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エルメス「ビニールケリー」の定価や買取価格・真贋の見分け方を解説

エルメス「ビニールケリー」の定価や買取価格・真贋の見分け方を解説

エルメスを代表するバッグの一つであるケリーのラインに「ビニールケリー」があります。今回はビニールケリーの定価や買取価格、真贋の見分け方などを解説していきます。

エルメス「ビニールケリー」とは?

そもそもビニールケリーとはどんなバッグなのでしょうか。ここでは、4つの注目ポイントに絞ってビニールケリーの基本情報を詳しく紹介していきます。

展示会場のみで販売された限定品

エルメスを代表するバッグの一つである「ケリーバッグ」の形はそのままに、素材をビニールに変えて作られたのが「ビニールケリー」です。

ビニールケリーはエルメス160周年を記念して開催された巡回展「不思議の国、エルメスへの旅」展の会場のみで販売された限定モデルです。イベントは日本でも行われましたが、1997年と1998年の2回のみと少なく、現在ではとても希少価値の高いバッグとなっています。

ビニールケリーが販売された経緯

ビニールケリーは世界中のVIPに配られる特別な招待状の役割を担っていました。

というのも、1996年当時は世界各地でテロ行為が相次いで発生しており、警戒感も高まっている中のイベントの開催でした。エルメスはこの特別なショーの参加者に対してセキュリティチェックを円滑に行うために、手荷物を「ビニールケリー」に入れて参加するよう提案しました。そのため、持ち物が一目でわかるこの「ビニールケリー」を招待状として送ったのです。

これが世界的に話題となり、翌年の1997年にクリアカラーのビニールケリーが、1998年にはオレンジのビニールケリーがエルメス巡回展で限定販売されることとなりました。

レア度の高いビニールケリーは入手可能?

ビニールケリーは25年以上前に販売されたアイテムであり、巡回展の会場限定販売であったことから非常に希少性の高いバッグです。

現在は販売されていないため、エルメス直営店や公式オンラインショップでの購入はできません。主な入手方法は、ブランド品を専門に扱うショップや大手オークションサイトとなります。

しかし、数はとても少ない上に状態の良いものも少ないため、購入したい方はこまめにチェックすると良いでしょう。

エルメス製品ではないため保証対象外

販売当時の注意書きにもエルメス製品ではないと記載されていましたが、ビニールケリーはあくまでも記念品という扱いであり、正式なエルメスの製品ではないため保証対象外となります。そのため、本来のエルメスアイテムで受けられる直営店での修理などのサービスは受けられません。

それでも実際のケリーと同じような金具があしらわれており、細部までエルメスのこだわりが感じられるアイテムです。

エルメス「ビニールケリー」の魅力

限定アイテムとして希少性の高いビニールケリーの魅力はどこにあるのでしょうか。ここでは2つの魅力について詳しく見ていきましょう。

ケリーの雰囲気を醸し出すデザイン

ビニールケリーのフォルムはケリーバッグの雰囲気を感じさせますが、ビニールという素材がカジュアルで親しみやすい印象を与えてくれます。

また、バッグの前面には手描き文字のようなアルファベットがホワイトカラーでプリントされており、こちらもよりラフな雰囲気を高めてくれます。

バッグのフラップ部分には展示会のタイトルと開催年である「Souvenirdel’Exposition1997(1998)」と「HERMES」の文字が、バッグ本体には「不思議の国への旅」を意味する「Un Voyage au PaysdeMerveilles」とプリントされています。どちらも展示会限定アイテムらしい意味合いが込められています。

バッグのフラップ部分には、ケリーバッグの特徴的な金具とベルトも再現されています。ベルト部分はケリーバッグと違い飾りとなっていますが、金具でバッグを開閉できるのはケリーバッグらしい演出です。サイズもケリーバッグで展開されているものと同じ40cm幅となっており、エルメスのこだわりが感じられる一品です。

ビニール製で水に強い

ビニールケリーの最大の特徴であるビニール素材は、水に強いため雨の日や海へ行くときなど、特に梅雨の時期や水のある場所へ出かけることの多い春夏シーズンで活躍します。

サイズも幅40cmと大きいため、タオルや着替え、ビーチサンダルなども十分収納することができます。ビニール素材は軽いので、バッグにたくさん入れても持ち歩きしやすいのも魅力です。

ビーチへよく出かける方や雨の日にも使えるバッグを探している方には特におすすめのアイテムです。

エルメス「ビニールケリー」のカラー展開

エルメスのビニールケリーは主に2種類あります。ここでは、それぞれの特徴について詳しく紹介します。

エルメス「ビニールケリー」クリア(透明)

サイズは幅40cm×高さ27cm×奥行き11.5cmです。

バッグ全体がクリアタイプのビニールケリーは、とにかく魅せるファッションにおすすめです。バッグの中に入れる財布やポーチなどもエルメスのアイテムを選ぶと統一感も出ておしゃれです。

また、透明でどんな色とも合うため、カラフルなツイリーやカレといったエルメスのシルクスカーフで遊べるのもポイントです。

エルメス「ビニールケリー」オレンジ

サイズは幅40cm×高さ27cm×奥行き11.5cmで、クリアのモデルと同じです。

オレンジはエルメスというブランドを象徴するカラーです。そんなオレンジのビニールケリーは、バッグにプリントされた白い文字も映えます。

バッグ自体はとても大きいですが、ビニール素材の抜け感からあまり重たい印象にはなりません。実際に素材も軽いため、同じ大きさのオールレザーバッグと比べると重さも気になりません。

