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エルメスの「マサイ」とは
マサイは縦長で美しいシルエットを持ち、柔らかなオールレザー仕様のバッグです。トップフロントが独創的なカーブを持ち、エルメスの中では比較的マイナーなラインだと言えるでしょう。
しかし使い勝手が良く、デイリー使いにも適した斜め掛けショルダーバッグとして根強い人気があります。また2WAY仕様なので、ハンドバッグとしても活躍しています。その機能性と品質は疑うべきもありません。
エルメスの「マサイ」の特徴や魅力
大人の女性にとって、様々なシチュエーションに対応できるバッグの必要性は言うまでもないでしょう。その要望に応えるアイテムのひとつが、エルメスの『マサイ』です。
どんなスタイリングにも合うデザインと機能性
マサイは綺麗に決めたい時も、大人カジュアルに身を包みたい時も兼用できるでしょう。仕事やディナーから、ショッピングや旅行まで、どんなシーンでも違和感なく映える、エルメスらしい洗練されたシルエットを持っています。
開口部から底面にかけて広がるカーブが特徴で、飛び出したショルダー部分は形状が猫の耳のような愛らしさです。PMサイズのマサイには、ショルダーストラップが2種類同梱されており、異なる長さのストラップを使い分けることで多彩なスタイリングが可能です。
エルメス「マサイ」と相性抜群の素材を使用
マサイは身体へのフィット感が重要なので素材が使い方を左右します。子牛のレザー「エヴァーグレイン」は、柔らかで馴染みやすく手触りが抜群。そのためマサイと相性が良い素材です。細かく型押しされているので傷が目立ちにくく、長く愛用することができます。
またエルメスの柔らかな雄牛革である「トリヨンクレマンス」もマサイと相性が良い素材です。トゴに似た少し大きめの革目が特徴です。擦れや傷に強く、長く使える高耐久性があるので、ケリーやバーキンなどさまざまなラインで採用されています。
エルメス「マサイ」の2つのデザイン
マサイは優れた2WAYバッグなので、シーンを選ばず活躍します。ストラップの変更が簡単で、長さも調節も難しくないでしょう。エルメスのバッグはラグジュアリーで人気がありますが、その実用性については少し言いづらい部分があることは否めません。
最新モデルでは調節可能なストラップが増えていますが、少し前までは違っていました。マサイに付属するショートとロングのストラップは、状況に応じて使い分けができ、非常に重宝される貴重なラインだったのです。
マサイ
<縦約27㎝ × 横約34㎝ × 幅約6㎝>
「マサイ」はエレガントな縦長のショルダーバッグで、カーブしたトップフロントが優雅なデザインを際立たせています。中央にチャックが付いているので、出し入れがしやすく使い勝手も抜群。
エルメスでは珍しい付け替え可能なロングストラップは、両手を自由に使いたい時に重宝します。ちょっとしたお出かけから、カジュアルな食事まで幅広く活躍する便利なバッグです。
マサイカット
<縦約19㎝ × 横約32㎝ × 幅約77㎝>
「マサイカット」は、マサイと同じデザインで縦のサイズが3分の1程度にカットされています。バックルでストラップを簡単に着脱できる点はマサイと同じ設計です。
手軽なハンドバッグデザインなので、少ない荷物派にはピッタリでしょう。エレガントなデザインを手軽に楽しみたい方におすすめのモデルです。
エルメス「マサイ」の人気・定番カラー9選
エルメスは多彩なカラーバリエーションを持つことで知られています。個性的で豊かなカラーパレットがエルメスの魅力です。それではマサイの人気カラーをご紹介します。
アップルグリーン
エルメスの「アップルグリーン」は、みずみずしい青リンゴを連想させる鮮やかな黄緑です。ポップで楽しげな色彩は心を明るくしてくれます。
アップルグリーン色は、青リンゴの果皮に見られる黄緑色を指します。日本でリンゴといえば、赤い色を想起しますが、欧米ではアダムとイヴが食べたとされる青リンゴのことで、その色合いが一般的なカラーリングです。マサイでは個性的でビビットな雰囲気を演出してくれます。
エトゥープ
「エトゥープ」はエルメスの魅力を象徴する上品なグレージュカラーです。ブラウンとベージュ、グレーを巧みに調和させた気品ある色合いです。ブラックやゴールドと同様に、安定した人気を博しています。
フランス語で麻の繊維を指すエトゥープは、実際の麻とは違う色味ですが、優雅で自然な色合いがエレガントで、TPOを問わないマサイに適したカラーです。
オレンジポピー
エルメスの代名詞であるオレンジにはいくつものカラー展開があります。「オレンジポピー」はピンクが微かに交じる優しい色合いで、2015年にデビューしたエルメスカラーです。
鮮やかなオレンジはまさにポピーの花を思わせます。明るく鮮やかなオレンジは、マサイを使用したコーディネートにおいて、アクセントとして活躍するでしょう。
グラファイト
「グラファイト」はエルメスのシックなダークグレーです。独特の光沢があり、明るさをたたえたグレーカラーです。ブラックに近く、合わせやすく、使いやすい色味が魅力です。
もしもブラック以外のシックなアプローチを探すなら、グラファイトのマサイは、エレガンスとモダンな魅力を併せ持つ、究極のスタイリングアイテムとなるでしょう。
チェスナッツ
「チェスナッツ」はオレンジとベージュが混ざったようなカラーです。クリの実や木をイメージした色合いは、明るさと落ち着きが見事に共存し、自然な魅力を放ちます。
