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バーキンの種類一覧|サイズ・素材・カラーごとの選び方完全解説

バーキンの種類一覧|サイズ・素材・カラーごとの選び方完全解説

エルメスの中で最高級のバッグであるバーキンは、機能性とデザイン性に優れた最高峰のバッグです。発売から40年経過しても人気に色褪せることがない理由の一つに、自分の用途に合わせてサイズ・素材・好きなカラーを選ぶことができます。果たしてバーキンは何種類の商品があるのでしょうか?今回は歴代のバーキンの種類について掘り下げていきます。

バーキンの特徴とオータクロアとの違い

バーキンの種類の紹介に入る前に、バーキンの元となったバッグ、「オータクロア」をご存じでしょうか?製作から100年以上の歴史を持つ、いわばエルメスのバッグの原点であり、王様です。

まずは、バーキンの特徴をオータクロアと比較しながら見ていきましょう。

バーキンの特徴や魅力

バーキンは職人たちの手作業で製作された、希少価値のある高級バッグです。高級な素材を使用した丈夫な耐久性と収納性を兼ね備えており、40年以上経過してもなお、人々に愛されている人気の商品です。

アフターケア体制も手厚く、修理専門の職人よる高クオリティな修理を受けることができます。

しかし、バーキンはエルメスの直営店でも商品として置かれることはほとんどありません。入荷も半年に1回程度で、購入するにはエルメスの常連客にならなければなりません。

それだけ職人たちが苦労と時間をかけて製作したバッグの傑作であるのが、バーキンの魅力なのではないでしょうか。

バーキンの原型オータクロアとの違い

では、原形となったオータクロアとはどのような違いがあるのでしょうか。以下の3点の違いがあります。

①フォルムの違い

バーキンは正方形に近い形ですが、オータクロアは縦長の長方形のようなデザインになっています。

②ベルトを固定する金具の違い

ベルトを固定するために必要な左右の金具にも違いがあります。バーキンはL字型、オータクロアはコの字型になっています。

③留め具の違い

中心にある留め具は、バーキンは丸まったデザイン、オータクロアは鍵のような四角いデザインになっています。

以上のように異なる箇所があります。中心の留め具が一番分かりやすいと思いますので、丸ければバーキン、四角であればオータクロアと覚えておくとよいでしょう。

バーキンのサイズと選び方

バーキンは7種類のサイズがあります。日本国内では、25・30・35・40のサイズが多く並んでいますが、45以上のサイズもあります。

それぞれのサイズの特徴と用途を見ていきましょう。

バーキン25

ちょっとした外出するときに便利な、横25cm×縦20cm×幅13cmの小ぶりサイズです。

長財布のほか、スマートフォンやハンカチなどの必需品も収納できます。だたし、500mlのペットボトルなど、縦長の持ち物は蓋を開けないと収納できないデメリットがあります。また、ハンドル部分に余裕がなく、バッグに腕を通すことが難しいので注意が必要です。

荷物の少ないシチュエーション、例えばディナーにお出かけするときなどにおすすめです。

ミニバッグなので、コーディネートのアクセントとして使用するのもよいでしょう。

バーキン30

サイズとしては中間にあたり、幅広いシーンで使用できる万能なバッグです。日本ではよく売れる定番商品で、横30cm×縦22cm×幅16cmとなっています。

バーキン25のハンドル部分は余裕がなく腕に通すことが困難ですが、30以上はゆとりがあるため、腕を通して持ち歩くことができます。

手帳やタブレット、500mlペットボトルも縦置きで収納でき、フォーマルとカジュアルの両面で使うことができます。

バーキン35

横35cm×縦25cm×幅18cmと、ビジネスシーンで使用したい方に好まれるサイズです。A4サイズが入る大きさなので、手帳や書類やファイルを入れるなど、ビジネスでも多いに活躍できます。

