目次
エルメス「エールバッグ」の特徴
エールバッグは、エルメスを代表するバッグとして世界的に有名になりました。最初に、エールバッグの特徴を紹介します。
「ケリー」を踏襲したデザイン
エールバッグは、エルメスのなかでも知名度が高いケリーバッグの造りが含まれています。
キャンバス生地を取り入れ、普段使いできるバッグとして1998年頃に誕生しました。
バッグの付け替えができる
エールバッグの最大の特徴は、バッグの本体部分を交換できることです。
付け替えできるバッグはアクセサリーとして付属しているため、当日の気分に合わせてカスタムすることができます。
エルメス「エールバッグ」の種類
エールバッグは、エルメスらしい美しさを持ちながら、斬新なデザインが特徴です。ここでは、エルメスのエールバッグの種類を紹介します。
エールバッグ
エールバッグのレギュラーモデルです。キャンバス地なため高級感もありますが、日常使いもできる商品として人気を博しています。
各パーツは自由に分解・組み合わせが可能で、自分好みのカスタマイズでバッグを活用できます。
価格は10万円台であり、エルメスとしてはお手頃なため、初めてのエルメスとして購入するユーザーも多いです。
エールバッグジップ
エールバッグは2006年に製造中止となりました。分解できるパーツは失くしやすかったことなど、理由はいくつかあったようです。
しかし、エルメスファンからは再度販売してほしいという要望があり、2009年にデザインを変えて復活しました。リニューアルデザインで再版されたアイテムが「エールバッグジップ」です。
以前のバージョンよりも機能性が高くなり、背面ポケットが加わり、重量は軽くなりました。また、胴体の交換部品が不要になるなど、より実用的な改良が施されています。
価格は30万円台と従来のエールバッグより高くなりましたが、高い人気を得ています。
エールバッグカバス
エールバッグカバスは開口部が開いているのが特徴です。
最大サイズである「エールバッグ・カバスGM」は他のバッグと比較しても大容量で、スタイリッシュなだけではなく機能的でもあります。
通常のエールバッグと同じように、エールバッグカバスもエルメスファンの間では人気が高いです。売る場合でも買取価格は安定しており、買取業者によっては高額査定になることもあります。
エールバッグアド
「アド」とは、フランス語で「背中」を指します。つまり、エールバッグ・アドは、背中に背負えるリュックタイプのエールバッグです。
エルメスならではの繊細なデザインながら、キャンバス地であり軽く、扱いやすいでしょう。そして、ラフな印象もあり、日常使いしやすい点も魅力です。
なお、エールバッグアドの使用用途は、リュックだけではありません。ハンドルも付属しているため、ハンドバッグとしても使えます。
エルメス「エールバッグ」のサイズ展開
エールバッグの各モデルには複数のサイズがあります。同じモデルでも大きさによって容量に差があるため、買う前に確認しておくとよいでしょう。
エールバッグ ミニ
サイズ | 幅16cm×高さ23cm××奥行き5cm |
ミニは、エールバッグのなかで最も小さいサイズで、収納力と携帯性を兼ね備えています。
デザインの高級感がありながらも、普段使いできるラフさもあり、世代を問わず人気があるサイズです。
エールバッグ TPM
サイズ | 幅16cm×高さ20cm×奥行き7cm |
エールバッグのなかでもコンパクトなTPMは、主に海外で使用されているバゲットバッグを思わせる縦に長いデザインです。
近所への外出時に最適なサイズとシルエットだといえるでしょう。
エールバッグ PM
サイズ | 幅30cm×高さ26cm×奥行き10cm |
PMサイズは、ショルダーバッグ、ハンドバッグの2WAYで使用できます。
携帯性と容量を兼ね備えた、日常使いにおすすめのサイズです。
エールバッグ MM
サイズ | 幅38cm×高さ31cm(付属バッグ38cm)×奥行き14cm |
MMサイズは、メインバッグと替えバッグでは、縦のサイズに違いがあります。
色だけではなく見た目のデザインも変わるため、付属バッグを変更するだけで着こなしが大きく変わるでしょう。
エールバッグ GM
サイズ | 幅52cm×高さ33cm(付属バッグ40cm)×奥行き25cm |
GMサイズはかなり大きめで、数泊の旅行でも、荷物がすべて入るほどの容量があります。
ボストンバッグの代用品として、旅行で活用できるでしょう。
エルメス「エールバッグ」の定価
エールバッグは10万円台で発売されていました。
しかし、エールバッグジップは機能性の向上により30万円台となっています。
エルメス「エールバッグ」の素材
エールバッグの素材は、アイテムの個性を引き立てる重要な要素です。ここでは、エールバッグに使われる主な素材について紹介します。
