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エルメス「エブリン」の使い勝手は?定価や人気色・サイズ・コーデを解説

エルメス「エブリン」の使い勝手は?定価や人気色・サイズ・コーデを解説

エルメスの「エブリン」は、バッグの中央にあしらわれた「H」のパンチングデザインが特徴的なバッグです。この記事では、エブリンの使い勝手や定価、人気色、サイズ、コーディネートなど、さまざまな観点からエブリンの魅力をお伝えします。

目次

エルメス「エブリン」とは?

1978年に誕生したエルメスのショルダーバッグ「エブリン」。カジュアルで使いやすいこのバッグは、馬具工房から始まったエルメスらしく、馬のブラッシング道具を持ち運びする目的で考案されました。

馬の蹄鉄を思わせる縦長の楕円形のフォルムは、そういった道具に合わせた形と言われています。

特徴的は、湿気を逃すために工夫されたエルメスの頭文字「H」型のパンチングです。本来はデザインであしらわれたものではなく、中に入れた道具を傷めないための配慮として穴が開けられています。

エルメス「エブリン」の特徴や使い勝手

シンプルで使いやすいデザインの「エブリン」は、長く愛されるエルメスを代表するバッグの一つです。ここでは、エブリンの特徴や使い勝手について、3つのポイントに絞って紹介します。

40年以上も愛され続けている

エルメスのエブリンは1978年の登場以来、40年以上に渡って愛され続けています。その長い歴史がエブリンの特徴の一つと言えます。

エルメスの始まりである高級馬具工房の時代から、デザインディレクターを務めたのが「エブリン・ベルトラン」。馬を愛する人々のためにショルダーバッグを創り出した彼の名前から「エブリン」という名前が付けられました。

また、フランス語で「生き生きとした」という意味を持つ「エブリン」は、その名前の通り、バイタリティ溢れる毎日にぴったりなバッグとして多くのファンに支持されています。

優雅なデザインで使い勝手が良い

優雅なデザインと使い勝手の良さ、それがエルメスのエブリンの二つ目の特徴です。

少し縦長で角が丸い楕円形のようなフォルムのショルダーバッグで、体にフィットしやすいように計算された造りとなっています。

そして、シンプルなバッグの中央部分に「H」を楕円で囲んだパンチングが施されています。これは単なる装飾のように見えますが、実はバッグ内部の湿気を逃がすための通気口として機能しています。

また、使用シーンやライフスタイルに合わせて選べる5つのサイズ展開も魅力です。

TPM・PM・MM・GM・TGMの順に、トレンドのミニバッグサイズのTPMから、コンパクトなノートパソコンが収納できるTGMまで、自分にぴったりのサイズがきっと見つけられるでしょう。

これまで2回のマイナーチェンジが行われている

40年以上の歴史を誇るエブリンは1978年のデビュー以来、マイナーチェンジが2回行われており、現在は3種類のモデルが存在します。

製造時期が古い順に、フランス語で1、2、3を意味するⅠ(アン)、Ⅱ(ドゥ)、Ⅲ(トロワ)というモデル名が付けられています。並べてみても、見た目の違いを見つけるのは難しいかもしれませんが、2つのポイントを押さえておけば見分けることができます。

それは「バッグ外側のポケットの有無」と「ショルダーベルトの調整ができるか」の2点です。中古のエブリンの購入を考えているなら、どのモデルなのかをチェックしながら選ぶのも楽しみの一つになります。

エルメス「エブリン」の種類やサイズ展開

これまでエブリンは5つのサイズ展開がされており、現行モデルであるエブリンⅢでは一部発売されていないサイズもあります。それぞれのサイズの特徴などを詳しく見ていきましょう。

TPM(ミニエブリン)