普段から多くの荷物を入れる方はこのサイズを購入するのがよいでしょう。世界中でも人気のあるサイズです。

バーキン40

横40cm×縦30cm×幅20cmの大きさをもつ、収納力の高いサイズです。男性が使用しても違和感がなく、旅行バッグとして使うことにも適しています。

海外のセレブたちはあえてこのバッグを購入し、「こなれ感」のあるコーディネートで持ち歩きしている方が多くいます。

バッグの色に合わせてワイルドな服装にしたり、時にはカジュアルな服装にしてみるのもよいでしょう。

バーキン45

45以上のサイズは、日本では希少なものとなっています。横45cm×縦31cm×幅18cmと横幅が長く、底鋲は6つとなっています。

通常のバーキン以外にハンドルの長いショルダータイプのものがあり、肩に掛けて持ち歩きができます。

旅行にも最適なサイズです。

バーキン50

横50cm×縦34cm×幅26cmと女性より男性向けのサイズとなっています。どっしりとしており、重厚感を感じられます。

旅行用以外にゴルフ用としてもおしゃれにまとめられるバッグです。

バーキン55

男性に人気のあるバーキンです。大きさは、横55cm×縦39cm×幅28cmと存在感があり、こうなるとバーキン25がかわいく見えてしまいます。

1泊2日の旅行などにも最適で、たくさんの荷物が収納できます。

バーキンの素材と選び方

バーキンにはトゴやワニ革といった高級素材を活かした作りが特徴です。色々な素材を使用していますが、2つに大きく分類することができます。

素材に応じて特徴がありますので、自分の好みの素材を選ばないと損になってしまいます。どのような素材があるのか見ていきましょう。

型押し素材

型押しとは、凹凸のついた金版を革にプレスする加工方法です。傷を目立たなくすることができ、革が固くなるのが特徴です。

その加工が施された主な素材は、トゴ、トリヨン、エプソン、ヴァッシュトレッキングなどです。

どれも牛革であり、傷の擦れに強い素材です。

スムースレザー

スムースレザーとは、型押し素材とは異なり滑らかな質感に仕上げた素材のことです。表面がすべすべして艶があるので高級感がありますが、傷が目立ちやすいのが弱点です。

スムースレザーと呼ばれる主な素材は、スイフト、ボックスカーフ、バレニアなどです。

フォーマルなシーンには最適な素材です。

バーキンのカラーと選び方

バーキンのカラーは200種類以上あります。フォーマルはもちろんカジュアルにも適した色があり、どのような場面で使用するか考えて購入しなくてはなりません。

では、どんなカラーがあるのか気になりませんか?ここでは色の種類についてご紹介いたします。

定番カラー

定番カラーはやはりフォーマルな印象を持つ色ばかりです。黒やゴールド、グレーとベージュの中間であるグレージュ系統のエトープがそれに当たります。

どれも落ち着いた雰囲気を持ち合わせた色となっています。特にエトープはカジュアルな場面でも使用できる、万能な色で人気もあります。

ビビッドカラー

ローズアザレやローズエクストリームのように、彩度が高く鮮やかな色が特徴です。

可愛らしいイメージを持たせることができ、ショッピングなどのお出かけなどのデイリーシーンに最適です。

可愛さだけでなく、ポジティブで明るい印象も与えるでしょう。

パステルカラー

ローズサクラ、ライム、ピンクなど、彩度の低い色彩もバーギンにはあります。暗い色に合わせても親和性が高く、1年を通して使用できるカラーです。

穏やかで気持ちの良い印象を与える色と言えるでしょう。

バーキンの種類一覧

バーキンには様々なデザインが施されたものがあります。中にはすでに販売されていないレアなデザインもあり、約40年の歴史を感じさせます。

バーキンの歴史の一角を担ったデザインの軌跡を辿ってみましょう。

バーキンカーゴ

キャンバス素材とレザー素材を組み合わせ、フロント側に5つもの大小さまざまなポケット取り付けられたミリタリーテイストのバーキンです。

多機能でありながら、スマートな印象を持たせるデザインが魅力です。

バーキンフレイフレイ

2021年発売された、独特のディテールが魅力のデザインです。丈夫なコットン生地を使用した2色のフリンジが可愛らしく、柔らかな印象を与えます。

バーキン3en1(3in1)

2021年の秋冬コレクションに登場した、3つのスタイルが楽しめるバーキンです。見た目は普通のバーキンに見えますが、フラップ(蓋)部分が取り外し可能なポーチになって、取り外したボディはトートバッグとして使用できます。

時代を先駆けるエルメスらしいクリエイディブなデザインです。

バーキンIn&Out

バーキンの中に入っているものが映し出されたかのような、遊び心のあるプリントが施されたバーキンです。2022年に発売されました。

ロデオチャームやルージュ・エルメスといった商品が描かれています。

バーキンピクニック

ピクニックにピッタリなデザインのバーキンです。籐とレザーを用いた、かごのようなデザインで、夏にぴったりな仕上がりになっています。

明るい日差しの中でお出かけすれば、映えること間違いなしのバーキンです。ジェーン・バーキンが、かごバッグを愛用していたことへの、粋なオマージュでもあります。

バーキンシャドウ

2009年に登場したバーキンです。ベルトなどのデザインが、レリーフで浮き上がっているように見えるデザインが特徴です。まるで「だまし絵」のようなユーモラスなデザインは、エルメスが培ってきた手触り感を肌で感じられます。

バーキンソーブラック

2010年頃、エルメスのデザイナーを務めていたジャン=ポール・ゴルチエによってデザインされた、中も外もすべて真っ黒なバーキンです。ルテニウム素材のメタルパーツは黒くミステリアスな輝きをみせ、外箱や保存袋に至るまでも漆黒に染め上げられています。

まさに皆既日食を表現している希少なバーキンです。

ショルダーバーキン

2005年に発売された、ワンショルダータイプのバーキンです。持ち手の長さは約50cmあるため、肩に掛けることができます。

横長のデザインが特徴です。

タイニーバーキン

その名の通り「小さい」バーキンです。横15cmと、バーキン25よりも小さく、ポシェットみたいに使用ができます。

付属しているストラップを付けると斜め掛けが可能です。2011年に発売されました。

キャンディバーキン

2011年の春夏コレクションで登場した限定バーキンです。外側だけ見ると普通のバーキンに見えますが、内側を見ると別の色が使用されたバイカラーデザインとなっています。

