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エルメス「フールトゥ」とは?
フールトゥは、エルメスが1998年に初めてキャンバス素材を用いて作ったバッグで、誕生以来多くのファンを魅了しています。シンプルでありながら、ストライプ柄のハンドルがアクセントになり、性別や年齢を問わず誰でも使いやすいデザインが特徴です。
サイズ展開もあり、持ち物の量や用途に合わせて自分に合ったサイズを選ぶことができます。また、バーキンやケリーといった高級ラインに比べ、比較的手に取りやすい価格設定も、嬉しいポイントです。
エルメス「フールトゥ」の特徴や人気の理由
フールトゥは、これまでのエルメスバッグが持つ高級感とは違い、よりカジュアルな雰囲気を持ったアイテムです。そんなフールトゥの特徴と、なぜ多くの人々に支持されているのか、その人気の理由をご紹介します。
キャンバス素材で使い勝手がいい
エルメスのフールトゥは、キャンバス素材を使った軽量で機能的なトートバッグです。これまでのエルメスの代表作といえば、ケリーやバーキンのような高級レザーのバッグが中心で、ビジネスやフォーマルなシーンで人気でした。
一方、フールトゥはコットンキャンバスを採用し、カジュアルさと耐久性を兼ね備えています。たっぷり荷物が入ることから、普段使いはもちろん、通勤や通学、休日のお出かけなど、さまざまなシーンで活躍する実用的なアイテムです。
比較的安くて購入しやすい
フールトゥは、エルメスの中では比較的リーズナブルな価格で購入できるため、多くの人に親しまれています。エルメスといえば、超高級ブランドとしての認識が強く、手が届きにくいというイメージを持つ人もいるでしょう。
しかし、フールトゥはカジュアルなラインに位置しており、他のエルメスバッグと比べると購入しやすい価格設定です。このため、若い世代から中高年層まで、多くの人々に愛されるアイテムとなっています。
シンプルでカジュアルなデザイン
フールトゥは、シンプルでありながら洗練されたデザインが特徴のバッグです。
見た目はカジュアルでシンプルですが、コットンキャンバスの他に、レザー素材が使われたバリエーションやバイカラーのデザインもあり、自分の好みに合わせてカラーや素材を選べるのも魅力です。
シンプルでありながらスタイリッシュなそのデザインは、どんなコーディネートにも自然に馴染み、幅広いシーンで活躍することでしょう。
エルメス「フールトゥ」の種類やサイズ展開
フールトゥは3つのサイズ展開があり、それぞれのサイズによって収納力や見た目の印象が異なります。自分のライフスタイルや使用シーンに合わせて、ぴったりのサイズを選びましょう。ここからは、それぞれのサイズについて詳しくご紹介します。
フールトゥPM
〈約 高さ30cm × 幅22cm × マチ8cm〉
フールトゥPMは、一般的な手提げトートバッグのサイズです。A4サイズの書類は入らないため、ビジネスシーンや通勤用としては少し物足りないかもしれませんが、収納力はしっかりしています。
長財布やスマホ、折りたたみ傘、化粧ポーチなどの必需品を十分に収納できます。また、内側にはファスナーポケットが付いており、小物を整理して収納するのに役立ちます。
フールトゥMM
〈約 高さ42cm × 幅31cm × マチ10cm〉
フールトゥMMは、フールトゥの中でも特に人気のあるサイズで、PMよりひと回り大きくなっています。
A4サイズの書類も問題なく収納できるため、通勤用バッグとしても多くの人に愛用されています。さらに、外側には6つのオープンポケット、内側にはファスナーポケットが1つ付いており、スマホや鍵、文房具などの小物の整理にも最適です。
収納力が高いことから、マザーズバッグとしても活躍し、小さなお子さんがいる方にも人気です。
フールトゥGM
〈約 高さ46cm × 幅34cm × マチ15cm〉
フールトゥGMはフールトゥの中で一番大きなサイズです。普段使いはもちろんのこと旅行の際にも活躍します。
フールトゥGMの特徴として、マチにホックが付いている点です。ホックを外すとマチが広がり、収納容量が増え、買い物や旅行中に荷物が増えたときにも、便利に使えます。
また、フールトゥMMと同じく外側に6つのオープンポケットがあるので、小物の収納も楽に行えます。
エルメス「フールトゥ」の定価