TPM(ミニエブリン)は、高さ18cm×幅16cm×マチ5cmとエブリンの中では最小サイズとなります。

ショルダーストラップの素材に以前はレザーが採用されていましたが、現在ではキャンバス素材に変更されています。

「ミニエブリン」とも呼ばれるコンパクトなサイズ感でスマートフォン、三つ折り財布、リップなどの必要最低限の荷物を持ち歩くのにぴったりです。近場へのお出かけや旅行時のサブバッグとしても非常に便利で、希少価値が高い人気のサイズです。

PM

普段使いにぴったりなPMは、高さ30cm×幅29cm×マチ10cmのサイズです。

小柄な方が持ってもバランスの取りやすい見た目と、実用的なサイズ感から女性に人気があります。スマートフォンや長財布はもちろん、手帳や500mlサイズの水筒なども十分入ります。

MM

PMとほぼ同じ大きさのMMは、高さ32cm×幅30cm×マチ10cmのサイズです。

PMと比較して高さが2cm、幅が1cm大きいですが、見た目での違いはほとんど分かりません。PMと同様の収納力があり、デイリーユースに非常に便利なバッグです。

GM

GMは高さ32cm×幅33cm×マチ10cmという大きめのサイズが魅力です。

なんといってもA4サイズの書類などが入るという点が一番のポイントになるでしょう。通勤や通学にもぴったりのサイズと言えます。

性別を問わず使いやすい大きさですが、小柄な方が持つとバッグが大きすぎると感じるかもしれません。見た目のバランスも気になる方は、手持ちのバッグのサイズを測って比べてみるのもおすすめです。

TGM

TGMは、高さ38cm×幅41cm×マチ8cmとシリーズ最大のサイズです。

収納力の高さが魅力のTGMは、13インチのノートパソコンを始め、多くの荷物を持ち運ぶのに重宝します。

普段から大きめのバッグを使っている方はもちろん、手持ちのバッグでは収納力が足りないと感じている方にもおすすめです。日常使いからビジネスシーンまで幅広く活躍するサイズです。

エルメス「エブリン」の定価と中古価格

エブリンを購入する際に、価格は気になるポイントの一つです。まずはサイズ別の定価や中古価格から見ていきましょう。

モデル 国内定価(2024年時点)

中古価格

TPM 326,700円 約30万〜45万円前後
PM 570,900円 約30万〜60万円前後
MM - 約30万〜40万円前後
GM 630,300円 約15万〜30万円前後
TGM - 約30万〜40万円前後

エブリンの中古価格は素材や色、製造年などによって変動しますが、定番カラーかつ状態の良いTPMとPMサイズは国内定価を超えるものも見受けられます。

これは、エルメスのバッグが全体的に生産数が少ないことやミニバッグのトレンドが続いていることが主な要因と考えられます。一方、GMサイズは中古市場で国内定価を上回ることは少ない傾向にあります。

また、旧タイプの「エブリンⅠ」や「エブリンⅡ」は、現行モデルである「エブリンⅢ」に比べて、さらに手頃な価格で購入できるケースが多いです。この違いは、旧モデルの希少性が現行モデルよりも低いためと言えるでしょう。

エルメス「エブリン」の人気色

カラー展開も豊富なエブリンです。ここでは、エブリンの中でも特に人気の高い10色を紹介します。

エトゥープ

上品で柔らかなグレージュカラーは、まさにグレーとブラウンの中間色。絶妙にブレンドされたエトゥープは、エルメスの定番色として数多くのアイテムに使用されています。

どんなコーディネートにもマッチするこの色は、オンオフ問わず使えます。黒や茶といったオーソドックスなカラーはすでに持っている方や、毎日使える万能カラーが欲しいという方におすすめです。

オレンジ

エルメスの象徴的なカラーであるオレンジ。ビビッドながら上品な色合いは、決して派手すぎず個性を引き立てます。

エブリンの「H」の文字とともにエルメスらしさを感じられるオレンジは、明るくエネルギッシュな印象があります。

ブラック

ノワールとも呼ばれる定番色の黒。いつの時代もその魅力は変わらず、老若男女問わず使いやすい色と言えます。その合わせやすさから、初めてエブリンを購入する方にもぴったりです。

