エルメス「ケリーウォレット」は使いにくい？定価や種類・サイズを解説

名前	参考価格（税抜き）
ケリーウォレット ロング（エプソン）	154,000～898,000円
ケリーウォレット ロング （スイフト）	298,000～398,000円
ケリーウォレット ロング トゥーゴー（エプソン）	723,800～1,053,800円
ケリーポケット コンパクト（エプソン）	71,170～499,800円
ケリーポケット コンパクト（シェーブル）	139,900～399,800円

エルメス「ケリーウォレット」の人気色・カラー

ケリーウォレットは、定番人気のブラックやブラウンをはじめ、豊富なカラーバリエーションが揃っています。その中でも、エルメスを象徴するオレンジ系カラーは特に人気があります。

バッグでは、どのシーンにも合わせやすいブラックやブラウンの人気がありますが、財布などの小物類には、より鮮やかなカラーが好まれるとが多いようです。また、オレンジにもさまざまな色味があり、素材によって異なるため、好みに合ったカラーを見つける楽しみがあります。

エルメス「ケリーウォレット」の代表的な素材

ケリーウォレットは、バッグと同様に多様な素材が使用されています。色味が同じでも、素材によって異なる印象を与えるのが魅力です。ここでは、ケリーウォレットに使用される代表的な素材を4つご紹介します。

エプソン

エルメスの素材の中でも、エプソンは特に人気が高く、さまざまなアイテムに使用されている定番素材です。この素材は、雄牛の革に、少し粗めの型押ししが施されており、ほどよいツヤと鮮明な発色が魅力です。硬めのレザーでしっかりとした作りになっており、型崩れしにくく、傷や擦れにも強いのが特徴です。

毎日使う財布としても非常に耐久性が高いため、ケリーウォレットを長く美しい状態で使いたい方には、エプソン素材がおすすめです。

クロコダイル アリゲーター

アリゲーターは、ミシシッピ川流域に生息するワニの革で、その希少性から非常に価値が高い素材です。この革は、斑をメノウで磨く「リセ仕上げ」によって、美しい光沢と滑らかな触り心地を持っています。

エルメスのワニ革には3種類ありますが、その中でもアリゲーターは比較的手が届きやすい価格帯です。予算的に他の2つのワニ革が難しい場合は、アリゲーターを検討してみるのも一つの選択肢です。

スイフト

スイフト素材は、手にしっかりと馴染むしっとりとしたスムース質感が特徴です。発色性が高いため、どの色も鮮やかに表現できます。使い込むほどに独自の風合いが生まれ、その質感の変化を楽しむことができます。

ケリーウォレットでは、スコットランドの伝統的なダンスシューズをイメージした「ギリーズ」デザインに使用されています。このユニークなデザインは、周りとは一味違うケリーウォレットを持ちたい方にぴったりです。

シェーブル

牛革が多く使用される中で、シェーブルは山羊革が使用されています。山羊革は軽量でありながら耐久性が高く、傷にも強いのが特徴です。

小さな山羊から大きな革を取ることができないため、主に財布や小物、小さめのバッグなどに使用されます。使い込むほどに光沢が増し、柔らかさも増していくため、長く使うことでその変化を楽しみながら愛用することができます。

エルメス「ケリーウォレット」の人気アイテム

ケリーウォレットは、サイズやカラー、素材の組み合わせが豊富なため、数えきれないほどの種類がラインナップされています。ここでは、特に人気の高いアイテム5選をそれぞれご紹介します。

ケリーウォレット アリゲーター ブラック

ブラックは定番色として多くの人に選ばれますが、そのため他の人と被ることが少なくありません。そんなときは、光沢のあるアリゲーター素材を選ぶことで、他と差をつけることができます。

「黒が好きだけど、普通のブラックではつまらない」という方には、素材の選択で個性を演出するのも一つの手です。美しいツヤと斑模様が高級感を漂わせ、持つだけでワンランクアップしたスタイルを楽しむことができます。

ケリーウォレット ロング エプソン エトゥープ

エルメスの限定カラーであるエトゥープは、その独特の色合いが人気を集めています。黄味がかったグレーとベージュの中間色で、絶妙なグレージュカラーが特徴です。光の加減でさまざまな表情を見せてくれます。

財布のように頻繁に買い替えないアイテムには、この豊かな色合いのエトゥープを選ぶことで、毎日の使用に新鮮さを与えてくれます。また、どんなコーディネートにも自然と馴染むため、常にスタイリッシュであり続けられるのも魅力のひとつです。