トワルアッシュ
トワルアッシュは「Toile-H」と書き、綿や麻を使った生地を意味する「トワル」と、エルメスの頭文字である「H(アッシュ)」を組み合わせたものです。
2色の糸で平織りされた綺麗なキャンバス地で、丈夫で長持ちするのが特徴です。エルメスのキャンバス製品に最もよく使われ、レザー素材とも相性がよく高級感を演出できます。
トワルGM
「GM」とは「GrandModele」の頭文字で、トワル・アッシュと比較して粗めに織られたキャンバス素材です。
トワルアッシュと同じように、丈夫で摩擦に強いですが、ざっくりとした質感が強い風合いを出しています。
色の異なる糸を平織りにしたキャンバス素材で、カラーはオフホワイトです。ナチュラルで気取らず、美しい雰囲気を演出しています。
トワルオフィシエ
トワルオフィシェは、細い糸で織られたキャンバス生地です。
トワルアッシュやトワルGMとは違い、縦糸と横糸は同じ色の糸を使っています。
エルメスでは、エールバッグだけではなく、ガーデンパーティといった別のモデルにも採用されている素材です。トワル・アッシュよりも滑らかで、きめ細かい手触りが特徴です。
トワルミリタリー
トワルミリタリーとは、ナイロンとコットンを混ぜ合わせたものであり、コットン100%の生地と比較して耐久性が高いです。
そのため、傷みにくく、シワになりにくい素材としてエルメス製品に採用されています。
他のキャンバス素材と比較して劣化しにくいため、長い期間使用したいバッグにおすすめです。シンプルというよりはカジュアルな印象が強く、幅広い年齢層をターゲットにしたアイテムに使用されています。
キャンバス
キャンバスとは、綿や麻などの糸を平織りにした厚手の生地のことです。
日本では帆布とも呼ばれ、生地の丈夫さが最大の特徴です。丈夫さからさまざまな製品に使われ、平織りの風合いが素朴な印象を与えます。
キャンバスは、トワッシュアッシュよりも素朴な美しさを感じさせてくれます。
ヴィブラート
ヴィブラートは山羊革を使った革素材で、カラーバリエーションが豊富なことが特徴です。
染色した山羊革を重ねて貼り合わせてから裁断する方法で作られ、裁断された縦断面には、素材ならではの模様が入ります。
ただし、ヴィブラートを使用した製品は現在絶版となっています。
ヴァッシュハンター
エルメスのアクセサリーやカジュアルバッグによく使われる牛革素材です。
滑らかな手触りと扱いやすい柔らかさが魅力であり、通常の牛革であるヴァッシュよりもややソフトな印象で、マットで美しい表面は高級感があります。
エルメス「エールバッグ」のおすすめコーデ
モノトーンコーデに最適な色で、デニムとも相性がよいため気軽に取り入れられます。
スニーカーやパンツで機能性を重視しつつ、エルメスのエールバッグでおしゃれさをアップさせるのもよいでしょう。
また、エールバッグはたくさんの物が入るため、子どもと外出するときは子ども用の水筒も入れられます。
エルメス「エールバッグ」の使い方
エールバッグにはいくつか種類があり、エールバッグの形によって外し方も違います。ここでは、定番モデルのエールバッグの取り外し方と取り付け方を紹介します。
エルメス「エールバッグ」の取り外し方
最初に背中の鍵を外し、次にベルトを外します。反対側も同じように引き抜き、バッグの中の革のピンを抜いてください。
次に、本体と革の部分をつないでいる棒を外します。
棒のどちら側かがネジになっているため、ねじって外しましょう。ネジを外すと、先端の金具とチェーンがつながって出てくるため、金具とチェーンを外します。
そして、棒を抜きましょう。取り外しが難しそうですが、慣れるとスムーズにできるようになるでしょう。
エルメス「エールバッグ」の取り付け方
取り外した革の部分を、本体に取り付けます。
まずは本体を革ピンで留め、ハンドル、ストラップ、ボディの場所を合わせて棒を通します。
棒を通したら、中にあるチェーンを引き出して金具の先端に取り付けて、ネジを締めましょう。ベルトを通し、背中の鍵をロックしたら交換は完了です。
エルメス「エールバッグ」の刻印場所
刻印位置は、表側の分かりやすい場所にはありません。裏側の2つ目のカデナ(南京錠)を取り付ける金具の付け根付近にあります。
エルメス「エールバッグ」の中古を購入する時の注意点
現行のエールバッグジップには適用されませんが、廃盤のエールバッグを購入する際は、付属品があるかどうかに注意しましょう。
付属品が欠品しているエールバッグを購入してしまうと、バッグを付け替えられない可能性があります。また、最悪の場合、使用中にバッグが勝手に分解されてしまうかもしれません。
特に重要な付属品は、「ストッパー」といわれる部分です。ストッパーとは、セリー金具(出っ張った丸い金具)の付け根の黒い革に付いているペンチのような金具を指します。