現在(2024年10月)フールトゥは、廃盤となっているため正確な定価の確認ができませんでした。店頭に並んでいた当初はサイズにもよりますが、だいたい5万~8万円台と幅広い層の方に手の届きやすい価格帯だったようです。
現在では中古市場でのやりとりが主流となっており、使用感の少ない美品で約3万~5万円ほど、キズや汚れなどで状態が良くないもので1万円以下でやりとりされているようです。
エルメス「フールトゥ」の人気色
フールトゥは、落ち着いたブラック、ベージュ、グレーのカラーから、カジュアルなレッド、オレンジ、カーキまで幅広いバリエーションを展開しています。また、単色だけでなく、2色使いのバイカラーやレザーと組み合わせたデザインもあります。
特に、ブラック、ベージュ、グレーなどのベーシックカラーは普段使いや通勤スタイルに合わせやすく人気です。特にブラックは、汚れが目立たないため、長く使えることから高い人気を得ています。
エルメス「フールトゥ」の代表的な素材
フールトゥには、「トワルアッシュ」と「レザー」の2つの素材が使われています。基本的にはトワルアッシュが主流で、レザーを使用したモデルはあまり多くありません。それぞれの素材の特徴を詳しくご紹介しますので、参考にしてください。
トワルアッシュ
トワルアッシュとは、フランス語で「キャンバス」を意味する「トワル」に、エルメスの頭文字「H(アッシュ)」を組み合わせた、エルメスを代表するコットンキャンバス生地です。
異なる2色の糸を交互に織り込む平織りの技法が用いられており、丈夫で摩擦に強いという特徴があります。
エルメスのキャンバス生地の中でもよく使われる素材で、フールトゥだけでなくガーデンパーティーなどのバッグにも使用されています。
レザー
フールトゥには、主に「トゴ」レザーが使用されています。トゴは雄仔牛の牛革で、エルメスのバッグによく用いられる定番素材です。
程よい柔らかさを持ち、扱いやすいことから人気があり、トワルアッシュよりもフォーマルな印象を与えるため、カジュアルなコーディネートだけでなくビジネスシーンでも活躍します。
通勤用のバッグや、扱いやすいビジネスバッグを求める方におすすめです。
フールトゥとエールラインの違い
フールトゥとエールラインは、形が似ているためしばしば混同されがちですが、実際にはいくつかの違いがあります。以下の4つのポイントから、それぞれの違いをご説明します。
素材や質感
フールトゥとエールラインでは、使用されている素材が異なります。フールトゥはキャンバス地(コットン)を使った素材で、しっかりとした手触りと温もりがあります。それに対して、エールラインはナイロン製で、軽やかさが特徴です。
このように、デザインが似ているものの、使用する素材が異なるため、手触りや質感は大きく異なります。
キャンバス地は耐久性が高いという印象を持たれがちですが、ナイロン製のエールラインも十分な耐久性を持ち合わせています。
バッグの構造
バッグの構造に関しても違いが見られます。エールラインはファスナーとボタンを使った開閉方式を採用しており、南京錠型の鍵が付属しているため、セキュリティ面でも安心です。
一方、フールトゥはファスナーを使用せず、ボタン式の開閉です。ボタン式であるため、特に忙しい日常の中でさっとアイテムを取り出したい時に便利です。
両者は異なる構造ながら、それぞれの魅力があります。ライフスタイルや好みに応じて選ぶといいでしょう。
デザイン・模様
フールトゥとエールラインは、どちらもライン模様が入っていますが、その模様には大きな違いがあります。どちらも中央から持ち手にかけて2本のラインが施されていますが、ラインそのものの表現が異なります。
フールトゥのラインはシンプルで、無地のラインがスッキリと配されています。模様が一切ないため、シンプルかつ落ち着いた印象を与えます。
エールラインはエルメスのイニシャル「H」が規則的に並んでおり、ブランドを愛する人々にとって、エルメスらしさを存分に楽しめるデザインでしょう。
カラーバリエーション
フールトゥは、そのカラーバリエーションの多さが大きな魅力です。色とりどりの選択肢があり、個々のスタイルや気分に合わせて選ぶ楽しさがあります。
カジュアルな場面からフォーマルなシーンまで、多様な色が揃っているため、どんなシチュエーションでも自分にぴったりのカラーが見つかります。
一方で、エールラインはグレーとダークブラウンというシックな2色展開に限定されています。どちらの色も落ち着いたシックなカラーで、ビジネスシーンにおいても使いやすいでしょう。