栗の実や栗の木を意味するこの優しいベージュ系は、大自然の栗の木を連想させます。チェスナッツのマサイは、ナチュラルでありながら洗練されたエレガンスを求める方におすすめです。
ノワゼット
「ノワゼット」とはフランス語でヘーゼルナッツを指します。その名の通り、焦げ茶色が豊かな輝きを生み出ししています。エルメスのノワゼットは、ツヤのある美しい焦げ茶色が特徴的です。
自然の色彩を取り入れながらも上品な仕上がりは、エレガントで洗練された印象を与えてくれます。ファッションのポイントとして、大人の女性に相応しい上品なスタイルを演出してくれるでしょう。
ブラック
永遠の王道「ブラック」。気品漂うノーブルな色合いは、どんな好みにも合わせやすく、誰もを素敵に映えさせてくれます。ブラックの差し色は全体を引き締め、ワンランク上の洗練された印象を演出してくれます。
その汎用性はカジュアルからビジネスまでさまざまです。マサイはデザインがシンプルなので、ツイリーやチャームなどの小物で、あなただけのスタイリングを楽しむことができるでしょう。
ブルージーン
エルメスの定番カジュアルカラーとなった「ブルージーン」。清涼感あふれる水色は、見る人の視線を引きつけます。カジュアルな印象で日常使いにも最適でしょう。
デニムの色褪せを思わせるブルージーンは、シンプルなマサイとの組み合わせで特有の美しさを引き立てます。個性を際立たせたい方にもおすすめの一色です。
ブルータラサ
エルメスの秘められた美しきカラー「ブルータラサ」。2003年の年間テーマ「La Mediterranee -地中海-」をイメージして、同年初登場した限定カラーです。そのさわやかなトーンの青色は、まるで地中海のような深みを感じさせます。
ギリシャ語で海を指す「タラサ」が表すとおり、ブルータラサのマサイは、濃いブルーが包み込むような魅力を放っています。
エルメス「マサイ」の定価とリセール価格
エルメスのバッグはリユース市場で高い評価を受けています。サイズや素材、カラーによって価格が大きく変動し、需要も異なります。マサイは2011年に廃番となっているので、未使用品に近いAランクは高値で取引されています。これは廃番アイテムであるため、希少性が高まるためです。
例えば、楽天市場では約15~29万円などの幅広い価格帯が見られ、サイズや人気のカラー・素材によって異なります。類似ラインであるエヴリンの相場が約30万円ですから、比較してもマサイは手ごろな価格でエルメスの魅力を味わうことができるバッグです。
エルメス「マサイ」を高価買取してもらうためのコツ
マサイは廃番となっているラインです。そのためリユース市場でのみ入手が可能となります。エルメスの人気ラインに比べ注目度は高くありませんが、希少性から「中古でも欲しい」と求めるファンがいます。
定期的にメンテナンスを行う
エルメスのバッグを高価買取するには、丁寧なお手入れが不可欠です。高級素材のバッグは日常のメンテナンスが長く愛用できる秘訣となります。使用後は乾いた布で外側の汚れを注意深く拭き取りましょう。
特に角部分やハンドルは重点的に確認してください。全体が濡れた場合は陰干しし、形崩れに注意して整え、適切な環境で保管します。
もしも汚れがひどい場合は自己判断せずに「エルメスの職人によるクリーニングを受けること」をエルメス公式では推奨しています。
査定はなるべく早く出す
高価買取するコツは「使わないなら早めに査定に出すこと」です。これは保管中に付着するホコリやカビを防ぎ、デザインの流行遅れを回避するためです。不要なら迅速に査定に出しましょう。
査定士に見せることで、現在の市場価値を知り、思わぬ高額査定も期待できます。未使用の状態や希少なモデルであれば、需要が高まり、高価買取の可能性も広がります。お手元のバッグを有効活用し、価値を最大限に引き出すことが大切です。
付属品と一緒に査定する
査定に出す際は「付属品も忘れずに出すこと」です。例えば、マサイには2種類のストラップが付属していますし、箱や保存袋、ギャランティカードなども重要です。購入時に付属していたものは、可能な限りすべて一緒に査定してもらいましょう。
大切なバッグを最良の価値で引き出すため、全ての要素を揃えた上で査定に出すことがポイントです。
エルメスの買取実績の多い店に査定する
ブランド品、特に「エルメスの買取実績が豊富な専門店で相談をすること」が重要なポイントです。高級ブランドのバッグは状態や仕様によって価格が変動します。インターネットで情報を得ることもできますが、高級品の取引は慎重を期すべきです。
信頼性のある専門店であれば、マサイの魅力や価値を正確に評価し、安心して取引できるようサポートしてくれるでしょう。
複数の買取業者を比較する
最後のポイントは「複数の買取業者を比較すること」です。ブランド買取は店舗ごとに査定額が異なります。例えばスーパーなど販売店の違いで、同じ商品でも価格が異なりますよね。買取業者も違う価格を提示します。
さまざまな業者をいくつか比較し、最も有利な条件で買取してくれる専門店を見つけましょう。買取金額だけでなく、信頼性やサービスも検討材料に加えてください。自分にとって最適な買取業者を選ぶことで、満足のいく取引が実現します。
まとめ
エルメスの「マサイ」についてご紹介しました。身体にフィットしやすいのでボディバッグとしても使用できるマサイは、どんなスタイリングにもハマる名品です。もしもクローゼットに眠っていたら査定を検討してみてはいかがでしょうか。
マサイの状態が悪くても、諦めず査定士に相談してみましょう。使用感のあるバッグや破損した箇所があっても、状態によっては高額買取が実現するかもしれないバッグです。