エルメス「ドゴン」の使い勝手は？定価や種類・人気色・刻印場所を解説

名前	サイズ	参考価格（税抜）
ドゴン デュオ	横：20㎝ 縦：12.5㎝	323,000円
ドゴン レクトヴェルソ（ドゴンロング）	横：20.5㎝ 縦：11㎝	316,000円
ドゴン コンパクト	横：15㎝ 縦：10㎝	272,000円
ドゴン カードケース	横：10.5㎝ 縦：7㎝	168,000円

 

エルメス「ドゴン」の人気色・カラー

ドゴンをはじめとするエルメスの財布は、シックな色から鮮やかな色までカラーバリエーションの豊富さが人気の理由の一つです。ここでは、ドゴンのカラーバリエーションの中で、性別を問わず人気が高い、2色のベーシックカラーをご紹介します。

エトゥープ

「エトゥープ」は、黄味がかったグレーとベージュの中間色で、絶妙なグレージュカラーが特徴です。光の当たり具合によって色の表情が変わり、その魅力が際立ちます。

エトゥープの柔らかい色合いは、洗練された上品さもあり、落ち着いた印象を与えます。さまざまなコーディネートに合わせやすく、男女や年齢を問わず幅広い層から高い支持を得ています。

ゴールド

エルメスを象徴する人気カラーの一つである「ゴールド」は、その美しいキャメル色が特徴です。

深みのあるこっくりとしたブラウンカラーは、ドゴンの持つ高級感をさらに際立たせます。温かみのある色合いが、どんなコーディネートにも上品さを添え、エルメスのエレガントな魅力を引き出します。

モノトーンコーデに合わせると、落ち着いた大人っぽい印象になります。ベージュや淡い色のスタイルには、引き締まった印象をプラスしてくれるカラーです。

エルメス「ドゴン」の代表的な素材

ドゴンには、さまざまな素材が使用されていますが、どの素材も品質に徹底的なこだわりを持ち、厳選された最高級の素材を使用しています。ここでは、ドゴンに使用される代表的な素材3選をご紹介します。

トゴ

「トゴ」は、エルメスを代表するレザーの一つで、1997年に登場しました。雄子牛のレザーを使用しており、程よい柔らかさと高い耐久性を持ち、使い込むほどにその風合いが深まります。

表面は細かなシワ模様となっているため傷が目立ちにくく、柔らかいにもかかわらず型崩れしにくいという特性を持っています。使えば使うほど手に馴染み、深みのあるレザーへと変化していくのが魅力です。「自分だけのドゴン」として愛着がさらに増すことでしょう。

エバーカラー

「エバーカラー」は、2013年に登場したレザーで、トゴと同様に雄子牛のレザーが使用されています。適度な硬さとハリがあり、主に財布などに使われることが多い素材です。

マットな質感が特徴で、使い続けると、ほどよいツヤが生まれ、経年変化を楽しむことができます。また、カラーバリエーションが非常に豊富で、自分のスタイルや好みに合わせた色を選べるのも魅力の一つです。

ヴォーエプソン

「ヴォーエプソン」は2003年に登場し、マットな質感が特徴で、耐水性に優れ、傷や汚れに強いことから日常使いに適しています。

雄の仔牛のレザーに細かな革目の型押しが施され、美しい表情を持っています。適度な張りがあり、型崩れしにくいため、その美しいフォルムを長く楽しむことができます。

エレガントでありながら実用的なヴォーエプソンのアイテムは、どんなシチュエーションでもその存在感を放ちます。

エルメス「ドゴン」の人気アイテム

エルメスのドゴンシリーズの中で、特に人気のあるアイテム10選についてご紹介します。また、ドゴンのキーケースやカードケースも一緒にご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

ドゴン コンパクト グリアスファルト トゴ

トレンドのミニバッグにもぴったりなコンパクトサイズは、小さいながらも抜群の収納力で、キャッシュレス派にも人気のモデルです。

「グリアスファルト」はフランス語で「グレーの街並み」を意味し、エトゥープと比べると少し赤みがかったグレーは、ヨーロッパのおしゃれな街並みを連想させます。

2017年に登場した比較的新しいカラーで、グレーとベージュの中間にあたる深みのある落ち着いた色合いが特徴です。

ドゴン コンパクト クレ トゴ

「クレ」はフランス語で「チョーク」を意味し、淡いオフホワイトに似た色合いが特徴です。明るいベージュやアイボリーに近く、少しグレーが混じっていることで、落ち着いた印象を与えます。

クレは、オフホワイトの中にほんのりとしたくすみとスモーキー感が感じられます。真っ白と比較すると汚れが目立ちにくく、気軽に使用できるのも嬉しいポイントです。どんな色とも調和し、上品な印象を与えるため、幅広いシーンで活躍できるでしょう。

ドゴン ロング エトゥープ トゴ

ドゴンシリーズの中で、長財布を愛用している方々から特に高い支持を得ているのがロングです。クレジットカード、身分証、ポイントカードなどをしっかり収納できる8つのポケットは、取り出しもスムーズで非常に便利です。

