エルメス「バーキン」とは?由来と歴史は?
エルメスのバーキンは1984年に発売されており、優れた収納力によってどんなシーンでも荷物の収納に困ることがないのが特徴です。
発売以降は外見のデザインが一度も変更されていないことから、不変的なシンボリック的存在として多くの人気を集めています。
それでは、エルメスのバーキンの由来や特徴、歴史についてご説明しましょう。
エルメス「バーキン」の誕生エピソード
エルメスのバーキンといえば、高い収納力がある上に多くの人が憧れる有名なバッグです。バーキンという名称は、イギリスの俳優である「ジェーン・バーキン」が由来となっています。
ある日、飛行機内でジェーン・バーキンとエルメスの五代目会長である「ジャン・ルイ・デュマ」が隣同士の席になりました。元々バーキンは荷物の整理整頓が非常に苦手で、その日も大きなバスケットに大量の荷物を詰め込んでいました。
そのバスケットを見た「ジャン・ルイ・デュマ」が、「バスケットの中身をすべて収納できるバッグを作りましょう」と言ったことから誕生したそうです。
そんな運命的な出会いをした後、1984年にバーキンは誕生しました。二人で一緒に意見や提案を出し合って理想のバッグを制作し、きっかけとなったバーキンの名前を冠したのです。
エルメス「バーキン」の特徴は収納力
そんな二人が考えて理想のバッグとなったバーキンは、発売されてから一度もデザインが変わっておらず、今もなお資産価値が上がり続けています。
そんなバーキンの一番の特徴は、荷物の収納力です。バーキンのように子どもがいる人やビジネスシーンなど、誰が使用しても問題なく多くの荷物が持ち運べる、収納力と耐久性を持ち合わせています。
また、フラップという蓋のようなものもついているため、中身が丸見えになることもなく安心して使用できるのも良い点です。
エルメス「バーキン」のサイズ展開
エルメスのサイズ展開は25cm〜50cmと幅広く、6種類もあります。カラーバリエーションも、どの場面でも使えるブラックやブラウンの他に、コーディネートのアクセントにもなるピンクやブルーなど豊富です。
特に最も大きいバーキン50だと抜群の収納力になっているため、男性が使用しても安心です。エルメスでは定番の牛革から、トワルアッシュというキャンバス地のものもあるので、選択肢はかなり広いでしょう。
サイズ展開は、以下の通りです。
ライン展開 | サイズ | ||
---|---|---|---|
バーキン25 | 横21cm×縦25cm×奥行き13cm | ||
バーキン30 | 横22cm×縦30cm×奥行き16cm | ||
バーキン35 | 横27cm×縦35cm×奥行き18cm | ||
バーキン40 | 横29cm×縦40cm×奥行き21cm | ||
バーキン45 | 横35cm×縦45cm×奥行き23cm | ||
バーキン50 | 横40cm×縦50cm×奥行き25cm |
エルメス「ケリー」とは?由来と歴史は?
