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利上げと金相場の関係は?経済と金価格の関係を解説します!

利上げと金相場の関係は?経済と金価格の関係を解説します!

ニュースでゼロ金利政策や利上げなど、金利政策について耳にした事のある方は多いと思います。この利上げは経済に大きな影響を与え、様々な物の価値に関わってきます。今回はそんな利上げと金相場の関係性についてご紹介いたします。

利上げとは?

金相場との関係性を考える前に、「利上げ」とは何なのかを確認していきましょう。利上げは「各国の中央銀行が行う政策金利引き上げのこと」を指します。利上げは景気上昇等によって起きる過剰な市場加熱を抑制するために行われ、経済指標に大きな影響を与えるため、利上げは重要な金融施策といえます。

一見すると、景気上昇を止めるためにやるくらいなら、やらない方がいいのでは?と感じるかもしれません。しかし、これは間違いです。たしかに市場抑制のために行きすぎた利上げを行うと景気の低迷に繋がってしまう可能性はあります。

一方で、利上げに踏み切れず市場の過熱が続けば、経済成長率以上のインフレ懸念が高まる事になり、景気動向が不安定になってしまいます。このように、利上げは経済活動に大きな影響を与えるため、経済界や投資家も動向に注目している重要な施策です。そのため、各国の中央銀行は国内外の経済状況から、タイミングや利上げ幅を決定しなければなりません。

利上げの影響

利上げは経済にどのような影響を与えるのでしょうか。利上げが与える影響について一般的に起こりやすいといわれている3つをご紹介します。

為替への影響

為替レートは金利のみでなく、各国の状況や世界情勢によっても大きく変わるものですが、利上げはその大きな要素となる事が多いです。これは、世界中にいる投資家が大きく関わっています。彼らは金利の高い国の国債や金利の高い国へ預金します。そのため、利上げによって二国間の金利差が広がると、金利が高い国の資金需要が高まり、利上げした国の通貨が高くなります。

【少々極端な例を挙げてみます

仮に日本が年利10%に利上げし、アメリカが0%に利下げしたとします。このような場合アメリカで預金していても預金額は増えませんが、日本で1年間預金していた場合、1割分の利益がでます。そのような状況ならばアメリカよりもお金が増える日本に預金しておこうと考えるため、日本の資金需要が高まり、円高ドル安となります。

株価への影響

利上げを行うと、銀行からの借入利息が増えます。そのため、借入の支払利息が増えて企業の減収につながるとともに、企業は銀行からの新たな借り入れを控えるようになります。その結果、企業の業績が悪化し、株価は下落するのです。しかし、利上げはあくまで景気の回復・拡大期に、過度な物価高騰を抑え、経済の安定を図るために実施されるため、適切に利上げが実行されれば、株価への影響は少ない事も多いです。

物価への影響

物価は商品の需要と供給で決まり、需要が供給を上回ると価格が上昇し、逆に需要が供給を下回ると価格は下がります。利上げによってお金を借りるときの金利が高くなると、企業や個人が資金を借りづらくなります。すると、企業や個人は借入を控えるようになり、資金の流動性が落ち、資金需要も減ります。同時に人々の購買意欲も低くなり、最終的に物価は下落します。

金価格との関係は?

では利上げが行われた際に金価格がどう変化するかについて考えていきましょう。日本の金相場に大きな影響を与えるものは為替と物価です。

為替

為替は特に円ドルレートが重要となっており、これは金が米ドル建てで取引されている事に起因します。そのため、世界全体でみると金の価格が前日より上がっているのに円が高くなっているため、円では金の価格が下がるという現象も起きます。

物価

利上げを行うと物価が下落すると上述しました。さらに、金は日用品と異なり、投資商品としての側面をもつため、銀行金利が高い場合は需要が下がります。そのため、金の価格も下がる傾向があります。

アメリカの金利上げに要注目

アメリカは加速するインフレを抑制するために、2023年の7月に0.25%の利上げに踏み切りました。この影響を受け、金が売られ、ドルが買われるという流れになるはずでしたが、実際にはそのような動きは起きず、利上げが行われても、金の価格はそのままの状態を維持したのです。この裏には昨今の社会情勢の不安定さが関係していると考えられます。

2020年の新型コロナウィルスの世界的流行や、未だに終息しないロシア・ウクライナ戦争など地政学的リスクが上昇しており、安全資産である金を持っておこうとする動きがある事が理由のひとつと考えられます。また、アメリカのインフレが今後どうなっていくのかが不透明なため、インフレに強い金を保有しておこうと考える投資家が多く、今後も金相場の高止まりは続くかもしれません。

アメリカ経済と金相場は密接に関わっている分、多くの事象が相場価格に影響を与えます。多角的な視野で、今後の流れを予測する必要があると言えるでしょう。

まとめ

今回は利上げと金相場の関係についてご紹介しました。現在の日本はゼロ金利政策などの影響を受け、円安が進んでいます。そのため、金相場の高騰が止まらず、8月末には1gあたり1万円を超える取引金額となっています。史上最高額を更新した金は今が売り時といえます。

「買取大吉」では現在、金・貴金属の買取を強化しており、金の状態や品位を問わず、高価買取を行っています。ご査定・ご相談は無料で行っておりますので、ぜひお近くの「買取大吉」各店までご来店ください。

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