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デフレは所有資産に大きな影響を与える
デフレとは?
私たちの生活には日用品や食料品、様々なサービスが欠かせません。そして、私たちは生活必需品に対価として金銭を支払っています。デフレは、生活必需品の価格が全体的に下がる現象です。これだけ聞くと「安くなるなら得なのでいいのでは?」と考える方も多いと思います。しかし、そう簡単なものではありません。
物価が下がるという事は、企業が今まで通りの価格で販売する事ができないため、安く売却せざるをえず、利益が減少します。そうなると従業員の給与や賞与が下がったり、リストラされてしまう場合も考えられます。こうなってしまうと、消費活動も落ち込み、また値下げをするという悪循環に陥ります。こうなると経済活動が停滞し、社会全体で大きな損失となるのです。
デフレが資産に与える影響とは
デフレになると、金利や株価は下落していきます。そうなると、金利や株式の配当による利益が減少するのに加え、その価値も大きく下落してしまいます。このように株式などの金融資産はその国の経済状況にリンクしている場合が多く、大きな影響を受けます。また、物の価値に対して、貨幣の価値が相対的に上昇するため、ローンなどの借金をしている人は負担が重くなります。
金はなぜデフレに強いのか
金がデフレに強い資産といわれているのには理由があります。
実物資産のため、価値が0になる事がない
デフレは株券などの金融資産の価値に大きな影響を与えると上述しました。場合によっては所有する株券の企業が不景気によって倒産してしまい、価値が0になってしまうという可能性もありえます。
しかし、金は自然現象によって長い年月をかけて作り出された貴金属です。現物資産のため、デフレが起こっても金は価値がなくなることがなく、経済状況が不安定でも破綻を起こさない数少ない資産といえるでしょう。
金の価値は世界共通である
デフレは全世界で同時に起こる事はなく、国や地域で起こる現象です。一方で、金はロンドンで毎日2回決められる値決めによって価値が決まり、その金額が全世界の金取引の基準となるため、世界共通の価値を有する資産になります。
つまり、その地域でデフレが起こり、物の値段が全体的に低下していたとしても、金の価値は世界共通のため、デフレの影響を受けません。そのためデフレの起こっている地域では、金の価値が相対的に高くなりやすいです。
不況の際に需要が上がる資産である
かつて同時多発テロ事件やリーマンショック、震災などが発生し地政学的なリスクから経済状況が落ち込んだ時も、金の価格は上昇傾向にありました。最近では、新型コロナウィルスのパンデミックを契機にした世界的な不況(コロナショック)により2020年7月、40年ぶりに最高値を更新。
その後もロシア・ウクライナ間の戦争などを要因として、2023年現在でも高騰を続けており、史上最高額を更新しています。安定した資産価値のある金は、世界経済が不安定な時にこそ需要が高くなり、守りの資産として役立ちます。
まとめ
デフレは、物価や賃金に大きな影響を与え、保有している金融資産にも大きな被害を与えます。デフレ時の資産運用は、経済状況を予想しながらリスクを分散させる必要があり、金を保有しておくと安定した資産価値の一助になります。
しかし、金は不動産や株のように運用による利益を生み出すことはできません。金の利益が発生するのは売却時のみですので、有事に備える資産として活用しつつ、金を保有してみてはいかがでしょうか。
また、金は現在、未曾有の高騰を見せており、売り時となっています。「買取大吉」でも金・貴金属の買取を強化しており、金の品位や状態を問わず高価買取中です。ご査定・ご相談は無料で行っておりますので、ぜひお近くの「買取大吉」各店までご来店ください。