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バーキンの市場価格や取引相場の特徴
現在、バーキンを直営店で手に入れることは非常に困難です。数年前と比べて生産数が増えているとされていますが、需要も同様に高まっており、それに伴いリユース市場も過去最高の価格水準に達しています。
近年はバーキンの入手が難しく市場価格は高騰気味
エルメスのバッグ「バーキン」は、世界的な人気を誇ります。ブランドのマーケティングやSNSの普及がその人気を後押しし、売上高は右肩上がりで増加しています。特に、アジア太平洋地域を含む21年上半期は過去最高の70%増収を記録しました。
バーキンやケリーなどの人気モデルは、昔から高値で取引されてきましたが、近年はさらにその価値が上昇しています。コロナ禍以降は相場が不安定ですが、バーキン25やエトゥープ、ブラックなどの人気モデルは相場が高止まりしています。
市場の需給変動やECサイトでの需要増加などが、一時的なバブルを形成する一因となりましたが、コロナ禍が収束した今でもバーキンの相場は安定しています。
エキゾチックレザーの高級ラインは定価割れする
主に「ワニ・トカゲ・ヘビ・ダチョウ・エイ」といった、希少価値の高いエキゾチックレザー。元々高級なクロコダイルのバーキンは入手困難でしたが、定価が高額なため中古需要も下がり、通常のレザーより買取率が下がる傾向にあります。
最近ではリザード素材が、定価以上で売却できる可能性がもっとも高いエキゾチックレザーです。特にバーキン25のリザードは高値で取引されます。一方で、定価を下回るモデルもあります。
バーキン ヒマラヤやリザードナチュラ(オンブレ)などのプレミアムモデルを除いては、相場は定価以下になることが一般的です。
バーキンを定価以上で買取してもらうために必要な要素
バーキンを定価以上に買取してもらうためには、いくつかの重要な査定ポイントがあります。バーキンの価値を決める以下のポイントを意識しておくと良いでしょう。
カラー
バーキンの価値を左右する重要なポイントは、そのカラーバリエーションです。ブラックやゴールド、エトゥープなどのベーシックカラーは高い人気があり、査定価格も定価以上になる傾向があります。
これらの色はデイリーやビジネスでの使用に適しており、広い層から選ばれやすいためです。たとえ新品でなくても需要が高いカラーなので、定価以上の査定が期待できます。
また、新色は稀少価値が高まるためこちらも査定額が期待できます。ただし、ブラウンやブルーなど個人の好みが分かれる色は査定価格が下がる傾向があります。
一方で、パステルカラーはコンパクトなサイズであれば高い査定が期待できるでしょう。
素材
エルメスの素材はその多様性で有名です。レザーからキャンバス生地まで幅広い選択肢があります。バーキンの査定では、使用されている素材が最も価格に影響します。
ワニ革やオーストリッチ、リザードなどの高級素材はもちろん、トゴやエプソンなどの定番素材も高い査定価格が期待できます。特にトゴやエプソンは傷がつきにくく、バーキンとの相性も良いため人気があります。
このような素材は中古でも需要が高く、リユース市場でも高価買取が行われます。一方で、傷が目立ちやすいスイフト素材などは需要も低く、査定価格も低下する傾向にあります。
金具の色や素材
金具の色や素材も重要なポイントです。バーキンには中央にヒネリ金具があり、全体の印象を引き締めます。シルバーとゴールドの2色があり、査定価格は素材と組み合わせによって変動します。
日本ではシルバーが人気ですが、海外ではゴールドが好まれます。どちらが有利かは一概にいえませんが、海外需要が高いため、ゴールドの方が価格が高い傾向にあります。
サイズ
バーキンは6つのサイズで展開しています。エルメスファンの中には、シーンやコーデに応じてサイズを変える方も多いです。特にバーキン25や30は人気が高く、女性にとって使いやすいサイズと重さが評価されています。
今現在、小ぶりなバッグの需要が高まっています。そのためサイズ25や30の新品やほぼ新品のバーキンは、中古でも高い金額で取引されるため、高額査定が期待できます。
一方、サイズが大きい40や50は普段使いには向かないため需要が低く、在庫が溜まりやすい傾向にあります。そのため、新品でも定価以上の査定は難しいといわれています。
商品の状態
バーキンの状態が良いほど、高値で買取してもらえる可能性が高まります。傷や汚れが少なく、保管状態が良いかどうかを確認しましょう。
また新品と思って出したアイテムが、未使用品と査定されることがあるかもしれません。「新品」は販売店等から消費者の手に渡っていない状態なので、 消費者が購入した時点で中古となります。また「未使用品」は消費者の手に渡った未開封のものです。
バーキンには製造年を示す刻印があり、新品を1年間保管すると未使用品扱いとなり、価値が大幅に下がってしまいます。型落ちと新品では査定価格に5~10万円の差が生じてしまいます。また、付属品が不足しないよう注意してください。
希少価値
