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グッチがダサいと言われている理由
グッチは、世界的にも有名な高級ブランドです。むしろ知らない人は少ないくらいでしょう。多くの人々に長く愛され続けられてきたグッチですが、一部「ダサい」という評価も耳にします。その背景となった理由を見ていきましょう。
チャラい人が着用しているイメージだから
最近のテレビ番組やSNSでは、派手で少しヤンチャに見えるファッションが多く取り上げられています。個性といえば聞こえはいいですが、一部の人々はこうしたスタイルを「チャラい」と感じてしまうことがあります。
ブランドやファッションに詳しくない人々も、グッチの特徴的なデザインのものを見て「ダサい」というイメージが広まってしまっているのではないでしょうか。こうした先入観は、グッチが持つ本来の魅力が正当に評価されないこともあるかもしれません。
偽物(コピー品)が多く出回っているから
現在、グッチの偽物が中古市場に大量に出回っています。特にフリマサイトやネットオークションなどでは、誰でも簡単に利用できるため、取引が増えています。この状況により、本物のグッチアイテムの希少価値が低くなってしまていると考えられます。
偽物を手にする人が増えると、ブランドの信頼性が低下してしまいます。結果、ブランド全体のイメージが悪くなり、本物のグッチを持つ高級感やステータスが損なわれてしまう可能性は十分にあります。
流行りすぎて多くの人が持っているから
世界的に有名なブランドであるため、グッチのアイテムは非常に多くの人々に愛されています。しかし、人気があるゆえに、定番化しすぎて目立たないと感じてしまう人もいます。
特に街中では、グッチのアイテムを持つ人を頻繁に見かけます。個性を重視し、人と被りたくないと考える人々にとっては、他人と同じものを持つことで特別感が薄れ、魅力を感じられなくなっていまうのではないかと思われます。
オールドグッチが古くて時代遅れに感じるから
オールドグッチとは、グッチのヴィンテージアイテムで、70年~80年代のグッチアイテムになります。カジュアルで高級感のあるデザインが多いため、一部の人々には古臭く感じられることがあります。
しかし、その独特なスタイルが、復刻版やリメイクアイテムとして再評価される動きが進んでいます。オールドグッチのレトロな魅力を個性的なスタイルとして楽しむ人々が増えており、特にヴィンテージファッション愛好者の間で人気が高まっています。
ブランドロゴを前面に打ち出しているから
グッチのアイテムには、ロゴやアイコンが大きくデザインされているものがあります。シンプルなデザインのものを好む傾向にある人々にとっては、それが派手すぎると感じてしまう人もいるでしょう。
特に、「ロゴドン」と呼ばれるブランドロゴを前面に押し出したデザインのアイテムは、人によっては自慢や見栄っ張りなど、ネガティブなイメージを抱かれることがあります。ブランドの象徴としてのロゴが、必ずしも好意的に受け取られない場合があるようです。
特にダサいと言われているグッチのアイテム
グッチはバッグや財布、洋服や小物類などさまざまなアイテムを展開しています。人気ロングセラーのものがある中、一部「ダサい」と言われてしまっているアイテムもありますので、いくつかご紹介します。
オールドグッチ
70年~80年代にグッチ一族が手掛けた「オールドグッチ」は、現代のトレンドとは異なるため、古い臭いという印象を持たれがちです。例えば、シェリーラインと言って、緑と赤、または青と緑のラインを組み合わせたトートバッグや、高品質な猪の革を使ったピグスキンなどです。
しかし、近年、SNSでのオールドグッチを取り入れたオシャレなコーディネート例が増え、現代のファッションアイコンたちによってその魅力が再評価される動きが広がっています。
日本限定発売の腕時計
日本で限定発売したグッチの腕時計「Grip(グリップ)」は、ゴールドカラーにカタカナで「グッチ」とブランド名が刻まれているデザインとなっています。その斬新なデザインから、個性的なアイテムとして注目されました。
カタカナのブランド表記のインパクトが強すぎるのもあり、「ダサい」「ハイセンスすぎてついていけない」という困惑の意見もありました。また、定価も23万ほどでしたので、この価格を出す価値があるのか疑問視する声もあったようです。