擦れや汚れが目立ちにくい点もポイントで、ビジネスシーンやカジュアルスタイルなど幅広く活用できます。

ゴールド

エルメスを代表するカラーの一つであるゴールドは、上品なブラウン系のキャメル色。

数あるブラウン系の中でも人気が高く、季節問わず使えるベージックな色合いが特徴です。選ぶ素材によっても雰囲気が変わるこの色はシンプルな装いに自然に馴染みます。

ベトン

フランス語で「コンクリート」を意味するベトン。白に近いライトグレーのベトンは、ホワイトの明るさとグレーの上品さを兼ね備え、シックながら軽やかな印象を与えます。

ダークトーンのコーディネートの差し色としても使えるカラーです。

ブルージーン


エルメスのブルーカラーを代表するブルージーン。ほどよく色落ちしたデニムのような控えめな明るさと濃すぎない色味が特徴です。

カジュアルスタイルにぴったりで、雑誌のコーディネート特集にもよく登場するエブリンのブルージーンは、中古市場でないと手に入りにくいカラーです。

ディープブルー

2019年の秋冬に登場した新色のディープブルー。深みのあるブルーはネイビーに比べて明るさがあり、ダークカラーのコーディネートが多くなる秋冬にもぴったりです。

比較的新しいため、まだあまり流通しておらず、めずらしいカラーでもあります。

ブルーペール

ペールトーンで淡い色合いのブルーペール。ブルーの要素がかなり控えめで、ホワイトの明るさが強く感じられます。

夏にデニムと合わせたくなる、涼やかで爽やかさが感じられるブルーカラーです。

パステルカラー

淡く柔らかさのある色調と明るさが魅力のパステルカラー。エブリンではピンク系やイエロー系が人気があります。

春夏シーズンに持ちたい明るいパステルカラーは、色の強さがあまり感じられないため、カジュアルスタイルはもちろん、通勤スタイルなど幅広く使える人気のカラーです。

ビビットカラー

色鮮やかで見た目にも楽しいビビットカラー。バイタリティ溢れるアクティブな印象が強いビビットカラーは、ワントーンコーデの差し色としても人気があり、取り入れるだけでおしゃれな雰囲気になります。

特にグリーン系やレッド系の人気が高く、エメラルドグリーンやライムグリーンなど原色と他の色を混ぜ合わせたカラーも人気があります。

エルメス「エブリン」の代表的な素材

エブリンは素材もさまざまな種類があり、用途やシーンに合わせて選べるところも魅力です。素材ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。

エプソン

雄牛の革に細かい型押し加工を施したエプソン。この素材は非常に頑丈で、ハリがあり傷みにくいところがポイントです。また、耐水性も優れているため、安心して使うことができます。

エブリンの楕円形のフォルムを長く保つことができる点もエプソンの魅力です。

エプソンを使うことで生まれる整然とした雰囲気はフォーマルなシーンにもぴったりです。また、男性にもよく似合う質感で、スーツなどビジネススタイルにもおすすめです。

トワルアッシュ

フランス語で木綿や麻の織物を意味するトワルアッシュ。異なる2種類の糸を平織りしたキャンバス生地は、丈夫で摩擦にも強いのが特徴です。

トワルアッシュはエルメスのキャンバス生地の中でポピュラーな素材です。

軽量かつ耐久性に優れたトワルアッシュは、毎日使いたくなるエブリンに最適な素材と言えるでしょう。

トリヨンクレマンス

エルメスの代名詞とも言えるトリヨンクレマンス。この素材は、エブリンにも多く使用され、その人気は不動のものとなっています。

雄牛の革から作られたトリヨンクレマンスは繊細な革目が魅力の一つです。また、柔らかく丈夫な質感で、傷みにくく擦れも目立たないため、長く愛用することで味わいが増し、愛着が湧く素材です。

