サイズの選ぶポイント
同じ大きさのダイヤモンドでも、着ける人の手によっては見え方がまるで変わるもの。自分の手や指とのバランスはダイヤモンド選びの重要なポイントです。手が小さく指が細い人は、小さめのダイヤモンドでも存在感がありますが、手が大きい人の場合は小さいと物足りなく感じてしまうことも。逆に、手の大きい人は大きめのダイヤモンドもバランスよく身に着けられますが、手の小さい人が着けると指が貧相に見えてしまう場合があります。ダイヤモンドの輝きを生かし、手元を美しく見せるためにも、自分の手や指に合ったサイズを選びましょう。
婚約指輪をどんな場面で身に着けたいか、それもダイヤモンドを選ぶときに考えておきたいところ。「せっかく彼がくれたものだから、常に身に着けていたい!」という場合は、華やかすぎず飽きのこないリングを。カジュアルな洋服にも合わせるなら、派手にならない控えめのダイヤモンドがおすすめです。
逆に「大切な指輪だから、普段は保管しておいてここぞというときに使いたい」と、結婚式やパーティのお呼ばれ、記念日ディナーなどでの使用を想定している場合は、華やかな洋服に合わせて存在感のあるダイヤモンドがぴったりです。年齢を重ねると指に小じわが増え、関節も太くなる傾向に。そのため、一般的には、年を重ねた手には大きい宝石のリングの方が映えるといわれています。購入したときはちょうどいいと思っていたダイヤモンドでも、数十年後にはバランスが悪く感じられることもあるので、将来を見据えて少し大きめのダイヤモンドを選ぶのも一つの考えです。
大きさ・サイズについて
一番最初に確認することはダイヤモンドの大きさです。ダイヤモンドは「カラット」と呼ばれる単位で表記されていることが多いです。この単位は宝石の大きさと勘違いされがちですが、実は宝石の質量のことを表しており、1カラット200mgと国際的な標準グラムで決められています。質量を表すものですが、カラットが多くなるに連れてサイズも大きくなるので、カラットを目安にダイヤモンドの大きさを決める人がほとんどです。
ついつい大きいものに目を奪われてしまいますが、一粒ダイヤネックレスはサイズが大きければ良いわけではありません。デコルテ周辺や体型に合わせないと、遠くから見たときのバランスが悪くなります。そのため、自分の首サイズに似合う大きさのものを選ぶことが大切です。また、普段使いする場合は大きいサイズよりも小ぶりで邪魔になりにくいサイズをおすすめします。
鑑定書について
ダイヤモンドのジュエリーを購入するときには、品質にもしっかりとこだわりましょう。ダイヤモンドにはグレードがあり、4Cと呼ばれる4つの品質基準で決められています。
・カラット:宝石の質量を表す単位で数字が大きくなるに連れて価値が高くなる
・カラー:無色透明になるにつれて希少価値が上がります
・カット:美しく輝くためにほどこす技術のことで、最高評価はエクセレント
・クラリティー:透明度のことを表しており、透明度が高いほど価値が高くなる
以上4つの基準からダイヤモンドのグレードが決まります。ダイヤモンドの質を見極めるための大切な要素なので、4Cは必ず覚えておきたい知識です。しかし、素人にはダイヤモンドを見ただけではグレードを判断することができませんので、商品のダイヤモンドについて評価されている鑑定書を確認しましょう。ダイヤモンドの鑑定書を発行していて信頼できる発行機関といえば、GIAや中央宝石研究所などが有名です。
年代別おすすめポイント
・20代
一歩品質にこだわると、いつもより少し良い物を身に着けている自分が魅力的に思えますよね。その自信はきっと何かに挑戦する勇気となるはず。また、ファッションの流行への関心が高く、変化の波が大きい年代です。20代前半では、あどけなさを感じる可愛らしいスタイルだったのが、20代後半では大人の女性へ雰囲気ががらりと変わっていることも。そのため、どんなコーディネートとも相性の良い1本がおすすめです。
・30代