このモデルのカラーはグレージュで、「エトゥープ」として大変人気があります。白いステッチが施されており、上品なグレージュに軽やかなアクセントを加えています。

ドゴン ロング ゴールド トゴ

エルメスのゴールドは、長年にわたりエルメスの象徴的なカラーとして知られており、定番の色です。ケリーやバーキンなど、エルメスの代表的なハンドバッグにも非常に人気が高く、多くの人々が憧れるカラーです。

エトゥープと同じく白いステッチが施されていて、カジュアルな要素を加えつつもエレガントさを保っています。性別や年齢を選ばない定番の色を選ぶことで、どんなシーンでも活躍し、長期間楽しむことができるでしょう。

ドゴン デュオ ブラック トゴ

デュオは、その大容量の収納力と高い品質から、メンズユーザーからもに支持されているモデルです。

特にトゴ素材とブラックカラーの組み合わせは、その上質な素材感が一層引き立ち、プライベートシーンはもちろん、ビジネスシーンでも重宝されます。

留め具に施されたエルメスの金属パーツの刻印は、控えめにブランドの存在感を示し、上質を知る大人たちにふさわしい、洗練された財布となっています。

ドゴン デュオ ローズメキシコ エバーカラー

「ローズメキシコ」という名前は、メキシコの伝統的な民族衣装に見られる鮮やかな色合いに由来しています。美しいピンク色が引き立つこの逸品は、その鮮やかさで目を楽しませてくれます。

素材には「エバーカラー」が使用されており、仕上げに施されたワックス処理が独特の光沢と深みを与えています。時間の経過とともにワックスが自然に落ち、独自の風合いが加わるのが魅力の一つです。長く使うほどにその変化を楽しむことができるでしょう。

ドゴン デュオ ヴェールフォンセ×オンブレ

ドゴンの多くは単色のレザーが使用されていますが、バイカラー仕様のモデルも存在します。画像のモデルも、そのバイカラー配色のデザインの一つです。

「ヴェールフォンセ」は、フランス語で「濃いグリーン」を意味します。落ちついたダークグリーンに、ベルト部分のリザード素材が、さりげないアクセントになっています。

また、内部は鮮やかなブルーが広がり、そのおしゃれなコントラストが目を引く逸品です。

ドゴン コインケース ブルーイドラ スイフト

ドゴンシリーズは財布だけでなく、さまざまなアイテムが展開されています。その中でもコインケースは、横約11cm×縦約8.5cmというコンパクトなサイズ感でありながら、広く開く口の設計により、中身が一目で確認しやすいのが特長です。

さらに、内部にはポケットが1つ付いており、少量のカードなども収納することが可能です。カラーには、特に鮮やかな紫色がかった青「ブルーイドラ」が使われており、素材にはスイフトレザーが採用されています。

ドゴン カードケース ローズパープル トゴ

ドゴンのカードケースは、エルメスのアイテムの中でも比較的手に入れやすい価格帯なため、ファーストエルメスや新社会人へのギフトとして非常におすすめです。

サイズは横約10.5cm×縦約7.5cmのスリムな設計で、内部には1つの仕切りが付いているため、名刺を複数枚使い分ける方や、いただいた名刺を整理して保管したい方にも便利です。

また、エルメスの定番トゴ素材が使用されており、カラーは華やかで上品なローズパープルとなっています。

ドゴン キーケース オレンジ スイフト

ドゴンのキーケースも、エルメスのアイテムの中で比較的手に入れやすい価格帯なため、自分用としてはもちろん、ギフトとしても非常に人気の高いアイテムです。

内部には、チェーンが付属しており、鍵をチェーンに通して収納する仕様になっています。

一般的なキーケースは、リングやフックに鍵を引っかけることが多い中、このキーケースはチェーンを使用しているため、鍵の形状や本数に関わらず柔軟に対応できるのが特徴です。

エルメス「ドゴン」偽物の見分け方

人気ブランド品の宿命ともいえるのが、偽物の存在です。もちろんドゴンも例外ではありません。そこで、誰にでも見分けやすい簡単なポイントをいくつかご紹介します。

ロゴ

ブランドロゴは、どんなアイテムにも共通して存在し、偽物を見分ける上で最初に見るべき大きなポイントになります。

エルメスの製品には、「HERMES PARIS MADE IN FRANCE」の刻印が入っています。本物は均一な太さで押印されており、インクのにじみがほとんどありません。

しかし、偽物では文字がつぶれていたり、にじんでいたり、文字の並びにがたつきが見られることがあります。特に、「E」の上部分の点などの細かい部分が雑になることが多いです。

金具

金具の部分にも注目してみてみましょう。ドゴンの中央に位置する留め具部分には「HERMES PARIS」が刻印されています。偽物は文字の彫りの不鮮明で、粗悪な製品では「E」の上の点が欠けていることもあります。