次の世代へと受け継ぐこともできる、まさに一生ものの素材と言えるでしょう。

フェルト

レザーとは異なる印象のフェルト。秋冬シーズンにぴったりな、あたたかみのあるふんわりした風合いが特徴です。

エブリンの場合はフチやバッグの留め具にレザーが使われていることが多く、フェルト素材とのコントラストも楽しむことができます。

エルメス「エブリン」の3つの型の違い

エブリンは製造年によって細かい特徴が異なります。それぞれのモデルの特徴を詳しく見ていきましょう。

エルメス「エブリン」Ⅰ(アン)

一番シンプルなモデルがこのエブリンⅠ(アン)です。

1978年に誕生したこのモデルはバッグの外側にポケットがなく、バッグの内側にオープンポケットが一つ付いています。バッグの内側に仕切りはありませんが、ポケットとバッグ本体で荷物を分けて収納することができます。

ショルダーストラップの長さは調整できない仕様です。

エルメス「エブリン」Ⅱ(ドゥ)

2006年にリニューアルされたエブリンⅡ(ドゥ)。エブリンⅠにあったバッグ内側のオープンポケットがなくなり、バッグの外側に大きなポケットが設けられました。

交通系ICカードやスマートフォンなど、頻繁に出し入れするアイテムは外側のポケットに入れることができるようになり、より実用的な設計になったのがポイントです。

Ⅰと同じく、Ⅱでもショルダーストラップの長さは調整できません。

エルメス「エブリン」Ⅲ(トロワ)

2014年、エブリンⅢ(トロワ)へとリニューアル。ようやくショルダーストラップの長さ調整が可能になりました。

エブリンⅡまでは長さの調整ができず、身長や体格によっては使いづらさを感じる面もありました。

しかし、エブリンⅢではショルダーベルトの調整ができるようになったことで、肩掛けや斜め掛けといった多様な使い方が可能になり、老若男女問わず、幅広い人々にとってより使いやすいバッグとなりました。

エルメス「エブリン」のおすすめコーデ

どんなスタイルにも合わせやすく、機能性の高いエルメスのエブリン。GMなどの大きなサイズでもマチが約10cmと薄めで、身体にフィットしやすい造りとなっています。

そんな日常使いにぴったりなエブリンの持ち方やおすすめコーデについて紹介します。

「斜め掛け」の持ち方がおすすめ

基本的にはショルダーバッグなので、斜め掛けにするのがおすすめです。

装飾の少ないシンプルなトップスにデニム、スニーカーといったシンプルなコーディネートにも、斜め掛けのエブリンを合わせることで上品さがプラスされます。

きれいめのワンピースに合わせるなら、レザー素材のエブリンを選ぶとよりフェミニンな雰囲気になるでしょう。

本来の持ち方

「H」マークのパンチングが魅力の一つにもなっているエブリン。通気口の役割を持つこの「H」マークの面は実は背面で、シンプルな無地の面を見せるのが本来の持ち方なのです。

バッグの上部中央についているバッグの留め具を見ると、ボタンが無地の面の方に付いているのが分かります。

しかし、現在は「H」マークのパンチングを見せる持ち方をしている方も少なくありません。フォーマルなシーンでは本来の持ち方をするなど、好みやシーンに合わせて持ち方を変えるのも良いでしょう。

エルメス「エブリン」の偽物の見分け方

1837年創業のエルメスは、人気の高いラグジュアリーブランドです。

エブリンを始めエルメスのコレクションは人気のため、残念ながら偽物も多く出回っています。また、最近の偽物は本物と見分けがつかないようなものもあります。

ここでは、偽物を誤って購入してしまわないよう、エブリンの偽物を見分けるポイントを4つに絞って解説します。

刻印のサイズや形

まず最初のポイントはエルメスの刻印です。

エルメスのエブリンには、バッグの留め具部分のベルト裏側あたりにブランド名の刻印が施されています。本物のエルメスの刻印は、均一な大きさでしっかりとプレスされていることが特徴です。