ブランドを強調しているトップス
最近のストリートファッションブームにより、大きなロゴをプリントしたアパレルが人気です。しかし、ロゴがあまりにも目立つことで、ブランドの主張が強すぎるという意見もあります。
着る人を魅力的に演出する服が、本人より目立ってしまうと本末転倒になってしまいますね。しかし、世界的に人気の芸能人やセレブもオシャレに着こなしている方は多いので、けっしてダサいとは言い切れないように思います。
GG柄のジャージ
グッチのアイコンであるGG柄が施された総柄ジャージもダサいという意見があります。ジャージは本来、スポーツやくつろぎのときに着るカジュアルなアイテムですが、外出時にこのGG柄を選ぶと、チャラチャラした印象を与えてしまうことがあります。
最近は、ジャージをボトムスとしてコーディネートするスタイルも流行っていますが、着こなしの際には場面や状況を考慮することも大切です。
GGキャンバスの帽子
GGキャンバスは、グッチを代表するデザインであり、バッグや財布では非常に人気があります。しかし、不思議な事に、キャップなどの帽子類に関してはダサいとの声があります。
GGキャンバス帽子は、2024年6月現在、グッチの公式サイトでも依然として販売されています。日本でのブームは数年前なので、一部の人々からすると、時代遅れや今更感があると見なされてしまうのかもしれません。
ドラえもんとのコラボ
「ドラえもん」とのコラボは、2021年1月に発表されました。日本の国民的アニメとイタリアの高級ブランドの異色のコラボとして注目されましたが、デザインがダサいとの声も一部で耳にします。
ドラえもんに限らず、グッチは有名なアニメや他のブランドとのコラボを積極的に展開しています。しかし、ブランドのイメージとは異なる遊び心を取り入れたアイテムは、グッジの伝統的な部分を好む人々にとっては違和感を感じるものになるようです。
メンズネックレス
ブランドアイコンが大きくデザインされたネックレスは、ブランドアピールが強すぎるとの声があります。特に落ち着いたシンプルなスタイルを好む人々にとって、大きいアイコンが目立ちすぎているように感じるようです。
有名なブランドなため、街中でもグッチのロゴのネックレスを着用している人を多く見かけます。しかし、ブランドロゴがあまりにも目立つネックレスは、金持ちアピールなど少しマイナスな印象を持たれてしまうこともあるようです。
ダサいと言われないためのグッチアイテムの選び方
グッチは世界的に名高い高級ブランドで、そのアイテムはどれも独特の魅力を持っています。その魅力を最大限に発揮するためにも、選び方や使い方に工夫が必要です。ここではダサくならないためのポイントを紹介します。
デザインがシンプルなアイテムを選ぶ
グッチのアイテムは、デザインのバリエーションが豊富で、個性的なものも数多くあります。しかし、グッチのアイテムを初めて取り入れる際や、派手なデザインが苦手な方には、シンプルなデザインを選ぶことをおすすめします。
シンプルなアイテムは他の服装やアクセサリーと合わせやすく、コーディネートに悩むことが少なくなります。もし派手なデザインのアイテムを取り入れたい場合は、他のアイテムを落ち着いたものにしてバランスを取ることが大切です。
コーデのアクセントになるアイテムを選ぶ
グッチのアイテムは、その独特の存在感でコーディネートを引き立てるアクセントとなります。特にスカーフやアクセサリーなどの小物はシンプルな装いに加えるだけで高級感をぐっと引き立てることができます。
例えば、シンプルなシャツにグッチのスカーフを巻くだけで、上品さが際立ちます。このように、アクセサリーや小物などを上手に使うことで、全体のバランスが整い、洗練された印象を与えることができます。
スタイルに合ったアイテムを選ぶ
ファッションは個人の自由ですが、その日のスタイルに合ったアイテムを選ぶことで、コーディネートが整い、「ダサい」と言われることはなくなります。
例えば、カジュアルなスタイルを好む人は、ジーンズにぴったりのスニーカーや、シンプルなTシャツを選ぶと良いでしょう。ビジネスでの使用を考えている場合は、バッグは落ち着いた色を選び、レザーシューズはブラックやダークブラウンなどを選ぶことで、どのスーツにもマッチし、エレガントな印象を与えます。
季節感を考えたアイテムを選ぶ