エルメス「ビニールケリー」の定価

エルメスのビニールケリーの販売当時の正確な定価は残念ながら不明です。おおよそ3,000〜5,000円前後だったとの話を聞きますが、真偽は不明となっています。

ビニールケリーの中古価格はクリアのモデルで約2〜4万円前後、オレンジのモデルで約3〜5万円前後が相場となっています。

状態が良いものが少なくなっており、とてもきれいなものでは7万円前後のものもあります。また、変色や色移りしやすい素材のため、そういった変色が見られるものは2万円以下と比較的手を出しやすい価格帯となっています。

エルメス「ビニールケリー」のおすすめコーデ

クリアモデルのビニールケリーなら、カレを使うのがおすすめです。カレはエルメスのシルクスカーフで、毎シーズンさまざまなデザインのものが販売されています。大きめなのでビニールケリーの中に広げることで、柄物バッグのように楽しめます。また、お財布などあまり見られたくない荷物を隠す手段にもなります。

オレンジのビニールケリーなら、Tシャツにデニムといったラフなスタイルにもぴったりですが、あえてオールブラックのモードなファッションに合わせるのもおすすめです。抜け感が生まれ、大人の余裕が感じられるおしゃれなコーディネートが完成するでしょう。

エルメス「ビニールケリー」の真贋の見分け方

エルメスのビニールケリーは希少性の高さから、偽物が多く出回っています。見極めるのは非常に難しいですが、ここではいくつかのポイントを紹介します。

まず注目してほしい場所は、バッグ中央の金具部分です。バッグを開けた状態でフラップ部分の方についている金具の大きさが、本物に比べ偽物の方が少し短くなっていることが多いです。また、同じ金具の四角についている円と斜め線を組み合わせたような刻印が、偽物の場合は彫りが浅くなっています。

他にも、バッグの開閉時に回す持ち手の金具の造りが雑だったりと細かい違いも見られます。

しかし、素人目では判断しにくい部分もあるため、少しでも不安がある場合は購入を控えるか、鑑定士の資格を持つブランド品専門店での購入をおすすめします。

エルメス「ビニールケリー」の買取相場価格

ここではビニールケリーの買取相場価格をモデルごとに紹介していきます。

まず、クリア(透明)のモデルの場合、状態によっても異なりますが、約1〜3万円前後となります。オレンジのモデルの場合も状態によって異なりますが、約2〜4万円前後となります。

一般的にオレンジのほうがやや高値での買取となる傾向が見られます。しかし、クリアのモデルは変色が目立ちやすいカラーでもあるため、状態の良いものであれば高額買取が期待できるでしょう。

なお、上記の買取相場はあくまでも目安です。市場の状況やバッグの状態などによって変動しますのでご注意ください。また、詳細な買取金額を知りたいという方は無料査定に出してみるのがおすすめです。

エルメス「ビニールケリー」を高価買取してもらうためのコツ

エルメスのビニールケリーを手放す時は、なるべく高く買い取ってもらいたいですよね。エルメスのビニールケリーを高価買取してもらうためにはどのようなことをすればいいのか、4つのコツに絞って紹介します。

定期的にメンテナンスを行う

なるべく高く買取してもらうなら、定期的なメンテナンスは欠かせません。

エルメスのビニールケリーは状態が良いものほど高価買取になりやすいため、日々の簡単なメンテナンスを続けることで、きれいな状態を保ちやすくなります。また、普段から丁寧に使うことで傷や汚れもつきにくくなるでしょう。

査定はなるべく早く出す

売ると決めたら早めに査定に出しましょう。いつか売ろう、相場が上がってから売ろうと思っていると売り時を逃してしまいます。

また、保管している環境が悪かったりするとどんどん劣化が進む可能性もあります。エルメスのビニールケリーを高価買取してもらうなら、スピード感も大切です。

付属品と一緒に査定する

エルメスのビニールケリーを高価買取してもらうなら、付属品と一緒に査定に出すことも大事なポイントです。エルメスのビニールケリーが入っていたボックスや保証書なども揃っている場合、高価買取に繋がりやすいでしょう。

エルメスのビニールケリーを購入した場合、売る時のことも考えてボックスや袋などは捨てずに残しておくことが大切です。

複数の買取業者を比較する

エルメスのビニールケリーを査定に出す場合、複数の買取業者に査定を依頼しましょう。複数の買取業者の査定を比較することで一番条件の良い買取業者を選ぶことができるほか、他社の買取業者の査定結果を別の買取業者に伝えることで、より高額な査定になる可能性もあります。

高価買取を目指すなら、多少手間でも複数の買取業者を比較するようにしましょう。

まとめ

エルメス「ビニールケリー」は、ケリーバッグの形をそのままに、ビニール素材で作られた限定モデルです。1996年のエルメス160周年を記念した巡回展で販売され、希少価値が高いアイテムです。現在はオークションや専門店などの中古市場のみで入手でき、買取価格は状態によりますが、1~4万円程度です。

もし自宅に眠っているビニールケリーがあるのであれば、一度買取査定に出してみるのはいかがでしょうか。

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