ケリーウォレット ロング ブラック ボックスカーフ

こちらのケリーウォレットは、紹介済みのエプソンではなく、ボックスカーフで作られています。エルメスのボックスカーフは、牛革の中でも最も高級とされる素材で、その強度と他では見られない光沢感が特徴です。

ボックスカーフは、丈夫な反面、少し重く感じることがあります。しかし、財布としての使用では、その重さが気になることはほとんどないでしょう。なかなか手に入りにくい素材なため、中古市場でも見つけるのは難しいアイテムです。

ケリーウォレット ミディアム ショコラ ボックスカーフ

先ほど紹介したボックスカーフのミディアムサイズで、お色味はショコラになります。ロングよりもコンパクトで持ち運びやすいのが魅力です。

ボックスカーフが使用されているアイテムの中でも、ショコラカラーは非常に人気が高く、こちらも入手が難しいのが実情です。もし運よく見つけた際には、ぜひ購入を検討してみることをおすすめします。

ケリーウォレットコンパクト エプソン ブルージーン

ブルージーンは、ブルー系カラーの中でも特に人気があります。ブルージーンの色は、見る角度や光の加減によって青みが強く見えたり、緑がかったりと、さまざまなニュアンスが楽しめるのが特徴です。この色の変化が、使うたびに新しい印象を与えてくれます。

コンパクトのような小さめのサイズ感ながらも、白いステッチがデザインのアクセントとなり、カジュアルの中に洗練された印象を演出しています。メンズ用としても非常に使いやすいデザインとなっています。

エルメス「ケリー」ミニサイズのバリュエーション

ここでは、バッグや財布を含め、ケリーウォレットに似たミニサイズのケリーアイテムをいくつかご紹介しています。使うシーンやファッションスタイルに合わせてケリーウォレットと使い分けるのも良いでしょう。

ケリートゥーゴー

〈約 高さ11.5cm × 幅25cm × マチ3cm〉

ケリートゥーゴーは、取り外し可能なショルダーストラップが最大の魅力です。ストラップを外せば、シンプルでエレガントなクラッチバッグに、装着すれば、肩掛けや斜め掛けができるショルダーバッグとしても楽しめます。

細いストラップは洗練された印象を与え、カジュアルすぎることがありません。両手を自由に使いつつ、エレガントさを残したいという方におすすめしたいバッグです。

ケリーポケット

〈約 高さ10cm × 幅13cm 〉

ケリーポケットは、ケリーウォレットコンパクトに似たサイズ感で、マチがなく、左右のクロアが省略されたシンプルなデザインが魅力です。

コインケースが表面にあり、背面にはチャック式のポケットが付いているため、小銭や数枚のカードをスマートに収納できます。現金をあまり使わない方には、ケリーポケットを選ぶことで、ミニマムなおでかけスタイルを実現できます。

タイニーケリー

〈約 高さ9cm × 幅14.5cm × マチ3cm 〉

タイニーケリーは、ウォレットと同様に長方形のフォルムを持っています。非常にコンパクトで手のひらサイズのため、鮮やかなカラーを選んでコーディネートのアクセントとして楽しむことができます。

キーケースや定期入れなど、最低限の小物を収納するのにちょうど良いサイズで、ちょっとしたお出かけや散歩にぴったりのミニバッグです。

ミニケリー

〈約 高さ14cm × 幅20cm × マチ9cm 〉

ミニケリーは、ケリーバッグの特徴である台形シルエットを持ちつつ、ハンドルがやや大きめにデザインされているのが特徴です。

小ぶりながらもマチがしっかりしているため、十分な収納力があります。ショルダーバッグとしてもハンドバッグとしても使用できる2WAY仕様で、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンに対応できます。コンパクトさと収納力の両方を求める方にぴったりのサイズです。

ミニケリードゥ

〈約 高さ12cm × 幅19cm × マチ5.5cm 〉
ミニケリードゥは、ミニケリーをさらにコンパクトにしたサイズのバッグです。ミニケリーに比べてマチが少ないため収納力は限られていますが、スマートフォンや小さなポーチなどを持ち歩くには十分なサイズです。

キャッシュレス派でスマホだけで事足りる方には、ケリーウォレットよりもミニケリードゥがよりスタイリッシュで使いやすいでしょう。

ポシェットケリー

ロング〈約 高さ15cm × 幅33cm × マチ12cm 〉

レギュラー〈約 高さ18cm × 幅25cm × マチ10cm 〉

ミニ〈約 高さ13cm × 幅22cm × マチ7cm 〉

ポシェットケリーは、ケリーのエレガンスをさらに引き出したスタイリッシュなモデルです。ハンドル部分がスライドしてフラットになるため、クラッチバッグとしても利用できます。3サイズ展開で、カラーや素材によって、女性らしくも、クールな印象にも仕上げられる便利なアイテムです。

