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エルメスのキャンバストートの特徴・人気の理由
エルメスのキャンバストートバッグは、シンプルで高級感があるデザインと、実用性に優れています。上質なキャンバス素材としっかりとした縫製技術によって、耐久性が高く、日常使いにも適しています。
また、スリムな見た目でありながら容量は大きく、荷物をたくさん収納できるのも評価ポイントです。
エルメスでは比較的リーズナブルで大ヒット
エルメス初の布バッグとして誕生したキャンバストート、「フールトゥ」と「エールライン」は、そのカジュアルな魅力でブームを巻き起こした名作です。
エルメスにしては手の届きやすい価格帯で登場し、たちまち街中にあふれる人気アイテムとなりました。デイリースタイルを格上げしつつも肩肘張らない、エフォートレスなムードを楽しむことができます。
幅広い年代の方に利用されている
エルメスが得意とする豊富なカラーバリエーションで、キャンパストートバックも展開されています。さらに、その洗練された上品なデザインは、幅広い層に根強い人気があり年齢や性別を問いません。
カジュアルからビジネスシーンまで多様な場面で活躍するオールマイティな存在感があり、どんなシチュエーションでも頼れるパートナーとなることでしょう。
型崩れしにくく使い勝手がいい
エルメスで採用されている素材は、丈夫で型崩れしにくいことで定評があります。キャンパス素材も同様で、巧みな仕立てにより長期間の使用でも美しいシルエットを保ちます。また、軽量で持ち運びやすく、開口部が広いため出し入れもスムーズです。
ブランドバッグといえば、コンパクトなサイズでスペースが限られているモデルも多いのですが、エルメスのキャンバストートバッグは見た目の美しさと、収納力にも優れています。これらの特性が、多くの人々に支持される理由となっています。
エルメスのキャンバストートの種類や定価・サイズ展開
エルメスのキャンバストートバッグは2024年現在、販売を終了しています。そのため購入するなら中古市場となります。価格はバッグの状態により異なりますが、一般的には約1〜3万円程度、良品であれば約5〜7万円が相場です。
このバッグには「フールトゥ」と「エールライン」の2種類があり、サイズやカラー、開口部のデザインに違いがあります。どのモデルも、ユニセックスで楽しめる魅力があります。
サイズ | 単位:cm |
PM | H23 × W28 × D8 |
MM | H32 × W42 × D10 |
GM | H36 × W47 × D15 |
カバス | H40 × W30 × D6 |
※サイズはモデルによって異なる場合があります。
フールトゥ
エルメスの「フールトゥ」は、1998年に登場した初のコットンキャンバス素材トートバッグです。シンプルなディテールに、ボタン式の開口部とストライプ柄のハンドルが特徴です。
大きくロゴを主張していないので、さりげなくエルメスを堪能できます。シーンを選ばず活躍し、ファッションに自然と馴染んでくれるアイテムです。
フールトゥⅠ
ブランド初のキャンバストートバッグとして「フールトゥⅠ」は誕生しました。シンプルかつ洗練されたデザインに、ハンドル部分の5本線がアクセントを添えています。
サイズはPM・MM・GMの展開があり、組み合わせによるカラーバリエーションを楽しめます。内側には大きなファスナーポケットがあり、実用性も兼ね備えたカジュアルバッグです。
サイズ | カラー(本体×ライン) |
PM・MM・GM | ブラウン × ネイビー
ネイビー × ブラック グレー × ブラック ブラック × グレー |
フールトゥⅡ
2001年に登場した二代目「フールトゥⅡ」は、ハンドルには太いラインが1本引かれ、合計3本のラインが施されることでデザインにアクセントを加えています。
サイズはPM・MM・GM・カバスの4種類があり、カラーバリエーションもより充実したため、お気に入りの色を選ぶ楽しさが増えました。
サイズ | カラー(本体×ライン) |
PM・MM・GM・カバス | ボルドー × レッド
レッド × ボルドー カーキ × ネイビー ネイビー × カーキ ブラック × グレー グレー × ブラック |
フールトゥⅢ
2002年に登場した三代目「フールトゥⅢ」は、フールトゥⅡをベースに本体がバイカラーになった新たなデザインです。ハンドルのライン数は3本のままで、ダークカラーとブラックの落ち着いた配色です。
シンプルながらもポップな雰囲気を醸し出し、個性的なスタイルを楽しむことができます。カラー展開は限られていますが、これまでのフールトゥにはない独自の魅力を感じられます。