エールバッグの付属品のなかでも、失くしやすい金具なので、十分注意しましょう。
エルメス「エールバッグ」が廃盤から復活した理由
エールラインが絶版後、エールバッグジップとして復活しました。そこで、エールラインが廃盤から復活した理由を解説します。
耐久性に優れ日常使いしやすいから
エールラインは、硬いナイロン生地を使用したトートバッグです。
ナイロン素材は水や摩擦に強く、シワになりにくいなどの優れた耐久性から、アウトドア用品やスポーツ用アイテムにも採用されています。
エールラインは素材がしっかりしていて丈夫なため、「高いブランドバッグは傷むのが怖くて使えない」という方でも、普段使いしやすいでしょう。
幅広い年代で使いやすいから
エールラインのデザインはニュートラルで、いろんなファッションに合う定番色であり、使用する方を選びません。
ハンドルのラインが落ち着いた印象を与えるため、年齢を重ねた方でも気軽に使用でき、若い人が持つと落ち着きがある印象を与えます。
カジュアルでも上品さがある
カジュアルな印象のエールラインですが、ブランドバッグであるため高級な雰囲気もあります。
エールラインに使われているナイロン生地は、アイテムによってはチープな印象を与えるかもしれません。
しかし、エールラインで採用されているナイロンは上質で洗練された雰囲気を醸し出しているため、高級感のあるカジュアルバッグを求める人には最適です。
エルメス「エールバッグ」の買取相場価格
エールバッグの買取相場は、種類やカラー、素材によって異なります。
一例として、エールバッグGMは約308,000円MMが約38,000円など、大きな差があります。
状態によっても買取価格は大幅に変動するため、専門店で査定をして買取価格を確認することが大切です。
エールバッグを高価買取してもらうためのコツ
ここでは、エールバッグを高価買取するためのコツを紹介します。
定期的にメンテナンスを行う
ブランドバッグを最高の状態に保つために、定期的にお手入れ、メンテナンスをしましょう。
ブランド品の多くは、日本とは気候の異なるヨーロッパなどで製造されています。高温多湿の場所に保管しておくと、カビが生えたり、加水分解により見た目が著しく悪くなったりと、劣化が急速に進んでしまいます。
状態を悪化させないためにも、以下の予防策を講じることをおすすめします。
・ホコリや汚れはこまめに拭き取る
・直射日光が当たらないようにする
・メンテナンスの後は日陰で干す
・保管場所の風通しを良くして定期的に換気
・バッグの内側に新聞紙や不織布を詰める
バッグの型崩れを防ぐため、保管時にはバッグの中に新聞紙や不織布を入れておくことがポイントです。また、除湿器などで保管場所の湿度を下げ、防虫剤も入れて保管します。
正しい掃除やメンテナンスをすることで、長期間保管しても良い状態を保つことができ、高価買取につながるでしょう。
査定はなるべく早く出す
ブランド品の買取を検討している方は、早めに買取をしてもらいましょう。
特に毎年新しいモデルが発売されるブランドでは、モデルが型落ちすると買取価格が大幅に下がるケースがあります。
そのため、新しいモデルが発売される前に売ることをおすすめします。近くに買取業者の店舗がない場合は、出張買取を行っている買取業者に買取を依頼すると良いでしょう。
付属品と一緒に査定する
ブランドバッグそのものだけではなく、箱や保存袋などの付属品も買取に出すことで高額査定を狙えます。
エールバッグの場合、箱や保存袋のほか、ストッパーや付属のバッグが欠品していると、業者は付属品がない状態で商品を販売しなければならず、価格が下がる可能性があります。
反対に、付属品がすべて揃っていて、購入時と同じ状態で買取依頼を出すことができれば、業者からの評価も高くなります。買取をしてもらう際は、付属品がすべて揃っているか事前に確認しましょう。
複数の買取業者を比較する
エールバッグを買取に出す場合は、1社だけに査定を依頼するのではなく、複数の業者に査定を依頼しましょう。
少しでも高く売るためにも、複数の業者から1番高い査定額で売る必要があります。
また、各業者ではキャンペーンを行っているため、キャンペーンを利用すればより高額で買取ってもらえる可能性があります。高値をつけてくれる業者が見つかるよう、3~5社程度に問い合わせるのがおすすめです。
まとめ
エールバッグは発売から約20年が経っていますが、アイテムの人気は衰えていません。買取市場では現在も高値で売買されており、更に値上がりする可能性もあります。また、現在エールバッグを持っており使用していない方は、特定のブランドや商品に限定したキャンペーンを活用し、複数社に査定を依頼して買取額アップを目指しましょう。