ケリーカット

〈約 高さ13cm × 幅31cm × マチ3cm 〉

ケリーカットは、スリムで横長のデザインが魅力的なクラッチバッグタイプです。フラットになるハンドルが付いており、ハンドバッグとしても使用することができます。

機能的にはポシェットケリーとは似ていますが、ケリーカットはマチがないため自立しません。ケリーウォレットよりも大きめなため、財布だけでは物足りない方におすすめです

エルメス「ケリーウォレット」が使いにくいと言われる理由

ケリーウォレットは、その高い品質とエレガントなデザインで人気がありますが、一部では使いにくという意見もあるようです。職人の手によって精巧に作られているケリーウォレットがなぜ使いにくいとされるのか、その理由を4つお伝えします。

バッグとしても使えてサイズが大きいため

ケリーウォレットには、ショルダーストラップが付いており、ミニバッグとしても活用できるのが特徴です。そのため、一般的な財布に比べてサイズが大きくなっています。

その結果、財布としてのみ使う場合、サイズが大きすぎてバッグ内でのスペースを取ってしまうとの意見もあります。ケリーウォレットはロング、ミディアム、コンパクトの3サイズ展開があるため、大きさが気になる方にはコンパクトサイズをおすすめします。

ベルトがついていて開閉しづらいため

ケリーウォレットは、バッグと同じく、金具部分にベルトが付いているため、開閉が少し面倒だという意見もあります。特に初めて使うときは、その操作に戸惑いや不便さを感じることがあるかもしれません。

しかし、使い続けることでその操作にも慣れ、スムーズに開閉できるようになります。慣れれば、その独特の開閉方式が、高級感を感じるようになり、使い心地の良さを引き立てることでしょう。

収納力が低そうな見た目のため

ケリーウォレットの収納力に疑問を持つ方も多いかもしれませんが、その心配は不要です。実際に手に取ってみれば、その心配が杞憂であることがわかります。

豊富なカードポケットに加え、中央には小銭入れがあり、サイドには領収書が増えても対応できる十分なスペースが確保されています。ケリーウォレットは、デザイン性だけでなく、実用性もしっかり兼ね備えた逸品です。

色によっては傷や汚れが目立つ

ハイブランドの財布を選ぶ際に気になるのは、やはり傷や汚れです。しかし、エルメスのケリーウォレットは、どの素材を選んでも最高級のものを使用しているため、多少の傷はほとんど気になりません。

特に黒色は汚れがついても目立ちにくく、手入れの手間が少ないため非常に人気があります。白色の財布は華やかで魅力的ですが、やはり日常的な使用を考えると黒色が選ばれるのも頷けます。

エルメス「ケリーウォレット」の快適な使い方

ケリーウォレットをさらに使いやすくするためには、具体的にどのような工夫が必要なのでしょうか。ここでは、ケリーウォレットを使う際に知っておくべき大切なポイントをまとめましたので、ぜひご覧ください。

開閉のコツ

開閉のコツとしては、右と左のベルトを開ける順番を決めて、毎回同じ順序で開けるようにすると良いでしょう。

ケリーウォレットは、しっかりとした革素材で作られているため、使い込むうちに自然と持ち手が自分の手に馴染む形に変わっていきます。初めは慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、一度慣れてしまえば非常に使いやすくなります。

もし購入時の状態を保ちたい場合は、左右を均等に使い、癖がつかないように心がけましょう。

収納のコツ

これはケリーウォレットに限ったことではありませんが、収納スペースをうまく使い分けることで使いやすさが格段に向上します。

例えば、領収書とお札はきちんと分けて収納し、カード類はポイントカードと決済用カードに整理すると良いでしょう。レジでの支払いがスムーズに進み、余計な時間をかけずに済みます。

ケリーウォレットの収納スペースを最大限に活かすためにも、整理整頓を心がけることが重要です。

お手入れのコツ

お手入れに関しては、月に一度のメンテナンスが理想的ですが、忙しい日々の中ではそれが難しいこともあるでしょう。ですので、3か月に一度くらいのペースでお手入れを行うことをおすすめします。

お手入れの方法としては、使用されている素材はバッグと同じなため、通常の革の手入れ方法をそのまま行えば問題ありません。特にアリゲーターやオーストリッチなどの高級素材は、より丁寧に扱うよう心がけてください。