エルメス「フールトゥ」の偽物の見分け方
すでに廃盤となったフールトゥですが、今でもリユース市場での人気は非常に高く、そのため偽物が多く出回っています。ここでは、フールトゥの偽物と本物を見分けるためのチェックポイントをいくつかご紹介します。
刻印
フールトゥのスナップ部分に目を向けると、「HERMES◇PARIS」という刻印が確認できます。エルメスはこの金具の刻印の深さや鮮明さに至るまで、細部にこだわっています。
偽物は、刻印が太すぎるか、浅すぎることが多く、中にはレーザーで刻まれたものもあります。しかし、エルメスではレーザー刻印を使っていないため、そういったものは注意が必要です。
また、スナップの裏面にも注目しましょう。正規品には「SHB」や「SHB2」、「MPRY」といったアルファベットと特殊な波模様が施されています。
ファスナーの構造
内側ポケットのファスナー部分も細かく確認してみましょう。最も重要なポイントは、ファスナープル(持ち手)が横向きでしっかりと固定されているかどうかです。
正規のフールトゥでは、プルが横向きにしっかり止まる仕様になっており、手を離してもプルが垂れ下がることはありません。
シリアルナンバー
フールトゥの内側には、ファスナーを開けた部分にシリアルナンバーが刻印されています。このシリアルナンバーは本物を証明する重要なポイントの一つです。
ナンバーが見えづらいこともありますが、確実に存在しているはずなので、必ず確認するようにしましょう。もしシリアルナンバーが全く見つからない場合は、偽物の可能性が高いので注意が必要です。
タグの質
エルメスの布製品には、内側にエルメスのロゴが入ったタグがあります。偽物の場合、馬車の車輪部分などが粗雑に作られていたり、「E」の上の「´」がないことがありますので、しっかりと確認してください。
また、タグの裏側をチェックしましょう。偽物は裏から見ると表のデザインが反転していることが多いです。さらに、タグの内側にはもう1枚のタグがあります。この内側のタグが欠けている場合は、偽物の可能性があります。
コーデしやすいエルメス「フールトゥ」のおすすめバッグ
フールトゥにはさまざまなカラーや素材の組み合わせがあり、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。そこで、人気のフールトゥモデルを3つご紹介します。ぜひ自分にあったフールトゥ選びの参考にしてください。
フールトゥ トートPM ブラック コットンキャンバス
フールトゥの定番PMサイズの中でも、ブラックは特に人気があります。落ち着いた色合いとハンドルのストライプ柄が、さりげないおしゃれを演出しています。
ブラックは、大人の雰囲気を醸し出しつつ、カジュアルに寄りすぎないのが大きな魅力です。普段のTシャツスタイルにはもちろん、シャツやジャケットなどのきれいめな装いにもぴったりです。
また、性別や年齢を問わず使えるため、オフィスからカジュアルな外出まで、さまざまなシーンで活躍します。
フールトゥ トートPM コットンキャンバス【銀座限定】
こちらのモデルは、2001年の銀座店オープンを記念して限定で販売されたものです。落ち着いた雰囲気を持ちながらも、印象的なグレー、ホワイト、オレンジの組み合わせが特徴で、シンプルさを重視しつつも個性を感じられるアイテムを探している方におすすめです。
モノトーンコーデに爽やかさをプラスし、明るい色の服装にも自然にマッチします。希少性の高い限定モデルなので、ぜひ出会った際には手に取ってみてください。
ニューフールトゥ トートMM オレンジ コットンキャンバス
こちらのバッグは、エルメスのイメージカラーであるオレンジカラーが映えるアイテムです。バッグ本体とハンドルには異なるトーンのオレンジを使い分けています。
カジュアルでありながらも幼さを感じさせないため、大人の女性にもぴったりでしょう。シンプルな白のTシャツやワンピースと合わせると、春夏のコーディネートに爽やかなアクセントを加え、軽やかな印象を与えてくれます。ぜひ、普段のスタイルに取り入れてみてください。
エルメス「フールトゥ」に関するよくある質問
フールトゥは、多くの方に愛用されているアイテムですが、実際に使う上で気になる疑問がいくつかあると思います。そこで、皆さんが気になるポイントをピックアップし、それぞれの疑問に対してしっかりとお答えしていきます。
フールトゥは今更持っているとダサい?