バーキンを含め、エルメスのアイテムは世界中で高い需要があり、供給が追いつかない状況です。そのため正規店でも手に入らないことがあります。そこで多くの方は、エルメスにオーダー注文しています。
中には自分好みの素材や色、金具の組み合わせる「スペシャルオーダー」や「パーソナルオーダー」があります。この特別なバーキンは中古でも高い注目を集め、独自のプレミアム価値を持ちます。
この方法はほんの一握りのエルメス愛好家にしか許されていませんが、その希少価値が査定士から高く評価されます。
定価以上で買取してもらえる中古バーキンの条件
定価以上で買取される条件は、サイズ、色、素材に見られます。新しい製造年も見逃せないポイントです。正規店での入手が難しいため、買取市場では組み合わせによって価格が大きく変動します。人気の高いバーキンは定価以上が期待できるでしょう。
バーキン25とバーキン30など人気モデルのバーキン
バーキンのサイズによって、定価以上の価格ラインが異なります。現在の相場では、バーキン25や30のサイズでは、ほとんどのアイテムが定価以下になることはありません。
世界的に人気のサイズは35ですが、日本では小型サイズの人気が高いため、バーキン25は高い需要があります。バーキン25ならば、確実に定価を上回わるでしょう。
また、バーキン30の場合は、需要が低めの鮮やかなビビットカラーや傷がつきやすいスイフト素材、シルバー金具のモデルなどでなければ、定価以下になることはほとんどありません。
限定品などレアモデルのバーキン
限定品や希少価値が高いレアモデルのバーキンは、中古でも定価以上の買取が期待できます。古いモデルで稀少な素材のバーキン「ビブラート」「クリノラン」「トワルアッシュ(キャンバス素材)」などは、数年前から相場が大幅に高騰しています。
珍しいモデルは状態によって価格に差がありますが、評価ランクの高いものは高額な査定を受けることが可能でしょう。
定価以上で買取してもらえるバーキンの例
希少性が高く、入手は難しいバーキンは、リセール市場が盛んです。エルメスの定価は上昇中なので、買取金額も比例しています。人気素材やサイズならば大抵が定価以上。特にトゴ素材や黒・エトゥープのベーシックカラーなど、定価の1.8倍近い買取率も見込めるでしょう。
バーキン25サイズのトゴ
バーキン25はエルメスの中で、最もコンパクトであることから人気が高いサイズです。特にトゴ素材は需要が高く、汎用性の高いベーシックカラーなら約200万円以上の価値が付くこともあります。
ベーシックカラーでなくても、個性的なカラーであっても新品であれば、定価以上の買取価格になる傾向があります。そのため、サイズや金具の色など、高額査定の条件が整えば、ベーシックカラー以外でも約200万円を超えることがあります。
バーキン30サイズのトゴ
バーキン30は広く受け入れられるサイズで、その需要は高まっています。エレガントなデザインと広々とした収納スペースが、多忙な女性にとって使いやすく便利です。特にトゴ素材やベーシックカラーの人気は高く、新品であっても約200万円以上の買取価格が期待できます。
また、エルメスのアイテムは希少性が高く、需要と供給のバランスが崩れているため、定価以上に買い取られる傾向にあります。バーキン25と並んで、日本で最も人気のあるサイズであるバーキン30は、その人気と状態によって定価以上になることが期待できるでしょう。
バーキンを高価買取してもらう5つのコツ
「バーキンを少しでも高く売るためのコツを知りたい」と考えている方は多いでしょう。ちょっとした工夫で高値で取引できるようになります。それでは押さえておきたいポイントを5つご紹介しましょう。
複数の買取店を比較する
バーキンを高く売るには、複数の買取店を比較することが大切です。買取実績が豊富で、バーキンの専門知識を持つ鑑定士が在籍しているか確認しましょう。知識が豊富な鑑定士であれば、安心して査定を任せられます。
口コミも重要で、高額買取店は好評価が多いはずです。公式サイトだけでなく、外部の口コミもチェックしましょう。対応力も重視し、電話や店頭での接客態度を確かめるとよいです。高い対応力の店舗は価格交渉にも対応してくれるかもしれません。
需要が高まる時期に買取してもらう
まず、トレンドや価格の変動を確認しましょう。バーキンは需要が高く、リユース市場では比較的安定した価格が維持されていますが、季節によるわずかな変動があることを考慮してください。
需要が高まる時期を把握することで、最適な出品タイミングを見極めることができます。たとえば、3~4月は式典が多く需要が高まる傾向にあります。このようなトレンドを把握することで、高額買取を実現するための戦略を立てることができます。
使わないなら早めに買取に出す
ありがちなのは一度も使用していないのに「新品ランク」で買い取ってもらえない場合です。これは、製造年が関係しているからです。多くの買取店は「製造から〇年以内」を新品ランクの条件としています。
期間は店舗によって異なりますが、この期限を過ぎると未使用でも買取は難しくなります。そのまま保管していても、買取価格が高くなるチャンスを逃す可能性もあります。