エルメス「ケリーウォレット」に関するよくある疑問

エルメスの定番ラインから生まれたケリーウォレットは、人気のアイテムですが、購入を考える際にはいくつかの疑問が生じることがあります。ここではよくある疑問2つをまとめました。それではさっそく各項目についてお答えします。

ケリーウォレットの刻印場所は？

エルメスのバッグや財布には、製造年を示す「製造刻印」があります。この刻印は年ごとに異なるアルファベット1文字で表され、刻印の場所はアイテムによって異なります。財布の場合、製造刻印は基本的にポケットの内側に位置しています。

ケリーウォレットの場合は、留め具がついている一番手前のポケットの中にあります。また、少し小さめのミディアムサイズは、カードポケットがついている側の大きなポケットの中に製造刻印が確認できます。

ケリーウォレットの偽物の見分け方は？

ケリーウォレットの偽物を見分けるためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。

・素材と質感
本物のエルメスは最高品質の革を使用しています。手触りが滑らかで、柔らかくても丈夫です。偽物は、革も硬く、化学薬品の匂いがすることがあります。

・ブランドロゴ
エルメスの製品には、「HERMES PARIS MADE IN FRANCE」の刻印が入っています。本物は均一な太さで押印されており、文字がぼやけていたり、不インクのにじみがほとんどありません。

・ファスナーのエンド部分
近年のエルメス製品は、ファスナーのエンド部分が「H」の形になっています。

エルメス「ケリーウォレット」の買取相場価格

ケリーウォレットの買取相場価格は、一般的に状態のいい美品で約50万～70万ほどとなっています。使用される素材によっても異なりますが、特にクロコダイルの素材は、査定評価額が高くなります。

ケリーウォレットは、エルメスの財布の中でも需要が高く、中古品であっても高額で取引されています。もしも使用していないケリーウォレットが眠っている方は、査定を検討してみてはいかがでしょうか。

エルメス「ケリーウォレット」を高価買取してもらう4つのコツ

おおよその買取相場は分かりましたが、どのようにすれば高価買取につながるのでしょうか。ケリーウォレットの売却を検討している方に向けて、買取を意識した際にしてほしい、高価買取のポイントを4つご紹介します。

定期的にメンテナンスを行う

財布は、日常的に使用するものなので、どうしても埃や皮脂が付着しやすくなります。これらの汚れを放置すると、カビや変色の原因となり、財布の価値が大幅に下がる可能性があります。使用後には柔らかい布でこまめに汚れを拭き取り、汚れが蓄積しないよう心掛けることが大切です。

しかし、長く使っているとどうしても汚れや使用感が気になることがあります。その際は、革用のクリームや専用のケア用品を使用して定期的にメンテナンスを行うと良いでしょう。

査定はなるべく早く出す

ケリーウォレットを売ると決めたら、できるだけ早めに売却をしましょう。エルメス製品は高品質ですが、普段からメンテナンスを行っていても、長期間保管していると徐々に劣化し、その結果、価値が下がってしまいます。

一部の製品は古くなることでヴィンテージ価値がつくこともありますが、財布の場合はほとんどありません。基本的に年月が経つと買取参考価格が下がる傾向がありますので、不要と感じたら思い切って査定を依頼することをおすすめします。

付属品と一緒に査定する

購入した際の付属品、外箱や保存袋などが揃っていると、査定額が上がる可能性が高まります。エルメスの付属品は人気が高く、単独でも取引されることがあります。そのため、買取時に付属品を一緒に揃えておくことで、思いがけない高値で査定されることもあります。

さらに、付属品が揃っていると、製品の管理や保管が丁寧に行われている印象を与えるため、買取業者からの信頼度も高まります。

複数の買取業者を比較する

エルメスなどのハイブランド品を売却する際には、ブランド知識の豊富な専門店で査定を受けることをおすすめします。

ブランド知識に乏しい業者では、商品の本来の価値が正確に評価されず、同じ商品でも査定額が低くなることがあります。そのため1店舗だけで査定を受けると、大きな損をすることも考えられます。

複数の買取業者やオークションサイトなどで買取参考価格を比較し、高値で買い取ってくれる業者を選ぶことが重要です。

まとめ

ケリーウォレットは、高品質な素材、洗練されたデザイン、実用的な機能性、豊富なカラーとサイズ展開など、あらゆる面で魅力的なアイテムです。正規店での購入が難しい場合もありますが、中古市場で理想の組み合わせを見つけることができるかもしれません。