「ダサい」と感じるかどうかは個人の主観によりますが、フールトゥは、すでに廃盤となっています。エルメスのラインアップから外れてから時間が経っているため、その点を気にしてそう感じる方もいるかもしれません。
とはいえ、廃盤になったからといって、その魅力が色褪せるわけではありません。自分のスタイルを大切にし、流行よりも自分らしいファッションを楽しむことが一番大事です。自信を持って愛用し続けてください。
フールトゥが廃盤になったのはいつ?
フールトゥは、2006年に惜しまれながら廃盤となりました。しかし、エルメスは常に新しいモデルやデザインを発表しており、過去の廃盤アイテムも復刻されることがあるので、今後の新作にも期待が高まります。
現在、フールトゥを手に入れるには主に中古市場が一般的です。新品の入手は難しいかもしれませんが、未使用品やほぼ新品の状態のものも見つかることがありますので、希望する方は早めに探すことをおすすめします。
フールトゥはメンズが使っても問題ない?
エルメスのバッグといえば、高級感漂う女性向けの印象が先行しがちですが、フールトゥは男女どちらでも持ちやすいシンプルなデザインが特徴です。男性でも気兼ねなく、自信を持って使っていただけるバッグといえるでしょう。
耐久性があり、収納力も十分なので、ビジネスや普段使いの両方で活躍します。エルメスのアイテムでありながら、硬すぎないカジュアルな雰囲気を持っているため、男性ファッションにもぴったりです。
エルメス「フールトゥ」の買取相場価格
フールトゥの買取相場は、使用されている素材や商品の状態によって大きく変動します。一般的にコットンキャンバス素材のフールトゥは、約1万円~2万5千円ほどの買取価格が目安となります。
また、レザー素材が使用されたモデルでは、さらに高値が付きやすく、相場は約2万円~5万円ほどとなっています。
銀座限定モデルなど希少性の高いフールトゥや、保存状態が非常に良いアイテムの場合は、これらの相場を大きく上回る価格での買取が期待できることもあります。
エルメス「フールトゥ」を高価買取してもらう4つのコツ
買取価格を少しでもプラス査定してもらうためには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。フールトゥを高価買取に導くための4つのポイントについてご説明します。
定期的にメンテナンスを行う
買取価格にはアイテムの状態が大きく影響します。できる限りキズや汚れを防ぎ、保管状態を良く保つことが重要です。そのためには日ごろから定期的にメンテナンスをする必要があります。
汚れがないかチェックし、柔らかい布で表面のホコリや内部のゴミを払い落とすなど、きれいな状態を保つことが大切です。また、保管するときも直射日光の当たらない場所や風通しのよい場所にしましょう。
査定はなるべく早く出す
使用する機会がなければ、早めに査定に出すことをおすすめします。なぜならバッグの価値は、時間とともに変動する可能性があるからです。特に人気モデルや希少価値のあるアイテムは、需要に変動があるといえるでしょう。
そのため、バッグが最も価値があるときに買取してもらうことが重要です。また、早めに査定に出すことで、バッグの状態が良いうちに査定を受けることができ、査定価格が高くなる可能性があります。
付属品と一緒に査定する
買取業者はアイテムの完全性を重視しているため、可能な限り購入時の状態に近づけることがベストです。
購入した際に付属していた「箱・リボン・ショップ袋・タグ・カード・保存袋」などを、できるだけ揃えていたほうが高価買取につながります。
また、付属品が揃っていると、アイテムの管理や保管が丁寧に行われていた、という印象を受けます。買取業者からの信頼度も高まるので、ぜひ実践してください。
複数の買取業者を比較する
高額買取を実現するコツの一つは、複数の買取業者を比較することです。
同じアイテムでも業者によって価格が異なることがあります。複数の業者に査定を依頼することで、提示された買取価格を比べることができるでしょう。
また、隠れたコストがないか、手数料や手続きについても確認してください。口コミや評判などしっかり吟味して、信頼できる業者を選ぶことが高価買取のコツとなります。
まとめ
エルメス初のキャンバスバッグ「フールトゥ」は、廃盤になった現在でも高い評価を得ています。特に使いやすさが魅力で、中古市場でも人気があります。
もし、売却を考えている方は「買取大吉」へご相談ください。専門スタッフが高額買取を実現するため、丁寧にサポートいたします。