コツ① ダイヤモンドの基本知識を知っておく
まずはダイヤモンドについてです。4Cという言葉を聞いたことはないでしょうか。カラット、カラー、クラリティ、カットからなる、ダイヤモンドの美しさを評価する為の目安となるものです。カラーはピンクやイエローなどのカラーダイヤモンドを除いて、ダイヤモンドは無力透明に近いほど希少価値が高く、価格も高くなります。カラーのグレードは無色透明の「D」を最高に、黄色味を帯びるに従って「Z」まで23段階で評価されます。
カラットはダイヤモンドの重さを表しています。1カラットは約0.2g、0.3カラットは約0.06gです。基本的にはカラット数が大きいほど高値が付く傾向があります。
カットはダイヤモンドの輝きを決定づける最も重要な要素がカットです。カットはプロポーション(カットの総合評価)、ポリッシュ(表面の研摩仕上げの状態)、シンメトリー(対称性)の3つの項目によって評価されます。「Excellent」を最高に5段階のグレードに分かれており、グレードが高いほど買取額も高くなります。ちなみにカットでもエクセレントの評価を受けるダイヤに多いのが、ラウンドブリリアンカットです。58面体にカットされる方法で他のカットに比べて削る割合がとても高いのが特徴なため、大変贅沢なカットなのです。ラウンドブリリアンカットのプロポーション・ポリッシュ・シンメトリーが全て高評価であれば、トリプルエクセレントとなります。また、最高のシンメトリーの状態に仕上げられたダイヤモンドはハート&キューピッドの現象がみられます。婚約指輪や結婚指輪など、特別なジュエリーに多用されているカット方式ですね。
クラリティはダイヤモンドの透明度を表す指標です。ダイヤモンドに曇りや不純物が少ないものほど評価が高く、「FI」を最高に11段階で評価されます。もちろんクラリティも、グレードが高いものほど高値で取引されます。また、ダイヤモンドの価値は、鑑定書を見れば分かります。
この基準は世界共通ですが、注意点としては、買取価格は今の基準で価格が付くということです。そのため、今の相場価格も査定の前にチェックしておくとことが良いかと思います。
コツ② ダイヤモンドをキレイにしておく
ダイヤモンドも当然、キレイに手入れしてあるのがベストで、少しでも高く売りたいのであれば、普段から正しくお手入れをしておく必要があります。美しく保ち続けるための簡単なお手入れは、週に1度か2度、刺激の少ない食器用洗剤数滴を水に入れるなど、やさしい脱脂洗浄剤につけます。 洗浄液からダイヤモンドを取り出した後、柔らかい清潔な歯ブラシで残っている汚れを取り除きます。実は「汚れているより、キレイなほうが、印象が良く買取価格も上がりやすい」ところはダイヤモンドだけではありません。どんなお品物でもなるべく購入した時の状態を保つことが大事です!
コツ③ 売る時期を考える
ダイヤモンドに限った話ではありませんが、買取に出す時期は、その時の需要に基づき判断しましょう。需要が高い時期に買取に出した方が、買取価格が上がりやすいからです。宝石の需要が変化する一番の要因は、デザイン。デザインが時代に合っているものであれば需要は高くなりますし、反対に、時代に合っていなければ需要は低くなります。その為、売る前にはネットなどで入手できるダイヤモンドの”買取相場”のチェックすることをお勧めします。
コツ④ 買取額を比べる
複数の買取店に査定を依頼するのがおすすめです。その中から満足のいく価格を提示したお店に売却するのが一番良いでしょう。ですが、限られた時間の中であちこちにある買取店をまわるのは大変です。そこで、何店かの買取店に絞って、電話で直接問い合わせてみるのもひとつの方法です。ダイヤの鑑定書をお持ちの場合には、鑑定士からお電話で、ある程度の値段を教えてもらうことが可能です。鑑定書には、そのダイヤモンドのグレードが記載されていますので、ある程度の値段は分かります。また、買取店を絞る際には口コミなどを利用することも一つの方法です。買取店以外にもオンライン査定や郵送買取という方法もありますので、ご利用してみるのも良いと思います。
コツ⑤ 鑑定書も大事
鑑定書がないとの事で買取金額の増減が左右される可能性は低いですが、残念ながら若干の影響はあります。鑑定書とはつまり、専門の機関が様々な機材を使ってダイヤモンドの価値を段階的に評価し記録したものです。4Cと呼ばれる評価基準を相場表に照らし合わせて買取価格として算出します。鑑定書がある場合、記載の4Cと実際のダイヤモンドを見比べ相違がないかをチェックし、相場表から買取価格を決めることができます。一方鑑定書がない場合、実際のダイヤモンドをルーペなどでチェックし、鑑定士自身で4Cを判断してから買取価格を決めることになります。鑑定書というヒントが無い分、判断を誤らないようひとつひとつの項目を慎重にチェックするため、結果として、査定時間が長くなってしまうことが想定されます。査定の精度を高めるためにも、査定時間の短縮のためにも、鑑定書があった方がメリットが大きいと言えるでしょう。
また、鑑定書の存在は本質的に査定に関係ないとはいえ、鑑定士も人間です。GIAなどの権威的機関の鑑定証明書は揺るぎない価値証明となるので、これがダイヤモンドに添えられていると、鑑定書に頼らないとはいえ、少なからず鑑定士の心理に作用する存在となります。それに鑑定書がある場合、むやみに鑑定書と乖離した鑑定結果を出しづらいものです。ゆえに高価買取を実現する遠因になる可能性は多分にあると言えます。
まとめ
ダイヤモンドはランクが決まっているので比較的売却しやすい宝石です。ダイヤ専門の取引市場で相場が分かりますし、4Cという評価基準もあるので買取価格を事前にある程度相場を把握することができます。ただし、小さな違いが評価額に影響するのも事実ではあります。買取業者はしっかり選んで複数の買取店に査定してもらいましょう。またちょっとした脂汚れで価格が落ちてしまったら後悔してしまいます。鑑定してもらう前には綺麗に洗浄しておくことをおすすめします!せっかく大切に保管していたダイヤモンドですから、手間を惜しまず情報を集め少しでも高く売りましょう!