もしも使用していないバーキンなど、エルメスのアイテムがクローゼットに眠っている方は、価値の下落を考慮して早めに売却を検討することをお勧めします。
付属品を揃えておく
「新品ランク」での買取を望むなら、購入時の付属品はすべて必要です。カデナやショップカード、箱や保存袋など、すべて適切に保管してください。
バッグの状態には気を使いますが、付属品の管理はつい忘れがちです。中身のバッグが綺麗でも、付属品の状態が良くないと買取ランクが下がります。日本の気候はカビに悪影響ですので、保管場所には注意してください。
また、箱をラベリングして保管するなど、几帳面に管理していても、ラベルの糊が残ったり破れたりすることがあります。いつか手放すなら商品の価値を守るために、バッグだけでなく付属品もきちんと保管しておきましょう。
良い状態をキープしておく
バーキンは中古品でも高いニーズがあります。そのため、査定を依頼する際の状態が買取額に影響します。理想的なのは、新品同様の状態を保つことです。具体的には、保管場所の湿気対策や適切な換気をしてください。また、日光に当てないことで色褪せを防ぎます。
型崩れや湿気から守るため、使わない時は乾燥剤と詰め物を入れて保管するのもおすすめです。修理は専門家に依頼しましょう。なぜなら修理方法によって査定額が下がる可能性があるためです。
バーキンを定価以上で買取してもらうためのお店選びのコツ
高価なバーキンを求める多くの顧客がいるため、リユース市場では需要に応えて高額買取を行います。これらの買取店は、集める意欲が強く、高額査定価格を期待できるでしょう。
海外に販売ルートがあるお店を選ぶ
日本では外国からの観光客が増え、その中にはブランド品を購入する人も多いです。買取ショップもグローバル化し、外国人スタッフが増えています。外国人スタッフがいる店舗は、海外からの顧客が多いことを示し、海外販売ルートを持っている可能性が高いです。
日本には富裕層が少ない一方、たとえば中国では多く存在しています。日本では人気が低いアイテムや素材であっても、世界市場に目を向けると、需要が高い可能性があるでしょう。
そのため海外販売ルートを持つ買取店は、日本国内のみで展開する店舗よりも高額査定が期待できます。
外国人向けの販売サイトを運営しているお店を選ぶ
現代ではお店に行かなくても、パソコンやスマートフォンで簡単にアイテムを注文できる時代です。買取店も同様で、Amazonや楽天、Yahoo!などのECモールに出店しています。
これにより販売ルートは日本国内だけでなく海外にも広がります。さらに、外国人向けの通販サイトに出店しているかどうかを見極めることが重要です。
大手の楽天には、在日や海外の顧客向けにサービスを提供する「楽天グローバル」があります。この方法を採用している買取店は、海外にも販売ルートを持つことがわかります。世界規模の大きな市場であるため、バーキンを定価以上で買取する可能性があるでしょう。
海外ユーザーが多いSNSを活用しているお店を選ぶ
多くの人々がリサーチに利用しているのが「SNS」です。SNSは今後のショップ運営に不可欠なツールであり、注目を集めるのに最適です。たとえば、TikTokやInstagramは世界中で利用され、話題性が高いです。
SNSを活用することで、世界中のファンにアピールし、販売ルートを拡大できます。特に、中国や韓国からの観光客が多い店舗は、wechatやカカオを活用しています。これらのSNSを運営するお店は、海外の顧客にも情報を発信し、定価以上の査定が期待できます。
エルメスの買取に強いお店を選ぶ
エルメスに特化した専門店は、バーキンを定価以上で買取できるお店です。バーキンを高価買取するには多くの条件が必要です。その名の通りエルメス専門店は、エルメスのアイテムに精通したお店で、エルメスに特化した知識が豊富なスタッフが在籍し、多くのエルメスファンが訪れます。
また販売ルートの強さも兼ね備えているので、顧客のニーズを把握し高価買取を実施できます。また、エルメスの専門店では在庫がすぐに売れるため、在庫を確保するため定価以上の高価買取を行うのです。
委託販売業者に依頼する
委託販売はお店が代わって販売するサービスです。最大のメリットは、買取店に売却するよりも多くの収入が得られる可能性があることです。委託販売は、売り手がオーナーとなり、バーキンを預けます。
売れた場合は手数料が必要ですが、収入はすべて売り手のものです。委託販売は現金化に時間がかかりますが、手間のかかる作業はお店に任せられます。長期間にわたっても高値で売りたい方は検討してみてください。
まとめ
バーキンを定価以上で買取してもらう方法についてお話しいたしました。エルメスのバッグは現在、定価より高値で取引されています。バッグの売却をお考えの方は、今が絶好の機会です。
1年以上使われていない新品はもちろん、中古品にも高い価値があります。もしもお手元にそうしたバーキンや、エルメスのアイテムがあれば、ぜひ「買取大吉」までご相談ください。