仕事にも慣れキャリアを積んだり、結婚や出産による子育てなど、人それぞれ大きくライフスタイルが分かれるのが30代。‟どんな自分になりたいか”が確立される時期でもあります。そんな風に自分にはどんなものが合っていて、どんなシーンで使いたいのかを重視して考えるのがポイント。そのため、細分化される好みの30代にはこの商品を買うべき!と一概には言えません。ご自身のライフスタイルに合わせてベストな1本を選びましょう。人気サイズは0.15ct~0.3ct。
・40代
見た目の可愛いさに目が行きがちだった年代から、物を見る目が洗練され、本物を重視する傾向に。子供も成長し、受験や学費など大きなお金がかかる年代です。使い捨てのように靴やお洋服を買い替えてたあの頃から、40代の今は忙しい毎日のモチベーションを上げてくれる、一生ものになる厳選した‟本当に良い物”を。また、好みの変化は少ないものの、胸元首回りや体型の変化が顕著な40代。人気のサイズは、少しボリュームのある0.2~0.4ct。
・50代
子供から手が離れ、自分自身に使えるお金や時間が増え、まさに自由に生きる第二の人生がスタートする50代。節目の記念としての購入も多く、人気サイズは大粒でチェーン幅もしっかりしている0.3~0.5ct。若い頃は似合わず浮いてしまったボリューム感や、安っぽく見えてしまったデザイン性のあるジュエリーも、50代の今だからこそ。重ねた経験や時間が魅力に変わる、大人の品格が漂う50代は、ジュエリーが最も似合う年代ともいえますね。
ダイヤモンド カリナンについて
地中の奥深くで形成される天然の宝石「ダイヤモンド」。採掘される原石の大きさも様々ですが、希少性の高さゆえに大きければ大きいほど価値があり、莫大な金額で取引をされるようになります。そんなダイヤモンドの中で、史上最大の原石が1905年に南アフリカで発見された『カリナン』今回は、3,106カラットを誇る世界最大のダイヤモンド『カリナン』について。
ダイヤモンドは1カラットが0.2グラムと言われており、3,106カラットのカリナンはおよそ621グラム。野球ボールより大きくずっしりとした存在感を放ちます。3,106カラットのカリナンの金額的価値は想像を絶するものがあり、現在の金額に換算すると2000億円以上との説があります。カリナンは現南アフリカ共和国のトランスヴァールで見つかりました。トーマス・カリナンが所有していたカリナン鉱山で見つかったことにちなみ「カリナン」と名付けられています。
その後英国の植民地であったトランスヴァール政府はカリナンを買い取り、当時の英国王エドワード7世に誕生日の記念として献上します。エドワード7世はカリナンを原石のまま保存するべきか、カットをするべきか、それまで世界最大とされていた955カラットのダイヤモンド原石「エクセルシオー」のカットを成功させた、天才ダイヤモンドカッター師「ジョセフ・アッシャー」に相談しました。
ジョセフ・アッシャーはエドワード7世に「ダイヤモンドは、輝いてこそダイヤモンド」と進言したことで、カリナンのカットを依頼されます。莫大な保険金もかけられていたカリナンのカットには相当な時間を有したものの、見事にジョセフ・アッシャーの手によって9つの大きな石と96個の小さな石に美しくカットされました。ちなみに、ジョセフ・アッシャーが在籍するオランダの「アッシャー」社はこのような数々の功績から、オランダで一業種一社にのみ許された‟ロイヤル”の称号を授けられ「ロイヤル・アッシャー」となりました。その後も、英国王室御用達のブランドとして数々のダイヤモンドジュエリーを手掛けています。
まとめ
ダイヤモンドは大きければその分値段は高価になります。しかし、大きければよいというものではなくそれぞれに合うダイヤモンドを選ぶ事が重要です。自分に必要なサイズはどんな大きさなのかを考えてみてください。また、不要になったダイヤモンドがある場合は宝石・ジュエリーの買取を強化している「買取大吉」までご相談ください。