11色のカラーバリエーションがあり、ポップな色づかいが特徴です。限定商品なので、希少性が高いです。

バーキンレインボー

虹の色彩をモチーフにしたグラデーションが特徴的なバーキンです。革の切り替えによって、華やかな虹を表現しています。

バーキンクラブ

2011年の春夏コレクションで展開されたバーキンです。レザーとリザード素材などを組み合わせて製作された、トリコロールのようなデザインが特徴です。

中央の縦3本線の部分が、エキゾチックレザーを使用したバージョンもあります。

バーキンギリーズ

2012年の春夏コレクションで発表されたバーキンです。ギリーズとは、アイルランドやスコットランドの伝統的なダンスで使用される靴です。穴が空いているような装飾が特徴ですが、それをバーギンで表現しています。

ボディと縁取りの異素材や色違いの配色がチャーミングで、華やかな印象になるでしょう。

バーキントレサージュ

ボディのセンター部分に、幾何学模様の編み込みを施したバーキンです。トレサージュとはフランス語で「革編み」を意味します。

さり気ない色の遊びが、確かな職人技と結びついた作品です。

バーキンセリエ

2020年に登場し、話題を呼んだバーキンです。

セリエとは「外縫い」を意味します。以前までは内縫いのみだったバーキンですが、エルメスのバッグであるケリーのように縫い目が見える外縫いで作られています。

バーキン カラーマティック

ポップな色使いのジップポケットが特徴的なバーキンです。前面には大きなジップポケット、裏面にはフラップポケットがあります。利便性が高く、軽やかな印象を与えます。

2022年に登場して以来、メディアから大きな注目を浴びています。

バーキン タッチ

フラップ(蓋)やハンドル、ストラップ部分に違う素材を使用しているバーキンです。クロコなどのエキゾチックレザーを使用しており、本体部分は通常のバーキンでよく使われるトゴなどの素材を使用しています。

上質な革のコントラストを楽しむことができ、オールエキゾチックレザーのものよりも手軽にその魅力を味わえるというメリットもありました。

ラグジュアリー性が高い商品のため、市場価値も通常のバーキンと比べて高いです。

バーキンヒマラヤ

地球上で最も標高の高いヒマラヤ山脈の名を冠する「最高峰」と名高いバーキンです。

白黒のグラデーションが美しく、厳選されるクロコの中でも希少なものだけを使用しています。その煌めくグラデーションは、「Holy Grail(これ以上のものはない最高な逸品・他には絶対にない至高の代物)」と人々が驚嘆するほどです。

エルメスの常連客でも最高レベルの上顧客にのみ限り販売されている、「世界で最も希少なハンドバッグ」です。

バーキン20セリエフォーブル

エルメスの1号店であるフォーヴルサントノーレ店の建物を想起させるデザインです。バーキンセリエと同じように外縫いで作られています。

横20cmと小ぶりな大きさで、前面のミニチュアハウスのようなデザインは、コレクションとして家に飾りたくなります。

2019年秋冬限定の商品で、昼、夜、初雪の3種類のバージョンがあります。

バーキンカザック

3色の大胆な組み合わせが特徴的なバーキンです。カザックとは、フランス語で競馬騎手のジャケットを意味し、それを思わせるようなデザインになっています。

2012年に発表されたバッグです。

バーキンアルルカン

2012年に登場した、内側・外側併せて6色も使用したバーキンです。明るい色を中心に使用していますが、派手さは控えめで、お出かけにも最適です。

ちなみにアルルカンとは、「ピエロ(道化師)」を意味します。

バーキンヴェルソ

ヴェルソはフランス語で「裏面」を意味します。つまり、内側のカラーが異なっているバーキンです。

デザインはバーキンキャンディーと似ていますが、縫い目の色が外側の色に付随しています(キャンディーは縫い目が白色です)。

バーキンオフィサー

外側にストライプが2本入った、クールなバーキンです。

オフィサーは会社の役員やリーダーを表す言葉で、「責任者」としての風格がデザインに落とし込まれてるように見えます。

ストライプはスイフト素材で作られています。2018年の秋冬コレクションで発表されました。

バーキンロック

1930年代のライダースジャケットから着想を得た、パンクロック風バーキンです。ジッパーポケットやチェーンとしてあしらわれたシェーヌダンクルがクールで、アグレッシブな印象を与えます。

エルメスだからこそできる、前衛的なバッグです。

まとめ

発売からおよそ40年の歴史を持つバーキンですが、エルメスの技術力を際立たせるユニークな視点から打ち出したデザインが数多くありました。手作りだからこそ生産数が少ないですが、職人たちが手間暇かけて作った傑作ばかりだからこそ、バーキンに魅了されるのです。

今回紹介したバーキンには、限定販売として数に限りがあるものもございます。通常のバーキンよりもさらに希少価値が高いので、査定に出してみてはいかがでしょうか。

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