エルメスのバーキンと並んで高い人気を誇っているのが、ケリーです。
ケリーもバーキンと同様に誕生したきっかけがあるので、エルメスは本当に使用する人の利便性を高めるためにバッグを制作していると言えます。
それでは、エルメスのバーキンの由来や特徴、歴史についてご説明しましょう。
エルメス「ケリーバッグ」の誕生エピソード
1892年に発売された「オータクロア」を、婦人用に改良したものがケリーです。ケリーは日常的に使えるお洒落なデザインで人気を集めました。ケリーは元々「サック・ア・クロア」という別名でしたが、ハリウッド女優だったグレース・ケリーから名づけました。
1956年の4月18日にグレース・ケリーが、モナコ王妃に在位された際にパパラッチから咄嗟に妊娠しているお腹を隠したときに持っていたバッグがサック・ア・クロアでした。
そのときの写真が雑誌の表紙になったことでサック・ア・クロアの知名度が爆発的に上がり、エルメスがモナコ王室に正式な許可をもらったことで今の「ケリー」というバッグに改名されたのです。
エルメス「ケリーバッグ」の特徴は利便性や上品さ
ケリーには、使用している自分自身も魅力が高まるような上品さがあります。
金具部分のクロア(ベルト)とカデナ(鍵)の部分がその上品さを演出していると言えるでしょう。ストラップもついているので肩掛けができることから、両手をふさぐことなく使用できるのもポイントです。
元々ケリーは「上品な女性」をコンセプトにしており、女性らしい高級感あふれるデザインと利便性の良さが大きな特徴です。
エルメス「ケリーバッグ」のサイズ展開
ケリーのサイズ展開は25cm〜40cmで、5種類あるのでバーキン同様に用途に合った選び方ができます。
また、ケリー25よりも小さいサイズは「ミニケリー」と呼ばれており、横15cmと20cmのものがあります。
サイズ展開は、以下の通りです。
ライン展開 | サイズ | ||
---|---|---|---|
ケリー25 | 横19cm×縦25cm×奥行き9.5cm | ||
ケリー28 | 横19cm×縦28cm×奥行き9.5cm | ||
ケリー32 | 横23cm×縦32cm×奥行き12cm | ||
ケリー35 | 横24cm×縦35cm×奥行き13cm | ||
ケリー40 | 横28cm×縦40cm×奥行き16cm |
機能性と利便性を兼ね備えたバッグで、サイズ展開も豊富なので用途によって使い分けられる点がメリットです。
エルメスのバッグ誕生の歴史
エルメスは元々、高級馬具を製造していました。馬具を作っていた頃から製品のクオリティの高さが世界中の王族や貴族から高い評価を受けていました。
そして時代と共に文明が進み、次第に馬車は使われなくなったことに三代目社長であるエミール・モーリス・エルメスが気づき、馬の鞍を入れるためのバッグを1892年に制作し始めたことがバッグ誕生のきっかけです。
エルメスの始まり
高級馬具を制作していたエルメスは、その高い技術を用いてさまざまなな商品を展開していきました。その記念すべき第一作目として「オータクロア」が誕生しました。
オータクロアから派生したものが、現在も世界中のセレブに愛されるバーキンとなります。
ここからバッグを初めとする数々の革製品が誕生していき、エルメスの人気はみるみるうちに上がっていったのです。
近代化が進んだ時代背景
移動手段に自動車が普及し始めたことで、馬車の使用頻度が減り始めました。
エミール・モーリス・エルメスはそこに着目したことで会社の方向性を見直し、結果、現代まで末永く愛されるブランドになったのです。
新たな生活様式に寄り添う様々なコレクション
エルメスは20世紀初頭に、世界で初めてジッパーの開閉機構を使ったバッグを開発しました。
その後に制作されたバッグ以外の製品も生活様式に寄り添う機能とデザインで手広く展開していきます。特にシルクスカーフである「カレ」は、1937年に登場して以来、多くの人に愛されています。
エルメスオレンジの誕生
当時、エルメスはヨーロッパからアジアにも進出していきました。
エルメスを象徴するオレンジ色は、戦時中に唯一あった色がオレンジだったので使用したところ、予想外にも当時の顧客に好評だったそうです。
戦後に従来のベージュカラーに戻したところ、以前のオレンジカラーが良いという意見が多数あったことから、正式にオレンジがエルメスのブランドカラーになりました。
時代のモードを牽引したプレタポルテ
プレタポルテとは高級既製服のことで、当時のエルメスが時代のモードを牽引した際に活躍していました。
洋服の夢を最も表現していると言われており、今現在でも高い人気を誇っています。
バーキンやケリーバッグを購入する方法