季節感を考えたアイテムを選ぶ際に、素材や色を工夫することは重要なポイントのひとつです。例えば、夏はライトブルーやホワイトなど爽やかなカラーのアイテムや、通気性の良いリネンやコットン素材の服を選ぶと良いでしょう。
逆に、冬には温かいボア素材やウール素材のアイテムを選ぶのがベストです。色は深みのある色味を選び、ニット帽やマフラーなどの冬小物をプラスすることで、より季節感を楽しむことができます。
TPOをわきまえたアイテムを選ぶ
グッチのアイテムは、多様なデザインがそろっているため、幅広いシーンで活用できます。カジュアルからフォーマルまで、TPO(時間・場所・場合)を意識して、使うシーンをしっかり想像しながらアイテムを選ぶことが大切です。
例えば、日常的に使用するアイテムは、耐久性や機能性を重視することが大切です。一方、特別なシーンでの場合は、デザインやディテールが洗練されたアイテムを選ぶと良いでしょう。
ダサいと言われない有名人着用のグッチコーデ
ここではグッチを愛用する有名人たちのコーディネート例を紹介します。彼らのスタイルを参考にすることで、グッチのアイテムを上手に取り入れ、コーディネートの参考にしてみてください。
ベルトコーデ(志尊淳さん)
俳優の志尊淳さんは、グッチのグローバル・ブランドアンバサダーをつとめています。ベージュのトレンチコートと白シャツ、デニムにエレガントなダブルGロゴのベルトを合わせたコーデは、カジュアルながらも清潔感のあるコーデとなっています。
こちらのベルトは、乃木坂48の樋口日奈さんやTWICEのモモさんも着用していました。シンプルながらもしっかりとグッチの存在感のあるベルトなので男女ともに取り入れやすいアイテムとなっています。
GGモノグラムのシアーブラウスコーデ(有村架純さん)
女優の有村架純さんは、とあるTV番組で、「GGモノグラムのシアーブラウス」を着用していました。総柄アイテムは難しそうに見えるかもしれませんが、有村さんは、上に黒のジャンパーパンツを重ねることで、ブラウスの柄が程よいアクセントとなり、とてもかわいらしい印象を与えます。
最近はシアー素材のシャツやブラウスが流行っていますので、流行を抑えたアイテムとして取り入れやすのではないでしょうか。
アディダスコラボニットコーデ(益若つばささん)
益若つばささんが着用していたのは、スポーツブランドで有名なアディダスとのコラボアイテムです。モヘア素材で仕立てられたニットのセットアップとなっています。
アディダスの特徴的なサイドラインが際立つ中で、「GUCCI」のロゴが微妙に配されているデザインは、コラボ商品であることが一目で分かります。トップスの丈は、お腹がチラ見えするくらい短いため、スポーティーながらもセクシーに着こなせるアイテムとなっています。
ワンピースコーデ(Youtuber ゆうこすさん)
Youtuberのゆうこすさんがファッションに取り入れるリンガーワンピースは、首元、袖、裾にラインが施されたデザインです。デザインのシンプルさとラインのアクセントが特徴で、一枚で着るだけで可愛らしさが十分に引き立ちます。
丈が少し短めなので、ゆうこすさんのように黒のショートブーツと組み合わせることで、全体のバランスが取れ、一層スタイリッシュな印象を与えます。
カーディガンコーデ(中島健人さん)
中島健斗さんが取り入れているカーディガンは、左胸のところにグッチのロゴが入ったシンプルなカーディガンです。ライトブルーのジーパンに白シャツと白いスニーカーを合わせカジュアルにまとめています。色も落ち着いたグレーなのでなんにでも合わせやすいアイテムとなっています。
パーカーコーデ(新垣結衣さん)
雑誌「オトナミューズ 」2024年6月号にて女優の新垣結衣さんが着用していたのがグレーのパーカーです。胸元のGucciのロゴが浮き上がったようになっているため、大胆ながらもシンプルなデザインです。
ボトムスにはワインレッドのショートパンツを合わせ、スタイリッシュにまとめていました。こちらのパーカーは、女優の山本舞香さんも着用されています。
グッチの特徴と魅力
グッチは創業以来、世界的なファッションアイコンとしての地位を確立しています。近年ではさらにその注目度が高まり、中古市場でも非常に高い需要があります。ここでは、そんなグッチの特徴と魅力についてご紹介します。
伝統とトレンドを取り入れたデザイン
