり感じられません。

最後に

愛する二人の強固な絆を象徴するダイヤモンドが、人々に見放されることはまずないでしょう。ますます多くの女性が独立して活躍する現代、自分自身でダイヤモンドジュエリー購入する女性も増えています。またここ数十年で、ダイヤモンドは安定資産として投資先としても需要が高まっています。このようにダイヤモンドの価格高騰は新たな付加価値としてすら作用しているとも言えます。現在、中国やインドなどの新興国からの新たな需要は、現在600億ドルに上るともいわれています。ダイヤモンドは、その時代を超越する美しさ、並外れた唯一性でこれからも人々を魅了しつづけることでしょう。

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