一方、偽物の場合はプレスが甘く、刻印がすぐに剥がれたり、色ムラが見られることがあります。また、文字からインクがはみ出していたり、文字の大きさが不揃いな場合もあります。

ただし、本物のエルメスのエブリンだったとしても職人が手作業で製造しているため、多少インクがはみ出していることもあります。偽物かどうかは、他のポイントと合わせて総合的に判断することが重要です。

縫い方や質感

二つ目のポイントは縫い目です。

本物のエブリンには、手縫いの部分とミシン縫いの部分の両方があります。手縫いの部分は、「クウジュ・セリエ」という技法が使われており、表裏のどちらから見ても縫い目が同じように見えるのが特徴です。縫い目が斜めに並び、手縫い特有のわずかな幅のずれが見られます。

一方、偽物のエブリンは手縫いの部分がありません。バッグ全体がミシンを使って縫われているため、縫い目がまっすぐで幅も均一です。

また、本物のエブリンでは糸のほつれを防ぐために、縫い終わりにしっかりと返し縫いが施されています。しかし偽物の場合、返し縫いの縫い目が他の縫い目ときれいに重なっていないことが多く、そもそも返し縫い自体が施されていないケースもあります。

上記の通り、縫い目の質は本物と偽物で大きな違いが出るため、細部までしっかりと確認することで見分けることができます。

保存袋の素材

三つ目のポイントは保存袋です。

コットン100%のしっかりとした生地で作られているのが、エルメスの本物の保存袋。細部まで丁寧に縫い合わされており、ほつれにくく強度も高いのが特徴です。

一方、偽物の保存袋は縫製が雑で、簡単に糸がほどけてしまいます。ポリエステルなどの安価な素材で作られていることが多く、生地が薄い、手触りも悪いといった特徴が見られます。

また、保存袋にプリントされているブランドロゴにも違いがあります。本物の保存袋のロゴはくっきりとした茶色で、色や柄が均一。しかし、偽物の保存袋はブランドロゴが歪んでいたり、色ムラや欠けが見られることがあります。

エブリン本体を見ても偽物かどうかわからない時は保存袋に注目してみるのもおすすめです。

ファスナーの質感

四つ目のポイントはファスナーです。

エブリンのバッグは、開口部をボタン付きのベルトで留めるデザインのため、ファスナーは使用されていません。しかし、財布などのコレクションにはファスナーが使われているため、バッグ以外のアイテムの場合はファスナーをチェックすることで偽物かどうか見分けることができます。

本物のエブリンは、ファスナープル(ファスナーを開閉する際に持つ部分)が平行に取り付けられているのが特徴です。一方、偽物のエブリンはファスナープルが平行にならず、垂れ下がっていることが多いです。

また、本物のエブリンのファスナープルには、端まで丁寧に処理された高品質なレザーが使用されています。レザーが使われていないアイテムでも、金具にエルメスの刻印があります。偽物のエブリンのファスナープルの場合、レザーのカットが雑で、質感も劣り、金具にも刻印がないことが多いです。

エブリンの中にはファスナープルが付いていないモデルもあるため、他のポイントと合わせて総合的に判断することが大切です。

エルメス「エブリン」はバッグ以外に財布もある

エルメスのエブリンと言えばバッグが有名ですが、実は財布も展開されています。ほかにもヘアアクセサリーやペントレーなどもあり、エブリンのバッグと合わせて持つと統一感も出て、より一層エブリンを楽しむことができますよ。