サイズ | カラー(本体×ライン) |
PM・MM・カバス | ネイビー × オリーブ
ネイビー × ボルドー ネイビー × ブラック |
ニューフルートゥ
2004年に登場した四代目「ニューフールトゥ」は、素材をコットンキャンバスからトワルアッシュに変更し、さらに耐久性が向上しました。
ハンドルには細かなストライプが施され、革タグがあしらわれています。これまでのシリーズとは一線を画し、明度の高いベージュやグレーを用いることで、カジュアルさが増したデザインに仕上がっています。
サイズ | カラー(本体×ライン) |
PM・MM・カバス | ベージュ × ブラウン
ベージュ × オレンジ グレー × ブラック |
エールライン
2000年に誕生した「エールライン」は、2006年に生産が終了したキャンバストートバッグです。このバッグは、ナイロン製のキャンバス素材を採用しており、汚れに強く撥水性にも優れています。
エルメスのキャンバストートの中で唯一、ファスナー付きの開口部を備えています。ハンドルにはニューフールトゥと同様の細いストライプが施され、ところどころにエルメスの「H」ロゴがあしらわれています。
サイズ | カラー(本体×ライン) |
PM・MM・GM・TGM | グレー
ダークブラウン |
エルメスのキャンバスバッグ一覧
エルメスはキャンバス素材を採用したバッグを、バリエーション豊かに展開しています。カジュアルな素材ですが、どのバッグからもエルメスらしさを感じることができるでしょう。
ガーデンパーティー
エルメスの「ガーデンパーティー」は、素材やカラー、サイズの多様性が魅力のトートバッグです。その起源はガーデニング用品を収納するバッグにあるといわれています。
開口部にはボタンが採用されており、荷物の出し入れもスムーズです。使用に応じてマチを調整できる「クルー・ド・セル」がポイントです。
キャンバス素材のトワルアッシュやトワルオフィシェ、トワルソーアッシュ、レザーといった多様な素材で展開され、サイズは、TTPM・TPM・PM・MM(廃盤)・GMの5種類です。
カラーもナチュラルやブラックだけでなく、あざやかなオレンジなど多彩に揃っています。
ピコタン ロック
2003年に登場した「ピコタンロック」は、カジュアルなバッグです。開口部にベルトを付けることで、バッグの中身が落ちにくくなっています。
前モデルのピコタンと似ていますが、ピコタンロックにはカデナと鍵が付いている点が異なります。サイズ展開は、ミクロ・PM・MM・GM・TGMの5種類で、カラーはブラウンやブラック、イエロー、ピンクなど多彩です。
ミクロサイズはスマートフォンが収まるほどのコンパクトさで、少ない荷物でのお出かけにちょうどいいでしょう。
バルパライソ
ガーデンパーティーをベースにした「バルパライソ」は、トワルシュプロン素材のバッグです。レザーのフラップを追加することで、荷物が外に出にくくなっています。
スナップボタンも備えており、バッグの幅が広がりすぎないよう工夫されています。持ち手にはエルメスの「H」のステッチが施されています。
サイズはPM・MM・GM・ロングPM・ロングMMの5種類で、カラーはブラックやエトゥープなど多彩に展開されていますが、現在は廃盤となっています。
エールバッグ
1998年に登場した「エールバッグ」は、エルメスのアイコンであるケリーを、デザインに取り入れたカジュアルなバッグです。
自分好みにカスタマイズできるスタイルは、エルメスファンにとって革新ともいえるバッグでした。現在は廃盤となり、「エールバッグ・シップ」が現行品として販売されています。
トワルアッシュやトワルGM、トワルミリタリー、トワルオフィシェなど、軽量で丈夫なキャンバス素材を使用しています。サイズはミニ・TPM・PM・MM・GMの5種類、カバスタイプはPM・MMの2種類。アドはワンサイズのみです。
キャバリエ
「キャバリエ」は、縦長のワンショルダーバッグです。開閉部分には2つの縦ファスナーを採用し、荷物の出し入れがスムーズに行えます。用途に合わせて、ボディバッグとしても使用できます。
キャンバス地のトワルアッシュとナイロンキャンバスを組み合わせたボディに、エルメスのロゴとロカバール柄が施されており、性別を問わないデザインで人気がありましたが、現在は廃盤となっています。
ドーヴィル
コットンキャンバス素材を使用した「ドーヴィル」は、日常使いにマッチしたトートバッグです。開口部のスナップボタンには「HERMES PARIS」のロゴが刻まれており、控えめながらもハイブランドの存在感があります。
