エルメス アクセサリーの魅力
エルメスのアクセサリーはブランドとしての人気もありますが、身に着けた時の上品さも魅力の一つです。また、定番の古典的なデザインだけではなく、常に新しいデザインを生み出し続けていることも多くの人を惹きつける理由だと思います。ブランドが掲げる年間テーマをイメージして、以前から発売されているアイテムに新しくデザインを加えることは、珍しくありません。
ただし、そこにエルメスだけが持ち合わせる”デザイン性の高さ”や”気品”、”風格”が兼ね備わることで、一過性のトレンドにとどまらない魅力を感じることができるのではないでしょうか。
コリエ・ド・シアン
「コリエ・ド・シアン」はフランス語で「犬の首輪」という意味です。20世紀はじめ、エルメスは猟犬を守るための首輪を製作していました。1927年にある女性顧客の注文から「コリエ・ド・シアン」の原型が誕生しました。彼女は犬の首輪を引き伸ばしたデザインのベルトをリクエスト。エルメスはスタッズやレザー、鈴などを使用したエレガントなベルトを彼女の為にデザインしました。
一人の顧客の要望からデザインしたベルトから着想を得て、一切の無駄を削ぎ落としたブレスレット「コリエ・ド・シアン」が後に誕生しました。ピラミッド型のスタッズが無骨で、リードを付けるためのリングが揺れる厳ついデザインですが、素材が上質なので上品でクラス感があります。「コリエ・ド・シアン」はエルメスの時を超えて愛され続ける名作の一つです。
シェーヌ・ダンクル
「シェーヌ・ダンクル」は1938年に発売されました。発売されてから80年経ちますが、変わらず世界中で愛され続けている人気のシルバーアクセサリーです。当初はメンズラインのみの展開でしたが、現在ではレディースラインも発売されており、男女問わず絶大な人気を誇っています。
ここ最近では著名人が着用した姿がSNSを通して拡散された事でさらに人気に火がつき、国内直営店では常に品薄状態となり入手することが困難となっています。入荷待ちをしても1年待ちが当たり前になるほど。
最も人気で知名度があるのはブレスレットです。SNSの影響もあり、なかなか入手する事が出来ないという事態が人気に拍車をかけています。ブレスレット以外にも、ネックレス、リング、ピアスと幅広く展開しているので合わせてコーディネイトすることをお勧めします。
クロシェット
「クロシェット」とはネックレスのように首にかけ、鍵を収納するアクセサリーのことを言います。フランス語で「小さい鐘」という意味があり、レザーで作られた鐘のモチーフのようなフォルムが特徴。内側のキーリングに鍵を取り付け、アクセサリー感覚で持ち歩けるアイテムです。クロシェットは、エルメスのバッグにつける南京錠シリーズ「カデナ」からインスピレーションを受けて誕生しました。
現代ではメゾン・マルジェラを始め様々なデザイナーがクロシェットを作っていますが、その起源となったのがマルジェラ期と言われています。首にかける以外にも、HERMESのバッグに取り付けてバッグアクセサリーとして使うこともできます。アースカラーを好むマルジェラらしい穏やかなトーンのカラー展開も魅力的です。
カデナ・ハンド
「バーキン」や「ケリー」などのエルメス(HERMES)のバッグには留め具部分に南京錠が付いており、この南京錠をフランス語で「カデナ」と言います。カデナはエルメスのデザインを語る上で欠かせない存在であり、ネックレスやブレスレットなど様々なアクセサリーでモチーフとして度々登場します。そんなカデナが、手のモチーフとしてアレンジされたのが「カデナ ハンド」。
2002年限定で販売され希少性の高いアイテムとされています。手のモチーフは、エルメスの工房で丁寧に仕事をする職人の手が表現されており、これまでのエルメスのアイテムでも珍しいユニークさが魅力です。モチーフはバッグにアクセサリーとして取り付けることもできたり、チョーカーやブレスレットなどに付けたり、アレンジが効くアイテムです。裏面には年代の刻印が入っていて、その年限定のエルメスのデザインを楽しめる1点となっています。
ディアンヌ
エルメスのディアンヌはベルトモチーフが特徴のシルバーアクセサリー。ベルトデザインといえば、エルメスのスカーフ カレやツイリーのプリントにも採用され、馬具や革製品のアトリエとして創業したエルメスの象徴とされています。ベルトモチーフに喜平(きへい)タイプのチェーンをつなげたディアンヌは、飽きの来ないスタンダードデザイン。ネックレスやブレスレットの定番でもある喜平チェーンのマニッシュなイメージから、性別年代を問わず使えるアクセサリーとして人気を集めています。
また、ひと目でエルメスと分かるアイコニックなベルトモチーフをシンプルに表現したディアンヌは、気負うことなく気軽に取り入れられるデイリーさも魅力です。エルメスといえば、レザー素材を基調にしたアクセサリーを思い浮かべるかたも多くいらっしゃると思いますが、エルメスの頭文字「H」のチェーンで構成されたシェーヌダンクルとならび、ディアンヌも普段使いが叶うシルバーアクセサリーとして支持されています。
まとめ
数あるブランドの中においても革製品のイメージが強いエルメスですが、アクセサリーにおいても人気のアイテムはたくさんあります。ぜひ、お気に入りのエルメスのアクセサリーを探してみて下さい。