ここでは人気のあるエブリンの財布に絞って3種類を紹介します。

エブリン・ロング

エブリン・ロングは、縦10.5cm×幅20cmの長財布で一般的なロングサイズの財布と同じです。

エブリンらしい「H」ロゴのパンチングデザインが大きく斜めに配置された大胆なデザインとなっています。

カードポケットが14箇所あり、小銭を入れるファスナーポケットが1つと収納力もしっかりあります。現金もカードもたくさん持ち歩く方や普段から長財布を使用している方におすすめのモデルです。

エブリン・コンパクト

エブリン・コンパクトは、その名前の通りコンパクトな設計が特徴的な薄型の財布です。

長財布と二つ折りの正方形の2タイプがあり、どちらも小銭を入れるためのファスナーポケットが付いていません。しかし、カードを収納するポケットが多数あり、お札も入ります。

薄型のため、スーツの内ポケットに入れやすく、ビジネスシーンでも使いやすいでしょう。また、キャッシュレス決済を利用することが多い方やカードの種類が多い方、コインケースを別で持ち歩くことに慣れている方にもおすすめのモデルです。

エブリン・コインケース

エブリン・コインケースは、縦8.5cm×幅11.5cmの楕円形が特徴のコインケースです。

エブリンの特徴の一つである「H」ロゴのパンチングを、そのまま型抜きしたようなデザインはエブリンらしさが際立ちます。

小銭を入れるファスナーポケットがないエブリン・コンパクトと合わせて持ったり、ミニリップや目薬などをいれるミニポーチとして使うのもおすすめです。

エルメス「エブリン」に関するよくある質問

エブリンを購入する前に気になっていることはありませんか。ここでは、エブリンに関するよくある質問とその回答を紹介します。

エブリンは50代・60代が持ってもおかしくない?

結論から言うと、まったくおかしくありません。

年齢やライフスタイルに合わせて、ファッションとともに使うバッグも変わっていくものです。その中で、エブリンはシンプルかつ上品なデザインから、50代〜60代の方でも普段のファッションに違和感なく取り入れることができます。

斜め掛けすることで両手をあけて歩けるので、手すりを持ったり、いざというときにサッと手が動かせるので安心です。色はブラックやゴールドなど落ち着いたカラーがおすすめです。

エブリンはメンズのユーザーもいる?

エブリンの男性ユーザーはもちろんいます。特に大きめサイズのGMやTGMは、男性ユーザーに人気があります。

エルメスのバッグは女性向けのイメージがありますが、エブリンはバッグ中央に配置された大きな「H」マークのロゴ以外に目立った装飾がなく、メンズにも使いやすいアイテムです。ロゴを見せたくないシーンでは、持ち方を変えることもできます。

男性の体型にもフィットしやすいGMやTGMサイズは、ノートパソコンやA4サイズの書類なども収納しやすく、通勤バッグとしても人気です。ビジネスシーンでも使う場合は、ダークブラウンやグレーなどの落ち着いたカラーを選ぶと使いやすいでしょう。

ユニセックスなデザインだからこそ、夫婦や恋人間での兼用もおすすめのバッグです。

エルメス「エブリン」の刻印場所は?

エルメスのアイテムは、一部を除き製造年などを示す刻印が施されており、刻印場所は製造年によって異なっています。

まず、エブリンⅠ(アン)の場合、ショルダーストラップの付け根のレザー部分に刻印が施されています。この位置は外側からも確認できるため、知っている方も多いのではないでしょうか。

エブリンⅡ(ドゥ)以降のモデルは、バッグ上部の留め具のベルト部分の裏側に刻印が施されています。ベルト部分をめくらないと刻印が見えないため、なかなか気づいていない方も多いかもしれません。

ただし、職人によってはエブリンⅠと同様にストラップの付け根の革に刻印されることもあります。

エルメス「エブリン」は古くてダサい?