2015年にグッチのクリエイティブ・ディレクターに就任したアレッサンドロ・ミケーレは、グッチの伝統的で高貴なイメージを保ちつつ、派手さやトレンドを取り入れたユニークなコレクションを展開しました。
彼は、バンブーバッグにレザーベルトを取り付けるなど、過去の人気アイテムに新たなスパイスを加えたリバイバル版モデルを発表しています。古典的なデザインを今風に変えたアレンジは、若者たちの間で人気を集めています。
素材のこだわりと品質の高さ
グッチの最大の魅力は、各アイテムの高い品質にあります。創業者グッチオ・グッチは、デザインだけでなく、品質にも徹底的なこだわりを持っていました。現在のグッチ製品は、ケリング・グループの下、グッチ一族は1人も関わっていません。
しかし、厳選された最高級の素材を使用し、細部にまで及ぶ品質チェックで、高いクオリティを変わらず維持しています。さらに、グッチのアイテムには、職人の手作業による細やかなデザインやステッチが施されており、機械では再現できない独自の魅力を持っています。
芸能人に愛されるほどのブランド力
グッチのアイテムは、世界中の有名人たちに愛用されています。キャメロン・ディアスやオードリー・ヘップバーン、そしてモナコ王妃グレース・ケリーもその一人です。
特にグレース・ケリーがグッチを愛したことは有名で、モナコ大公と結婚する際の引き出物としてグッチの製品を選んだことで知られています。また、デビッド・ベッカムの妻であるビクトリア・ベッカムは、学生時代からグッチのファンであり、多くのアイテムを愛用しています。
グッチの代表的なライン一覧
1921年に創業以降、グッチは、皮革製品を中心に幅広いファッションアイテムを手がけ、さまざまなラインを展開してきました。ここではその中でも代表的なラインをいくつかご紹介します。
GGキャンバス
グッチといえば、まず思い浮かぶのがGGキャンバスでしょう。このデザインは、「G」の文字が互い違いに向かい合ってモノグラムで表現されており、50年以上が経った今でも、多くの人々に愛され続けています。
GGキャンバスの特徴は、キャンバス素材を使用している点にあります。レザーではなく、柔らかな肌触りが特徴のキャンバス素材を使用することで、ジャガード織の光沢感が生み出す独特の高級感が際立ちます。
GGマーモント
GGマーモントは、キルティング生地に「G」が重なったゴールドのロゴが特徴のラインです。どこかクールでレトロな雰囲気があり、特に大人の女性に人気のデザインになっています。
このデザインは、1970年代のオールドグッチからインスピレーションを受けており、当時のベルトのバックルをもとにリデザインされました。ヴィンテージ感とモダンなエレガンスが融合した魅力的なラインになります。
グッチシマ
グッチシマは2005年に「最上のグッチ」として誕生し、現在は「GGシグネチャー」として知られています。「シマ(issima)」はイタリア語で「最高の」を意味し、その名にふさわしく、最高品質のカーフレザーを厳選して使用しています。
さらに、イタリアの伝統的な職人技術によるGGマークのエンボス加工が施され、グッチにしか出せないシックで高級感のあるデザインが魅力です。洗練されたスタイルと卓越した品質を誇るこのラインは、特別な存在感を放ちます。
シェリーライン
シェリーラインは、「緑・赤・緑」や「青・赤・青」のストライプ柄で知られています。「ウェブライン」や「リボンライン」とも呼ばれ、そのデザインは馬具の腹帯からインスピレーションを受けています。
このデザインは、オールドグッチや復刻品でしか見ることができないものです。カジュアルな雰囲気を持ちながらも高級感を兼ね備えているため、シェリーラインに魅了されるファンは多くいます。
ソーホー
ソーホーは、「インターロッキングG」とも呼ばれる大胆なGGマークが、全面にエンボス加工された特徴的なラインです。高品質なソフトカーフレザーを使用し、バッグや財布には同素材で作られたタッセルが揺れることで、可愛らしさとエレガンスを兼ね備えています。
残念ながら、2024年現在ではグッチの公式サイトにソーホーは掲載されていません。中古市場では定番ラインとして人気がありますので、気になる方は中古市場で探してみるといいでしょう。
まとめ
一部のアイテムがダサいと言われることもあるかもしれませんが、グッチは誰もが知る世界的に人気のあるブランドです。自分のスタイルに合ったアイテム選びが、グッチの魅力を最大限に引き出すポイントになります。