エルメスの製品は職人が一つ一つ手作りしているため、生産数が需要に追い付いてない状況です。そのため、バーキンやケリーを正規店で購入するは難しいですが、購入しやすくなるコツをここではお伝えします。
正規店では入手困難な状態が続く
店舗にも在庫はほとんどなく、ほとんど納品されていない状況です。
しかし、店舗関係者との信頼関係を深めることによって、入荷状況などの細かな情報が入手できる可能性が高くなります。まずは正規店に通いつめて、信頼される顧客になるところから始めましょう。
購入するには店舗の顔馴染みになることが重要
店舗で顔馴染みになる際は、一店舗に絞るのがおすすめです。
複数の店舗で商品を購入するよりも、一店舗で購入したほうが信頼できる顧客として認められやすいからです。エルメスの製品などを身に着けていくと印象に残りやすく、声をかけてもらいやすくなります。
バーキンやケリーバッグを高く売る5つのポイント
バーキンやケリーバッグを高く売る5つのポイントは、以下の通りです。
・箱や保証書などの付属品を揃える
・メンテナンスをして綺麗な状態で査定に出す
・できるだけ早く売却する
・ブランド専門の買取店で売却する
・複数の買取専門店で査定してもらう
それでは、バーキンやケリーバッグを高く売る5つのポイントについてご説明しましょう。
箱や保証書などの付属品を揃える
購入した際に付属してきたものは、基本的にすべて綺麗な状態で保存しておきましょう。エルメスの偽物も出回っているので、保証書があると正規品という証明ができ、買取価格に差が現れやすいです。
万が一付属品などがなくても正規品であれば買取してもらえますが、証明するのは鑑定士の技量に左右されるでしょう。
メンテナンスをして綺麗な状態で査定に出す
傷や汚れが残らないように、定期的にメンテナンスをしましょう。併せて、直射日光が当たるような場所で保管することも重要です。
特にバッグに傷や破損個所が多いほど査定金額が大幅に下がる可能性が高いです。傷や破損はバッグとしての価値を大きく損なうものになりますし、それだけ大切に扱われていないということになります。細かな傷がついてしまうのは仕方がないと言えるかもしれませんが、せめて破損させないように慎重に扱うことが大切です。
したがって、バッグの状態を良くするためにも、定期的なメンテナンスでバッグを傷つけないように細かなほこりや汚れ、臭いなどを取り除いておきましょう。長く使っていると細かな傷や細かなほこりが溜まっていることもあれば、身に覚えのない汚れが付着していることもあります。
型崩れしないように詰め物をしたり、湿気の少ない場所での保管したりすることで良好な状態が維持できます。
さらに、タバコや香水の臭いが付着していると減額対象になるので、可能な限り取り除くことが重要です。クリーナーを使用するとバッグの表面が傷ついてしまう恐れがあるため、使用しないようにしましょう。
できるだけ早く売却する
バーキンやケリーに限らず、基本的にブランドバッグには時期に応じた価値があります。販売された当初は価値が高くても、どんどん新しい商品が販売されるので新しく購入したバッグでも徐々に価値が下がってしまうのです。
したがって、購入してから時間が経っているほど買い取り金額も下がりやすくなります。
確かにバッグを購入したら使い回してみたいという気持ちはあるかもしれませんが、使っていくにつれて自分には合わないと感じることもあるでしょう。買取金額をアップさせるためにも、購入したらなるべく早く売却するのがおすすめです。
ブランド専門の買取店で売却する
買取店ならどこでもいいというわけではありません。
可能であれば、ブランド品を買取してる店舗に持っていくと適正な価格で買取してもらえます。知識のある専門の方が見てくれるので安心です。
複数の買取専門店で査定してもらう
バーキンやケリーを高く買い取ってもらいたいなら、複数の買取業者を比較しましょう。
1社だけに査定を依頼したとしても、その金額が高いのか安いのか判断するのは難しいです。他の買取業者の方が査定金額が高いこともありますし、質が高いのに査定金額が安いことも少なくありません。
したがって、複数の買取業者に査定を依頼して比較することが重要です。この査定金額を元に、査定金額よりもサービスの質を優先するのか、サービスよりも費用の安さを重視するのか選ぶこともできます。他店舗と比較するときも重要ですが、値段の交渉材料になるのもポイントです。
まとめ
エルメスのバーキンとケリーに共通しているのは、両方とも有名な人の名前から取られていることです。
多くの人に利便性と機能性、見た目のお洒落さやデザイン性の高さなどを両立したものを提供する点で、エルメスの強いこだわりが見て取れるでしょう。