また、ファスナー部分の金具の刻印にも差が見られます。本物はシャープで精細に刻印されていますが、偽物は刻印が粗く、部分的にがたついて見えることがあります。

刻印

エルメスのバッグや財布には、製造年を示す「製造刻印」が施されています。この製造刻印は1964年以降のエルメス製品に見られます。ドゴンは1997年に誕生しているため、刻印の有無は、真贋を確認する際の重要なポイントです。

製造刻印は、年ごとに異なるアルファベット1文字で表されます。また、製造刻印以外にも、「製造した工房（アトリエ）」「製造した職人」の情報が施されています。

ただし、刻印の場所はアイテムによって異なるので、詳細については後述をご確認ください。

エルメス「ドゴン」に関するよくある疑問

エルメスのドゴンは、その高級感と実用性で多くの人々に愛されるアイテムですが、購入を考える際にはいくつかの疑問が生じることがあります。ここではよくある疑問2つをまとめました。それではさっそく各項目についてお答えします。

ドゴンの刻印場所は？

前述でも触れていますが、刻印の有無はエルメス製品の真贋を確認する際の重要なポイントの一つです。しかしアイテムごとに刻印の場所が違うため、多くの人がその位置について疑問を抱くことがあります。

ドゴンの場合は、カードポケットの裏側のお札入れの中にあります。一見すると分かりにくい場所ですが、事前に知識があれば、購入前にこの刻印を確認することができます。

ドゴンのメンテナンス方法は？

ドゴンを長く愛用するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。まず、革の特性を理解し、革製品専用のクリーナーとコンディショナーを使って定期的に汚れを取り除きましょう。これにより、革の柔軟性と艶を保つことができます。

また、保管場所にも注意が必要です。直射日光や高温多湿の環境は避け、通気性の良い場所で保管することが大切です。こうしたメンテナンスを行うことで、ドゴンを長く美しく保つことができるでしょう。

エルメス「ドゴン」の買取相場価格

ドゴンの買取相場価格は、コンパクトで約3～6万ほど、ロングで約4～8万ほど、デュオで約5～10万ほどとなっています。付属品の有無によって変動しますが、劣化が少なく、メンテナンスがきちんとされている商品は高額査定に繋がりやすいでしょう。

ドゴンは、男女問わず人気が高く、中古市場でも需要が高いため、買取相場は比較的高めに設定されることが多いです。もしも使用していないドゴンが眠っている方は、査定を検討してみてはいかがでしょうか。

エルメス「ドゴン」を高価買取してもらうコツ

おおよその買取相場は分かりましたが、どのようにすれば高価買取につながるのでしょうか。ドゴンの売却を検討している方に向けて、買取を意識した際にしてほしい、高価買取のポイントを4つご紹介します。

定期的にメンテナンスを行う

財布は毎日使うものであるため、どうしても埃や皮脂が付着しやすくなります。これらの汚れを放置すると、カビや変色の原因となり、財布の価値が大幅に下がる可能性があります。使用後には柔らかい布でこまめに汚れを拭き取り、汚れが蓄積しないよう心掛けることが大切です。

しかし、長く使っているとどうしても汚れや使用感が気になることがあります。その際は、革用のクリームや専用のケア用品を使用して定期的にメンテナンスを行うと良いでしょう。

査定はなるべく早く出す

「もう使わないかな」と思ったら、できるだけ早くドゴンを売ることが高価買取のポイントです。エルメス製品は高品質で、普段からメンテナンスを行っていても、長期間保管していると徐々に劣化し、その結果、価値が下がってしまいます。

一部の製品は古くなることでヴィンテージ価値がつくこともありますが、財布の場合はほとんどありません。基本的に年月が経つと買取参考価格が下がる傾向がありますので、不要と感じたら思い切って査定を依頼することをおすすめします。

付属品と一緒に査定する

購入した際の付属品、外箱や保存袋などが揃っていると、査定額が上がる可能性が高まります。中古アイテムを求める多くの人々は、付属品がすべて揃った商品を好みます。そのため、付属品の有無が、買取業者の販売しやすさに影響するのです。

さらに、付属品が揃っていると、製品の管理や保管が丁寧に行われている印象を与えるため、買取業者からの信頼度も高まります。

複数の買取業者を比較する

エルメスなどのハイブランド品を売却する際には、ブランド知識の豊富な専門店で査定を受けることをおすすめします。

ブランド知識に乏しい業者では、商品の本来の価値が正確に評価されず、同じ商品でも査定額が低くなることがあります。そのため1店舗だけで査定を受けると、大きな損をすることも考えられます。

複数の買取業者やオークションサイトなどで買取参考価格を比較し、高値で買い取ってくれる業者を選ぶことが重要です。

まとめ

厳選された素材と職人が手間をかけて作り上げたエルメスの財布は、持つだけで品格を感じさせます。特にシンプルなデザインの「ドゴン」は、パーティーシーンはもちろん、日常の中でさりげなく高級感を演出するのにもおすすめです。