エブリンは決して古くてダサいバッグではありません。

これまでエルメスはとても多くのコレクションを発表していますが、廃盤になったコレクションも同様に多くあります。その中で、エブリンは1978年に誕生してからモデルチェンジを重ねながら、現在も継続して販売されています。

この長い歴史が人気の高さを証明していると同時に、昔からあるバッグとして一部の人には古いバッグと認識されているのかもしれません。

エルメス「エブリン」の買取相場価格

エブリンの売却を考えている方や将来売却をする予定の方は、買取相場価格は気になるポイントでしょう。ここでは、各サイズの平均的な買取相場価格を解説していきます。

エブリンTPM(ミニエブリン)の買取相場価格は、約15万〜30万円前後となります。特にブラックが高値になりやすく、同じぐらいの状態であっても、他の色より10万円以上高いケースもあります。

エブリンPMの買取相場価格は、約10万〜20万円前後となります。色による価格差は大きくありませんが、定番カラーやビビットカラーが比較的高値となっています。

エブリンMMの買取相場価格は、約5万〜10万円前後となります。キャンバス素材よりもレザー素材の方が比較的高値の傾向が見られます。

エブリンGMの買取相場価格は、約5万〜13万円前後となります。色による価格差はあまり見られません。

エブリンTGMの買取相場価格は、約10万〜15万円前後となります。GM同様、色による価格差はあまり見られません。

また、ここまで紹介した買取相場価格は主にエブリンⅠ、Ⅱのモデルです。同じサイズでもエブリンⅢのモデルの場合、上記価格よりもさらに5〜10万円程度上がる可能性が高いです。

なお、上記の買取相場価格はあくまでも参考価格です。買取相場価格は日々変動しており、エブリンの状態や付属品の有無などによっても価格は変わります。詳細な価格を知りたい場合は、無料見積もりを利用してみましょう。

エルメス「エブリン」を高価買取してもらう4つのコツ

エルメスのエブリンを手放す時はなるべく高く買い取ってもらいたいですよね。エルメスのエブリンを高価買取してもらうためにはどのようなことをすればいいのか、4つのコツに絞って紹介します。

定期的にメンテナンスを行う

なるべく高く買取してもらうなら、定期的なメンテナンスは欠かせません。

エルメスのエブリンは状態が良いものほど高価買取になりやすいため、日々の簡単なメンテナンスを続けることで、きれいな状態を保ちやすくなります。また、普段から丁寧に使うことで傷や汚れもつきにくくなるでしょう。

査定はなるべく早く出す

売ると決めたら早めに査定に出しましょう。いつか売ろう、相場が上がってから売ろうと思っていると売り時を逃してしまいます。また、保管している環境が悪かったりするとどんどん劣化が進む可能性もあります。

エルメスのエブリンを高価買取してもらうなら、スピード感も大切です。

付属品と一緒に査定する

エルメスのエブリンを高価買取してもらうなら、付属品と一緒に査定に出すことも大事なポイントです。エルメスのエブリンが入っていたボックスや保証書なども揃っている場合、高価買取に繋がりやすいでしょう。

エルメスのエブリンを購入する時は、売る時のことも考えてボックスや袋などは捨てずに残しておくことが大切です。

複数の買取業者を比較する

エルメスのエブリンを査定に出す場合、複数の買取業者に査定を依頼しましょう。複数の買取業者の査定を比較することで一番条件の良い買取業者を選ぶことができるほか、他社の買取業者の査定結果を別の買取業者に伝えることで、より高額な査定になる可能性もあります。

高価買取を目指すなら、多少手間でも複数の買取業者を比較するようにしましょう。

まとめ

エルメスの「エブリン」は1978年に誕生したショルダーバッグで、馬のブラシ道具を運ぶために考案されました。特徴は通気性を確保する「H」型のパンチングと、シンプルで使いやすいデザインです。サイズ展開はTPMからTGMまであり、特にミニサイズのTPMが人気です。モデルは時代と共に進化しており、現在のエブリンⅢではショルダーストラップの調整が可能です。

買取価格はサイズや型などによって異なるので、自宅に眠っている方は買取査定に出してみてはいかがでしょうか。

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