メモリアルダイヤモンドとは
大切な人の一部を使って作られるメモリアルダイヤモンドは、残された遺族にとって大切な宝物になるものです。実は身近なところに遺骨を保管して供養する手元供養が最近注目を集めており、大切な人の遺骨を使って作るメモリアルダイヤモンドは手元供養の一つでもあります。人の遺骨から生成されるダイヤモンドはわずか0.2gほどといわれております。天然とは違い人工的に作られるものですが、輝きや硬さは天然のモノとは変わりません。
ダイヤモンドを生成している成分と同じ炭素を使い、天然ダイヤモンドが作られる状況と同じ状況を作ることにより、実現できるのです。
メモリアルダイヤモンドの作られる過程
価格や、質など作成を頼む業者によって異なります。残された家族の希望に合った業者を選びましょう。問い合わせはウェブサイト等やTELで行えますが、きちんとした申し込みの手続きは直接会って行っているところが多いです。また、葬儀を行う会社が遺骨ダイヤモンドの生成の手配をしてくれる場合もあります。製作してくれる業者はほとんどの場合海外にあり、スイスのアルゴダンザ社やアメリカのライフジェム社が有名です。ちなみに、ライフジェム社は世界で初めて、遺骨からダイヤモンドを製作した会社です。
葬儀が終わった火葬後には、遺骨を渡さなければいけません。郵送または自宅での直接の引き取りになります。どのくらいの遺骨を渡して、どの量のダイヤモンドを作るのかはしっかりと事前に検討しておきましょう。
そして引き渡した後、遺骨に含まれている炭素の量などが測定されます。たとえば、高齢の方など骨が弱っていしまっている方でも多くの場合で関係はありませんので、心配する必要はないですよ。
その後、遺骨から取り出した炭素を不純物を取り除いて黒煙にする過程に入ります。高温高圧法と呼ばれる人工ダイヤモンドを生み出す生成法を使って、遺骨からダイヤモンドを作り出します。
最後に人工的に作られたダイヤモンドにカットや研磨を施します。この最後の工程のカットや研磨はあらかじめご家族で決めておくことが出来ます。どのサイズのダイヤにするのかどのぐらい輝かせるのかなどあらかじめ決めておくとよいでしょう。
最後に、きちんとした業者に依頼をした場合は、証明書や鑑定書が発行されます。
メモリアルダイヤモンドを作るうえでの遺骨の量やかかる費用
遺骨で作られるダイヤモンドは最大で一カラットほどです。通常、すべての遺骨でダイヤモンドが作られるわけではなく、一部の遺骨を使って生成する形となります。
多くの業者では、火葬後のご遺体の1/4~1/5ほどである300g程度の遺骨が必要となります。
依頼する業者により変わりますが、
参考価格として、原石製作のみの場合0.20カラット420,000円〜、カットダイヤモンドの場合480,000円〜となります。サイズが大きくなると金額も上がり、1.0カラット原石の場合は1,980,000円〜、カットダイヤモンドの場合は2,480,000円〜となります。
しかし冒頭にもお話しさせていただいた通り、遺骨ダイヤモンドは残されたご家族にとっても大切な宝物になります。そして常にそのダイヤモンドを身に着けられるのはとても素敵ですよね。お墓の費用と比較してもそこまで高く感じないかもしれません。
【まとめ】
今回は亡くなられた方のご遺族が作る遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)をご紹介致しました。身近なところに亡くなられた方の遺骨を保管して供養する手元供養が最近注目をあびており、メモリアルダイヤモンドはその中の一つでもあります。大切なご家族の遺骨で作ったダイヤモンドは残されたご家族にとってもきっと大切な宝物になるはずです。常にそのダイヤモンドを身に着けてることはとても素敵なことだと思います。
最後に遺骨ダイヤモンドのメリットの一つとしては、全ての遺骨を使うわけではないので、残った遺骨はお墓や納骨堂に納骨したり、手元供養として、自宅に置くこともできます。
製作期間が長く、高額ではありますが、大切な故人と一緒にいると感じることができ、それにより心穏やかな日々を過ごすことができるというメリットもあります。
業者によって、様々なサービスがありますので、検討される時には、どのようなサービスを提供しているかも検討材料とすると良いかもですね。