カジュアルな印象を与える同色のステッチは、ハンドルとバッグ本体を美しく調和させています。また、バッグの両サイドには荷物の大きさに応じて調整できるボタンが付いており、機能性も抜群です。
サイズはPM・MMの2種類、カラーはブラックやオレンジ、レッドなど豊富に揃っています。
アリーヌ
ショルダーバッグ「アリーヌ」は、キャンバス地のボディにレザーの紐を通す、エルメスでは珍しいカジュアルなデザインです。もともとはお得意様向けの製品でしたが、2020年春夏コレクションから一般販売が開始されました。
しかし、日本での取り扱いはなく、依然として希少なアイテムとされています。現行商品は「アリーヌII(ドゥ)」として展開、オールレザーの「アリーヌミニ」も注目される人気のレアアイテムです。
サイズはミニ、PM、MM、GMの4種類、カラーは製造時期によってさまざまで、初期はオフホワイトのみでしたが、現在はレッドやオレンジなど、ファッション性に富んだ色合いが揃っています。
カンヌ
可愛らしい丸みを帯びたデザインが特徴の「カンヌ」は、横から見ると筒状のシルエットが目を引きます。スナップボタンを外せば大きく開口し、バッグの中身を一目で把握できます。
また、バッグにはカラーに合わせたミニポーチが付属しています。サイズはPM・MM・GMの3種類で、カラー展開はレッドやグリーン、オレンジなどと豊富です。残念ながら、現在は廃盤となっています。
トロカ・ホリゾンタル
洗練された印象の「トロカ・ホリゾンタル」は、キャンバストートバッグです。レザーのポケットを取り入れることで、カジュアルすぎない上品なテイストに仕上がっています。
底面にはエルメスの「H」ロゴが施され、4つのポケットによって収納力も兼ね備えています。サイズはPM・MM・GMの3種類で、カラーはブラックやダークブラウンなどシックな色合いで展開されています。
スティープル
現代的なデザインの「スティープル」は、シンプルさと華やかさを兼ね備えたトートバッグです。エルメスらしさを感じさせる馬具をイメージした新モデルには、馬具のチャームが付いています。
コットンキャンバス素材を使用しているため、カジュアルな印象ながらも高い収納力を誇るので、お出かけにも使いやすいでしょう。
カラーは、限定モデルのベージュとオレンジに加え、新モデルではブラックやレッドなど、幅広いバリエーションが揃っています。
パニエドプラージュ
「パニエドプラージュ」は、エルメスが手掛けるビーチバッグです。コットンキャンバス素材を使用しており、軽量で持ち運びも簡単です。スナップベルト付きの広い開口部は、荷物の出し入れもスムーズです。
サイズはPM・GMの2種類、カラーはグレーを基調としたホースプリントや鮮やかなオレンジなど、多彩なラインナップが魅力です。春夏のお出かけにマッチするので、バッグを通じて季節感を楽しむことができるでしょう。
アメダバ
シンプルなデザインの「アメダバ」は、縦長ショルダートートバッグです。通称「ディアゴ」とも呼ばれています。主に厚手のコットンやナイロンを採用していますが、異素材のメッシュを使用したモデルも存在します。
カラーはブラックやレッド、ベージュなど、いずれも落ち着いた印象です。また、ショルダー長さが約100㎝の「カバ・ドゥ・ボッシュ」は、肩掛けタイプのトートバッグです。
ブエナベンチュラ
バッグ全体に白いステッチが効いた「ブエナベンチュラ」は、シンプルなデザインながらもディテールが際立つトートバッグです。エルメスのカジュアルコレクションの一環として登場しました。
細糸で織られたトワルオフィシェ素材と、アクセントとして施されたレザーパイピングによって、カジュアルながらも上品な雰囲気が漂います。
サイズはPM・MM・GMの3種類が揃い、カラーはホワイトやブラック、ブラウンなどがあります。
廃盤となったエルメスのキャンバストートは古い?
エルメスのキャンバストートバッグは、ブランドの世界観を控えめに表現したデザインが特徴です。
分かる人には「エルメス」と認識されつつ、知らない人には上品なトートバッグとして映ります。軽量で丈夫なキャンパス素材は、重いレザーが苦手なら最適でしょう。
過去の流行に気を取られ、「今さら古い」と心配する必要はありません。今なおスタイリッシュで愛用者も多く、高いリセールバリューがあるアイテムです。
まとめ
革製品の印象が強いエルメスですが、たとえ布製のバッグであっても、ブランド力と職人技が光ります。そのため、エルメスファン必見のレアバッグとして高く評価されています。
エルメスのアイテムとしては比較的手に入れやすい価格帯ですが、こうした廃番モデルはその希少性から、中古市場でプレミアム価格が付くことも珍しくありません。